住宅クレーム110番

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J110 News

天井に遮音の細工はできますか?


<匿名さん>


 上階のひどい騒音に悩まされ、ノイローゼ寸前です。2度丁重にお話に伺いましたが、信じられないことに激高逆切れされた上に騒音が悪化しました。朝から晩まで嫌がらせかと思えるほどひどい状態です。このままでは改善されません。こちらで騒音対策をせねばと思い相談しました。うちの天井に遮音のものを張り付けることを思いついたのですが、何かよい材料などありましたら詳しく教えてください。本当に話にならないモラルのない上階で困っております。



アドバイスいたします
平 竜次 ( 北海道建築士会 余市支部 青年委員長 )

 天井の遮音についてのご相談ですが、建物の構造(木造or鉄筋コンクリート造)や入居者による改修が可能な物件か否か(賃貸or分譲)等により対策は異なると思われます。ご相談の物件に当てはまるか分かりませんが、ここではマンション等の鉄筋コンクリート造の場合の改修方法について回答したいと思います。
 鉄筋コンクリート造の建物の場合、上下階の間には鉄筋コンクリート造の床(スラブ)があり、一般的には下の階の天井はそのスラブ下面に直接張っているのではなく、軽量鉄骨の下地をスラブから吊り、そこに石膏ボード等の天井材を固定してビニールクロス等で仕上げています。
 上階からの重量床衝撃音(子供のとびはね等)はこのスラブが厚いほど遮音性能が高くなります。スラブが薄いことが要因で遮音性能が低い場合は、根本的な対策は難しく、対症療法とならざるをえません。防音改修の方法としては、スラブの下面に吸音材を隙間なく接着し天井材の裏側にも吸音材を敷き込んだり、天井材自体を防音ボードにする等のさまざまな方法があります。また、天井材をスラブから吊っている軽量鉄骨製の下地を木製の下地に変更することも一定の効果があるようです。
 ただし、このような防音対策は物件毎に異なる騒音の要因を突き止め、それに応じた使用材料や改修方法を、現地調査を含めて総合的に検討する必要があります。


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スノーダクト ドレーンの凍結


<旭川市・Tさん(会社員・40歳・男)>


 下屋のドレーン半分が氷で一杯に覆われて、板金の隙間からスガモリします。5m程のドレーンの真ん中に排水口がありまして、その、排水口から半分がバルコニーになっていて、雪が乗らない、吹きさらしになっているため、片側(雪の溜まる側)のドレーンが凍るのだと言われました、何か良い方法がありましたら、教えていただけませんか。よろしくお願いします。



アドバイスいたします
旭川市春光4条8丁目11-13
有限会社飯田板金工業
飯田 均


 凍結を防止する方法はあります。
(1)樋カバーを取り付ける。
(2)ヒーターを設置する。
(3)樋カバーとヒーターを併用する。
の3つの方法ですが、排水経路が暖かく凍結しなければ、スノーダクト全長に樋カバーを取り付けると良いでしょう。樋カバーはスノーダクトの中や上に取り付けるもので、数種類あり、ホームセンターでも取り扱っていますし、弊社でも独自の製品を設置しています。
 排水経路で凍結して、水が流れない場合(路上や排水経路上にカーポート・物置などがあるるため、その部分で排水パイプが凍結して融雪水が流れない等)や、下屋の部分がカーポートやポーチだったりして、換気がよく小屋裏が冷えてスノーダクトが凍りやすい場合はヒーターが必要になります。
 ヒーターの場合、電気工事と維持費がかかりますし、ヒーターの取り付け状況によってはその部分だけ溶け、他の部位が凍結して漏水することもありますので注意が必要です。また、両方を併用すると効果的で、枯葉やゴミ等が流れ込まなくなります。
 工事にあたっては漏水時期・凍結状況を確認して、適切な方法をとるようにします。また、屋根材の防水性が劣った場合や、ジョイント部分などのコーキングが劣化している場合は、漏水は止まらないこともありますので、併せて点検されることをおすすめします。


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