|
リフォーム後に緑色のカビがクロスの内側より発生<千葉県千葉市・YTさん(主 婦・42歳・女)>
4月に(築27年)2階をリフォームしました。クロス張りした一部(納戸の外壁の面した部分のみ)で、リフォーム1ヵ月くらいから緑色のカビがクロスの内側より発生。今3ヵ月目ですが、かなりカビが増えてきました。内部からのカビのため拭いても落ちません。同じ外壁に面したクロスからは今のところカビは発生していません。
なぜ、このようなことが起こるのでしょうか? 改善方法等を教えてください。 アドバイスいたします HQ住宅研究所 FAS本部 代表 福地 脩悦
リフォームでクロスを張り替えた時期と梅雨の時期が重なったことが、一つの要因ではないかと思われます。また、文面だけで断定できませんが、心配なのはカビの生えている部分の外壁面の断熱材が、冬期間の寒さで内部結露を起こしていることが考えられます。カビの生えている部分とそうでない部分があるということですが、内部の断熱材が湿気を持っている場所と、乾いている場所との違いであることも考えられます。クロスの糊に問題があるとすれば、全面的にカビの現象が見られるはずです。
対処法としては、壁の内部を検証する必要があると思われますので、工務店と相談して場合によっては、壁の内部の断熱材の取り替えも必要になるかもしれません。少し大きな補修になりますが、壁の中を調査して対応すべきと思います。断熱材が内部結露で湿気を含んでいますと、いくら拭き取っても解決しません。家の寿命にも関係しますので、思い切って壁内の断熱材の調査を行うべきでしょう。 ★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。 |
新築中に地盤沈下!!<東京都・高島さん>
いつも拝見させていただいております。とても勉強になります。
宅地造成した土地を購入して現在新築中ですが、たいへん困ったことが起きて、どうしたら良いのかわからず、ご教授いただければと思い、メールしました。 大工さんの仕事も終わりかけた頃(残り内装関係)、基礎から約20センチ離れた場所が直径約120センチ、深さ約20センチ、地盤沈下しているのを発見しました。びっくりして、家の建築をお願いしている施工会社に相談したところ、「基礎部分は地盤調査しているので心配しなくても大丈夫です」と言われました。また「もうそろそろ地盤も安定してくるので、地盤沈下も無くなってきます。造成したところでは、たまに有ることで、それほど心配することではありません」とも言っていました。確かに沈下場所は基礎から外れているし、べた基礎なので、これぐらいの沈下なら気にすることではないのでしょう。しかし、沈下した場所は、これから外構工事で犬走りを作るところだったので、作った後だったらどうなっていただろうと思うし、他にも床暖房のボイラーや石油タンク、LPガスのボンベなどが設置される予定ですが、それらが設置された地面が沈下したらどうなるのでしょう。 施工会社は心配しなくて大丈夫と言ってくれたのですが、そもそも地盤沈下は宅地造成の仕方に不備があったのではないかと思い、土地購入仲介の不動産会社の担当者に連絡して、現場を見てもらいました。実は、以前に土地購入後(まだ家を建て始める前)、地盤沈下を見つけて不動産担当者に見てもらったことがあったのですが、その時は宅地造成した売り主に聞きに行き「トラックのタイヤの跡ですから大丈夫です」との回答でした。その時は、あまり納得はできなかったのですが、施工会社で地盤調査するので気にしていませんでした。しかし、今回、その時の写真を見直したら、タイヤの跡のはずなのに、そこに生えていた雑草は全く潰されていませんでした。そのような事情もあったので、不動産担当者から、どのような回答が返ってくるか心配していたのですが、4日後に電話があり、「施工会社の社長さんは大丈夫と言っています」との報告でした。今回、売り主には話に行かず、施工会社へ聞きに行きお墨付きをもらってきたかのような説明でした。