住宅クレーム110番

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J110 News

水道管が時々音を出す


<東京都豊島区・3児のおやつさん(自営業・40歳・男)>


 はじめまして。3階建ての賃貸マンション(鉄骨造ALC)(築18年)を所有しております。半年ほど前から水道管が、時々『ドッドッドッドッ』という音を出しはじめました。ポンプを替えたりしましたが、音が鳴りやません。
 また、ここで知りましたウォターハンマー現象を疑いましたが、栓を開いたり閉じたりしても鳴らず、『ドーン』というような響く音もしません。
 原因がわからず、水道屋さんには何度も問い合わせをしましたが、わからず仕舞いです。このような、ご経験がありましたら、お教え願います。



アドバイスいたします
山本技術士事務所
所長 山本廣資


 これだけの情報では、原因特定は難しいですが、原因と思われるものをあげてみます。
  • 音が出る前に、何か給水設備に手をつけていませんか。赤錆や腐食等で配管を一部取り替えたとか、加圧給水方式の場合圧力設定を変更したとか、バルブを開いたとかです。
  • 住戸内をリニューアルしてこうなったとも思えませんが、一応あげておきます。
  • 配管類の吊りボルト等が緩んでいませんか?  また、防振ゴムも硬くなっていませんか。
  • ポンプ出口についている防振継手が劣化していませんか?

 18年も使っていればどこか不具合が発生します。町の水道屋さんでなく、設備工事業の方に相談されたらいかがでしょうか。

 なお、このような事例経験をお持ちの方は、ご意見をお寄せください。


J110 News

集中豪雨で異音・排水オーバーフロー


<MKさん(会社員・39歳・男)>


 昨年、新築で総個数50戸ほどのマンションの1階部分を購入しました。昨年の台風の際、トイレの水位が上昇し、あふれそうになり、ボコボコと音がするという事象が発生しました。キッチンにおいても、水位が上昇し、ボコボコと音がしました。また、雨水排水縦管が拙宅玄関前にあるのですが、その部分もオーバーフローを起こし、玄関前があわや水浸しになるところでした。
 当日の状況をビデオ撮影し、管理会社、建設業者に説明を求めたところ、半年近くたってから、次の回答がありました。「水位上昇は、排水が集中したため、空気の逃げ場が無くなったため。1時間当たり70ミリほどの降雨量があり、想定外の雨量だったため発生。建物自体の構造に問題はない」 。
 しばらく集中豪雨が無かったのですが、先日、激しい夕立がありました。降りはじめてから10分もしないうちに、再びトイレの水位上昇、雨水排水縦管があふれる事象は再発しました。
 素人考えですが、集中豪雨が10分続いた程度で、排水水位上昇や雨水があふれてしまうようでは、マンションの構造に問題があるように思えるのですが、いかがなものなのでしょうか。生活廃水の水位上昇と雨水排水を切り離して再度回答をするよう、管理会社に連絡をしているのですが、なかなか返事がありません。
 一般的に、雨水排水管の許容量はどの程度の降雨量を基準に設計されているものなのでしょうか? 生活廃水の水位上昇についてはどのように対応すればよいのでしょうか? 生活廃水が集中豪雨によりあふれた場合の責任はどこにあるのでしょうか? また、損害保険などが適用されるのでしょうか?
 夕立、台風の予報を目にするだけで憂鬱な気分になります。何か良いアドバイスがありましたら、お教えください。よろしくお願いします。



アドバイスいたします
山本技術士事務所
所長 山本廣資


 初めに質問です。洗濯パンは大丈夫だったのですか? 大便器やキッチンの流しのところで水位が上昇すれば、洗濯パンはあふれるはずです。あふれていなかったとすれば、水位の上昇は報告書どおり、配管内の空気に押されたものです。洗濯パンのトラップは浅いので、空気が抜けても目立つほどのあふれ方にならなかったのでしょう。また、通常のトラップの水封切れとは違うので、臭気の逆流も少なく気がつかなかったのかもしれません。
 さて、70mm/Hの降雨量が想定外との報告ですが、MKさんのマンション敷地内のことでしょうか、または、行政管轄下の道路内公共下水道の設計条件を言っているのですか? 道路が冠水して雨水が敷地や建物に逆流してくる場合がありますが、今回の事例はそうではないようです。
 雨排水設計の設計条件が不明ですが、70mm/Hを想定していなかったとすると、たぶん降水量50mm/Hで配管径等を設計したものと思われます。通常は設計の余裕がありますので、建物側の管径が小さくて敷地内であふれることはあまり見聞きしていません(屋上のルーフドレインの個数は、屋上平面の適切な位置に配置するため個数が増え、100mm/Hでも余るほどになることがあります)。しかし、建物側で余裕のある設計(例えば降水量100mm/H)をしてあっても、公共下水側で敷地からの雨水を呑み込んでくれなければ、どうしようもありません。雨排水配管の状況がわかりませんが、屋上階からの雨水配管がMKさん宅玄関前の廊下、またはアルコーブ部分にある雨排水ドレインとつながっていて、公共下水の呑み込みが悪いため、玄関前にあふれたものと思われます。この場合は不具合ではありますが、建物側の設計責任にするのは無理でしょう。例えば、マンション玄関前の道路が敷地より1メートル程度低かったと想定してください。たぶん公共下水が呑み込まなくても敷地雨水は道路にあふれ、MKさんの玄関前にはあふれないでしょう。室内の排水も同様で、公共下水が建物の排水をスムーズに呑み込まないので、上階または上流から排水を流すと、配管内の空気が押されてMKさん宅の器具をゴボゴボ鳴らし、水位を上げるのです(排水管が詰まった場合もこのような現象が起きます)。ただし、MKさん宅に浸水等のトラブルがなければ、実害はないので建物側の構造上の問題(正確には設備設計上の問題)ではないといえます。

