住宅クレーム110番

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第一種低層住居専用地域の北側斜線について


<鹿児島市・SAさん(自営業・46歳・女)>


 はじめまして。第1種低層住居専用地域に、新築木造2階建て住居を10年前に建てて生活している者です。昨年までは南側が駐車場だったこともあり、陽当たりよく過ごしておりましたが、今年に入り南側に新築住宅が建つことになりました。土地購入の時から、いずれは南側に家が建つと考えて間取りも設計しましたので、その点は大丈夫だったのですが、隣家の壁と屋根が先月建ち上がり、あまりにも接近しているのと、屋根がうちよりも明らかに高いので、北側斜線をクリアしていないように見受けるのですが、素人ということもあり、直接、施工会社や市役所の建築指導課に尋ねるのを迷っております。添付の図面は簡単ですが、家を建てた時の図面をもとに(実際うちも北側斜線内ぎりぎりに建てましたので、図面に業者さんが明記しておりました)、いま建築中の写真を撮影しまして重ねあわせてトレースしておりますので、縮尺は合っているかと思います。ぜひ専門の方のご意見をいただけましたら幸いです。よろしくお願いいたします。



アドバイスいたします
ヒガシノデザイン
ひがしの雅司
電話:011(717)5166


ホームページ:http://homepage3.nifty.com/hi_design/

 第1種低層住居専用地域には、ご質問の北側斜線制限のほかに、絶対高さ10m(または12m)の制限や、道路境界線や隣地境界線から外壁面を1m(または1.5m)以上後退させる必要があります。
 さて、ご質問に添付された資料を見ると、北側斜線制限をクリアしていない上に、外壁面の後退も満たしていないようです。考えられる原因は、用途地域が低層住居専用地域から中高層住居専用地域等に変更になったか、建築確認と違うものを建てているか、建築確認を受けていないかです。地域住民への説明無しに用途地域が変更になることはありませんから、違反建築物の可能性が高いと思います。特定行政庁(市役所)は、違反建築物の建築主や建築会社に訂正処置命令を出すことができます。しかし、工事が進んで違反箇所の訂正に行政代執行が必要な場合は、とても時間や心労がかかります。早急に、当該現場の調査を市役所に依頼するべきだと思います。


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トイレの水が…


<福岡市・NKさん(公務員・35歳・男)>


 先日の話です。家を出る前にトイレを使用して2泊3日で旅行に出かけたのですが、旅行から戻ってみるとトイレからチョロチョロと水の音が…。水を止めるためにレバーを回し、水を流して確認するときちんと止まりました。でも3日も水が流れ続けていたため、水道のメーターはかなり上がっていて、今度の料金請求が怖いです。レバーはきちんと戻っていたのに、なぜ水が流れ続けていたのでしょうか?  次の日にトイレメーカーに見てもらったのですが、別に異常はないとのこと。でも、また同じことが起きるといけないので、部品を交換してもらいました。
 新築でマンションを購入してまだ2年ほどしか経過していません。今までにこれといった問題もなかったのですが、こういう場合、流れ続けていた分の水道料金の請求はできるのでしょうか? また請求できるのであれば、どちらに請求したらいいのでしょうか?



アドバイスいたします
山本技術士事務所
所長 山本廣資


 トイレのロータンクのレバーは、タンク底部の配管の蓋を鎖で引っ張って開く構造になっています。レバーを回すと蓋が開き、洗浄水が流れ、水がなくなると蓋は元に戻り、水が溜まります。タンクに水が溜まると、ボールタップで水が止まる構造になっています。レバーを勢いよく回すと鎖が引っかかったりして、蓋が元に戻らないことがあります。蓋が元に戻らないと水がチョロチョロと流れます。もう一度回すと元に戻ります。したがって、レバーは戻っていても水が止まらないこともあります。これは構造上やむを得ないことです。たぶん旅行に出る前で気がせいていて、乱暴な回し方(微妙な表現ですみません)だったのではないでしょうか? メーカーのサービス部門に問い合わせしましたが、このような場合に水道料金を払ったことはないとのことでした。


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不快な振動音に悩まされています


<板橋区・Mさん(会社員・女)>


 騒音についてご相談させていただきます。鉄筋コンクリートマンション11階建て(L−55以下、D−45以上)11階部分に入居して9年目になります。昨年12月初旬から「ブーン、ウオンウオン、ドンドン」などの低い音と振動感を感じ、不眠と気持ち悪さに悩まされています。
 発生時間も長さも音の大きさも不定。大抵は1分程度ですが、深夜は1〜3時間続くことがあります。居間の角と部屋の中央ソファに座っている時に感じることが多いのですが、強い時には玄関やキッチンに立っていても感じます。寝室では部屋中に響いています。夜中の3時から6時まで持続することもあり、耳栓も効果なし。
 今年、隣人が変わったので、冷蔵庫かエアコンの音ではないかと思い、聞いてみましたが、心あたりがないとのことで、隣人も「音に気づいたことがある」と言っていました。
 マンションの管理会社にも相談し、屋上に設置されているアンテナ発信基地の影響はないか問い合わせ、冷却用のファンを止めてみましたが、音の発生は続いており、原因ははっきりしませんでした。不快な音と振動の原因を突き止めることはできますでしょうか。



アドバイスいたします
山本技術士事務所
所長 山本廣資


 昨年の12月に何があったかが、ポイントでしょう。可能性のあるものをあげてみます。

1.近隣にある工場等で何か振動を発生させる機械を据え付けたことが考えられますが、11階ということと発生時間を考えると可能性は低いようです。また、その場合はマンション全体に響くでしょう。

2.機器類の故障・設置されている機器類に、経年により不具合が発生した。
(1)セントラル方式の給湯設備か暖房設備の機器が屋上にありませんか? 暖房設備がある場合は12月初旬ということですから、暖房運転に入ったら不具合が発生したということも考えられます。
(2)セントラル方式の給湯設備で貯湯槽がある場合は、安全弁の不具合で振動や音が発生することがあります。
(3)その他の機器類で夜中も運転している可能性のあるものについては、設備の竣工図(管理室にあります)で確認してください。
(4)1階または地階にある給水ポンプ、または給水引き込み管の低水位弁の不具合も考えられます。一度、騒音・振動発生時にポンプ室・受水槽室をのぞいてみてください。
また、入居は新築時からですか? 10年以上前でもマンションの遮音性能は充分すぎるほどよいので、構造によっては、下の階ではそれほどでなくても最上階のほうが音が響くということもあるそうです。

3.大規模改修でサッシを取り替えていませんか? スチールサッシをアルミ製に替えると、ポンプの運転音など今まで聞こえなかった音が聞こえてくるようになります。それに上記の故障が重なるとMさん宅のようになるかもしれません。ただし、振動までは大きくはなりませんから、原因不明ですね。音が気になるようになったので、振動にも気がついたということもあるかもしれません。

 冷却用のファンとは何でしょうか? 1階に店舗が併設されている場合、冷蔵庫用の冷却塔が設置されていることはありますが、通常は空冷方式としますので、屋上に冷却装置を設置する例は少ないと思いますが…。


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