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布基礎について教えてください<北海道札幌市・Kさん(主 婦・32歳・女)>
2005年、木造三階建てを2×4住宅(柱は2×6)にて建てる予定です。今は契約したばかりですが、基礎について少々不安があります。
某ハウスメーカーでは通常、布基礎でやっていて防湿フイルムの上に押さえ砂をのせて湿気対策をとっているそうです。建築予定地は軟弱地盤で杭が9mはいるため、土間コンを流した方が良いのでは(素人考えです)と思い担当営業に提案したところ、鉄筋コンクリート布基礎で防湿フィルム+メッシュ筋+コンクリートT−60という返事をいただきました。 湿気対策はどのようにしたらよいのでしょうか? また、ベタ基礎でなくても大丈夫なのでしょうか? 是非アドバイスお願いします。 アドバイスいたします 住まいを科学する技術集団・新住協メンバー 須藤建設(株) 副社長 須藤芳巳 ホームページ:http://www.sudo-con.co.jp/
住宅金融公庫の基準では、
■通常基礎の場合の床下防湿について
■基礎断熱の場合の床下防湿について
とあります。 ■今回、通常基礎とした場合、上記から1と2のダブル施工で基準以上の仕様となります。 従って防湿工事としては良い方法と思いますが、ご心配は地盤沈下のことと思います。 地質調査を行い支持地盤までの杭を打つということで、布基礎の地盤沈下はなく建物そのものは問題ありませんが、表土部分が軟弱地盤であれば、1階床が下がることが懸念されるので下記のことを検討して下さい。
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冬でもジメジメ、湿度が高い<大阪府寝屋川市・KSさん(主 婦・28歳・女)>
去年8月に築30年の全面リフォーム済み2階建て木造住宅を購入しました。3LDKで夫婦と子供1歳で生活しています。最近になって気がついたのですが、湿度計をみるといつも60〜70%あります。冬場になり乾燥しているはずがいつもジメジメしているような感じです。お風呂に入ったら必ず換気扇をまわしています。
この家をリフォームしたところに風呂の換気扇に欠陥はないかと調べてもらったりしましたがわかりませんでした。1階はそうでもないのですが2階の寝室(フローリング)、使っていない2つの部屋まで夜になったら湿度は70%になります。乾いていたはずの服をかけていて朝起きるとぬれていてびっくりしました(寝てる部屋ではありません)。考えられる原因何かあるでしょうか? ちなみに前は川が流れています。 アドバイスいたします HQ住宅研究所 FAS本部 代表 福地 脩悦
1階だけがジメジメしている場合の要因は、床下が乾燥状態に維持できていない場合がほとんどです。本件の場合は、湿気を出さない2階の部屋に限って湿度が高く、洋服が濡れるほどだと言うことですが、考えられる要因としては、2階の気温設定が低いと言う事です。生活空間が1階にあると思われるので、1階は充分な暖房を取っているのが普通です。
しかし、普段、あまり使用しない部屋の温度を低く設定しておりますと、1階から湿気が気温の低い2階の各部分に凝縮されて湿度が高くなります。特に明け方の気温が最も低くなる時間に、結露が一番ひどくなります。 本件の問題解決には、2階に開放式燃焼機器以外の暖房機を取り付けて、2階全体の気温を上げることで解決すると思われます。前の川は関係ありません。 ★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。 |
築25年、新築時からの雨漏り<宮城県仙台市・Hさん(37歳・女)>
鉄骨ALC築25年、地下1階・1〜2階店舗、3階住居の雨漏りについてお聞きします。
雨漏りは新築時からあったようで、1階は窓のあたりから雨漏りがあり、天井にもシミがあります。3階にいたってはサッシ枠からポタポタと流れ落ち、クロスは剥がれ石膏ボードがポロポロと崩れています。天井からはバケツに溜まるほどの雨が流れ落ち、部屋中がカビの臭いで大変です(現在は住んでいません)。屋上を塗りましたが効果はなく、今では塗った所が浮いてきている状態です。店舗ということもあり、外壁には看板(ここからも雨が漏れていると思います)がありましたが、老朽化で剥がれています。 近々改装を考えておりますが、鉄骨が錆びて建物自体の強度が弱くなっているのではないかと心配です。鉄骨の強度を調べてもらうことはできるのでしょうか? 専門家の方から見て今の状況はどうでしょうか? 教えてください。 アドバイスいたします 建設大臣賞受賞 リフォーム・新築の北海道工房(株)(JRN正会員) 代表 廣瀬 誠 電話:011(882)1200 ホームページ:http://www.do-ko-bo.co.jp/
この文章からでも深刻な状態であることが伺えます。新築当時から雨漏りがあることと、25年前の鉄骨造にALC張りということ(たぶん鉄骨に直張りされていると思われる)を考えると、主要構造体の鉄骨の梁や柱に影響がでている可能性は高いと感じます(強度にどの程度問題があるかは、調べないと何とも言い様がありませんが)。しかも、現在住まわれていないことを加味すると余計心配されます。屋上の防水塗布をされたようですが、これも、十分に乾燥させないまま施工した上に万が一湿気が残っていた場合や、どこからかの湿気の侵入に対応するための脱気筒を取り付けていないのではないでしょうか?