 とはいえ、このような状態では台風や集中豪雨のたびに不安ですから何らかの対応が必要です。MKさん宅の排水管内の空気が上流からの排水に押されるのが原因ですから、対策としてはMKさん宅の排水管に通気管を取り付けるなどの方法が考えられます。詳しくはデベロッパー/施工業者に相談してください。

 雨排水については、配管接続の仕方が不適切であった(このあたりは現地を見ないと何ともいえませんが)可能性があります。調査してもらってください。公共下水の呑み込み不良が原因の場合はオーバーフローを防ぐのがポイントです。
1)1階玄関前廊下の下にピットがあれば、1階廊下部分の雨排水を上からの排水系統と切り離しピット内に落としてしまうのが1案です(2階以上の分はそのまま流す)。台風時でも廊下に吹き込む雨量は最大100ミリ=10センチですからピットの水没の恐れはないでしょう。ピットには湧水排水ポンプがあるはずですから時間をかけて排水すればよいでしょう。地域によっては下水道料金が増える場合があります。
2)1階の床は地盤面よりあがっているでしょうから、廊下または玄関前の雨水は何らかのルートで直接敷地内に流すようにしたら如何でしょうか。ピット案と合わせ詳しくはデベロッパー/施工業者に相談してください。

 尚、この状況はデベロッパーに伝わっているのですか。施工業者は通常面倒なことはやりたがりません。デベロッパーは社会的立場がありますから、大手の場合は対応が早いでしょう。竣工1年では瑕疵期間の範囲内です。管理会社の動きが悪いようでしたら、直接デベロッパーに相談するのが良いでしょう。


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ペアガラス内部の結露について


<東京都大田区・KKさん>


前略
 いつも、たいへん参考にさせていただいております。投稿ページの「ペアガラスの内部にカビが発生!」に関連した質問です。
 築6年のわが家も、2階東側の出窓、ペアガラス内部に結露が見られます。今年の1〜2月ころ発見し、現在もまだそのまま結露の状態です。 そこで質問なのですが、

  1. シール材が欠損するサッシは欠陥品ではないのですか?
  2. シール材の欠損は築年数の経過とともに、発生しやすくなるものなのでしょうか?
  3. 投稿ページのご回答では、「〜築3年なら無償で直してくれる〜」とありましたが、有償となるのはだいたい築何年ごろからとお考えでしょうか?
  4. 有償で直す場合、物によっても違うと思いますが、金額の目安はどれくらいでしょうか?

 お忙しいところ、たいへん申し訳ございません。ご回答いただけますとたいへん助かります。どうぞよろしくお願い申し上げます。  早々。



アドバイスいたします
HQ住宅研究所 FAS本部
代表 福地 脩悦


 ペアガラスに湿気が侵入するということは、サッシというよりペアガラスのシール部分に欠陥があるということです。当然、ガラスメーカーの無償取り替えが前提となります。国内3大ガラスメーカーは、明確に10年間、無償保証を行っています。しかし、3大ガラスメーカーのほかにも、ガラスを仕入れてペアに組み立てて販売するペアガラスメーカーが多く存在しますが、その多くも3大ガラスメーカーに追随して10年無償保証を行っています。
 本件も築6年ですから、この保証対象になるものと思われますが、零細のペアガラス組み立てメーカーが安い価格で保証無しで販売するケースもありますので、工務店を通じてサッシ会社に問い合わせしてみてください。
 基本的にペアガラスは何十年もの期間にわたり、湿気が侵入しないようにつくられており、期間経過によって、シールの欠損がしやすくなるというものでありません。しかし、外的なストレスがかかり、シール材に欠損が起きる場合があり、その場合、無償保証の対象外になる場合も皆無とはいえません。有償でペアガラスを取り替える場合の費用は、状況によっても異なりますが、取り外しと新しいペアガラスの入れ替え工事の材料と施工料金を含め、基本単価として、おおよそ1平方メートル当たり、1万円くらいが相当と思われますので目安にしてください。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。


J110 News

防湿フイルムに関して


<匿名さん>


 表層改良をしてその上、直接に布基礎をし、防湿フイルムを張らずに土をもりました。1年間経過しましたが、土が湿気をおびています。その上から防湿フイルムを張ろうと思いますが、どうしたら良いでしょうか?



