住宅クレーム110番

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基礎の気泡とジェンカについて


<横浜市・Nさん(会社員・33歳・男)>


 いわゆる「売建て」物件で、現在基礎が出来上がったところです。気泡の多さと大きさに不安を感じ、仲介会社に相談しましたが、「建売りならこんなものです。安全上問題ありません。住宅瑕疵担保責任保険にも加入しますし、第三者機関の検査もありますので信用してください」と言われました。
 ジェンカらしい部分もあり、基礎のつなぎ目もボコボコしています。本当にこの基礎で大丈夫なのか、強度・耐久性に問題ないのか心配です。よきアドバイスをよろしくお願いいたします。
添付画像



アドバイスいたします
二級建築士事務所
山二総合保全株式会社
南雲 勇二(北海道建築士会 千歳支部)

ホームページ:http://www10.plala.or.jp/yamani-hozen/

 写真を見る限り、強度に問題が出るような状態ではありません。通常の住宅の基礎であれば、この程度の気泡の跡は出ます。現状、写真からこの後にモルタルなどで仕上げ工事があると思います。建築用語で「打ちっぱなし仕上げ」という言い方がありますが、もし基礎の仕上げ工事がない場合は、写真のような気泡があると施工としては不十分です。ただし、そのような仕上げの施工の場合は、基礎工事自体の金額が上がります。
 相談文中の仲介業者の発言で気になる点が2点あります。まずは、「建売りならこんなものです」という部分です。建売りだから工事が粗いということはありません。工事金額や購入費用が極端に低い場合は、その会社の施工状況に問題があると思います。
 次に「第三者機関の検査」ですが、通常の基礎部分での検査内容は「配筋検査」を指します。配筋とは基礎の鉄筋のことです。今回の場合はコンクリートの仕上がりについてのご相談でしたので関係ありません。第三者機関の配筋検査で問題がなく、写真のような仕上がりであれば強度的には問題ないと思います。
 住宅を購入するのであれば、保険内容や検査内容を充分把握し、ご不明な点があれば建築業者、仲介業者または直接第三者機関に問い合わせをするといいと思います。


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