住宅クレーム110番

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J110 News

階段から冷気が降りて来る!


<神奈川県横浜市・NTさん(会社員・44歳・男)>


 高気密・高断熱住宅を昨年(H16)10月に建てました。この冬、さぞや暖かいだろうと期待していましたが、冷たい風を感じます。どこから冷気がくるのだろう?と探していると、2階に上がる階段から冷気が降りて来ていました。1階リビングは、セントラルヒーティングで室温は20度ありましたが、2階は非暖房な個室のため、室温15〜16度程度になっています。また1階リビングから廊下を介さず直接階段に通ずるため、冷気流を受けやすくなっています。
 この冷気流を防止するのは、2階も同様に暖房し、室温を同等程度まで上げないと防げないものでしょうか? こうすれば、この冷気流は防げるのでしょうか? ほかに何かローコストな良い手はないでしょうか? アドバイスいただければ幸いです



アドバイスいたします
住まいを科学する技術集団・新住協メンバー
須藤建設(株)
副社長 須藤芳巳


ホームページ:http://www.sudo-con.co.jp/

 高気密・高断熱の住宅は24時間換気・全館暖房の4点セットが基本になります。さらに全館暖房のポイントは、館内・室内で温度差による空気の対流をできるだけ小さくすることにあります。家の中に温度差が起きると質問のように(1階の比重の軽い温かい空気が2階に上がり、その反動として比重の重い冷たい空気が1階に降りてくる)風を感じて体感温度が下がり、結果として室温を上げる必要が生じ、ランニングコストが掛かります。
 また、家の中に温度の低いところをつくると、暖かく湿った空気がそこで冷やされ、水になって結露し、耐久性に問題が出るばかりではなく、カビが生えたりダニが発生することによるシックハウスの要因にもなります。やはり、2階も暖房して全館暖房をすることです。イニシャルコストは掛かりますが、ランニングコストは下がり、快適さが大幅に変わります。


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壁の断熱と結露について


<大阪府大阪市・Yさん(会社員・35歳・男)>


 私がこれから新築を依頼しようとしている建築業者では、壁を外側から順に、

ダイライトMS(12ミリ、吹きつけ仕上げ)⇒通気層(胴縁)⇒タイベック(デュポン社製)⇒ロックウール100ミリ⇒石膏ボード⇒塩化ビニルクロス

となっています。
 ロックウールと石膏ボードの間に調湿フィルムや防湿フィルムなどを張らなくても、断熱効果は十分でしょうか? ちなみに場所は京都南部です。また、室内の湿度が壁内に入って壁内部結露が起きないでしょうか? よろしくお願いします。



アドバイスいたします
住まいを科学する技術集団・新住協メンバー
須藤建設(株)
副社長 須藤芳巳


ホームページ:http://www.sudo-con.co.jp/

 今回の施工仕様を見ると、ロックウールも100ミリ充填し、通気工法も取り入れています。しかしながら、建物にいくら断熱材をしっかり入れても、気密が悪く隙間があると効果は半減してしまいます。やはり、ご質問のように、ロックウールと石膏ボードの間に調湿フィルムを入れてください。気密シートは高温側(通常は室内側)に入れるのですが、夏に冷房をした場合、低温側になり結露が生じやすくなります。そこで開発されたのが調湿フィルムで、壁体内が高湿状態になった場合、室内に空気を通さず湿気のみを逃がす機能を果たし、夏型結露を防止します。特に今回のように通気工法と併用すると効果がありますので、おすすめです。


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屋根裏の通気口のずれについて


<北海道雨竜郡幌加内町・TNさん(会社員・34歳・男)>


 最近、2階トイレの天井にシミを見つけ屋根裏へ上ったところ、木造部分が濡れていて白いカビが付着しており、断熱材も濡れていました。そこで屋根裏の通気口を見つけたのですが、外壁の位置と内側の位置とがずれた状態(四角い通気口の半分又は1つ)で取り付けてありました。
 このような施工で通気口の役目を果たしているのでしょうか? 施工不良なのでしょうか? 教えてください。



アドバイスいたします
HQ住宅研究所 FAS本部
代表 福地 脩悦


 文面だけでは詳細をしっかり掌握できませんが、木材部分が濡れているということは、雨漏り、すが漏り、小屋裏結露の3点の要因が考えられます。通気口とおっしゃっておられるのは、小屋裏換気口のことだと思いますが、小屋裏は常に外部と同じ状態になるくらいの自然通気が必要です。
 その通気が阻害されているとすれば、すが漏りと小屋裏結露の双方が要因として残ります。天井断熱材がしっかり敷かれ、その下にポリフィルムが敷き込まれていれば、小屋裏結露は発生しないと思いますが、それでも小屋裏通気が不完全ですと小屋裏結露の要因も完全には捨て切れません。
 すが漏りの場合、屋根の軒天の上部に氷のダムをつくって雪の解けた水をせき止めておき、大きなツララが出来ますので、すが漏りを発見するのは簡単です。いずれにしても、雨漏り以外の要因であれば、天井断熱と小屋裏通気がしっかり確保されていると解決できる問題です。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。