アドバイスいたします
HQ住宅研究所 FAS本部
代表 福地 脩悦


 床下地盤面の土に湿り気があるままに放置しますと、床下に露出した土台や柱の含水量が増加して腐朽菌が発生する場合があります。防湿フィルム(ポリフィルム)を敷く場合、まず、外部の地盤面の高さより、床下地盤面の高さが最低、5センチ以上高くなっていることが前提です。もし、外部地盤面より床下地盤面が低い場合は、乾燥した砂を敷き込んで高さを調整してください。さらに床下の通気が均一になされていることが大切です。床下換気口と布基礎に通気する開口部が確保されているかどうかを確認すべきです。
 この条件が揃っていなければ、ポリフィルムによる効果があまり期待できません。上記の条件をクリアした上で床下地盤面にポリフィルムの重ね幅を15センチ以上にして重ね、丁寧に敷き込みます。さらにその上に、ポリフィルムを固定させるために、重ね幅部分に乾燥砂を載せることで完了します。頑張れば素人でもできますので挑戦してみてはいかがでしょう。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。


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これで本当に換気が出来てるの?


<北海道・匿名さん>


NPO110番より
 ここに掲載する内容は、この住宅クレーム110番に直接寄せられた投稿ではありませんが、いつもアドバイス協力をいただいておりますヒガシノデザイン・ひがしの雅司さんとひがしのさんへ質問された方からの、読者のみなさんの参考になればとの申し出により、公開するものです。なお、ひがしのさんと質問者の間では何度かやりとりがあったようですが、ここでは要点のみ編集したものを掲載します。

 北海道・匿名さん
 初めてメールします。北海道に住んでます。
 家の酸素が薄く?て、耳なりみたいな感じや飛行機に乗ったときみたいな鼓膜になってしまいます。昼間は窓を開けているので感じないのですが、夜、眠るときに耳が痛くて眠りにつけません。家は木造新築で2階建て、部屋数は10戸あります。私は1階の端の部屋です。管理会社に言ったところ、窓の下の部分に網目があり、そこから空気を取り入れて通気口から部屋に空気が入ると言っていましたが、通気口の中を見てみると壁に埋まっている感じで、周りをグレーのガムテープで止めてあります。これで本当に換気ができているんでしょうか? 手を当ててみると微かに冷たい空気を感じる程度で、換気扇を回しても微かに空気の量が多くなる程度で、ほとんど変わりません。同じく1階に住んでる人は子どもが夜に何度も起きてしまうし、ボワーンとすると言っていました。
 管理会社には、あたしがおかしい、みたいに言われました。この通気口で良いのでしょうか…? よろしくお願いします。

ヒガシノデザイン・ひがしの雅司さんからのアドバイス
 新築ということなので、建物はシックハウス対策の24時間換気を取り入れていると思います。建物の完了時に、役所や設計者の検査で換気の動作を確認しているはずですが、ご質問の場合は換気不良になっている可能性があります。
 専門的には、負圧になるとか正圧になるとか言いますが、換気も吸気と排気のバランスが大切なので、室内の環境を確認して原因を究明する必要があります。もう一度、管理会社に状況を説明して調査を求めたほうが良いと思いますよ。

質問者(北海道・匿名さん)からの返信
 こんにちは。メールを返信してくれてありがとうございました。
 管理会社は全く知らんふりを続けていて、不動産屋は見に来て「これは変かもしれない」と言いながら「立場上、これ以上関与はできない」と言われてしまったので、市役所の建築課の人に確認に来てもらい、市役所から管理会社と不動産屋に書面で報告してもらい、市役所の人が立会いで直してもらいました。
 外壁と内壁の間に空気口を差し込みますよね? それが深く入りすぎて外壁にぴったりくっついてしまって、空気口の役割を果たしていなかったので、空気口の先端をカットして外壁との間に隙間をつくったということなんです。
 換気自体は「第2種換気…」とかいうやり方らしいです。自分で見つけるのは少し困難かもしれません。市役所の人も「珍しいケースだ」と言っていました。
 また、気密性が高い部屋というのは音もこもるんですね。新しい建て方の部屋に入るのが初めてで、慣れるのが大変です。冬、暖かければ嬉しいのですが…。
 素人なので「あなたが変だ」と言われると、自分が変と思い込んでしまい悩んでいたところ、助けていただいて本当に嬉しいです。やっと普通の生活ができるようになりました。でも、市役所の人は「すみませんでした」と言ってくれましたが、管理会社も不動産屋も何も言わずに帰って行きました。こんなもんなんですね。初めての経験でしたが、がっかりしました。でも、本当に心強いメール、ありがとうございました。感謝します。

ヒガシノデザイン・ひがしの雅司さんの解説
 今回の質問の原因は、第2種換気(機械給気+自然排気)の排気口が施工不良で塞がっていたためですが、高気密住宅で換気不良が発生すると、とても危険な住環境になるケースでした。


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※このページはリニューアル前のもので、回答の中には十数年以上前の情報もございます。技術は日々進歩していますので、その点をご理解の上参考になさってください。