住宅クレーム110番

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J110 News

発泡ウレタンの2次発泡について


<匿名さん>


 2005年3月に新築マンションを購入し、入居して4ヵ月となります。外壁の内側の窓の枠のまわりの壁紙がはがれるというか、枠から離れてきていて、プラスターボードが見え、ひどい箇所はプラスターボードと枠にも隙間ができてきました。
 施工業者に連絡して、見てもらうと、「プラスターボードの後ろの発泡ウレタンが2次発泡して、窓枠を押してしまったので…。100分の1くらいの確立でこういったことが起こってしまうんです」といわれました。「まださらに発泡する可能性あるので、とりあえず壁紙だけ張り替えて、6ヵ月点検のときに余分なウレタンを切り通してプラスターボードと壁紙を張ります」ということなんですが、こんなこと普通あるのでしょうか?
 うちは角部屋なので、すべての部屋の窓が外壁となるので、全部屋工事になってしまいます。赤ちゃんがいるので、ほこり、シックハウスがとても気になります。外壁の構造は、タイル→コンクリート→発泡ウレタンフォーム→GLボンド→プラスターボード→ビニールクロス張り、とあります。
 とにかく業者がいってることが正しいことなのかもわからなくて不安なので、どうかご意見よろしくお願いします。



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ハウテックさん

 結論から言いますと、ウレタンの2次発泡的な現象はあります。施工業者の方は正直な人と思います。2次発泡という言葉が正確かどうかは別として、ウレタンを吹いた後1ヵ月も2ヵ月もおいて額縁を取り付けるわけではないので、ことによるとまだ発泡段階が終了していない時期に施工してしまうので、このような現象が起きるのです。
 基本的にはウレタンは吹いた時点でおおむねの発泡は終わっているはずなのですが、近年、結露の問題がクローズアップされ、公庫融資付きでは25ミリ吹くことが義務付けられたため、デヴェロッパーも額縁まわりなど、かなりうるさく中間検査などしますから、どちらかといえば、むしろ厚めに吹く風潮が高まり、余計にこのリスクを背負うことになりました。要するに、連続的に厚く吹くので空気に触れる時間が短いウレタンの奥のほうが時間経過と共に後から膨らんでくるのが、その正体です。
 一番よいのは工期を長くとることですが、経済活動ですからそうもいきません。まじめにウレタンを吹けば吹くほど、この現象は起きやすいので厄介です。ただ、施工業者さんはその点を正直にユーザーに話して対応しようという姿勢を見せているのですから、ヘタにちょこちょこと直されて2年たったら知りません、というより誠意があります。
 ここはまず、その業者さんを信用してお任せしたらと思います。ただし、何ヵ月後かに違う担当がきて「それは前任者が…」なんてことになっても困りますから、名刺の裏にでも、「何ヵ月後に再確認の上、補修します」などの書付をもらっておくのが安心かと思います。


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コルクタイルもフローリング?


<東京都世田谷区・Hさん(会社員・33歳・男)>



 健康上の理由から、床をリフォームすることになり、床材を探していました。昨年、階下から騒音の苦情を受け、遮音カーペットを敷いていましたが、それもはがすことに。コルクを下地にする施工方法に魅力を感じ、管理会社に確認をしました。マンションの管理規約では、フローリング禁止なのですが、コルクもフローリングに当たるといわれてしまいました。しかし、実際使用するコルクは板状ではなくコルクタイルです。なぜフローリングに入るのか、納得できず、対応に困っています。良いアドバイスをお願いします。



