住宅クレーム110番

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J110 News

不在中に畳にカビが発生!


<大阪府吹田市・OTさん>


 去年買ったマンションで1週間ほど留守にしておりましたら、和室の畳2畳分一面にカビが発生しておりました。いくら湿度の高い夏とはいえ、24時間換気もしており、畳下にはオプションの調節材まで入れていたので1週間の留守くらいで、カビがあんなに大量に発生するとはおかしいのではと、畳を上げてみたところ、和室の押入れ下部に砂利が発見されました(写真を添付いたします)。
 このような砂がコンクリートの代わりに敷かれることはあるのでしょうか? この砂利が横の支えの木まで湿らせているようなのですが。不安に思い、投稿させていただきました。よろしくお願いいたします。



アドバイスいたします
ハウテックさん

 あまりに接写なんで、少し全体の場所が写真ではわかりづらいのですが、ちょっと考えられないですね。以前は置き床でも根太フォームという工法があって、コンクリートスラブの上にモルタルで団子をおいて、その上にスタイロフォームを敷いて床をつくりました。その場合、畳はフリク(でっこみひっこみ)が出やすいので、焼き砂を使ってその上にスタイロを敷いたものです。それでも小石状のものは使いませんから、理解に苦しみます。 
 ひょっとしてOTさんのお宅は1階でしょうか。私の個人的な経験では、所有するマンションの和室が前記の根太フォームで施工されていて、この下地の砂が湿気を持ち、部屋中の間仕切りに水分が上がってきて、ボードビスが錆びてクロスが水玉模様になったことがあります。ただし、現状根太フォーム工法はほぼ姿を消した状況なので、同じことは考えづらいです。ただ単に片づけ忘れの「はつりガラ」かなという気がします。ただ、はつりガラがあっても、それがそこまで大量に引き詰めるまであり、なおかつ湿気を含む状況が考えづらいので推測できる事態は次の3点になると思います。

1.1階にあって、床下配管ピットの湿気が上がっている。条件としてはスラブだめ穴の処理の不十分、あるいは配管スリーブの埋め戻し不十分。
2.2階以上にあっては、掃きだしサッシュ下からの漏水、あるいは外壁部からの漏水。
3.室内給排水コロガシ配管からの漏水

 いずれにしろ砂利と湿気は別ものと考え、まずは売主に連絡してすぐに床を剥がさせてください。文句なしの瑕疵ですから、とにかくまずは砂利の正体と漏水箇所の特定を急いでください。


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マンションの雨漏りについて


<匿名さん(主婦・46歳・女)>



 マンションの雨漏りについての相談です。築20年の4階建てのマンションです。
 わが家は1階なのですが、台風など大雨のときにキッチンの天井から雨漏りが発生します。台風のときなどは床がびしょびしょになるほどです。
 素人判断で考えるには、キッチンの換気扇の排気口がマンションの横についていて、そこから雨が吹きこんで天井の中を伝わり落ちてくるのかな?と思うのですが、原因がよくわかりません。換気扇の中からは雨漏りはしません。キッチンの天井からの雨漏りです。
 どうすればよいでしょうか? アドバイスお願いいたします。



アドバイスいたします
ハウテックさん

 お察しのとおり、キッチン排気ダクトまわりの外壁部より漏水している可能性が高いかと思われます。
 通常ダクトは梁をコンクリート打設時にスリーブというものを入れて、穴をあけておき、打設後この穴にダクトを通します。ダクトとスリーブ穴の隙間はモルタルで埋めて、表面を捨てコーキングあるいは止水材を塗布し、タイル、吹付け仕上げをして、ベントキャップ(排気用の格子のついたカバー)を取り付けます。20年の経過で、この埋め戻し部分と梁の本体の肌別れが大きくなって隙間が生じ、漏水になっているものと思われます。
 20年経過ということですが、外周壁補修はお済みでしょうか。まだでしたら、これを機会に管理組合に図り、外周壁の補修が必要かと思います。どの売主もゼネコンも10年以上の外周壁保証は出してませんから。外周壁は共用部にあたりますから、個人で直すことはできません。費用も莫大になります。漏水の事実をまずは理事会に通して、調査を含めて、修繕積立金に費用で補修工事を行うのが筋ということになります。調査はとりあえず管理会社に依頼しても良いかと思います。まずは理事会へ相談してください。


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窓と雨戸の間の水漏れ


<鹿児島県鹿児島市・匿名さん(会社員・28歳・女)>


 新築でまだ半年しか経っていませんが、雨戸を閉めていても窓と雨戸の間に上から雨水がしたたります。工務店へ原因の究明と雨戸の取り替えを依頼しても明確な原因の説明はなく、「雨水が漏れるのはしかたがない。雨戸は雨を防ぐためのものではなく、窓ガラスが割れるのを防ぐためのものだから、そのように納得してもらうしかない。処置として水漏れ部分をサービスでコーキングする。今後、コーキング部分が劣化して、再度水漏れが起きても同じ対応しかしない」と言われました。
 通常、雨戸は閉めていても窓と雨戸の間に水漏れは起こり得ることなのでしょうか。納得がいきませんが、仕方がないと受け入れるしかないのでしょうか。また、「サービスで」と言われたのですが、10年保証の対象にはならないのでしょうか。