いずれにしても、改装をお考えになっているということであれば、まずこの雨漏り対策を万全にして、根本原因を解決しなければ、いくら費用をかけて、きれいに仕上げても何の意味も持ちません(原因が解決されなければ、またいずれ同じ結果になってしまう)。改装をする前に改装に耐え得る建物(構造的に、また対費用効果として)かどうかの判断が必要です。これは、鉄骨造の得意な信頼のおける業者さんに調査を依頼した上でお考えになることが、まずは最優先と考えられます。 |
床下に断熱材が入っていない<宮崎県宮崎市・NTさん(公務員・41歳・男)>
家を新築し初めての冬を過ごしています。南国宮崎といえども冬はやはり寒いです。宮崎は断熱性能地域区分が「V」ということで断熱材は屋根と外壁まわりにグラスウールが50施工されています。1階床下は施工されていません。設計図の仕上げ表によると、下地が合板27、床暖12、合板9、仕上げがコルクタイル4となっています。オール電化にしたため、暖房はエアコンと連動したヒートポンプ式床暖房です。床暖房が入っていないところは床が冷たく、また、床暖房で部屋が暖まるという感じはあまりしません。床暖房の熱がかなりロスしているのではないかと思います。電化でナイトを利用していますが、先月は電気料が25000円でした。設計図には当初「床下断熱材ポリスチレン」の記載があったのですが、最終的に削除となりました。その分厚めの材が入っているとの説明でした。おそらくコストダウンのためではないかと今はそう考えます。ということで、エアコンを入れていない部屋はかなり寒いです。
このままエネルギーを使って部屋を暖めるか、寒くないように断熱材を補うのがいいのかアドバイスください。私としては省エネのためにも後者を選択したいのですが、それって可能ですか。どのような施工方法があり、費用はどれくらいなのでしょうか? アドバイスいたします HQ住宅研究所 FAS本部 代表 福地 脩悦
当然、断熱材をしかっりと充填すべきです。そもそも断熱基準が間違っているとしか思えません。例えば太陽高度の高い温暖地では天井断熱を北海道なみの断熱材厚さが必要です。本件の場合、どんなに厚い床材を使用したとしても、断熱材の熱伝導率と建材の熱伝導率では5倍も暖かさが異なります。今からでも遅くありませんので、床下に潜り込んで下から上に向かって、密度の高いグラスウール(最低50ミリ)か、スチレンフォーム(これも最低50ミリ)を根太と根太の間に正確に切り込んで挿入するか、出来るのであれば断熱材を平板のまま下から根太に打ち付けることが出来ればそのようにすべきです。費用は、現場の状況によって大きく異なりますが、いずれにしても、平方メートルあたり5千円程度で出来ると思います。
床下に潜り込めない状態の場合は、基礎外張り断熱と言う方法があります。これは基礎の外側にスチレンフォームをコンクリート釘で打ちつけて、コンクリート釘の頭に結束線をくくりつけておき、モルタルラスを取り付けてからモルタルで仕上げます。床下換気口を塗りつぶしてしまいますので、床下の乾燥状態を維持するために、そのGLより床下のGLを最低10センチ以上高くして、その上にポリフィルムを重ね幅を多くして敷き込みます。現場の状況によっては、この方法の方が工事がし易く、価格も安価になると場合があります。 当然、どちらかの断熱補強を行うことで、省エネで暖房費が半分以下になるだけでなく、暖房空間のクオリティーが格段に向上します。 ★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。 |
NPO住宅110番はリニューアルいたしました。 |