アドバイスいたします
ハウテックさん

 コルクタイルがフローリングに類するかどうかといえば、当然、フローリングではないですね。でも、マンション管理規約でフローリングと同等のものと解釈されているというのは、要するにフローリングと同等の軽衝撃音伝播の性能のものと理解されているという、あながち筋違いではない論理と拝察いたします。どう考えても、カーペットより優れているわけはないので仕方ないかなと私は思います。ですから、コルクタイルとフローリングの材質の論争より、まずは、どうしてフローリングが禁止なのかという管理規約の再考を管理組合に諮るのが問題の解決の一歩かなと思います。LL40ならOKとか、明確な数値的基準を設けたほうがわかりやすいと思います。マンションの構造がわからないので何ともいえませんが、ことによると築年数が古く、スラブ厚が薄く、LL40のものを使用しても、かなり下階に騒音が響くなどの前例があって、そのような決定を下したなんて事実があるかもしれませんし、トラブルメーカーになることを嫌い、管理会社が一方的に古い管理規約をそのまま使用している可能性もあります。大体、管理規約は売主の雛形をそのまま使用しているマンションが多いのが普通です。これは当初それを使用したとしても5年ほどしたら、管理組合で見直しをして実情に則した変更が必要です。マンションに住む人の意識が低い管理組合は理事会活動も停滞しがちですから、こういう作業をほとんどしません。ですから、まず、この線からアプローチするのが良いかと思います。特別な理由がない限り、フローリング禁止なんて厳しい条件は普通のマンションでは考えられませんから。


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防湿シートの破れ・貼り忘れと隙間風


<青森県青森市・かふぇおれパパさん(会社員・35歳・男)>



 常に拝見させていただき、勉強させていただいております。
 標記の件ですが、昨年12月に新築で地元のローコスト住宅業者で企画型住宅を建てました。在来工法、グラスウール使用の壁内断熱です。建築中にも多々不備があり、その都度、修正してもらいましたが、完成引渡し後に床下および1F天井裏を確認したところ、
1:風呂(ユニットバス)部の天井及び壁の防湿シートがはがれていた。
2:1Fの床幅木から隙間風が入る。
3:壁内に結構な通風があり、コンセントやスイッチから風漏れがある。
4:脱衣所内にある分電盤裏に大穴があり、床下からの通気が吹き込んでいた。

 これらの相乗なのか、冬場は風呂はおろか部屋内もとても寒く、暖房費もかさみます。4に関しては自前で直しましたが(HMでは施工方法を知らなかった)、1については「設備屋が剥がしたのでは」、2・3に関しては「構造上風が漏れるのは仕方ない」という返答を現場監督の上司からもらいました。
 しかし、私自身、電工で食っているので人様のお宅を見る機会も多く、納得できなかったのでグラスウール協会やメーカーの施工マニュアルを入手し、さらに付き合いのあるHMへ確認したところ、防湿シートの貼り方が間違っており(床まで貼っていない)、また壁内の気流止めも無いために壁内の通風があるとのことでした。

お伺いしたいのは、
1:防湿シートの施工方法は間違っているのか? 間違いの場合施工のやり直しを求めたほうがいいのか、コーキング等で隙間を塞ぐ程度のほうがよいか。
2:気流止めというのは通常行っているのでしょうか?
3:電気関係の施工時に気密を必要とする場合、どのような対処をしているのでしょうか?
4:よく言われますが「木造住宅は壁内に風が走るほうが長持ちする」というのは本当なのでしょうか? もし本当ならばグラスウール協会の施工マニュアルに間違いがある、ということになってしまいます。

 乱文長文で申し訳ありませんが、HMの担当営業はものすごく良い人で、施工業者も良いのですが、監督および管理層の一部が悪いため、私も理詰めで説明を求めたいと思います。お手数ですがご回答いただければ幸いです。



