住宅クレーム110番

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2階建て住宅。一階部分増築の雨漏りについて


<埼玉県東松山市・SKさん(その他・59歳・男)>


 平成17年5~6月、プレハブメーカーの建て売り(住宅公団)の1階部分のスペースを広げる増築(リフォーム)を行いました。2階ベランダ(南側、通しのベランダ)を天井としてそのスペースだけの拡大です。

 知り合いの工務店にお願いしましたが、ベランダを天井とすることで雨漏りは大丈夫かと強く確認したところ、心配ないということで施工してもらいました。完成後半年した頃、壁紙内側から変色、天井蓋をあけてみたところ、びっしりとカビ。そして水が一面に滲んでいました。

 工務店に連絡し、雨漏りがあることが判明、その部分を修繕し壁紙を張り替えてもらいました。また数ヵ月して再び雨漏り。ベランダの防水シートの亀裂が原因とのことでコーキングしたが、春先の豪雨の時またもや雨漏り、バスタオルやシーツを天井裏に敷き詰めたものの雨水でびっしょり。その状態を工務店に見せ、修理を求めたが、原因は先のプレハブメーカーがベランダ取り付け部分の雨が入らないようにする部分にコーキングされていない手抜きが原因とのことで、そこの補修を行ってもらったが、メーカーが手抜きしたことが原因なのでこの修理は有料であるとのことをいわれた。

 私は最初から雨漏りを心配していたが、専門家が大丈夫だと言って施工したのだから、工務店の責任があるのではないかとしたところ、手抜きを見抜けなかったのは当方のミス、従って無償修理としましょう、ということでした。しかし何度も修理が失敗しているので、根本的に直したいので見積りをして欲しい、その上で私どもと工務店で折半しましょうと提案したのですが、それ以後、社長や担当者の携帯は非通知になり、会社に電話すると居留守のような応対、その後の連絡もありません。
 案の定、数日前の大雨の際、以前と変わらない雨漏りです。
 その工務店に連絡することの煩わしさや疲労感で、リフォームを希望した家内はすっかりふさぎ込む等、精神的苦痛も小さくありません。
 高い借り入れをして雨漏りする家をつくりたかったわけではありません。建築については全く素人の私たちが全面的に専門家を信頼し委ねて、素敵な住居を望むのは間違っているでしょうか。

 今も天井蓋を解放し、バケツとタオルを一面に敷き詰めています。工務店の不愉快な対応と、改善できる方法を教えていただきたいのですが、よろしくお願いいたします。



アドバイスいたします
HQ住宅研究所 FAS本部
代表 福地 脩悦


 この相談案件は、これからリフォームを計画されている方にはとても参考になると思われます。
 質問者の「建築については全く素人の私たちが全面的に専門家を信頼し委ねて、素敵な住居を望むのは間違っているでしょうか」の問いには、切実な心情が伺えます。

 新築を施工したプレハブメーカーとしても、ベランダを屋根に汎用する事を前提に設計や施工をしなかったことでしょう。
 リフォームを行った工務店が、プレハブメーカーが「手抜き」を行ったと主張したところで、ベランダの下に部屋が出来ることを前提としたら、その理屈も成り立つでしょう。しかし、ベランダはあくまでその上部を活用することを目的に施工しています。下に部屋をつくることの前提で、取り合い部分の防水などは考慮していなかったと思われます。

 仰せのとおり、ベランダの取り合いが下部に部屋をつくっても、そこに雨水漏水がしない状況判断に課題があったことはいがめない事実だと思われます。
 本件の場合は、やはり、リフォームを行った工務店の責任が問われると思いますが、工務店側も新築時の状況を引き合いに出して、できるだけ責任回避をしたい思っているのでしょう。

 本件のような工事は、まず新築したプレハブメーカーに相談してからリフォーム工事を進めるべきでありました。新築業者とリフォーム業者が異なる場合、このようなトラブルが相次いで発生しています。最初から新築業者に依頼すれば、このような問題は生じなかったと言えるでしょう。

 本件の場合は、その業者選定に間違いがあったことを悟った質問者が、根本的な補修工事を行い、その工費を折半にしようと言う、妥当な妥協案を提示したものと思われます。
 その工務店が提案を呑めないのが、技術的に自信がないのか、単にヤル気がないのか、それ以外の理由なのかを推察することはできませんが、放置しておくと、ますます深刻さを増してゆくでしょう。

