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床下のカビ・サビについて<宮城県栗原市・Y.Cさん>
いつも興味深く拝見いたしております。竣工後1年経過の拙宅についてご相談いたします。
床下点検を3ヵ月ごとに行っていますが、基礎の状態には特に問題ありません。ただ、大引きの所々に添付画像のような産毛状のカビのようなものが見られます。増えている様子はないのですが、これはカビでしょうか? カビだとした場合、このまま放置していて問題ないのでしょうか? また、基礎立上がり内周にある金具(名前が分りません)の先端部がサビているのですが、これは普通なのでしょうか(添付の画像はサビが少ないもので、もう少しサビが多いものもあります。) ? 以上よろしくお願いいたします。 アドバイスいたします HQ住宅研究所 FAS本部 代表 福地 脩悦
写真を見ますと確実にカビが生じております。放置したままにしておきますと、大引きが完全に腐ってしまいます。また、その上の柱や間柱にも影響を与えますので早急に対処すべきでしょう。
木材は動く空気に接触しておりますと、本件のような腐朽菌が発生しないものです。基礎は大丈夫ということですが、床下地盤面が相当に湿っていると思われます。外部の地盤面の高さと、床下地盤面の高さを対比して床下地盤面のほうが低い場合、乾燥した砂などを入れて高くする必要があります。その上にポリフィルムを敷いて防湿を行います。 本件の場合、さらに念入りに、電動式の床下換気扇を取り付けるべきと思われます。夏の外気を取り込むと、温度の低い床下空間に湿気を取り込んで逆効果という評論家もおりますが、空気を動かすことが目的です。上記のような対応でカビの問題は解決できると思われます。 金物のサビですが、コンクリートを打設する際に型枠を押さえる「腹起こし」といわれるパイプを一時的に固定する仮設の金物です。どの時点で挿入したか判断できませんが、このような場所にこのような形で使用されるものではありません。このサビと発生したカビとは関係がありませんが、サビでコンクリートを膨張破壊させる場合も皆無ではありませんので、業者に取り外すことを要請すべきでしょう。 ★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。 |
ベタ基礎のヒビ割れが心配です<匿名さん>
土台となるところとコーナーの三角部のコンクリートが厚い部分の全てに縦横のクラックが入っています。工務店はレベラーを入れるから問題ないといっています。クラックの生じている部分の下地に砕石150mmと捨てコン30mmが入ることになっていますが、砕石は掘った深さと仕上がりの高さから100mm以下と思え、捨てコンは入っておらず、一気に生コンが入りました。現在レベラーで見えなくなりましたが、どのように対応すればよいでしょうか? ひび割れ状況添付します。
アドバイスいたします HQ住宅研究所 FAS本部 代表 福地 脩悦
写真を見る限り、相当に乱暴な施工を行っているように見えます。3の写真では鉄筋の横筋がはみ出しているようにも見えます。この鉄筋は、コンクリートのかぶり厚さが法令で定められており、これが鉄筋だとすると法規どおりに施工されていないことになります。また、コンクリートの表面を見ますと、ぞくに「シャブコン」といわれる水で薄められたコンクリートのようにも見えます。シャブコンの場合、硬化したコンクリートの強度が弱く、収縮クラックも通常より大きく出るものです。この収縮クラックから雨水が浸入して鉄筋を酸化膨張させる場合もあります。
この基礎部分に関しては、平成12年より、瑕疵担保責任の対象になり、本件のような施工のずさんさで後日問題を生じさせた場合、施工者側の責任が法律で義務化されております。このような写真をたくさん撮っておくべきです。 いずれにしても、この瑕疵担保責任の事を施工者にしっかりと自覚させ、後日、問題にならないような施工を行うよう強く要請すべきでしょう。 ★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。 |
「24時間換気システムのため室内が寒い」への私の意見<北海道河東郡・FMさん(公務員・50歳・男)>
平成17年4月に新築住宅に入居したものですが、「TYさん」の意見に疑問があったものですから投稿しました。
24時間換気システムのため寒いというご意見ですが、実際に吸気口からの冷気が原因で、家の中が冷え切っているのでしょうか? それとも、冷たい外気を家の中に入れるのは言語道断というだけの意見なのでしょうか? わが家は、TYさんと同じ北海道の同じ道東で、寒さも同じようなものだと思います。わが家は機械換気で排気(1階、2階の換気扇による)し、床下に吸入口が2ヵ所あり、これにより自然吸気されています。つまり、TYさんのような熱交換システムと違い、自然の冷気がそのまま入ってきています(熱交換システムの場合、家の外に排気される空気の熱を利用して、吸気される空気を暖めているはずです)。この状態でも、真冬の日当たりの良い日は、日中2〜3時間は暖房を止めても十分暖かく、快適に暮らしています。わが家は、灯油ボイラーによるセントラル暖房ですが、以上のように外気が入ってくるから、寒くてたまらないということはありません。つまり、TYさんが吸気口から冷気が入ってくることにより生活に支障が発生しているのなら、それは換気システムが原因でなく、家の気密性や暖房機の能力や設置場所等に問題があると思います。 私自身は、高気密の住宅においては、換気による除湿が重要と判断しておりますので、法律制度について否定的意見は持っておりません。 2006/03/04 24時間換気システムを義務づけた建築基準法は誰のための法律でしょうか? |
「内装の最大のポイントの木目調キッチンカウンターに焼き印のような輪が、転々と・・! 」へ私の意見<MMさん(自営業・39歳・男)>
この手の現場作業をしたことのある塗装屋です。
施工の最大のポイントは素地に付いている、シミまたは傷がどれほどのものかです。当方の施工ポイントは、素地の復元です。しかしながら、シミを薬品で消す、また傷を元に戻す、いずれにせよ研磨は欠かせません。だから100%元に戻るということはあり得ません。でも、現場塗装の範囲では100%納得のいく作業方法を実行しています。 1)養生および排気装置の準備。 2)素地をかるく目荒らし、剥離剤にて塗膜剥離作業、水拭き。 3)研磨作業このときが素地の復元(前の業者さんがこの時の素地調整および確認ができていれば、この度のような問題には至らなかったでしょう)。 4)あとは普通に塗装工程です。まずは、素地着色。 5)サンディング塗、研磨。 6)ウレタン上塗り。 と、以上このような流れですが、作業時間は最短で1日、基本は2日です。あと最近では、溶剤系塗料が臭気、環境の問題から使いづらく水性塗料で一環しています。ただ本職の目から見ると、溶剤系の方が質感はまだ上だと内心は思っています。でもこれだけは時代の流れなので仕方ないでしょう。 以上参考になりましたでしょうか。たまたま目に付いたページに意見させて貰いました。熱く語りたがる塗装屋でした。 2001/05/05 「内装の最大のポイントの木目調キッチンカウンターに焼き印のような輪が、転々と・・ 」の方へ |
NPO住宅110番はリニューアルいたしました。 |