住宅クレーム110番

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J110 News

ガルバリウムの暑さ対策


<大阪府泉大津市・YTさん(会社員・32歳・女)>


 築3年で鉄骨造、屋根材がガルバリウムです。窓が多いので暑いのかと思っていたのですが、どうも屋根のガルバリウムが熱いように思います。
 天井はつけておらず、鉄骨材の間に断熱材を入れているだけです。やはりガルバリウムが原因でしょうか。何か対策はありますか。



アドバイスいたします
NPO住宅110番より

 住宅の内部の暑さが半端ではない、その原因は何か?というお尋ねと了解いたします。
 結論から言いますと、屋根の材料(ガルバリウム)が悪いということはありえません。そういう材料を使って建てる「建て方」の問題です。
 断熱対策などの基本的な知識のない建築業者の仕事の結果ではないかと推測されます。
 対策としては、地域の中で断熱・気密といった住宅性能についての基本的な技術を持っている工務店などを探して、どのように改修すれば夏の暑さを軽減できるか、そのプランと見積もりを出してもらうことでしょう。
 くれぐれも、「ガルバリウムが悪い」などとはお考えにならないようにされるべきだと思います。


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築13年になる中古住宅をH19年5月に購入、H19年9月に雨漏り


<杉並区・USさん(50代・女)>


 上記の件で、売主は個人、買主は家族全員で別荘として購入しました。売買契約では「隠れた瑕疵についての請求は2ヵ月を経過したときは出来ない」となっています。それでも、雨漏りについてかかった費用を売主に請求できるとすれば、具体的にどのような手続きが必要なのでしょうか。実際に雨漏りをしているので、修理をしないといけません。具体的に取るべき行動について教えてください。



アドバイスいたします
NPO住宅110番より

 文面からは不動産業者は介在していない、個人同士の、いわゆる「相対取引」のようです。こういう場合、売買契約書に記載されていることに沿って、解決されるしかないのではないかと思います。
 それを、売買契約書の記載自体が民法などに照らして不法なものであったとするためには、法律の専門家によって契約書の内容の詳細な検討が必要のように思われます。
 地域の弁護士会などに問い合わせられてはいかがでしょうか?


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なんとかなりますか?


<こまこま さん(主 婦・35歳・女)>


 新築で住みはじめて数年経ちますが、最近になってわかったことがあります。購入した戸建ては数十軒の建売で、家によって対応がまるで違うのです。いろいろありますが、ひとつは他のお宅では無料だったものがウチには支払いをさせていました。このまま黙っているのは悔しいですが、こういうことに時効があったりしますか? 直接、売主である不動産業者に言っても大丈夫?



アドバイスいたします
NPO住宅110番より

 さぞお腹立ちだろうと推察いたします。
 交渉の方法としては、事実の客観的な把握と、それらを一覧的に記載した書類などを、売主である不動産業者に対して、内容証明付きで「不動産売買時点での疑問点」として、送ってみてはいかがでしょうか。
 それに対しての回答を期限を切ってお願いするのです。
 このやりとりを書面にして、地域の消費者センターなどに、先方からの回答なども添えて相談されるのがいいのではないかと思います。
 公平性が著しく損なわれていると消費者センターなどで判断できれば、対応の仕方も考えられてくるのではないでしょうか。


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既存擁壁クラックの件


<尼崎市・HTさん(会社員・31歳・男)>


 去年7月に工務店から建築条件付き土地(既存擁壁付き更地、以前築35年の家が建っていたらしい)を購入し、去年の12月に家が完成しました。最近気づいたのですが、既存擁壁、1ヵ所(高さ約1.3メートル)に上から下までクラックが入っています。建築中にクラック部の上からセメントを塗って補修した跡があるのですが、それにもクラックが入っており意味をなしていません。
 雨水が入って鉄筋を錆びさせるのではないか? 擁壁の強度が低下して、土や家の重みによる圧力に壁耐力が落ちるのではないかと心配しております。

 瑕疵担保責任で工務店に補修してもらえるのか?
 どのように交渉すればいいのか?
 補修方法は何が良いのか?

