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ガルバリウム屋根材にルーフィングは必須?<茨城県・SSさん 匿名(会社員・28歳・男)>
現在新築中で屋根材にガルバリウム(裏側にスポンジみたいなものが付いている)を施工していますが、屋根材の下には野地板、ルーフィングがしてありません。建築板金の仕事をしている義父は「これじゃ結露・雨漏りしほうだいでは?」と心配してくれています。
工務店に確認したところ──ガルバリウム自体が0.5ミリ?の厚いものを使っていること、ビス?ねじ?もステンレス製のもので錆びないこと、コーティングも普通のもの違って固まらないゴム?のようなものを使って屋根材の下まで入れてあること、瓦惨?もSK瓦惨とかいうものなので、腐らない。三晃式?よりも雨漏り、耐久性に強い。雨音の騒音も天井の断熱材が100ミリのものを使っているので気にならない──と言っています。 その説明をしても義父は「そうは言っても屋根自体にビスを打って、ルーフィングもなしじゃ絶対すぐにダメになるぞ」。 工務店も義父の言っている工法は知っている上で「こっちのほうが丈夫だ」と平行線です(お互いは直接話したことはなく、間に私が入っています)。 ちなみに大工や建築関係の友人に相談しても、野地板もルーフィングもないガルバリウムの工法は見たことがないと言っています。 工務店さんはとても信頼できる方で手抜き工事をするような方ではないですし、本人も「これは手抜き工事じゃないから」と言っています。 いったいどちらの工法で行ったほうがよいのでしょうか。 アドバイスいたします 住まいを科学する技術集団・新住協メンバー 須藤建設(株) 副社長 須藤芳巳 ホームページ:http://www.sudo-con.co.jp/
横張りの既製品で裏張りのあるものもあることはわかっていますが、今回のような工法のものは見つけられませんでした。
何にしても、野路板もなく下地のアスファルトルーフィングがないということは通常では考えられません。ゴムもいずれ硬化して効果を失うものですし、SK瓦惨?屋根には使わないものと思います。屋根板金の場合、メーカーの保証・地区の板金組合の保証を出すようになっている場合が多くあります。もちろんどちらも指定どおりの正しい施工をした場合に限ります。 したがって、使用している材料メーカー(開発したメーカーで必ず施工法を規定しています)と地域の板金組合(必ず組合があり、組合でも正しい施工法に対しての保証の実施をしています)に問い合わせすることが早道と思います。 オープン工法であれば、施工法を確認できますので実行してください。 |
通気工法の考え方について<宇都宮市・HTさん(会社員・40・男)>
お世話になります。
昨年の12月に新築した家の軸組工法の通気工法について納得できてないところがあり、教えていただきたく思います。 断熱材は、外張り断熱で包むようなやり方でしたが、建築士の話があいまいで疑問が発生しました。 1:基礎パッキンから入ってきた空気が、壁(石膏ボードと断熱材の間)と床の間(2の写真参照)の通気が無いと、ふけるため塞げないとの話でした。しかし、その空気は屋根裏までたどり着くと抜け道が無く、滞留する構造(3の写真参照)になっています。 このような工法は、ネットやら本で調べたのですが、ありませんでした。工法的にあるのか一般的に間違いかアドバイスをお願いいたします。 添付画像 アドバイスいたします 住まいを科学する技術集団・新住協メンバー 須藤建設(株) 副社長 須藤芳巳 ホームページ:http://www.sudo-con.co.jp/
写真を見せていただきました。疑問のとおりで、昔ながらの在来工法に、単に外張り工法をしたということで、高気密にも高断熱にも全くなっていません。むしろ、従来の軸間断熱(壁内にグラスウール充填)のほうがましと思います。本来であれば、外壁を外断熱した場合、基礎断熱(外断熱)をすると良いのですが、床断熱にする場合、床下に入り込む(床下換気口から)外気を外壁・内壁の間に絶対に入れない工夫が必要です。
また外断熱の場合、外壁の外側に構造用合板を張り、気密シート(内部気密=断熱材の内側に気密)を施工し、それから外張りの断熱材です。その上に通気工法になります。今回の建物は、疑問のとおり床下の冷気が壁内を通り、小屋裏に溜まり、抜けないことになります。断熱材の内側を冷気が走るので、全く断熱材が意味を成しません。また小屋裏が無換気状態になるので小屋裏が結露します。 小屋裏に対しては、屋根断熱(勾配天井で屋根を断熱)か、天井の気密を良くして小屋裏に湿気を上げないことを考え、どちらも室内側は換気を行い、屋根もしくは小屋裏は棟換気等を行い通気します。 いずれにしても、今回の建物は、真冬にだぼだぼの短パンをはき、裾と袖口から風がびゅんびゅん通る通気性のないコートを着、襟元だけを閉めたために首だけ蒸れて汗をかき濡れてしまうような、非常に寒い防寒着にならない状態そのものです。 解決先としては、基礎断熱の改修と小屋裏の換気計画が必要と思いますが、その場合、床下の温熱環境とセントラル換気の知識と技術が必要なので、そのようなノウハウを持っている会社に頼むことをおすすめします |
NPO住宅110番はリニューアルいたしました。 |