住宅クレーム110番

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マンションの床の耐荷重は?


<神奈川県川崎市・HTさん(会社員・28歳・男)>


 フローリングの部屋で大型水槽を置こうと思っています。幅120センチ、奥行き60センチ、高さ45センチくらいで重量は200キロくらいかと思います。
 マンションの床はどれくらいの重量まで耐えられるのでしょうか? 床が抜けてマンションの住人の迷惑になるのではないかと思っています。



アドバイスいたします
広瀬久也(北海道建築士会 小樽支部 副青年委員長)

 建築物の床は、人間の体重や生活用品(家具・家電など)の重量に耐えなければなりません。これらの重量を積載荷重といいますが、構造計算における積載荷重は、実況に応じた重量もしくは建築基準法施行令第85条の数値としなくてはなりません。
 HTさんの住んでいるマンションの構造や構造計算で見込んでいる積載荷重がわからないので、正確に答えることはできませんが、建築基準法の数値を採用しているということであれば、住宅の居室は、1m2あたり180kgの積載荷重を見込むことになります。
 水槽底面の面積が約0.7m2で重量が約200kgとのことですから、重量オーバーの状態が予想されます。現実的には、水槽を設置した途端に底が抜けるということは考えにくいのですが、建築基準法の積載荷重を目安とされてはいかがでしょうか。また、同一箇所に重いものを集中させるような配置は避けてください。


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アンカーボルトの修正?


<匿名さん>


 ボルトの位置がずれてしまったので、修正するのに元のボルトを折り曲げて、その上に溶接で付け足しみたいな感じにされたのですが、強度とかには問題はないのでしょうか?



アドバイスいたします
道塚 勉(北海道建築士会 後志支部 青年部長 )

 土台のアンカーボルトであることを前提として回答したいと思います。
 通常、アンカーボルトは土台と基礎を固定一体化することを目的としています。アンカーボルトは土台が浮き上がろうとした場合、ボルトの引張耐力により基礎と一体に保ち抵抗力を発揮します。
 今回の質問の場合、土台が浮き上がろうとした場合、折り曲げられた部分が持ち上がり土台と基礎が緊結されていない状況となる可能性があります。特別な計算等により裏付けられた場合を除き、このような修正方法は用いないのが通常であると考えます。強度的な問題についてですが、1本のアンカーボルトとして見た場合は問題があるかと思います。ただし、建物全体として見た場合は隣のアンカーボルトがどの位置にあるかが問題となります。そのアンカーボルトの負担する荷重がどの程度かにより決まることになります。設計者に確認してもらうことをおすすめします。設計者の判断により補強が必要ということであれば、補強をしてください。
 参考までに、通常アンカーボルトが所定の位置よりずれた場合の修正方法には以下のものがあります。
1)台直し:ずれた寸法が比較的小さく、ゆるやかに曲げることで所定の位置となる場合
 ゆるやかに曲げる。
2)打直し:ずれた寸法が大きくゆるやかに曲げることが困難である場合
 ケミカルアンカー等(ドリルを用いて基礎に削孔し接着剤にてアンカーボルトを固定)により不良アンカーボルトを切断撤去し付近に再度打直しを行う。(引抜耐力等の確認が必要)


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出窓の両端の隙間から異臭


<THさん(主 婦・34歳・女)>


 約2年前に建った一戸建てに1年半前から住んでいます。雨上がりやずっと換気をしていなかったとき、2階洋室の北側の出窓のあたりから納豆のような、銀杏のような発酵臭がしていることに半年くらい前から気づき、どこがにおいの発生源かよくわからなかったので換気に注意していました。先週1週間くらい雨が続いて換気ができなかったときに、そのにおいに耐えかねて、においの発生源を探してみたら、出窓のアルミサッシ周りの木枠の部分左右と壁との間5mmくらいのところから臭ってくることがわかりました。においは木枠からではなく、木枠と壁の隙間から発生しています。
 建設会社に現認してもらったところ、壁をたたいてみて、出窓の外に出っ張った部分だけがボードでなくラワンベニアを使っている可能性があり、そのにおいはラワンのにおいではないかというのです。ファブリーズをしてよく換気をして様子を見てくれ、それでも納得できなければ壊して壁の状態をみてもいいけど、壊してなんでもないとあとが大変なんで、実際工事を行った工務店への連絡はもう少し待ってからにしようということでした。
 私が思うに、その部屋は夜は誰もおらず暖房もつけていないにもかかわらず、ガラス面が凍ってしまうくらい結露がひどいので、出窓部分だけがベニアを使用しているということであれば、そこに断熱材などがきちんと使われているかどうかも怪しく、それが原因で木が腐食してると思うのですが、どう思われますか? 建設会社の方のいうようにラワンベニアのにおいが2年も続き、しかもそのにおいが悪化してくるということはあるのでしょうか? また、出窓の外側の上に雨よけが付いているのですが、雨よけ内ではありますが外壁のモルタルが半径1.5cm程度とれていて小さな穴になっていました。そこから雨水もしくは湿気が浸入し、出窓部分の壁が腐食したということも考えられますか? また、そうした場合はどのように建設会社と交渉していくのがべストでしょうか? ご意見をうかがえればありがたく、どうぞよろしくお願いいたします。



