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![]() 土留めの擁壁の目地が裂けてしまった<千葉市・ITさん(会社員・30歳・男)>
はじめまして。よろしくお願いいたします。
築1年で盛り土の上に家が建っているのですが、擁壁のブロックの目地が裂け始め、現在は2センチほどになります。裂けた部分のブロックの厚みが違っています。厚みがない方が土圧に耐えられていないのでしょうか? 1メートル40センチほどの土留めに、この程度のブロックで基準は、満たしているのでしょうか? 業者はモルタルを埋め込む対応をすると言っているのですが、写真から見て右側は崖にもなっていることもあり、崩れやしないか心配です。 何とぞご教示のほど、よろしくお願いいたします。 ●画像添付あり● アドバイスいたします HQ住宅研究所 FAS本部 代表 福地 脩悦
写真を拝見しましたが、ブロックの厚さの問題ではありません。
また土圧のせいというより、敷地の地均しの際に均一な転圧作業を怠ったことによる亀裂現象のように思われます。 本件はどちらかの既存塀に対して継ぎ足し施工を行ったように思えます。 塀を作る場合は、一体施工を行う必要があり、根切り(基礎の穴掘り)を行って塀基礎の底を、均一にしっかりと転圧する必要があります。また、長い塀の場合は、何ヵ所かにエキスパンション・ジョイントといって、縁切の隙間をつくり、クッション材でつなぐ必要があります。 本件はこのような構造になっておらず、厚いブロック部分の敷地と薄いブロック部分の敷地における地盤強度の異なることから発生した亀裂のように思われます。 敷地に関する問題は、販売業者との約定によって対応が一概に言えないのが実情です。 根本的な解決法は、撤去して完全につくり直しが望ましいのですが、費用などの問題が大きいと思われます。 写真で見る限り、倒壊の惧れは無いように思われますので、一応、モルタルの充填で見栄えだけでも補修していただくのも一案と思われます。 ★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。 |
![]() 寄棟の屋根裏結露の悩んでいます。<山梨県北杜市・TTさん(主 婦・65歳・女)>
平屋で天井付近がロフトになっています。屋根に沿って板壁が張られ、梁も見えています。その梁を水滴が流れたり付近の屋根板に湿りが見られたりです。業者はまず庇に裏に換気口を開けました。2度目は寄棟の室内のてっぺんを平らにしました。
3度目はロフト部分の断熱材をサーモウールに変えました。その際、板壁の下の断熱材をはがすと、コンパネが濡れて一部が波打っていました。が、責任者は濡れているままウールを入れ、板壁で覆ってしまいました。寄棟のてっぺんに換気口を取り付けました。が、今までとは違う部分に結露が現れました。結露は最初から四季を問わず、天候のいい日、屋根が熱くなると現れます。今までの補修の仕方を見るに原因がわからず、場当たり的にやっているようで信頼できません。 改善されていない旨、FAXを送りましたが2ヵ月たってもなんの連絡もなく、今では電話もつながりません。どうすればいいでしょうか? アドバイスいたします HQ住宅研究所 FAS本部 代表 福地 脩悦
この文章だけで、実際にどのような構造で仕上がっているのかを把握できません。
文章の内容を吟味しますと、いくつかの要因が考えられますので、解決の基本概念を記述いたします。 実際に天井裏の部分にロフトを設置した場合、断熱手法がとても難しいの実情です。ところがこの断熱材を薄くしますと、夏場に灼熱の暑さを室内に取り込んでしまいます。 施工業者も、このロフトスペースの断熱仕様のメカニズムを詳しく知っていないのだと思われます。図面を書きましたので、逆提案をなさったほうが賢明でしょう。 ロフトは屋根材の部分までスペースを活用するため、断熱充填スペースと通気層の両方が取り難い構造となります。 ロフト断熱の基本仕様は図面のように、ロフト側から内装部材、ポリフィルム(湿気を貫通させない気密材)、断熱材、そして自然通気層、その外側に屋根材が載る構造です。 屋根材が太陽熱で暖められますと、自然通気層に上昇気流が発生し、軒天から空気を引き込み、棟に取り付けた換気口から自然排気されます。この自然通気層とロフト部分が断熱材と気密部材で、しっかりと隔離されていることが基本となります。 本件はこの基本概念を何処かに欠損を生じているのだと思われます。 この基本概念に基づいて対策を講じなければ、いつまでも問題を解決することができないと思われます。 業者さんも、技術的な部分で困窮を極めているのではないかと思われますが、感情的にならず、穏やかに交渉を行うべきでしょう。 また、四季を通じて結露が生ずるとのことですが、乾燥時期の春先などにも結露が生ずる場合、家屋内で相当の湿気を放出していることが考えられます。湿気の放出するライフスタイルとは、洗濯物を家屋内で干す、熱帯魚、金魚などの飼育ですが、まず、湿気の放出具合をチェックしてみる必要もありそうです。湿気を放出する場合、その部分に吸気と排気の換気扇を取り付けるざるを得ない場合もあります。 なお、図面のように工事のし直しをさせる場合、必ずしも構造や雨漏りなどのような瑕疵担保責任の対象案件になりませんので、費用の全額を業者負担にさせようとすると、とても困難になる場合もあります。多少の費用負担も覚悟の上で交渉すべきと思われます。 ★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。 |
