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![]() サイディングに通気層がありません<兵庫県加古川市・Tさん(会社員・30歳・男)>
いつも大変参考にさせていただいております。
昨年の5月に新築の木造住宅を建てましたが、住み出して2ヵ月の7月初旬頃よりカビが室内に発生しだし、大変困っています。夏にはカビはおさまりましたが、今年の梅雨は昨年よりもかなり酷く、納戸や玄関、リビングの床や壁の角にもカビが発生してしまいました(納戸のある北側は外の道より1メートル程度低いです)。 工務店に確認しても、確認に来ることはなく、電話で「段ボールなどで北側の基礎の所にある通気口を塞ぐとマシになる」などと言われるだけでした。 そこで、自分なりに他に原因があるのではないかと家の外まわりを確認していると、サイディングに通気層がないことに気がつきました。サイディングの裏側をのぞき込んでみるとコンパネ→透湿防水シート→サイディングとなっており、胴縁はありません。雨受けは付いておりませんので、覗くとすぐにわかりました。これも室内に発生する大量のカビの原因になっているのでしょうか? 外壁の施工にあたり工務店側からは何の説明もありませんでした。また、工務店側の責任を問えるのでしょうか? 添付画像 小さな子どももいますので、できるだけ早く対処していきたいと考えています。大変お手数をおかけしますが、アドバイスいただけると幸いです。 宜しくお願い致します。 アドバイスいたします 住まいを科学する技術集団・新住協メンバー 須藤建設(株) 副社長 須藤芳巳 ホームページ:http://www.sudo-con.co.jp/
結露には、夏型結露と冬に起きる結露があります。どちらも湿った暖かい空気が冷やされ、飽和水蒸気を超えて水に変わります。これが結露です。今回は梅雨時期にということなので夏型結露になります。
対策としては湿った空気を冷やさないことになるので、・除湿をすること。・空気を冷やさないことになります。夏、特に梅雨時の高温多湿の空気が室内に流れ込み、床下・半地下部分など土の温度(外気の影響を受けない土の温度は14℃)で冷され水に変わり、そこにカビなどが発生します。今回の文面から、納戸部分は半地下状態になっているということなので、原因ははっきりしています。 対策は、・空気を留まらせて温度を下げないように通風を良くすることです。また、土に面した壁面(RC)には内側に断熱材を張り、土の温度で冷えたコンクリートと室内の空気を触れさせないことです(居間の入隅部分にカビが生えるということは、その部分の空気の流れが悪く平面より冷えるからです)。それでも結露する場合は除湿器(または除湿機能の付いたエアコン)を設置し、空気を乾燥させることが必要になります。 通気層については、内部気密、外開放の家づくりの原則から言うと、あるほうが望ましいのですが、設計条件によっては必ずしも義務づけられるものではありません。通気層の場合は、むしろ冬型結露の対策になると思います。冬季に、室内の湿った空気が壁内に入り込み、外気温で冷やされ、水になり、カビが生え、内外の仕上げに出てくることがあります。その場合に通気層があると外開放になり、対応できます。そのほか断熱材の弱いところ、室内の空気が滞る押入れの物の裏なども、暖かく湿った空気が冷され水になる冬型結露です。対策としては、・換気に気をつけて湿度を上げないこと、・館内を開放し温度の低いところをつくらないことが大切です。 どちらも住み方で対応できることと、機械に頼らないと対応できないことのレベルがありますので、よく理解してください。また、露点・飽和水蒸気の考え方が基本になりますので、お調べください。 |
![]() ガルバリウム鋼板の暑さについて<千葉県市川市・磯野さん(会社員・35歳・女)>
新築の家を建てましたが、暑さに参っています。屋根外壁ともにガルバリウム鋼板で、2階は屋根裏がない(構造むきだし)家です。やはり屋根裏がないと暑いのでしょうか? 断熱材は入っておりますが…。
アドバイスいたします 住まいを科学する技術集団・新住協メンバー 須藤建設(株) 副社長 須藤芳巳 ホームページ:http://www.sudo-con.co.jp/
屋根は構造むきだしとありますが、屋根断熱は外断熱なのでしょうか? それとも屋根タルキ間にグラスウール等を入れたものなのでしょうか? 屋根の形(は切り妻屋根またはフラットルーフ等)? 屋根断熱の場合、屋根の通気はどのような納まり(たとえば棟換気)になっているのでしょうか? 図面がないのでわかりませんが、屋根断熱であっても通常は屋根裏に変わる通気層を設けるので、問題にならないと思います。内部気密・外開放が住宅づくりの原則です。屋根・壁においても外部側が開放で、建物が呼吸できるようになっていることを確認してください。
その上で、夏対策として、日中暖められた室内の熱をいかに逃がすかを考える必要があります。暖められた温度の高い空気は軽くなり2階の窓から抜けますので、その分1階の窓(北面)から外の涼しい空気を取り入れる。温度差を利用して1階から2階へ通風を取ることがポイントになります。設計の時に、このような通風計画をあらかじめ考え、開け放しできる窓の形状を選定することが大切なのです。 今回の場合、2階が構造むきだしとあるので、2階の窓から上の屋根裏に相当する部分の空気の抜けるところがないため、暑くなっている(2階の窓を開けてもその上の空気は溜まったまま)と思います。したがって、暑さ対策として、2階の一番高い位置に、溜まっている空気を排出するための換気窓を設置することをおすすめいたします。 |
NPO住宅110番はリニューアルいたしました。 |