 3点教えていただけないでしょうか? よろしくお願いいたします。



アドバイスいたします
HQ住宅研究所 FAS本部
代表 福地 脩悦


 写真で見ますと相当年数の経った擁壁のように見えます。
 また、コンクリートの亀裂部分の補修については、むしろヒビ割れを目立たせるような最悪の手法を用いています。しかし、あたりに存在する住宅敷地の擁壁を一度、見回ってみてはいかがでしょうか。
 本件の写真より、もっと酷いヒビ割れの擁壁がたくさん存在すると思います。擁壁は造成時においての施主や施工業者の判断で仕様が決まります。これは、大規模な擁壁以外、法的な指導の枠の外にあるからです。

 本件はすでに家が完成されているようですが、出来た家は法的に瑕疵担保責任が課せられております。つまり、擁壁がどうであろうと建てた家に構造的な問題が発生し、その要因が擁壁も含む地盤や基礎などにあった場合、法的にその責任が課せられるようなっております。
 本件の場合、土地付きで家を建築しており、その敷地(擁壁の状態も含む)に関する事項が約定に記載されているかどうかにもより、ここでは判断できませんが、状況から見て、あまり心配をなさることもないように感じます。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。


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住宅性能評価書について


<大阪府寝屋川市・FMさん(会社員・29歳・男)>


 よくこちらのホームページを拝見させていただいています。とても参考になります。さっそくですがアドバイスをいただきたいので、よろしくお願いいたします。
 私は先日、土地・建物セットで物件を契約しました。これから間取りを決めていくのですが、その前に気になることがありまして...。
 契約した工務店のホームページ上には「全邸住宅性能評価書付き」と書いてあります。私は契約する前からこの工務店のホームページを見ていて「全邸に付いてるなら安心して任せられるな」と安心して契約しました。
 ですが、実際には今回契約した分譲地には付いていないとのこと。これは契約して数週間後に判明したことです。
 これに対する工務店の言い分としては、「ホームページの別の欄(項目)にはちゃんと記載しています」といったものです。確かに、別の項目(最初に表記してある箇所とは明らかに別の箇所です)には「一部対象外の分譲地もあります」と書かれています。
 私は工務店のホームページトップに記載されている「安全保証制度」を見て安心して契約したのに、このような対応はいかがなものかと思われます。まだ工務店とは具体的な話はできていません。このホームページ上の表示方法の違いで工務店ともめるのも好ましくありませんし、かといって住宅性能表示が付いていないのを泣き寝入りする気もありませんし、追加料金を払える予算もありません。
 ややこしい相談で申し訳ありませんが、良い解決方法があればアドバイスをいただけないでしょうか? 長文失礼いたしました。



アドバイスいたします
HQ住宅研究所 FAS本部
代表 福地 脩悦


 平成12年に施行された法律で名称は「住宅性能表示制度」といいます。
 この法律は、建築する住宅の性能を表記して契約を促す法律で、自己表示と機関表示の2通りの方法が明記されております。いずれも任意で行うようになっております。

 自己表示というのは、施工者自らの責任で性能を表示する方法で、事後に発生した責任の全てを負うことになります。お金は一銭も掛からず、むしろ推奨したい手法といえます。
 もう一方の機関表示は、第三者機関(先般の偽装事件で話題になったイーホームズなど)が図面調査などを行って表示します。また現場調査を行って評価表を作成します。当然、図面費用、調査費用、評価費用などが発生します。

 本件においては、宣伝広告に最初から「全邸住宅性能評価書付き」と記載されているということなので、まさに機関表示と機関評価のことを指しております。
 ここでのポイントは、性能評価された住宅といっても、評価内容の見極めが必要です。 文書に「安全保証制度」という文言がありますが、何に対する安全なのか漠然としているように思います。
 例えば耐震性能であっても震度5に対する安全なのか、耐風に対する安全なのか、場合によっては「倒れない手摺り」というように、手摺りの安全保証だという理屈でも成り立ってしまいます。

 性能表示は自己表示以外は、確実に費用が発生します。無料では絶対にできませんし、仮に無料といっても積算書に記載していないだけで、さまざまな項目に少しずつ加算されているに過ぎません。むしろ費用の掛からない方法として「自己表示」を行うよう、工務店に促すほうが賢明と思われます。
 なお、当方のホームページに性能表示の詳細が明記されておりますので参考にしてください。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。