アドバイスいたします
住まいを科学する技術集団・新住協メンバー
須藤建設(株)
副社長 須藤芳巳


ホームページ:http://www.sudo-con.co.jp/

■1の防湿シートの貼り方、2の気流止めの普及、3の電気関係の気密方法について
 今回施工された地元の会社は、高気密・高断熱に関する知識がないのだと思います。高気密・高断熱に取り組んでいる会社であれば、床・壁・天井部分の必要な箇所について、気密シートの先張りを行うことが大切であり、この気密シートの先張りが気流止めにもなることを理解して施工を行うと思います。また、電気に関しては気密シートに取り合う専用の気密BOXが販売されていることも承知と思います。
 高気密・高断熱の基本は、グラスウールに含まれる空気の移動を止めることにあります。
 断熱材は、多くの“空気”を含みますが、その“空気”が断熱をするのであって、繊維が断熱をするのではありません。例えばペアガラスに穴があき、ガラス間の“空気”が移動すると断熱の効果がなくなってしまいます。
 このことから、壁の下部と上部、さらには2階床部分などを気密シートで先張りし気流止めを行い、床・壁・天井のグラスウールが含むそれぞれの“空気”を、それぞれの床・壁・天井の場所から移動させないことで断熱を図れるのです。しかしながら、このことは高気密・高断熱に積極的に取り組んでいる業者以外には、残念ながら知られていません。
 気密に関しては、完成してから気密測定器で計り、隙間相当面積を算定し、気密の度合いを確認することができ、住宅金融公庫では地域によって数値が決められています。全棟、気密測定を行い、引渡しのときに、隙間相当面積を高気密・高断熱の確かな証として提出しているところも少数ですが、あります。
 本来、建築は経験と感を大切にしながらも、科学的に数値化し検証するものと思います。今回、高気密・高断熱を売り物にしている業者であれば、気密測定を行い、建物の性能を明らかにし、何らかの対処をすべきと思いますが、そうでなければ竣工後1年たって木材の乾燥収縮も収まり安定する時期になっています。隙間もこれ以上は進行しません。抜本的なことにはなりませんが、シール等で補修することで良しとするしかないのではと思います。
 4の壁内を「空気が走るほうが長持ちする」話は、断熱も気密も全く図らず、今までの家をつくるのであれば、“呼吸が出来る家”としてある話かも知れませんが、壁の中が全て煙突(床下の冷たい空気が天井に煙突現象で上に抜ける)になり、部屋の熱が奪われ、さらに場合によっては壁内で結露が起きます。少しでも暖かい家をつくろうとするならばありえない話です。


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オール電化住宅の電線の受け方について


<北海道名寄市・TMさん(会社員・28歳・男)>



 オール電化住宅を新築しようと思っていますが、オール電化だと電線が太くなるので、建物の電線を受ける部分が壊れないか心配です。また、電柱を建てれば問題解消となるんですが、予算が無いため、建物に電線を受けたいと思っています。
 そこでいくつかの疑問があります。
1.柱の材質は主にどんなものが多いのか?
2.建物の電線を受ける部分の柱の強度は一体どれくらいまで耐えられるか?
3.建築法で定める壁や柱の強度基準値はどれくらいですか?

以上3点ですが、宜しくお願いします。



アドバイスいたします
HQ住宅研究所 FAS本部
代表 福地 脩悦


 オール電化用の引込み線を導入する場合、基本的には引き込みポールを設けて地下配管で導入することが望ましいと思われます。しかし、敷地や予算面でそれができない場合、次のことに配慮が必要です。

1.北海道の冬期間は、引込み線が冷やされて家屋内のキャップタイヤ(太い線)に結露が生じる場合があります。
2.このキャップタイヤが結露をするからといって、これを断熱してはいけません。キャップタイヤが放熱しないため過熱して電圧が下がる場合があります。
3.パイプシャフト(配管や配線をまとめるスペース)に軽い断熱を施しますと、家屋内の熱で導入部分が暖まり結露を防ぎます(断熱材を厚くするとシャフトスペースが暖まりません)。

 ご質問の強度ですが、日本の建築基準法は諸外国と対比しても、とても高い規準を設けており、確認申請を通った木造建築物では、数百年の一度の災害や震災に耐え得る強度を持っております。したがって、オール電化用のキャップタイヤを引き込む程度で強度的問題はありません。また柱の樹種などを問う必要もありません。しかし、北海道の場合は蓄熱暖房機が設置されますので、相当太い線を引き込みます。したがって間柱や垂木で線を受けるのでなく、柱に貫通ボールトを通して直接受けることが必要です。さらに上に記述したことを行うべきでしょう。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。


