住宅クレーム110番

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J110 News

コンクリートスラブの爆裂


<三木市・SAさん(その他・77歳・男)>


 35年前に建てた軽量鉄骨プレハブ住宅の土台のコンクリートスラブが爆裂していることがわかりました。チェックした業者によりますと、当時は海砂が使われた時代であるから、たぶん塩分が原因で鉄筋が錆び、爆裂しているのではないかというコメントでした。
 こうした問題は施工業者の責任になるのではないのでしょうか? お教えください。



アドバイスいたします
HQ住宅研究所 FAS本部
代表 福地 脩悦


 コンクリートが膨張して破裂する事象にはさまざまな要因がございます。現場や写真がありませんので、断定はできませんが、鉄筋の酸化膨張も当然にあり得ることでしょう。しかし、床下のスラブコンクリートが酸化する可能性は必ずしも多くありません。

 確かに昔は、塩分の含んだ砂や砂利を使用した時期がございました。それに雨水などの浸透があることで酸化を助長させ、膨張剥離に発展する可能性が高いのです。床下は雨水の浸透がし難いので、それ以外の可能性もあるかもしれません。

 施工責任についてですが、35年前の建築物であり、業者責任を上段から要請するにはいささか困難がありそうです。できる限り、業者さんからの協力を得られるような対応策を講ずるべきでしょう。
 床下の場合は、防水の意味合いでコンクリートを打ち込んでいますので、剥離部分を取り去って、モルタル補修も対応策の一つといえるでしょう。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。


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マンション下階住人からのクレームに困っています!」を読んで


<匿名さん(主 婦・女)>


 『マンション下階住人からのクレームに困っています!』を読ませていただきました。まさに下の階の方は、うちの状況とほぼ一緒です。

 うちの場合は、上階の方が引っ越しをされて、床のリフォームをして新たに入ってきました。それも、まだ5年もたっていないのにもかかわらず、相当床が傷んでいたのでしょうかね?
 上階の方がお引っ越しされて、リフォームされる前までは、音もさほど響かず、ごく一般的な生活音ぐらいで、我が家も快適な暮らしをしていました。新しい方が引っ越されてくる前までは、逆にうちのほうがうるさいのではないかと思うぐらい心配して、上階や下階の方に聞きにいっていたぐらいです。

 今は悪魔が上階に住み着いているかのごとく、ものすごい音が響きます。足音もすごく、子どもがいるということもあるのでしょうが、バタバタと跳ねるような音や、高いところから飛び降りたであろう音…。時折キーンと耳を打つような子どもの声までもがうるさいぐらいに聞こえます。

 我が家の場合、うちもきっとうるさいから…我慢…我慢と思って我慢しておりますが、うるさいものはうるさいので、時折、『走るな!うるさい!』と上に向かって怒鳴っています。私が自室で怒っていても、上の方はまったく子どもを注意しているような気配はありません。

 大変申し訳ないのですが、本当にそのリフォーム必要だったのでしょうか?  もしかしたら、新築当時は、そのマンションにあった素材を使い、下階への配慮がされた状態だったのかもしれませんよ。ご自分たちが引っ越される前まではどうだったか、一度お聞きしてみるのもよいと思います。

 また、自分たちが本当に下階の方に対して悪いという気持ちがあるのであれば、フローリングやら、カーペットやらの前に生活そのものを見直して、かかと落ちして走ったり、歩いていないか? 飛び降りたりしていないか? 壁や床などを小刻みにたたいたりしていないか? などなど…自分たちの出す音にもっと敏感に反応して対策を練っていってはいかがでしょうか?

 注意してもわからないではなく、子どもは怒られ、少し怖い思いをして、それをしたらこっぴどく怒られる…だからやらない、というぐらいのパブロフ現象を植えつけていかないとわからないと思います。
 あなたが子どもを怒っている姿が下の階の人にも伝われば、下階の人も少し変わるのではないでしょうか?