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上階の騒音に限界。険悪なムードに。


<福岡県北九州市・THさん(会社員・29歳・女)>


<〜NPO住宅110番より〜 ここに寄せられたご相談へ、読者のみなさんでご意見・アドバイスをいただける方、ご投稿下さい。>

 約半年…上階の騒音に限界がきてしまい、家の前で言い争いになりました。
 この家族が引っ越して来るまでは本当に平和でした。上階は子ども4人とご夫婦とお祖母さんが暮らしています。
 私の家庭は母と2人暮らしです。私と母は「子ども」が好きなので、最初の内は「走り回って元気な証拠」なんて簡単に考えてました。
 ところが少し経って子どもさんの走り回る、飛び跳ねる、大声で泣き叫ぶの騒音がエスカレートしていき、「朝」であろうが「夜中」であろうが私達が不眠症になるほどになってきました。
 一度会って理解してもらおうと「母」が話しに言ったのですが、その時は「すいません。気をつけます」とのことで一時は良かったのですが、また少し経つと騒音は戻る始末…しかもこの家族の部屋はフローリングだったのです。
 子どもの騒音も悩みなのですが、ご両親にも問題があり、車もマフラーの改造をしてるのか凄い音でエンジンを切らないで目の前に止めた状態が続いたり、私達が1階で、この家族は2階に住んでいるのですが、下に居る状態で2階に居る家族を大きい声で呼んで会話したり、水の音も最近凄くなり、時間帯を問わず「ジャージャー」と使っています。窓の開け閉めも凄く乱暴で、しかも開けたり閉めたり何回もするんです。
 何回か言いに行っているのですが、「すいません」しかなく「こいつらが言うこと聞かないので」と子ども達を蹴ったり凄い悪い言葉で怒鳴ったりしているのです。しつけのことまで口にはしたくありませんが、「親」のしつけに問題というか「親自身」に問題があるというか…。
 この前も「凄い騒音」で私達も限界に達し「いいかげんにしてください」と言うと、「わかってますけど、子どもがたくさんだし」みたいに開き直られて、大きい声での喧嘩に発展…。「なんかあるなら不動産屋に言ってください」と言われる始末。「何回も言ってます」と私もキレ気味になり、お互い血が上っているので落ち着こうと思い、間に人が入って治まりましたが、上階の家族も「なんでここまで言われないといけないんだ」と思っていることでしょう。
 不動産屋にも何度か相談していますが、2階の家族には1度も報告してないそうです。解決策をしっかりしてもらうまで、何度でも言うつもりです。



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裁判所に訴えられた!


<三重県四日市・Nさん(男)>


 敷地に占める建ぺい率の問題と工事用のクレーンが入らないために、大手ではなくログハウスメーカーのS社に建築を依頼しましたが…。
 工事日程・無断工事で頭を抱えていました。何度かクレームを言うと、ついに暖炉工事を中断され、さらに外工事も中断?
 残りの残金を支払うようにと2回ぐらい手紙が来ました。
 何とか話し合いをしようと連絡を取っても、居留守等で出てくれません。ついに今日!裁判所から督促状が来ました。
 どうしたらいいのですか? さらに、裏庭も水道屋とガス会社の工事でガタガタにされたのですが、双方共に責任のなすり付け合いで歩くのも危険な状態になっています。本当に困っています。どうか教えてください。



アドバイスいたします
NPO住宅110番より

 お申し出の件は、どうやら裁判所の判断の段階のようですので、ここに至れば弁護士さんと相談されるしかないでしょう。ここに至る過程で、どのようなやりとりがあったのかは文面からは理解不能です。裁判所が入っているのであれば、その場で、あなたの立場を弁護してもらえる法律の専門家としての弁護士さんに依頼するしかありません。
 先方は第三者的に客観的な判断が必要だと思ったから、裁判所に申し立てられたのでしょう。であれば、経緯を知り得ないこの投稿内容だけで、何がしかのアドバイスをすることはできません。悪しからず、ご了承ください。


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