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軒裏浸食の原因不明で困っています


<神奈川県横浜市・HMさん>


 わが家は過去に数回のリフォーム経験がありますが、私が無知ゆえでしょうか、必ずやトラブルが発生して不愉快な思いをしています。ですから工務店に対しては疑心暗鬼、不信の塊になっています。

 現在、わが家の外まわりの塗装と補修を計画しています。 リフォーム詳細は別途送付の添付資料をご覧になっていただくとしまして、ここでは概要をお話しします。
<別途添付資料>
 1.リフォームの内容2
  (図は私なりに調査したもの)
 2.軒裏c、e
 3.軒先eの1、eの2
  (英字cとeの撮影場所は「リフォームの内容2」の2ページ参照) 

 わが家は築25年になります。中途で増築しました。今回のリフォームは外まわりですが、破風板の塗装と2階の軒裏の張り替え、それに霧除け、窓木枠などの塗装を考えています。
 ここで一番心配なことがございます。そのことにつきましてご相談いたします。それは、添付資料でおおよそのご理解は願えると思いますが、軒裏が雨に浸食されて5ヵ所めくれてしまいました。その浸食原因が軒桶の取り付け位置不良なのか屋根の軒先水切りの施工ミス(例:軒先c参照)による雨漏りなのか、判明しません。
 雨漏りでも3つ原因が考えられます。それは添付「リフォームの内容2」の(5)・(6)・(7)で、的確なご判断とアイデアで補修のできる工務店さんにお願いしたいと思っているのですが、工務店さんによって判断が異なっていまして困っています。
 もし、判断を誤り補修して数年後になって、再び軒裏が浸食によりめくれてしまう事態にならないようにしたいのです。
 確かに2階の屋根の軒先水切りの施工方法に問題があり、(6)のように雨水が回り込み、軒裏がめくれたのだと考えますが、決め手がありません。全体を葺き直すと一番良いのですが、予算的に辛い状況です。
 この屋根は某メーカーの「アルミステンルーフ」で平成11年11月に瓦をこれに葺き直しました。実際に工事をしました施工店はすでに倒産しましたので、アフターメンテは不可能となりました。20年保証に惹かれて瓦から替えたのですが、保証は部材だけと保証元の某メーカに言われ、あまりにも対応の悪さに憤慨しています。
 以上、私の心境も含めて現状を申し上げました。良きアドバイスをいただければ幸いでございます。



アドバイスいたします
HQ住宅研究所 FAS本部
代表 福地 脩悦


 写真から判断して「アルミステンルーフ」軒先の水切りが雨樋に届いておらず、雨水が鼻隠し板(破風板は妻側のことをいいます)を通じて軒天部材に回り込んで、軒天板を侵食破壊したものと思われます。写真で明らかに雨樋が十分にその役割を果たしていないことが、よくわかります。
 屋根からの雨水は大雨のときなど、想像もできないほどの量の水が流れ込みます。水切りは雨樋に少なくとも15ミリ以上、突き出して、さらに水返しがないように下部に20ミリくらい垂直に下がる垂れ下がりが必要です。写真で見る限り、屋根がしっかりとしており、問題はないように思いますが、軒先処理と雨樋に大きな施工ミスがあるように思われます。
 本件の質問において、リフォーム計画についての言及は避けますが、軒先処理の改善が不可欠と思われます。現在、取り付けている屋根材の軒先部材を取り除くか、場合によってはそのままの状態でも、屋根材の軒先のステン水切りを30センチ以上の長さにして先を雨返しの折り曲げを行い、屋根材に差し込み、さらに雨樋に15ミリくらい突き出して雨樋に確実に雨が落ちるように取り付けます。
 また、下方から見た写真でも鼻隠しにトタンを巻き込んであり、水切りになっておりません。このため、雨樋からはみ出た部分より、鼻隠しの間を流れる雨水が少しの風でも軒天に巻き込んでしまいます。
 鼻隠しの表面を巻き込むトタンは、外部板を鼻隠しから10ミリくらい垂直に下げる形にするのですが、鼻隠し板の下部を巻いたトタン板をL型にして取り付け、そのL部分に垂直部分に表面のトタンを内側に折り曲げて固定します。
 屋根材メーカーは自社の屋根材に関する責任しかとりません。雨樋などもそれぞれの業者が行いますので、本来ならば工務店がコーディネートするのですが、その業者があてにならないということは、町のトタンやさんにお願いしたほうが賢明と思われます。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。


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