アドバイスいたします
HQ住宅研究所 FAS本部
代表 福地 脩悦


 確かに雨戸に対して雨水の漏水防止効果を期待することはできません。雨水漏水のほとんどは雨戸も含むサッシの上部の壁との収まりから生じます。本件のような窓の上からの漏水はその証しでもあります。雨戸の不具合から生ずる漏水は、窓の下部から漏水する場合が多いのです。
 本件は竣工して半年しか経ておりませんので、ほぼ間違いなく瑕疵担保責任の対象となると思われます。この瑕疵担保責任という法律は、雨漏りと構造体の竣工時の瑕疵に対して10年間にわたり施工者が責任を真っ当するよう義務化されています。業者が言うように、コーキングの劣化が要因の場合、竣工時の瑕疵になりませんので、そこを強調しているものと思われます。しかし、半年でコーキングが劣化するとは思われず、そのことが要因で漏水するとは考えがたい気がします。コーキングの施工方法も含む、まさに竣工時に瑕疵があったものと判断せざるを得ないと思われます。
 現場を見もせずに瑕疵担保責任の対象になると断言できませんが、このような法律を盾にして根気よく施工業者と交渉してください。利は質問者に有利な状況にあります。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。


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断熱材施工のチェックポイントを教えてください


<埼玉県・Nさん>


 はじめまして。NPO住宅110番 の投稿記事と回答(アドバイス)には興味深いことが多く、参考にしたいと思っています。
 私は埼玉県在中で来年家の建て替えを計画しており、現在業者を決定して詳細設計に入る段階です。ひとつ気になっている点として、建築予定の建物の断熱材の施工があります。というのも、そこの業者さんは綿材系の断熱材を使わないことを売りにしているのですが、私どもの希望により、建築予定の家ではロックウールを使用してもらう予定だからです。
 もともと、外断熱が一番商品の会社で、その場合の断熱材は相応のしっかりとした(厚みのある)発泡ボードを使用します。しかし、私供は予算が及ばないためにそれは諦め、工法も内断熱を選択しました。業者からは、予算相応の発泡系のボード(厚みは3センチくらいだったと思いますが)で提案を受けたのですが、前述の発泡ボードに比べ頼りない感じがすることと、発泡系は火に弱いという点で、ロックウールにしてほしい、とお願いしました。※ロックウールを選んだのは、予算面と断熱性などの信頼性から相応かと思ったからです(他社から受けた提案がロックウールだったから、というのもあります)。
 綿材の施工について、業者さんは「もちろんん、ちゃんと施工します」 と言っているので信用はしているのですが、何分その業者にとっては数少ない施工例に入ってしまうので、少し心配が残るのも正直なところです。特に、綿材の断熱材は、施工方法によってその機能性が大きく分かれる印象があるので心配です。
 施主として、施工がはじまったときにどういう点を重点に施工の仕方や状態をチェックしていけばいいでしょうか。施主が参加できるようなロックウール施工方法の講習会などあれば参加したい気がしますが、そんなモノはないのでしょうか。無いにしても施工の際のチェックポイントをきちんと理解して、おかしいと思ったときに指摘できれば、と思うのですが、アドバイスをお願いいたします。



アドバイスいたします
HQ住宅研究所 FAS本部
代表 福地 脩悦


 たいへんに高度な質問に驚いております。ビルダーより建主さんのほうが多くの知識を得ているようです。綿材系の断熱材と記載されていますが、グラスウール断熱材のことと思われます。
 埼玉県のような地域では、北海道のような氷点下の日々が1ヵ月以上も続く地域と異なり、夏場対応を十分に意識しなければなりません。暖かさを求めるには気密性能をしっかりと高めることが肝心です。この場合、気密性能に伴った換気システムも合わせて導入する必要があります。換気量を多くし過ぎますと、夏の高温多湿、冬の低温乾燥の外気温に影響されて、気密性能を上げた意味合いが薄くなります。つまり、適切な換気量が求められるのです。
 夏場の冷房と暑さ対応は、断熱材の厚さがキーワードになります。断熱材を厚くする際に生ずる価格アップも全体的に見れば、わずかなものでしょう。この断熱材の充実は、冷暖房のランニングコストと冷暖房のクオリティにも大きく影響します。賢明な建主さんは、ここにお金を投入します。
 グラスウールにしてもロックウールにしても断熱材は、「乾燥した空気を静止させる」という基本前提で断熱性能を発揮いたします(発泡樹脂断熱材は気泡に閉じ込められたガスが断熱性能を発揮します)。つまり壁内、床下などの断熱箇所に空隙をつくらないことが前提となります。その点で考えますと、単体で詰め込むグラスウールは仰せのとおり、ちょっとした充填施工により空隙を生じさせる場合があります。この施工性を考えますと、専門業者が行う吹き込み充填施工のロックウールのほうが信頼性があるといえるでしょう。
 特に夏場において埼玉県の家の天井裏気温は、80℃くらいまで上昇します。天井断熱材が薄い場合、この熱が輻射熱で室内に浸入して構造体に蓄熱してしまいます。冷房省エネや快適な冷房空間を構築するには、天井裏の断熱材を北海道並みに厚くするに越したことはありません。この場合も断点なく厚さを確保できる吹き込みによるロックウールのほうが向いています。
 ロックウールの吹き込みはかなりの装置を必要としますし、飛散しないようにかなりの養生が伴いますので、建主さん対象の講習会は行われていないと思われます。ポイントは、充填部分に空隙をつくらないようにして「乾燥した空気を静止させる」という基本を、しっかりと貫徹することです。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。


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