 もう一度、根気よく工務店と相談をするか、新築したプレハブメーカーに全ての事情を話して対応をしてもらうか、全く異なる工務店に依頼するか、いずれかの選択が必要でしょう。
 現場を見ていないので、具体的な対処法をこのメール相談で回答することはできませんが、基本的に、取り合い部分の外壁を一部、剥がして完全防水するなどで、漏水補修が可能と思われます。
 悩んでいても問題は解決しませんので、上記したことも含め、まずは行動を開始することです。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。


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土台の構造に悩んでおります。


<匿名さん(会社員・39歳・男)>


 家を新築するのですが、床暖房を入れる関係上、床下がない構造となります。悩んでいる部分は、家の土台の部分です。
 布基礎の上に木材があり、土台の断面図は、上から順に床→コンクリート(内部は、床暖房のパイプ→鉄芯(4mm))→防湿シート(0.1mm)→グリ石→地面(土)の順となります。
 布基礎自体は、鉄芯が縦10mmと横13mm入る構造であり、布基礎と地面→グリ石の側面には、厚さ50mmの断熱材が入る構造です。
 問題の部分は、床→コンクリートの側面が、布基礎の上にある木材と触れる構造に悩んでおります。
 施工する際、コンクリートが木材に触れることにより、木材には影響はないのでしょうか。
 対策として木材の側面に、0.1mmの防湿シートを貼ってコンクリートと木材が触れないようにする施工は有効でしょうか。また、その場合、施工終了後、0.1mmの防湿シートは湿気の因子にはならないのでしょうか。
 もっと有効な方法があればご教授の程お願い申し上げます。
以上



アドバイスいたします
住まいを科学する技術集団・新住協メンバー
須藤建設(株)
副社長 須藤芳巳


ホームページ:http://www.sudo-con.co.jp/

 文面から、土間コンクリート床に直接床暖配管をする方式であることがわかります。
 その施工において、土台が布基礎と土間コンクリート床と接しているが問題がないか?心配ということですが、いくつかの対策が必要です。
 コンクリートは打設してから完全乾燥するのに6ヵ月程度かかりますので、その放出する水分を土台が吸水することは好ましくありません。
 その対策のひとつとして、防湿フィルムを使用しコンクリートと木材を絶縁することは有効です。ぜひ行ってください。

 ただし、その場合は土台が呼吸できるようにすることが大切になりますので、土台と接する基礎天端と土間コンクリート小口の内部側のみ気密フィルムを敷き込み、土台の外部側には呼吸のできるシート(タイベックなど)を使用してください。
 その上で、外壁に通気工法を採用すると良いと思います。建物は“内部気密、外開放”の考え方に基づき、呼吸できるようにすることが世界基準です。


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保証の範囲と寿命


<群馬県太田市・MSさん(会社員・41歳・男)>


 過去に類似の話題があった場合はご容赦ください。相談に乗ってほしいのですが、よろしくお願いいたします。
 在来工法で9年前に建築いたしました我が家なのですが、6年位前から窯業系サイディングの外壁のコーキングがあちこちで剥離してしまいました。また、それが原因かは不明ですが、一部窓枠がふけてしまっています。
 少しの隙間だったので、自分でコーキングを購入して届く範囲で塗布したのですが、最近特にひどいので、建築メーカーに相談に行きました。すると、即日、診に来たのですが、「建材メーカーに一任します」というようなことで、建材メーカーとの話し合いになりました。1週間ほどで、建材メーカーの担当者が視察にきましたが、「コーキングの剥がれは、施工時のプライマー処理が適切に行われなかったことによるものですが、年数的に観ると交換時期です」ということでした。ただ、サイディングがずれて、固定金具から外れているところがあるとの指摘でした。

 建材メーカーから、建築メーカーへ報告書が提出された旨が、過日私のところにありまして、修理の見積もりを提出しますとのことなのですが、建物の保証に関して触れると「家電製品でも保証期間内に寿命がきます。コーキングは消耗品です」といっていますが、外壁の外れから含めて補修費用を出さなければならないのでしょうか?
 外壁の保証内容について、以下に記します。
 建築メーカーとの話し合いについて適切な方法をアドバイスください。よろしくお願いいたします。

