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![]() 深基礎部分にジャンカ、コールドジョイントと思われる箇所<東京都八王子市・Yさん(会社員・35歳・男)>
現在、新築の住宅を建築中なのですが、基礎工事のことで気になることがありますので、ご相談させてください。
基礎の立ち上がり部分に、生コンを打設して約1週間ほど経過した後、現場を確認しに行くと、深基礎部分にジャンカ、コールドジョイントと思われる箇所を発見しました(添付ファイル参照してください)。 しかしながら、専門家ではないため、実際のところジャンカ、コールドジョイントなのか判断がつきません。 専門家の方での判断をしていただきたいのと、もしこれが、仮に、ジャンカ、コールドジョイントであった場合、今後どのようにハウスメーカーに対処を申し入れたら良いのか等のアドバイスをお願いいたします。 アドバイスいたします HQ住宅研究所 FAS本部 代表 福地 脩悦
コンクリートを打設する場合、生コンのスランプ(硬さ)や打設時間などで、多少なりともジャンカが出ても不思議でありません。本件の場合も多少ジャンカ(鉄筋や小石の空隙が表面に達した部分)も見えますが、モルタルの表面補修で対処できると思います。
コールドジョイントは 最初から考慮された打継ぎ目と異なり、コンクリートの打ち継ぎ時間が、最初と継ぎ足すコンクリートの打設時間が長すぎたときに、その打ち継ぎ部分に不連続なコンクリート面が出来ることをいいます。当然ながら、構造物の耐力、耐久性、水密性を著しく低下させる原因となります。 コンクリートの打ち継ぎ時は時間をおかずに打設することがポイントです。このコールドジョイントの補修対策は、軽微なコールドジョイントの場合、ポリマーセメントペーストをはけ塗りで対処できます。本件も写真で見る限り、とても軽微コールドジョイントであり、これで大丈夫と思われます。 ★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。 |
![]() 2階天井断熱材<埼玉県・こぶしさん(会社員・40歳)>
こぶしと申します。
みなさん、よろしくお願い致します。 先日の台風の後、雨漏りはないかと入居1ヵ月、初めて屋根裏を見ました。すると雨漏りはないのですが、断熱材が画像のような状態です。「メーカーが不明のペラペラのビニル袋」「袋から中身がはみ出しているものもある」「ホコリだらけ」。これで問題ないのでしょうか? 非常に疑問です。 わが家は建て売り住宅 2×4工法 公庫標準仕様です。 また「天井はグラスウール10K 75mm」「壁グラスウール10K 50mm」「床下 板状の発泡剤 20mm」です 埼玉県内の物件ですが、これで十分といえますか? アドバイスいたします HQ住宅研究所 FAS本部 代表 福地 脩悦
写真は天井部分のグラスウールが写っているのでしょう。グラスウールは種類によってポリフィルムにパックされたまま敷かれるタイプも存在します。本来のグラスウール断熱は、梱包ポリフィルムを外して丁寧に敷き込んだり、充填したりするものと、最初からパックされたまま使用するものが存在します。
本件を写真(1枚目)で見ますと、梱包グラスウールが天井裏にただ放置されているように見えます。見方によってはグラスウールが出荷される際にポリフィルム梱包されますが、敷き込み作業がグラスウール繊維が作業員の肌に刺さってチカチカするのを嫌がり、梱包のまま敷き込んだようにも見えます。 しかし、3枚目の写真では予めパックされて使用するグラスウールのようにも見えます。いずれにしても天井断熱の場合、重なっていても隙間がなければ相応の断熱効果があるものです。多少乱暴な断熱施工に見えますが、温熱環境上の影響は少ないと思います。 時々、点検をして見てください。確率は低いのですが、ポリフィルムの中に水蒸気が停滞するような状況が見えた場合、一気に断熱効果が低下しますので、ポリフィルムを撤去すべきです。 写真で見る限り、2×4工法の構造部分の問題はないように見えますが、5枚目の棟(一番高い部分)の登り桁がジョイントされておらず、これが構造的なものなのかどうかの判断がつきません。施工者の確認が必要と思います。 天井裏は、軒天や通気口から自然空気を取り込んでおり、天井裏のホコリは気にする必要はありません。 ★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。 |
