住宅クレーム110番

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床下換気・床強度・寒さについて


<秋田県秋田市・ARさん(会社員・33歳・男)>


 似たような例はあったのですが、内断熱で基礎パッキンを使用する方法、外壁はサイディリング(16ミリで壁に金具で引っ掛ける)で通気工法、水切りの取付位置が高過ぎるようで、基礎パッキンの空きの部分は、基礎の化粧を塗ったとき穴を埋めてしまった。防鼠材の部分(細かい縦のフェンス状で金属製品)の下は、基礎パッキンが見えて(化粧塗りの前)いた。現状は基礎パッキンの穴をふさいでしまったため。本体の通気が可能か? 点検口から除くとわずかに光が見えるところがあるので、モルタル塗りで埋めたのではないと思う。
 2つめが、普通の全自動洗濯機が壊れたためをドラム式に替えた。ドラム式の振動で、床がしなることがよくある。建築業者に床の補強について問うたが、問題ないという返答。しかし悪い予感は的中し、洗濯機手前の床下点検口が開きにくくなり、高断熱・高気密用の枠の断熱材にヒビが入っている。このまま放置すると壊れると思う。これは、床の強度不足なのでしょうか?
 3つ目が、高断熱・高気密なのに、お風呂場(ユニットバス)と洗面所が冬寒い。お風呂場は、コンクリートの内側をスタイロフォームで囲っている。C値の測定では0.8だから問題ないというが、北西風の強いとき、お風呂場の脇のコンセントをはずすと、風が入ってくるのがわかる。どのように改善を要求するべきか原因がわからなく困っている。



アドバイスいたします
HQ住宅研究所 FAS本部
代表 福地 脩悦


 基礎パッキンは床下の乾燥を促すために、基礎と土台の間を意図的に隙間をつくります。基礎の化粧モルタルで通気のための隙間を埋めてしまえば、床下乾燥がままならなくなります。床下の地盤面がコンクリートを敷き込んでいるか、その他の床下換気口が設置されていないのであれば、早急に改善を求める必要があります。この件は建築基準法で規定されており、施工者の当然の義務となります。
 全自動洗濯機の振動で床に不具合が発生するということは、通常では考えられません。この件も毅然と施工者に改善を求めるべきでしょう。
 C値が0.8でコンセントから隙間風が入るということも、いささか納得が行きません。正確なデータでC値が0.8であれば、コンセントから隙間風など入らないはずです。寒さの要因の多くが、断熱材の厚さより隙間風によるものです。もう一度、気密測定を行って、隙間の場所を特定して隙間を埋める対策を要求すべきでしょう。
 いずれにしても、施工精度がかなり劣っているように見受けられます。施工者が誠実に対応してくれるよう、感情的にならずに柔らかく対応を求めるべきです。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。


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床下断熱の施工不良


<匿名さん>


 分離発注を設計事務所をつかって設計監理料を払ったにもかかわらず、施工をしたのが設計者と懇意の業者で、監理したかどうかが疑問の施工の粗さです。寒いので、もしやと思い、床下点検口をのぞいてみたところ、添付の写真の有り様です。カットを忘れたのかサイズが合わず、垂れ下がっています。そうでない箇所も隙間があります。
 これで断熱になるのでしょうか? あと床下はねずみの糞がありました。



アドバイスいたします
HQ住宅研究所 FAS本部
代表 福地 脩悦


 写真で見る限り、とんでもない断熱施工状態です。
 設計者は断熱材の仕様を図面に記載しますが、温熱環境の良し悪しまで監理する設計士が非常に少ないのが現状です。ともかく、設計士の責任というよりも施工者の道義的な責任が大きいと思われます。しかし、まず、設計監理者に実状を確認していただき、施工者に改善を求めるべきです。このまま放置しておくと、断熱材の脱落部分が低温となり、結露状態をつくり、その付近の含水量が増加して腐朽菌が発生する場合があります。早急に処置を行うべきです。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。


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ガス給湯器利用の度に金属の燃えたような匂いが充満」さんへ


<北海道稚内市・INさん(会社員・33歳・男)>


 私も昨年(2005年)11月に自宅を新築しまして、灯油式のボイラーですが、同様のニオイの問題がありました。施工業者へ確認してもらったのですが、機器自体の問題ではなく、内部の塗装等が焼ききれていないためということでした。確かに現在ではほとんどニオイがしなくなりました。
 昔、新品の石油ファンヒーターでも同様に、買ってすぐのころは何か似たようなニオイがしていたので、そうだったのかなと自分では納得しましたが、もし1ヵ月以上も症状が変わらないようでしたら、ニオイのしているときに業者さんに来ていただいて確認されることをおすすめします。
 その後は何のトラブルもなく動いています。



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