2008/09/13 「マンション下階住人からのクレームに困っています!」を読んで

2008/09/13 「マンション下階住人からのクレームに困っています。」への私の意見



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フローリングの傷


<てらさん(自営業・35歳・男)>


 現在、一戸建て注文住宅の引き渡し間近なのですが。数週間前、現場を見に行ったところ、最終段階らしく養生が剥がれていました。ところがフローリングむき出しにもかかわらず、木屑やほこりが散乱。唖然として玄関前で帰ってきました。こんなんで床に傷つかないのかな〜と思いながら帰ってきました。

 先日、引き渡し前確認をしたところ、フローリングの傷が気になり掛け合ったところ、「なんとかします」とのことで本日確認に行きました。
 結果、へこみ傷に関しては補修しているが、明らかに不自然な感じ。また光に当てると見える傷(無数)や触わると爪にひっかかる傷(数十個)はこれ以上、手をかけたらかえって目立つとのことで手付かずでした。建築会社側はこの程度なら商品として許容範囲との見解でした。 
 自分は納得がいかず、詰め寄ったところ「会社に帰って相談し、最大全フロア張替えが可能かなど相談してみます」とのことでした。またワックスで消えないのかと持ち寄ったら、ムラなどが出るリスクが考えられるし傷の度合いによっては消えない可能性もあるとのこと。 なので試験的に手に取れる大きさの部材にあえていろんな傷を付けてワックスで消えるか実験してみせてくださいと言い、その方向も検討材料にしました。
 フローリングの傷はどこまでが商品として許容範囲なのでしょうか? 

NPO住宅110番より

 フロア材は木質床のほかにもいろいろな素材が選択可能だと思います。傷などに強い材料もありますから、傷がいやという場合はそういう工業化学製品を使われるべきではないかと思われます。
 フローリングは木の質感が感じられて人気ですが、やはり自然な材料ですから、当然ですが、変形や傷からフリーではありません。特に無垢材は傷つきやすいのが当たり前でしょう。あとは工事に対しては常識的に気を遣ってもらうということでしょう。ただし、人間のすることなので、完全はあり得ないでしょう。
 あとは常識的な範囲でのことかどうか、だと思います。選択する場合には、当然そういう知識はおありだと思います。こういう常識の上に立って言えば、ご質問の点は、やはりその程度によるとしか言えないだろうと思います。

 ただし一般的に言って、無垢のフロアを選択する場合には、むしろそういう傷などを気にせず、傷んだら表面を少し研磨すればいい、くらいに考えて厚みがたっぷりのものを使う、というものです。
 確かに無垢ではない、表面だけ貼った「フローリング」が一般的なのですが、それはそもそもそういう材料だと思うのです。表面だけ綺麗に仕上げたものの表面的な傷云々は、どうも本質的に本末転倒な気がします。
 古い木造学校校舎などでは無垢の木床が一般的ですが、だれもそんな表面の傷など気にしないと思います。そんなことより本物の質感を子どもたちに感受させることのほうが本質的に有意義でしょう。
 本来、そういう無垢の素材に「似せて作った工業製品」の「完全性」というのは、求めることに意味があるのかどうか、と思われてなりません。


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建築会社にクレームをしたら逆ギレされました!!


<静岡県・ペコさん>


 私たちは住まいを建てたばかりですが、建築担当の方が次の建築現場の方に呼ばれているためとの理由で建築中に別の担当者に代わりました。
 こちらとしては会社を信用して任せましたが、前任者に伝えた内容が伝わっていなかったことが多く(ほぼ直してもらいましたが)会社の対応はどうなっているのか・信用できない・社員教育はどうなっているのか、などもろもろの内容をトップに言いました。運悪く知人の会社だったため(私たちの直接の知人ではない)建築のほかにもお願いしている案件があり、そこをつつかれてしまいました。このような場合どうしたらよいのでしょうか?

NPO住宅110番より

 どうも、書かれている内容が具体的にわかりません。建築的なことというよりも、人間関係に属することのように思われますので、なんともお答えのしようがありません。
 そういうことを前提に、書かれたい内容を推察すると、建築的な不満点と、人間関係についての弱みを分けて話し合うにはどうしたらいいか、ということのように思われます。そのような場合には、地域の建築相談課(自治体には建築課というのがあると思います)に、建築の内容に絞って仲介してもらう方法はあると思います。いかがでしょうか?


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