アドバイスいたします
HQ住宅研究所 FAS本部
代表 福地 脩悦


 このような事象の要因は雨漏りか結露によって、ベニヤ板か木材が腐食して臭気となっている場合がほとんどです。本件の場合も、水の浸入によって腐朽菌が発生していることに、ほぼ間違いはないとかと思われます。
この文章だけで雨漏りか結露かを判断できませんが、雨漏りと結露ではその後の対応が大きく異なります。
 雨漏りが要因の場合、瑕疵担保責任の対象となって、販売者(建設会社)に対して法的な責任を課すことができます。しかし、結露の場合は瑕疵担保責任の対象となりませんので、建主の有償補修を行わなければならない場合もあります。雨漏りの場合は、その箇所を直すことになりますが、結露の場合は、断点の無いような断熱材の充填が必要となります。
 いずれにしても放置しておきますと、臭気だけでなく木材の腐食が進み構造材まで波及する場合があります。補修費を自分で負担することを覚悟しても早急に壁の一部を剥がして、抜本的な対策を講ずる事が必要です。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。


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クローゼット&玄関のカビ


<Tさん(主 婦・32歳・女)>


 兵庫県の山中に去年末に引越してきました。標高は400Mくらいで、下より7度ほど気温が低いですが、山の中ということもあり湿気が高いです。また築40年ほどの木造平屋で、窓枠なども全て木で作られています。玄関の扉も木で出来ており、床と扉の間に隙間が出来ている状態です。玄関床は石なのですが、眼に見えて湿気ているときもあります。特に梅雨の時期はひどく、玄関においてある木製&皮物が全てうっすら緑色にカビてしまいました。各部屋にあるクローゼットの中も、壁や床は大丈夫ですが衣類などの物がカビてしまいました。
 除湿機をかけたり色々としているのですが、外が湿気ているのでどうしたらいいのかがわかりません。何かいい方法はありますか? クローゼット内に漆喰を塗るとか・・・?



アドバイスいたします
HQ住宅研究所 FAS本部
代表 福地 脩悦


 兵庫県の山中の気候は山形県や秋田県などの気候によく似ています。湿気の多い日本独特の気候は兵庫県山中に限ったものでありません。そのよう気候の中でも快適に過ごすためにはさまざまな工夫が必要になります。
 本件の場合は吸湿性の内装材を使用したり、除湿機を稼動させるような小手先で解決できるような状況にないと思われます。家屋内の空気が完全に澱んでいるように感じられます。本件のように気密性の無い住宅は、大型の第三種換気扇(排気ファン)を常にまわして家屋内の空気を動かす必要があります。台所の換気扇を稼動させてもいいでしょう。更に工場に取り付けるような換気扇をつけて稼動させますと、湿気が少しずつ抜けてカビの発生も抑えられると思われます。換気扇の騒音などの課題もありますが、家屋内の湿気を追い出すことを優先すべきでしょう。室内で暖房を行うと室圧が高くなるので自然換気量が増大します。また、換気による冷気が入りますので暖房との兼ね合いで換気量を調整すべきです。押入れやクローゼットは時々、開放して動く空気を当てるようにしてください。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。


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性能保証の存在意義は?


<茨城県つくば市・MEさん(主婦・43歳・女)>


<〜NPO住宅110番より〜 ここに寄せられたご相談へ、読者のみなさんでご意見・アドバイスをいただける方、ご投稿ください。>

 基礎(べた基礎)部分の配筋について性能保証の検査があり、立ち会いました。検査の結果、検査員の指摘はなく、問題なしとのことでした。しかし素人の我々が見ても立ち上がり部分の配筋が止まっていない、かぶり厚が6cm以下であるなどの点がすぐにわかりました。そこで、検査員にその2点について聞いてみると、配金が止まっていないのは「だらしないですね」、かぶり厚については「そうですね」と言って終わりました。幸い職人の方がそばにいて指摘の点については修正すると言ってくれたのですが、性能保証制度と検査員に不信感がつのりました。
 性能保証は我々消費者のための第三者機関ではなかったでしょうか? 今回のような検査で有れば、これは消費者を安心させるためだけの建設会社側のための制度としか思えません。今後も自分達で勉強をして、自分たちで不備を指摘していくしかないのでしょうか? 性能保証の存在意義は何なのでしょうか?



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