住宅クレーム110番

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床下への漏水の影響を教えてください


<愛知県丹羽郡・KIさん(41歳・男)>


 築3年の一戸建て住宅ですが、風呂の排水管(塩ビ管)が外れ、床下に漏水を起こしていました。業者によると塩ビ管を接続するときの接着剤が塗られておらず、外れてしまっていたとのことです。風呂配管の外れを発見したときは、床下が濡れている状態でしたが、水のたまりはありませんでした。床の下は、浴室を含む水まわりはベタ基礎になっており、台所、居間のあたりは布基礎になっています。排水は布基礎の方向に向かっており、地盤に浸透しているようでした。現在は修理が完了し、匂いもなく、土台も基礎も見かけは全く異常がないように見えますが、いつから漏れていたかもわからず、どのような影響があるか心配です。工務店は問題ないと言っていますが、3年近く風呂の排水が床下に流れていた可能性もあるということです。
 このような場合に、どのような影響が基礎にあるのでしょうか? 土台が腐食したり、地盤が緩んだりすることはないでしょうか? また、それらを確認する方法はあるのでしょうか? よろしくお願いします。



アドバイスいたします
住まいを科学する技術集団・新住協メンバー
須藤建設(株)
副社長 須藤芳巳


ホームページ:http://www.sudo-con.co.jp/

 住宅の床下は湿気を嫌うので、床下換気口設置、さらに地盤からの湿気を抑えるために防湿シート+乾燥砂orコンクリート押さえが義務づけになっています。一般的な基礎の場合、布基礎下で内外の地盤がつながっていますので、外部から雨水が廻り込みます。また、床下の地下水位が浅い場合もあります。それら床下地盤からの湿気防止のための工事が必要なのです。
 今回はそれらの湿気の問題ではなく、逆に浴室からの排水が床下の地盤に漏水していたという問題です。現況では、浴室の排水がベタ基礎の上を通り、布基礎の台所・居間方向に流れ、床下地盤に浸透していたとあります。現在は水溜りがなく濡れている状態で目視では異常がないとのことです。
 問題は浴室からの排水が、量からいって地下浸透して問題ないのか? または、溜まって湿度が高くなり問題を起こすか? ということと思います。
 現況の中で床下地盤の浸透性(防湿シート等のことが記載されていませんので、浸透の状況は今一つわかりませんが)が良く、溜まらない状態であれば、浴室の排水は常時ではなく使用したときだけなので問題はないと思います。雑菌のことなどを考えると濡れていた土砂は取り替えたほうが良いと思いますが、臭いもないとのことであれば、今後の様子見で良いと思いますので定期点検を心がけてください。


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外壁のヒビについて


<東京都大田区・OAさん(会社員・47歳・男)>


 建売戸建てを4年前に購入し、2年目ごろより外壁のヒビが出てきました。その時点で分譲した会社に確認をしましたが、そのときは工法の特性上起こるもので強度・雨の浸入等の恐れはないとの説明でした。4年が経ち、さらにひどくなってきたため、外壁のメーカーに確認したところ、工務店の仕様により下地材の『動き』が発生したことに起因するとのこと。要は、施工した工務店の下地材の工法に問題があったという回答でした。
 分譲会社に対しアクションを起こそうと思うのですが、補修工事の仕方およびその費用負担を分譲会社にお願いすることは可能でしょうか。アドバイスをお願いします。
写真



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須藤建設(株)
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 写真で見る限り、原因はラスカットパネルに軽量モルタル薄塗り仕上げと思われます。明らかに、下地ラスカットパネル目地部分にクラックが入っています。この工法はメーカーのマニュアルどおりに施工しても、なかなかヘアークラックは防ぐことができず、パネル目地部分にジョイントV目地処理などの是正が必要です。
 しかしながら、写真ではヘヤークラックではなく、完全にジョイントが剥離していますので、メーカーのマニュアルどおりに施工しているとは思えません。通常の場合、クラックが出ても1〜2ミリ程度で、目地がこのようにはっきりと現れる状態は間違いなく異常なことです。売主に補修工事を要求してください。
 補修方法は、外壁を剥がし下地材からの再施工が必要です。現況からは再塗装の提案が出ても、短期的な補修になりますのでおすすめできません。


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追加工事請求について


<仙台市・匿名希望さん(会社員・32歳)>


<〜NPO住宅110番より〜 ここに寄せられたご相談へ、読者のみなさんでご意見や同様の問題を解決されたなどのアドバイスをいただける方、ご投稿下ください。>

 現在、支払いについて業者ともめております。といいますのも、鍵の引き渡しの3日前に、業者より350万円の追加工事請求をいきなり受けました。内訳は、
壁紙からドライウォールへの変更差額:約180万
照明差額:約40万
その他設備(浴槽、トイレ、照明等)変更、追加(浴室TV、床下収納等)による差額:130万
です。

 こちらの言い分としては、
・当初の予算を予め伝えてありました。
・請求の大半を占めるドライウォールへの変更では再三見積書の提出を求めたにも関わらず、出されないまま工事は進んでゆきました。ただし、正式な見積もりではありませんが、契約前のメールで約135万円ということは聞いておりました。
・変更した設備についても基本額との差額について、見積書を出されるわけでもなく、変更契約も結んでいないため、こちらとしては予算の範囲内と判断しました。ただし、照明・外構については予め見積書が出され基本額との差を通知されていましたので増額は覚悟していました。
・設備の追加については、当然当初の仕様に無いわけですから、増額は覚悟していました。

 以上のことから350万円の内、こちらの納得できる分は、
・ドライウォールの135万円
・設備の追加分40万円

 計175万円は支払うつもりはありますが、残りについては業者の説明責任を怠ったとして支払うつもりはありません。
 先日、消費生活センターに行き、話をしたところ「この種の揉め事は良くあること」といわれましたが、同じような経験をされた方はおりますでしょうか。また、良きアドバイスをお願いいたします。



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