住宅クレーム110番

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J110 News

ベタ基礎に雨が降るたび水溜まり!


<東京都武蔵村山市・NMさん(会社員・42歳・男)>


 築6年のベタ基礎の2×4の住宅です。雨が降ると基礎部分のちょうど角端2箇所から水がしみ出してきます。イメージとしては、床部分の小さい範囲から水が湧いてくるという感じです。ちょうど、その部分の外が雨樋の水の出口なのですが。雨樋は、切りっぱなしで土の中に埋めてる状態になっています。行き場のなくなった水の水圧がかかって、コンクリートから、しみ出してきてるのでしょうか? とにかく、2箇所からしみ出してきた水はコンクリートの床いっぱいになって乾かすのに、何日もかかり大変です。普通はコンクリートからしみ出すことはないですよね? 雨樋の問題でしょうか?
 台風シーズンを考えると、気持ちが沈んできます。どうぞ、アドバイスをよろしくお願いいたします。



アドバイスいたします
HQ住宅研究所 FAS本部
代表 福地 脩悦


 文書だけでは現況を詳細に把握できませんので断定できませんが、雨の降っている時に発生していることから判断して、外部要因であると思われます。外部要因と言うのは、基礎の内部から水が染み出ているのではなく、通気層や雨樋いなどが考えられます。雨樋いは浸透式(地面に浸透させる方式)になっているようなので、それが要因とは考え難いのですが、雨樋いが地面に埋まっていることが気になります。浸透式の場合は浸透升が設置されて、その真中に落ちるような構造になっていなければなりません。
 最も可能性が高いのが、外壁材の下にある通気層から流れ出ている可能性が高いと思います。通気層は、外壁材から浸透した雨水を、その下部から排水する事も大きな役割のひとつですので、それであれば心配ありません。開口部や継ぎ目から通気層に雨水が浸透しますと、外壁材の下部から出し尽くすまで2〜3日間くらいかかる場合もあります。
 しかし、あくまでも文書だけでの判断ですので、施工者に充分に検証して戴くことをお勧めいたします。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。


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基礎の通風孔・換気扇新設について


<東京都東久留米市・ISさん(公務員・55歳・男)>


 築20年の布基礎木造2階建てです。一階押入れの床板にカビがひどいので、ベニヤ(かなり厚いがボロボロ)床板をはがしたところ、ちょうど雨上がりでしたので基礎内側の地面が濡れていました。基礎は「E」字型でまったく通風がありません。通風孔を新設して換気扇をつけるつもりなのですが、ついでなのでもっと手を加えたいので質問します。

Q1)はがした押入れ床板を新しいベニヤ(たぶんコンパネ)で補修する際に根太と板の間にポリフィルムを挟んで湿気を防ごうと思うのですが、むき出しのままの方が良いのでしょうか?

Q2)地面にもポリフィルムを敷こうと思いますが、このような用途に合ったポリフィルムをどこで手に入れることが出来ますか?



アドバイスいたします
HQ住宅研究所 FAS本部
代表 福地 脩悦


 床下は常に乾燥状態に保持することが大切です。そのために一番、大切なのが床下の地盤面が外部の地盤面より、5センチ以上、高くなっていることです。いくら、ポリフィルムを敷き込んでも、床下換気扇を取り付けても床下地盤面が外部地盤面より低い場合、殆ど効果がありません。悪徳訪問販売の業者に誘われても、この床下地盤面の高さがキーワードとなります。
 5センチを確保するため床下に砂を敷き込むのが一番の方法です。この外部と床下の地盤面差5センチの高さが確保されているとポリフィルムが大きな役割を果たします。炭や調湿剤を敷設するのもこの地盤面の高さ差が基本となります。ポリフィルムはホームセンターで安価で販売しています。20センチくらい重ねて、重ね部分に乾燥した砂で押さえておくべきでしょう。
 コンパネはホルムアルデヒドを大量に放出しますので、普通のベニヤ板を使用すべきです。また5センチ確保とポリフィルムを敷き込んだ場合、ベニヤ板の下にポリフィルムを敷きこむ必要はありません。むしろベニヤ板を腐らすなどの弊害の方が大きくなります。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。


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