住宅クレーム110番

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ボックスガレージ 白華現象に困っています


<神奈川県足柄下郡・NJさん(自営業・47歳・男)>


 ボックスガレージの内壁が白華現象(メーカーがそのように呼んでいる)により、ぼろぼろに剥がれ落ちてきています。15年間に4回補修工事をメーカーが行いましたが、改善されません。製品に欠陥があるのでしょうか? また耐久性が低下しないか心配しています。ご回答よろしくお願いします。



アドバイスいたします
株式会社 北工房
代表取締役 栃木渡


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 白華現象(エフロエッセンスといいます)とは、コンクリートのアルカリ成分と水が化学反応を起こし、その成果物が流れ出てくる現象です。また、文面から推察するとボックスガレージとは、「ボックスカルバート」というコンクリートの大きな箱だと思います。元来は排水管です。それを、地中に埋めて車庫などに転用しているだけです。コンクリート製品やセメント製品を製造している会社であれば、大体、製品として販売しています。
 まず、エフロエッセンスについては、すでにコンクリートの壁の内部に細かなヒビ割れなどから、水が浸入していますので、小手先の補修では根本の解決にはなり得ません。ただ、本格的に補修すると、新規に別の車庫などをつくったほうが廉価ですし信頼がおけます。仮に鉄筋が入っていれば、当然、内部で錆びていることが考えられますが、その時は、明らかに「錆色」の跡ができますので判断はつくと思います。錆が出ていれば、当然「耐力」は低下します。
 製品が「欠陥」かどうかについて、本来は土木工事用の製品ですので、私の建築技術としての尺度では判断できかねます。宅地造成地などでは、廉価ですので数多く使用されているようですが、私は感心しかねますし、使ったことはありません。恐縮ですが、これで、ご判断ください。


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玄関ドア鍵


<大阪府和泉市・KYさん(会社員・41歳・男)>


 新築購入して9年目で、3回玄関ドアの鍵が壊れてます。輸入ドア(鍵)のため「故障が多い」との住宅メーカーの説明であり、過去2回は住宅メーカーの責任で「修理(取替)」してもらったが、3回目は「故障が多い輸入鍵の取り扱いは辞めたので個人で対応してください」とのこと。これって「リコール」の範疇ではないのでしょうか?



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代表取締役 栃木渡


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 困りましたね。「リコール」となると、これは製造責任の問題で、海外の製品となると、現実的には個人で対応できませんね。住宅メーカーも、引き渡し後10年を迎えますので、それまでは…という考えなのでしょう。ただ、正直な感想は、住宅メーカーとしては、よくお付き合いしてくれたなぁ…と思います。そんなに不誠実なメーカーではなさそうですね。
 今後、何か問題が発生した場合は、純正品の入手は不可能でしょうから、ご近所の建具屋さんか、鍵屋さんにお願いするしかなさそうです。賃貸マンション用の錠前で、後付や取り替えが容易な錠前もあります。9年前となると、古いタイプのシリンダー錠でしょうから、新型のディンプル鍵などで日本製のいい物に取り替えるのが現実的な対応かと思います。
 海外の製品は、現地での大量買い付けにより、低コストで入手できるので、分譲住宅などで使用されるケースが多いようですが、完成精度のバラ付きが大きく、特に工業機械系の製品は注意が必要です。また、規格自体が日本の規格(JISなど)に合致していない場合があります。残念ですが、あきらめるしかなさそうです。


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