 (保証対象部分)壁 内装外装の表面仕上げ部分、開口部分、建具を除く。
 (基本的性能)荷重の支持
 (保障期間)10年
 (性能基準)壁は、傾斜、たわみ、破損などにより、次のような現象が生じるまで、基本的性能が損なわれてはならない。

 なお、コンクリート・しっくい等による壁に、材料の収縮による軽微な亀裂又は隙間が生じるのは通常避けることができない現象であり、基本的性能を損なうものではない。

 (現 象)
1.建具の開閉が困難で調整が不能である。
2.壁に構造亀裂が生じている。
3.壁の面外にたわみが生じている。
4.前2,3が原因となって表面仕上げ材が破損している。
5.補修費が再建築費の20%以上になる損害が生じている。

 (基本的性能)防水
 (保障期間)10年
 (性能基準)外壁は、雨水が侵入して室内仕上げ面を汚損し又は室内にしたたるまで、基本的性能が損なわれてはならない。



アドバイスいたします
HQ住宅研究所 FAS本部
代表 福地 脩悦


 本件の場合、質問に「一部窓枠がふけてしまっています」という文言がありますが、その理由が窯業系サイディングのコーキングや取り付けの不具合が前提となっているように思われます。
 まず、その「一部窓枠がふけてしまっています」の要因が何であるかの確認が必要です。
窓枠のふやけの要因で、窓ガラスや窓枠の結露によるものが多いという実状があります。

 建材メーカーの保障内容としても、外壁材だけが要因で漏水する確率が極めて少ないので本件のような保証書を提出できるものと思われます。
 しかし、実際は、外壁材そのものより、施工不備や通気層や窓枠周りの防水処理などの不具合が漏水の要因となっている場合が多いのです。
 したがって本件は、建材メーカーより、建築施工の会社と交渉すべき案件です。

 9年前の竣工は、瑕疵担保責任の対象となる前の年度です。したがって雨漏りであっても、残念ながら法的に、その責任を施工者、販売者に負わせることはできません。

 本件の場合、結露なのか雨水漏水なのかをこの時点で断定できません。その要因によっては対応策が全く異なりますので、要因調査を最優先すべきでしょう。
 関係業者の対応も早く、決して投げやりな業者ではないように思われますので、冷静に根気よく建築メーカーと交渉されることが賢明と思われます。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。 アドレスは http://www.fas-21.com/ です。 もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。


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土台接合部割れ、隙間


<埼玉県さいたま市・SKさん(会社員・34歳・男)>


 現在、在来住宅建築中の者ですが、建築開始早々気になることがあり悩んでいます。
 土台部分の接合部に割れやヒビ、隙間のある所が非常に多く現場監督に相談したところ、構造上は問題ないので欠落した部分は補修すると言っていました。
 構造上問題無ければ良いのですが、気になる箇所が大小合わせて十数ヵ所と非常に多いので、どうしたら良いか教えてください。よろしくお願いします。
添付画像



アドバイスいたします
住まいを科学する技術集団・新住協メンバー
須藤建設(株)
副社長 須藤芳巳


ホームページ:http://www.sudo-con.co.jp/

 写真で見る限り、非常に雑な施工になっています。
 今回の土台の継ぎ手(腰掛けあり継ぎ)の欠損は構造的に問題があります。引き抜きの外力に対するものはアンカーボルト・ホールダウン金物などがあり、写真で見る限り所定の場所に入っている(芯ずれあり)ので良いですが、土台の継ぎ手にこのような欠損があると水平外力に対して弱くなります。
 仕口の施工性の雑さは別としても、部材の取替えを要求すべきと思います。補強するにしても、構造耐力を良く認識した上で適切な施工をすることが必要になります。

 現場監督から構造上は問題ないので補修するとありましたが、そのような意識では問題解決になりませんし、そのような対応ではこの先さまざまな問題を生むことが考えられます。
 第三者の信頼できる建築士を入れて、今回の対応策と今後の施工管理をすることをおすすめいたします。


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雨漏りについて


<東京都江戸川区・NKさん(自営業・26歳・男)>


 去年の9月に新築の住宅を借りたのですが強い雨が降ると一部の箇所で雨漏りがおきました。

 管理会社に問い合わせ、施工会社に直しに来ていただいたのですが、いい加減な施工会社でその後も雨漏りがとまりませんでした。住み始めてから過去3回、施工会社が修理に来ているのですが、もう4回目です。

 時間をあけて家にいなくてはならないですし、新築なのに住み始めてから1年もたたないうちに3回も4回も雨漏りしていて、そのたんびに時間をつくってと...いい加減頭にきています。

 こういう場合どこに相談したらよろしいのでしょうか? 弁護士とかに相談したほうがいいのでしょうか?