![]() 「屋根の雪対策について」へ情報提供<長野県長野市南俣2467-10清水システムサプライ(株)(清水昌彦さん・自営業・60歳・男)>
NPO住宅110番より
<この投稿は広告的な内容が伴っているともいえますが、この情報を受けた方の「自己責任」ということで、情報として掲載することにいたします。 当法人としては、この商品に対して一切責任を負うことはありませんので、その点は十分お含みおきください。> 軒先からの落雪の場合、滑落飛距離を小さくして、ほぼ軒下に落とす方法があります。当社の開発した「軒先雪止め補助具」の長さ3種類の中から、先端突起部が軒先から50程度飛び出す長さのものを選択し、既設の雪止め金具に「取付部品」を使って取り付ければ可能と思います。開発してから3シーズンですが、長野市近傍で既に2万本施工しました。急勾配の屋根の取り付け例で、補助具の取付け前は2階からの落雪飛距離が軒下から約1400だったケースが、取付け後は軒下から200程度に押さえることができました。まだ県外への紹介ができていませんが、安くて取り付けも簡単です。 本来の「雪止め補助具」の目的は、軒先の屋根雪を保持し、せり出しや滑落を防ぐものです。ご連絡いただければ、取り付け方法を含めた資料をお送りしますので、検討材料に加えてみられては? http://www.ssystem.co.jp |
![]() 「構造用合板の雨水濡れ」について旭川市春光4条8丁目11-13 有限会社飯田板金工業 飯田 均
工事中は予期せぬアクシデントが起こるものです。この場合、菊澤様の言うとおり、ルーフィングが間に合わなければ、ブルーシートでも掛けておくべきですね。
合板が乾いてからルーフィングを張るのが良いですが、また予期せぬアクシデントに見舞われかねません。合板が濡れていてもルーフィングを張るべきだと思います。ルーフィングを張ると太陽熱の吸収もよく、ルーフィングの重ね目や小屋裏などから水分は放出されます。下の「抜け道のない通気層」にあるように、冬季間などでも雪や氷が多少付着していても片面が外気に曝されていれば、水分は外気に拡散されます。 |
![]() 「トランクルームの湿気、カビについて悩んでいます。」への意見<北海道河東郡・FMさん(公務員・51歳・男)>
湿気にお悩みのようですが、湿気が発生して当然の構造であると思います。
1階の下にトランクルームが有るとのことですが、トランクルームを床下と考えた場合、同様の問題提起がこのクレーム110番に多数寄せられています。 つまり、部屋が湿気る等の問題が寄せられた場合の回答で言われているのが、床下がGL(想定地面)より下にある場合、湿気が当然と回答されています。 その回答から類推してみると、床下をGLより高くする、地下室と」考えた場合、解決となりませんよね! 湿気を取ると考えた場合、空気の対流が一番必要と考えます。 私の家も高さ120ですが、すべての床下を物入れと使えるようにしていますが、湿気が大変でした。 対応としては、シーリングファン(最初から設置)の回転数を高くして空気の対流を大きくし、そのほかに除湿器を設置し、湿度を50%程度と維持したことによりカビの発生は無くなりました。Hさんのトランクルームがどのような換気状況なのか、湿度がどの程度なのかはわかりませんが、空気の対流(外気につながる)と、機械的除湿を考えるべきと思います。 悲観的な事例かもしれませんが、私の勤務先の昭和40年代の社宅で地下室(共同物置)が常に10程度冠水していた事例も見ています。 |
NPO住宅110番はリニューアルいたしました。 |