住宅クレーム110番

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屋根裏部屋の熱気対策について


<岩手県花巻市・Iさん(会社員・40歳・男)>



<住宅仕様>
・次世代新省エネ仕様
・気密   0.6
・基礎   内外断熱(50+50 カネライトフォームB3)
・外壁   通気層工法(ビーズ法発泡ポリスチレン 特号 100mm)
・屋根断熱 ビーズ法発泡ポリスチレンフォーム200mm(100+100)
      切妻(登梁〔合掌〕クロス+根太レス合板24+気密シート+断熱200+タイベックシート+通気層+コンパネ12+アスファルトルーフィング+ガルバリウム鋼板)
・暖房方式 温水パネルヒーター(窓下)
・換気方式 24時間換気、3種換気
・床下   砕石+防湿シート+押えコンクリート100+プラ束
      (温水パネルヒーターの温水管床下コロガシ)
      床下も24時間換気エリアとして排気している
      床下の給気は、一般居室の対角部分にガラリ取り付け
・冷房   EHP5台

お伺い:夏場に3階(屋根裏部屋)がオーバーヒートする。
    排気ファンの設置を検討していますが、屋根裏部屋の熱気対策についてご教授願います。
    現在(2月)は、屋根裏部屋の温度の最高は、36度ぐらいです。冬場は、1〜3まで、22度設定で、温度差が1〜2度差ぐらいです。



アドバイスいたします
HQ住宅研究所 FAS本部
代表 福地 脩悦


 記載の仕様を見る限り、岩手県の住宅としては稀に見る高性能仕様であり、家として良好な温熱環境を得るため、最高の仕様内容であると思われます。真冬は快適な暖房空間を維持できているように思われます。このような高性能住宅の課題は夏場対策に集約されるものです。
 屋根断熱を200ミリのスチレンフォーム断熱材を使用したとのことですが、どのように断熱材を使用したかが気になります。100ミリのスチレンフォームを2枚重ねるにしても、屋根材の固定と通気層などを考慮した物理的な構造断面に断点が出来る可能性が出てくると思われます。屋根材の表面温度は真夏になると100度にもなります。そのため断点(木材の下地部分)がありますと、その部分がヒートブリッジとなり、小屋裏気温を上げる場合があります。しかし本件の場合、これ以上の断熱性能を求めるのは限界と思われます。
 本件においては、エアコンの性能値が記載されておりませんが、エアコンの性能と家の立体断面を加味した配置がキーワードとなります。したがってエアコンの配置を見直すことで解決できると思われます。安易な方法と思われるかもしれませんが、3階の屋根裏部屋にもう1台エアコンを追加する方法が最も安価で賢明な解決法と思われます。エアコンの稼動メカニズムは、1台のエアコンを懸命にフル稼働させるより、2台のエアコンをゆっくり稼動させたほうが、双方のエアコンのエネルギー消費効率(COP・成績係数)が向上するようになっております。そのほうが経済的でクオリティの高い冷房空間をつくれるからです。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。


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オール電化住宅で寒いのは何故なんでしょうか?


<青森県五所川原市・ヤマリュウさん(公務員・36歳・男)>


 わが家は青森県津軽地方で、平成16年1月に完成いたしました。高断熱・高気密のはず?の家でございます。建坪面積は約260平米の2階建てオール電化住宅でございます。換気設備は第1種換気システムでございます。ここで悩み事についてご相談し、解消の方向に迎えることを期待し送信させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
 1階の廊下および各部屋の温度差がありすぎて困っております。定期的に各部分の温度を計測しておりますが、廊下部分と各部屋部分の差が6度近くあります。もちろん、蓄熱暖房器は全て同じ設定です。外気温が低い日になると、廊下部分が6度〜8度に下がり、部屋部分は15度の部屋と10度以下の部屋もありという計測結果もでております。また、蓄暖器の回転を最高に設定しファンを可動させた状態でも、家内部の気温が上昇しません。完成当初は冬期でも暖かく窓を開けるくらいでしたが、2年経過した現在では寒く電気ストーブを使用している始末でございます。建主に相談したところ、原因がつかめない状態で現在に至っております。オール電化住宅は各部屋温度差が無く(少なく)光熱費のコスト面を考えても得であるとのことから決断しましたが、今では逆で電気代1ヵ月6万円を超えた月もあった状態でございます。
 このような状態から、室内乾燥により柱部に何らかの事由が起こり外気が侵入しているのか? いずれにしても再度、住宅に係る気密検査等をしたほうがいいのでしょうか? また24時間換気システムの可動状況ですが、当初24時間フル換気でございましたが、現在では換気口からとても冷たい風が吹き出しているのが気になり、1階2階共、7時から3時間おきに交互に可動させております。このような換気状態でも良いのでしょうか? もしかして換気システムに問題があるのかと考える今日この頃でございます。どうか、解決に至ることができるよう、皆様のご指導お願いいたします。
 最後に間取り1階部分を簡単に記載いたします。玄関南側風除室あり、裏口北側風除室なし(共に断熱ドア設置)、東側洋室16畳台所、西側寝室2部屋(共に10畳)←(この部屋が寒いのです)および水まわりとなっております(廊下部分中心部から北側ものすごく寒く温度差激しい)。