![]() 「漆喰の施工」の凍害についてアドバイスいたします 旭川市春光4条8丁目11-13 有限会社飯田板金工業 飯田 均
<〜NPO住宅110番より〜 以前より掲載中の「漆喰の施工」について、すでに掲載済みのアドバイスとは違った見地での、以下のようなアドバイスが寄せられましたので、掲載いたします。それぞれのアドバイスを参考にしていただけると幸いです。>
凍害ではありますが、それ以前に壁上部・窓下部からの雨だれによるもののように思います。写真で見る限り、壁上部の出が少なく、また窓下にも水切りが無く雨だれが壁に伝いやすくなっています。 写真の壁下部は通気層のためか隙間を設けています。この現象は漆喰壁に限らずサイディング・モルタル・コンクリートにも見られます。このような状態の箇所は当然、雨だれによる汚れや凍害が起こりやすくなります。 修復前に上部と窓部分を改善し、下部も水切りと直接接触しないよう隙間を設けるようになければ、また同じ現象が起きる恐れがあります(また、雨だれの跳ね返りがあたる部分も凍害が起きやすいです)。デザインもあるでしょうが、工務店とご相談の上、改善されることをおすすめします。 |
![]() 「マンションの最上階は暑い?」について<千葉市稲毛区・DKさん(59歳・男)>
28年前に購入したマンションでは、一部上場の建設会社が建てた11階の最上階(南向き)に住んでいました。この時代は、天井が無く夏は確かに暑かったです。エアコンの電気代も相当にかかりました。
4年前、前記から1キロ離れた新築の一部上場の他の建設会社が建てた10階最上階(南向き)に住み替えました。もちろん天井はあります。それ以外に屋上の防水シートとコンクリート間に空間もあるので部屋は真夏でも暑さが感じません。 エアコンの電気代も30%くらい節約できました。あくまでも私の比較ですが。 まともな施工会社であれば暑さに対応しているのでは。 |
![]() 「アパートの上階からの騒音について 気になっていること 被害者側&加害者側」への私の意見<北海道・みほこさん(25歳・女)>
騒音を出している加害者側の意見です。
先日、下の住人の方から騒音でクレームをいわれました。挨拶しても返してもらったこともなかったし、引越し挨拶もお尻を向けたまま無視されていたので、なんとも心外でした。私にもちょうど走り回るようになった、2歳の娘がいます。 前に住んでいた家(2世帯住宅アパート)では、上階に6歳と4歳の子どもが住んでおり、昼夜を問わず、家が揺れるほどの騒音と奇声が聞こえていました。しかし、それでも上階の人も気にしている様子、お互い様という気持ちでなれるとそれほど気にならなくなりました。うちもそのうち加害者側になるだろうという気持ちもありました。 現在、なるべく騒音を出さないようにと、毎日どんどんしないで、走らないでといい続ける毎日です。それも可哀想なことで、子どもも親もとてもストレスがたまることです。 うちの子はまだ静かなほうで、飛び跳ねたり、飛び降りたり走り回ったりほとんどしません。子どもにとっては、歩くという言葉はしらないのか、歩く=走るなのです。はっきりい言って、躾で静かにさせることは不可能です。子どもが小さいうちは可能と思っていましたが、カエルに飛び跳ねるなと言っているようなものだとつくづく感じています。 ですから対策をとり、遮音性の高いフローリングの上に、さらに遮音性の高いカーペットを敷くようにしました。それでもうるさいと言われてもどうしようもありません。 8時までにしてくれと言われても、正直、無理です。母親も精神的に限界です。いつ虐待に発展するか不安です。下の方にもいつか刺されるのではと不安になる毎日です。騒音をだす側も悩んでいることを理解してください。 |
![]() 「購入した住宅が違法建築で売れない」への意見<奈良県天理市・MTさん(会社員・35歳・男)>
私も建築確認すら受けていない建築基準法違反と都市計画法に違反する土地建物(建売)を購入してしまい、売却するにも借金の大半が残り、近年多発する地震で倒壊したとしても、再建築が不可能な家屋でした。結論として、訴訟に勝ちましたが、建築業者は「賠償に応じる資金がない」と言い、賠償に応じてもらえないままです。マンションなどの耐震偽装事件は一級建築士が絡んでいることもあってか、国土交通省が乗り出しても、一戸建てなどは都道府県の管轄になるため、多くの問題があっても、報道で取り上げられる機会が少なく、この手の問題は表面に出てきません。
住宅ローンが通った理由は、業者から購入した一戸建てとは異なる、連棟の建築確認が業者の手により銀行へ提出されていたためで、本来、建築確認がない家屋でも、建築確認があると判断され、ローンが通ってしまいました。 また根本的な違法行為の改善に関しても、現状の物件に改善命令が出されるわけなので、建売を購入した被害者であろうが関係なく、現持主に命令が下るわけです。違法行為を働いた建築主に対し、違法行為の改善命令が出され、報道でも取り上げられない限り、この手の詐欺商法は途絶えることはないと思います。違法行為を犯した一戸建てが売りに出ているということは、業者の金儲けでしかないということです。 違法建築で売れないのなら、業者相手に訴訟に踏み切るしかないように思います。訴訟になっても、賠償に応じてもらえる保証もないですし、訴訟時の精神的苦痛を伴い、多額の費用が必要になります。私の精神的苦痛に関する慰謝料は認められませんでした。 |
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