私はすでに施工会社へは相談しに行っているので、その旨の説明はしたのですが、不動産担当者は「何十年もいろんなことを見てきた経験のある施工会社の社長さんが大丈夫ですと言っているのに、それ以上説明しようがない」と言って、何を聞いても返ってくるのは「社長さんは大丈夫と言っています」でした。そのような調子だったので、私としてはあまり言いたくなかったのですが、「宅地造成に問題は無かったのですかね?」と聞いたら、不動産担当者は「1メートル以上も沈下したなら、その時は私も造成の仕方に問題があると思いますが、今回の状況では問題ないと思います。ちゃんと市の開発許可を取り、宅地造成の確認も取れている土地なので、大丈夫です」と言われました。また、土地売買の契約書に宅地造成関連等の注意書きなどが無かったことを話したところ、瑕疵担保責任の話が出て「この件については理解しておりますので心配しないでください」とも言われました。隠していることでは無いことを言いたかったのでしょうか。 私としては「xxx理由で沈下はもうしません」とか「xxxが問題なのでxxx処置を行えば沈下はしません」といった回答がいただきたいのですが、そのような回答はできなのでしょうか。この先、工事が進むにつれて妻も私もとても不安で精神的にも参っています。 この件以外にも、地盤の状態が悪いせいなのか、浸透トレンチの坑上蓋の土台部分がずれて、かつ、斜めになってしまい、隙間から土が入ってしまっています。このことも不動産担当者に聞きましたが「浸透トレンチは開発申請するのに付けているもので、ただ埋めてあるだけなので、そのままでは使用できないものです。土地の持ち主が使用用途で使わないのであれば取っても良いし、雨水をそこへ配管するのであれば、浸透トレンチを使用できる状態にして使うものです。土地の持ち主が考えて使うものですから」と言われました。浸透トレンチの用途は知ってはいますが、不動産担当者の言っていることがよくわかりませんでした。 以前畑だった場所に80〜100センチくらいの盛土して造成し、6ヵ月以上は経っていることを近所の方に聞きました。 たいへんお忙しいところ、誠に申しわけございませんが、何かアドバイスをいただけたらと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 アドバイスいたします HQ住宅研究所 FAS本部 代表 福地 脩悦
確かに写真を見ると、かなり大きな地盤陥没状態で心配される気持ちがよくわかります。また、不動産業者の言い分も理解し難い内容であることに不安をもたれる気持ちも理解できます。
まず地盤陥没ですが、盛り土の転圧が不十分であったことがうかがえます。この地盤陥没で不同沈下を起こして家が傾くような事態になれば、平成12年に施行された、住宅品質確保促進法で施工者の瑕疵担保責任が義務化されているので、その対象になります。つまり、そのようなトラブルには施工者が責任を負うよう、法律で義務化されています。地盤調査の結果、どのような措置を取られたかが記載されておりませんが、瑕疵担保責任のことを承知しているのであれば、しかるべき対応を行っているものと思われます。不動産業者はそのことを言っているのだと思われます。 しかし、犬走りやガスボンベ、石油タンクなどは、瑕疵担保責任の対象外なので、確実な地盤の転圧を行なって、問題が起きたら全面的に無償責任を負うことを、今のうちからその約束を文書で取り交わしておくべきでしょう。 浸透マスに関しては、不動産業者の言い分がまったく理解できませんが、写真で見る限り、浸透マスの底に水が溜まっていないようなので、浸透マスとしての機能は確立しているように思われます。浸透マスが造成の申請に必要だったということですが、宅地造成に関する開発行為申請の際にそのような条件が付く場合があります。いずれにしても、写真で見る限り、水はけのわりと良い敷地と思われます。 今後、地盤陥没した部分をしっかりとした転圧を行い、それ以外にも陥没が起きたらその責任を真っ当するように、不動産業者と施工者に今のうちから確認書を取っておくべくでしょう。 ★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。 |
NPO住宅110番はリニューアルいたしました。 |