アドバイスいたします
HQ住宅研究所 FAS本部
代表 福地 脩悦


 オール電化に限らず、家の気密・断熱性能によって家屋内の温度分布が大きく異なり、光熱費にも莫大な差が出てまいります。高気密・高断熱という概念も、何を基準に気密・断熱に「高」を付けているかはっきりといたしません。施工する業者ごとに自分の解釈で「高」をつけているようにも思われます。
 高気密とはC値(隙間相当面積係数)が1.0を切るもの、高断熱とはK値(熱貫流率)が床、壁、天井の平均が0.3を切るもの…このくらいの気密、断熱性能があってこそ高気密・高断熱ということができると思われます。また、暖房も電気で行うオール電化の場合も、このくらいの高気密・高断熱仕様を確保した家に限定すべきなのです。
 蓄熱暖房器は深夜電力で断熱したケーシングの中のレンガを約700度まで加熱させ、その熱をケーシングの表面から少しずつ輻射放熱して暖房をいたします。温風ファンの稼動は一時的に過熱する場合であり、本件のような使用の仕方では、熱を吐き出してしまい、冷たい風が出るようになります。熱を出し切った蓄熱暖房器は、ただのレンガの固まりに過ぎなくなります。蓄熱暖房器の使用方法も適切とはいえませんが、家の性能がそのような使用方法にさせているように思われます。
 本件においては80坪近い住宅で、記載内容を見る限り、高気密・高断熱といえるような仕様になっていないと思われます。また南側に風除室付きの玄関を設けるなど、冬場の日射熱を活用できるような間取りにもなっておりません。つまりオール電化には向かない住宅だったように思われます。
 1種換気を装備されているようですが、1種換気の場合のほとんどが半分以上の熱回収がされています。それでも換気扇の噴出し口に手を当てると、人体の手の部分は30℃もありますので、当然、冷たく感じます。したがって換気システムが寒い家の要因とはいえないと思われます。
 寒い要因は、家全体の気密性・断熱性が劣っていることと、ほぼ断定できると思われます。このような家は、オール電化にこだわる必要などありません。温水器やクッキングは安全で使いやすく、電気量も安価です。しかし、この家をすべて蓄熱暖房器で暖房を行うのは不経済です。むしろ、FF石油暖房機を追加して家の中心を暖めるように配置し、蓄熱暖房器を補助暖房的な使用方法を行えば、FF石油暖房機の燃焼効率も高いところで稼動します。暖房費用も削減され、経済的で家屋内に暖かさを取り戻すことが可能となります。家の性能によっての暖房は、オール電化にこだわらず、石油やガスとの併用を考えるべきなのです。
 竣工時の気密性能は、その仕様にもよりますが、2年くらいでかなり低下する傾向があります。暖かい家は気密性能によるところが多いので、本件のように2年くらいで寒くなる家も珍しくありません。しかし本件においては、気密性の経年変化より根本的な気密・断熱の性能がオール電化に向かない性能であったと思われます。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。


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設計事務所が倒産


<匿名さん>


<〜NPO住宅110番より〜 ここに寄せられたご相談へ、読者のみなさんでご意見・アドバイスをいただける方、メールをお寄せください。>

 初めてメールします。去年、新築一戸建てを建てました。しかし、今年の2月末に建てた設計事務所が倒産し、アフターケアが受けられないと弁護士から連絡がきました。法律上もうどうしようもないのでしょうか。
 どうしようもないとしても、直ちに我々住人がしておいたほうが良いことなどありますでしょうか。



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