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防湿シートが全面に張られていない


<匿名さん>


 はじめまして。新築の建売住宅を買って、もうすぐ2年になります。
 外壁は横張りのサイディングなんですが、防湿シートを全面に張ってるわけじゃなくて、そのつなぎ目だけに張ってあるだけなのです(それも、つなぎ合わせた様な感じで点)。そして、断熱材を入れて、ボードを張ってクロスです。他の建ててる家をみると、板みたいなものを張った上から、全面に防湿シートを張っているようなんですが…。
 雨漏りしたり、湿気や断熱の効果等が心配なんですが、こういうやり方もあるんでしょうか? それとも、手抜き工事になるんでしょうか? この先が、心配で仕方ありません。私の説明不足もあるかと思い、あつかましくも写真を添付させていただきました。どうか、よろしくお願いいたします。



アドバイスいたします
住まいを科学する技術集団・新住協メンバー
須藤建設(株)
副社長 須藤芳巳


ホームページ:http://www.sudo-con.co.jp/

 写真を見ると、骨組みが鉄骨造?で壁が木造のようです。新築の建売を買って2年ということですが、買う前、建築中にこの写真を撮ったのでしょうか?
 通常は構造が組み上がったら、今であれば外壁の外部側にタイベック(商品名ですが内部から湿気を放湿し、外部の防水できるシート)のような性能を持ったシートを張り(もちろん全面)、外壁材のサイデング等を張ります。内部からの放湿と外部からの防水性を高めるために、外壁材を張るとき、下地を通気工法にすることも多く施工されるようになってきました。
 ツーバイフォー工法では、外壁面に構造用合板を張り、その上に全面タイベックシート(同等品可)を張り、外部の仕上げ材をそのままか、通気工法をして仕上げます。写真では、構造を組み上げてから、外装材のサイディングを張り(サイディングの縦ジョイント部分だけシートを張っている)、先に外部から仕上げています。サイディングの裏面しか見えないので判断できませんが、サイディングの横ジョイントが特殊で防水性が高く、縦ジョイントだけコーキングが必要で、そのための下地としての部分シートと思われます。
 通常のサイディングであれば、横ジョイントから水が吹き込み、また縦ジョイントそして窓まわりコーキングの経年変化による硬化からの漏水が考えられるので、二次対策として放湿防水シートを張るのが一般的です。サイディングの種類・施工法などが写真ではわかりませんので、今回の建物のサイディングメーカーを調べて、メーカーに“メーカーが推奨する施工方法”を確認し、さらに設計図、見積書などをチェックし、仕様を確かめた上で対応してください。


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木材の黒カビと匂いに苦痛


<匿名さん>



 はじめまして。よろしくお願いいたします。
 家は築40年以上の古い一戸建てです。一昨年から畳6畳間のカビの匂いに悩まされ、畳がカビたのだと思い張り替えました。その際、畳をどけて見てみると、床の縁の木材に黒カビのような点々が一方面だけ出来ていました。まさか畳ではなく木材のほうに原因があったとは知らず、そのまま去年、畳の張り替えだけ行いました。
 でも、やはり今年に入り、またカビ臭くなり、今度は張り替えた畳と木材の両方のカビの匂いにまいっています。畳のカビを押さえる薬品を購入し試してみましたが、前以上にますます匂いが増し、今では呼吸をするのも苦痛です。
 この黒カビと匂いはどのようにすれば、これから先、悩まずに済むでしょうか…。どうぞ助けてくだい。よろしくお願いいたします。



