住宅クレーム110番

投稿ページ続きです
J110 News

アンカーボルトの位置について


<三重県三重郡・OSさん(会社員・33歳・男)>


 現在、建売住宅を契約し建築中なのですが、アンカーボルトの位置について疑問があり、投稿させていただきました。先日現場を見に行った際に気がついたのですが、土台の継手付近には1ヵ所もアンカーボルトが施工されておりませんでした(ピッチについては1.5m間隔以内で施工されております)。

 施工業者に問い合わせたところ、アンカーボルトが継手に接触するのを防ぐために、あえて施工しておらず問題はないとの回答でした。建築基準ではピッチの指定はあっても施工位置までの指定は無いと聞きましたが、これは施工位置についてはあまり重要ではないということでしょうか。当方としましては建売住宅ということもあり、小さな問題程度であれば仕方ないのかとも考えておりますが、もし問題があるとすれば、どのように施工業者に申し入れればよいかアドバイスをお願いいたします。

添付画像



アドバイスいたします
HQ住宅研究所 FAS本部
代表 福地 脩悦


 建築基準法では、構造耐力を保持するために必要な箇所にアンカーボールトを取り付けるように記述されています。それには柱、筋交い、土台が緊結しなければならない重要な箇所が必ず何ヵ所か出てまいります。逆に重要でない場所にアンカーボールトは必要が無いとも受け取れます。

 建築基準法には明確にアンカーボールトの間隔をいくつ以内にしなさいと明記されておりません。しかし、住宅金融機構の仕様では2.7m以内(1.5間)となっています。また、公共の木造住宅のアンカーボールトの間隔は、1.8m以内にしないさいという指導要項があります。
 いずれにしても、アンカーボールトはその本数ではなく、地盤の揺れを建物を護るために、上部の躯体をしっかりと土台、基礎を緊結させることが大きな目的です。

 写真では、その重要性を見極めることができませんので、施工者から充分に納得のできる説明を受けるべきです。このアンカーボールトは瑕疵担保責任の対象となり、施工者の責任が法的に義務化されている部分です。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。


J110 News

筋交い金物が逆!?


<匿名希望さん(会社員・男)>


 いつも参考にさせていただいております。先日、施工現場を見に行ったところ、1ヵ所筋交いの金物が逆?に取り付けられていました。こういった使い方もあるのでしょうか。よろしくお願いします。

添付画像



アドバイスいたします
HQ住宅研究所 FAS本部
代表 福地 脩悦


 写真を見ると完全に取り付け位置が本来と異なる場所についております。
 下から突き出たアンカーボールトはホールダウン金物といい、柱にもそれを止める金物が付いて連結されますが、おそらくこれから取り付けられるのだと思います。
 つまり、写真は工事の途中であることがうかがえますが、そのままだといささか問題です。

 ホールダウン金物は、耐力壁を保持するために構造上、必要だと判断されて用いるのですが、その場合、筋交い、柱、土台が緊結されることが前提なのです。
 したがって現在の状況では、緊結されるようになっておらず、何らかの措置が必要です。
 この段階で取り外して入れ直しを行うよりは、土台、柱、筋違いを一緒に外部から固定する金物を取り付けたほうが賢明と思われます。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。


J110 News

セントラルヒーティングの節約方法を教えてください。


<帯広市・しのぶ さん(主 婦・34歳・女)>


 なんとか灯油を節約できないかと、いろいろ検索してこちらにたどり着きました。築12年の道東の一戸建てです。
 今の状況は、ボイラーを最低位置にして、リビングや寝室など昼間は目盛3〜6(南窓24℃・西窓16℃)・夜は目盛6〜8(全室22〜24℃)にして、玄関と全く使ってない部屋は一日中、目盛1にしています。
 これで先月の灯油代が2万6000円・今月は3万6000円の請求が来ました。セントラルはワンシーズンつけっぱなしのほうが良いらしいので、2〜3日の旅行でも消していません。昨年までの1〜2月は、ボイラーを最高にして各部屋の目盛を3〜8で調節していました。
 今年はボイラーをまだ大きくしていませんが、室温も灯油使用量も変わらない気がします。全く使ってない部屋を暖めるのはもったいないので「1」にしてますが、夜になるとその部屋が冷えている分、リビングなどを暖めるのに余分に灯油と電気がかかるなら、誰もいなくても24℃くらいにしておいたほうが良いのでしょうか? この使い方で問題点があれば教えてください。
 リビングなどが快適な温度なので昼間は半袖で過ごせるのですが、古い家に住んでいる両親が遊びに来たときなどは、贅沢していると思われているし、申し訳ない気がします。
 この室温で良ければ、今のままボイラーは最小のままで部屋の目盛を大きくすれば良いのか、ボイラーを大きくして部屋の目盛を小さくすれば良いのか教えてください。
 また、秋や春先の朝晩ちょっとだけ寒いときでも一日中つけたままのほうが良いですか?(春の昼間は、ボイラー最小・部屋の目盛0でも26℃以上になります)
 長文でいろいろお聞きして、申し訳ありませんが、ご回答よろしくお願い致します。



アドバイスいたします
石油連盟
北海道石油システムセンター 大川剛彦
大川剛彦


石油連盟HP:http://www.paj.gr.jp/
北海道石油システムセンターHP:http://sys.paj.gr.jp/hokkaido/

 室温を低くすればするほど灯油消費量は少なくなりますので、もし可能であれば、居間や寝室の温度をさらに下げられることをおすすめします。また、寝室では夜間ふとんをかぶりますので、その状態で寒くない程度に室温を下げられると省エネになります。

 また、使用していない部屋は温度を極端に下げるのではなく、結露の心配がない18℃程度に保つことで灯油の節約になります。

 ボイラを大きくするというのは、温水温度を高くするという意味と思われますが、温水温度が低いと室温が設定された温度に上がらないことがありますので、室温が設定温度になるのに必要な温度で運転し、それ以上に高くする必要はないと思われます。

 ボイラは一日中焚くよりも、間欠運転とするほうが灯油の節約になります。ボイラを止めても極端な室温低下がなく、結露などの心配がない秋口や春先など、外気温度が比較的高いときは、夜間、ボイラを止めることによって省エネが図れます。

 暖房、給湯、融雪について、灯油の節約方法をまとめたパンフレット「2007灯油節約のツボ」が北海道経済産業局のホームページでご覧になれます。お問い合わせの内容に対して、灯油節約量などが記載されております。ぜひ一度ご覧ください。
“2007灯油節約のツボ”で検索すると、そのサイトがすぐに見つかります。


まだまだ投稿ページは続きます 新しい記事    古い記事

NPO住宅110番はリニューアルいたしました。
新たに質問がある場合はコチラからどうぞ。

※このページはリニューアル前のもので、回答の中には十数年以上前の情報もございます。技術は日々進歩していますので、その点をご理解の上参考になさってください。