 引越しするにも費用はかなりかかりますし、住所変更など手続きも何かと面倒ですので、なるべく引っ越しはしたくないですし...


 せめて家賃くらいは値引きしたいと思っております。こういう場合、訴えたりできるのでしょうか?

 また、アドバイスや相談にのってくれる機関とかあるのでしょうか? さすがに4回目ですので、今後2度とおきないような解決方法をご指導よろしくお願いします。



アドバイスいたします
NPO住宅110番より

賃貸住宅での雨漏りとのこと。
まずは住宅のオーナーもしくは管理会社との話し合いが基本でしょう。
賃貸契約はそこと結んでいるのでしょうから、対応はまず一義的にはそちらとの話し合いになるものと思います。
雨漏りということですので、住み手の暮らし方云々は問題にはならないと思われます。基本的にはオーナーと建築会社の間で解決すべき問題なので、借り主は損害が発生した場合、オーナーに対して申し出ることになるでしょう。
弁護士さんなどに問い合わせても、お金がかかるばかりで問題の解決に役立つかは疑問です。
とりあえずは、話し合いされることをオススメします。


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本害虫 「シミ」 駆除方法


<Sさん(30歳・女)>


 私もずっとシミに悩まされてきました。バルサンをしても、その日の夜から出る始末(涙。。。)

 夜は気持ち悪くて眠れず・・・。インターネットで調べてもなかなか分からず困っていたら、このイラストをやっと見つけました!! 本当に上手です。部屋に出る虫そのものです!

 でも、対処法がないと出ていて、半べそ状態でした。

 虫の正体が分かったので、またいろいろ調べて1つの業者さんに問い合わせの電話をしてみました。まだ、頼むと決まってないのにとても親切で感動!!

 業者さん曰く、「ナフタリン(ムシューダなどに使われている薬品)をシミをよく見かける押入れなどに入れておくと、そこを通ったときに死ぬ」そうです。それでもだめならもう一度連絡をください、とのことでした。

 私は、この駆除方法を教えていただき、ナフタリンを購入したばかりなので、まだ効果まではわかりませんが、設置するときに、ちょうどシミが目の前にいたので、ナフタリンをシミの上に置いたらあっという間に死んでいました!!これは期待大です!!

 ぜひ、試してみてください。

 ただし...。今、部屋の中がちょっとくさいです(昔の防虫剤のにおいが...。苦笑い)。でも、撃退するために我慢します。

NPO住宅110番より

害虫被害について、体験談とアドバイスが投稿されました。


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私も限界です!上階の子供と母親!」への私の意見


<おっとせいさん(女)>


 KMさん、私も同じ悩みを持つ主婦です。家の上にも2歳くらいの女の子がおり、朝6時~6時半頃から走り回る音で起きてしまいます。

 うちは遅くまで仕事をして、朝は比較的ゆっくり起きるという生活なので、寝不足で体が参ってしまったこともありました。2回ほど苦情をいい、気をつけると言われましたが、子供はそう言っても走ってしまいますよね。先日は3連休で日中も毎日のように大運動会。

 連休最終日は3時間ほどドタンバタンやられ、さすがに堪忍袋の緒が切れて、管理人に苦情を言ってもらいました。カーペット代を出すので購入してくださいとも伝えました。その後は早朝の走る音は少しは改善されてきたような気がしますが、私もちょっとノイローゼぎみです。

 KMさんのように居留守を使われると、余計に腹が立ちますよね。主人は何度でも苦情を言いに行き、プレッシャーをかけてやったほうがいいなんていいますが、私はなるべくトラブルを起こしたくないので、ここの契約が切れたら最上階のマンションに引っ越そうと思っています。

2008/06/21 「私も限界です!上階の子供と母親!」への私の意見



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