アドバイスいたします
HQ住宅研究所 FAS本部
代表 福地 脩悦


 典型的な床下環境の欠損(床下が乾燥していない)から生ずるトラブルであると思われます。床下が乾燥していない原因の多くが、床下地盤面(GLと言う)より外部の地盤面の方が高くなっていることが非常に多くなっております(まれに台所や浴室漏水や、配管欠損や排水管欠損もありますので、この設備関係も一応、点検をすべきです)。この床下GLが外部GLより低い場合においては、どんなに床下換気扇、換気口、床下に炭などの調湿剤などを設置しても効果があがりません。
 対策としては、床下に砂を敷き込んで外部GLより、床下GLの方が5センチ程度高くすることが大切です。この5セン高くした床下地盤面の上にポリフィルムを敷いて防湿しますと、換気扇や換気口を設けるより遙かに効果的です。
 炭などの調湿剤を敷設するのもこの状況でなければ、調湿剤が直ぐに湿気を吸い込んで効果が出ません。訪問販売などの業者に床下換気扇などをすすめられても、この環境が整備されていなければ効果がありませんので気をつけてください。
 このような環境が整備されると、冬期間においてポリスチレンフォームなどの断熱材で床下換気口を塞ぎ、冷気を床下に入れないようにいたします。床下から畳が冷されますと、冷された部分に生活空間などからの生活発生水蒸気がその部分に凝縮(結露状態)となり、畳などの含水量が増加して本件のような状況となります。しかし、床下換気口を塞ぐのは床下GLを外部GLより必ず高くすることが不可欠です。また、春先には必ず床下換気口を開放して床下の湿気を外部に放出させることが必要です。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。


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黒蟻にシロ蟻駆除工事?


<東京都立川市・SMさん(62歳・男)>



 鉄筋コンクリ−ト建て。外側の通気口から床下巣まで蟻道あり。巣が湿っているため木材に一部腐食しはじめているような外観あり。ただ湿った土が木材をおおっているので正確な所は不明。相当数の卵のあることが見て取れる。業者は黒蟻なので木材そのものを食い荒らされる心配はないが、放置すればそのうち建物全体に巣を作られる。そうなると、巣は湿気をおびた土で木材を覆うので、木材が腐って建物全体に悪影響を及ぼす。対策としてはシロ蟻駆除剤散布処理をしないとダメだという。

疑問
1.シロ蟻のように木材を食い荒らすことはないのならば、その巣にいる黒蟻の巣をある程度撤去、殺虫剤散布、蟻駆除剤(食用等の)を蟻道に置いておくだけで十分では?(業者は、逃げた蟻がまた巣を作るのでそれでは不十分で、完全に全滅させなければ不十分だと言うが。また逃げた蟻は今度は殺虫剤の効かない蟻になって悪さをするようになるので全滅させる必要があると言っているが)
2.巣を湿らせるのは産卵期だけでは?もしもそうだとしたらそんなに心配はしなくていいのでは?
3.結局、業者は不安感をあおって、シロ蟻駆除工事をしたいだけでは?

 以上、ご回答よろしくお願いいたします。



アドバイスいたします
環検サイエンス(KAN-KEN Science)
代表 中尾清孝
電話:048(840)5766


ホームページ:http://www.kan-ken.com/

 状況から考えるとSMさんのおっしゃるとおり、業者さんが「クロアリ」の駆除に対して、「シロアリ」の駆除を実施しようとしたことは多少強引に感じます。基本的にはご自身が納得できない業者さんとは契約しないことですね。
 まず初めに、一般的に呼ばれている「クロアリ」といってもさまざまな種類がいます。業者さんに、アリの種類を確認してみてください。アリの種類を判別は顕微鏡などがないと難しい場合がありますので、しっかり調べてもらうと良いと思います。ちゃんと調べることができる業者さんであれば、ある程度信頼できると考えてよいでしょう。
 薬剤抵抗性について業者が言う内容については(殺虫剤の効かないアリになる云々)少々誇張があるように感じますが、ヒメアリなどは逃げたアリがまた巣を作るというのは事実ですので、一概に不安感をあおってるとは言い切れません。
 食毒剤(食わせる殺虫剤)にしろ、普通の殺虫剤にしろ、木材の内側にいる虫を全滅させるというのは至難の技です。状況によっては、クロアリであってもシロアリ駆除と同じ方法を取ったほうが、費用的にも作業的にも楽な場合もあります。
 まずは駆除する対象の虫を業者さんがしっかり把握しているのかどうか、確認してみてください。できればご自分でもそのアリを捕まえて、保健所などで名前を調べてもらっておけば、業者がきちんと調べたのかどうかわかるので安心です。
 駆除すべき対象の虫の種類を把握できていない業者さんは、最善の駆除方法を選択することもできないはずですので、信頼できる業者さんを見つけることが重要です。


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