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「隣家からのガス給湯器の排気に困っています」への私の意見山本技術士事務所 所長 山本廣資
企業責任が厳しく追及されている昨今、珍しいデベロッパーですね。湯沸し機の形状・設置方法等がわかりませんが、排気口がY.Oさん宅に向けて配置されていれば、法的な距離をあけていても玄関に届くでしょう。こういう事態にならないように、大手のプレハブメーカーでは「環境配慮設計」として、窓の見合い・厨房排気の吹出し方向・ガス湯沸しの配置・エアコン屋外機の配置に注意して、設計をしています。
隣が先に出来たとしても、隣地にどのようなものが建てられるのか状況把握をしておくのは、設計者の責任でしょう。「わからなかった」で許してもらえるのなら、楽な話ですね。 ガス湯沸し機には、ガス協会が発行している「ガス器具設置基準」があります。 排気口の正面は可燃物から600以上離すこと、マンションの廊下等に設置する場合は、通行人の頭にあたらないように、排気口の高さは1800以上にすることが決められています。隣家の湯沸し機配置については、(隣家が)後から設置したのでない限り、これだけでは落ち度があったというわけにはいかないでしょう。 排気の向きを変えるには、ガス湯沸し機に付属品があります。ほとんどのメーカーで、上か左右に吹出し方向を変えられる部品を用意してあります。隣家の湯沸し機の型番を調べて、近くの東京ガスのサービスセンター(エネスタと呼んでいます)に行って、相談してみたらいかがでしょうか(東京ガスお客様センター 0570-002211、または042-524-2211)。排気除けやパネルよりはずっと安価ですから、施工業者も手直しに応じてくれると思います。 |