住宅クレーム110番

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サッシ部分からの雨漏りについて


<東京都杉並区・SFさん(会社員・35歳・男)>


 2003年、12月に待望の新築一戸建てを購入いたしました。建物は今流行りの3階建てのモルタル式の木造です。
 2004年の8月ごろより1階部分で雨漏りがはじまりました。その時の状況としては、5秒に1回程度、水滴が落ちる程度でした。場所は、サッシの上側で内側と外側のちょうど真ん中くらいにあるネジ穴からでした。ネジをきつく締め直したところ、その後、雨漏りはなくなりましたが、数日後、工務店の人の立会いでネジを外してみたところ、ネジが濡れていたので雨漏りがあることは確認していただけました。
 しかし、その場ではもう少し様子を見ましょうということになり、特に作業をしてもらわなかったのですが、12月に入って雨の降っている日に雨漏り自体はなかったものの、久しぶりにネジを外して見たところ、ネジがかなり濡れている様子でした。ちなみに同じ位置の2階、3階部分の窓辺付近では雨漏りしている様子は見受けられませんでした。
 このような状況下において、工務店の人にどのような処理を施してもらうのが適切なのかアドバイスをいただけると幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。



アドバイスいたします
HQ住宅研究所 FAS本部
代表 福地 脩悦


 サッシの取り付け部分は、モルタルとの取り合わせの部分が目地になっており、その部分にコーキングなどで防水されているのが、通常のサッシの納まりとなります。文書の状況から判断して、室内側から締め付けられたネジが濡れているということだと思います。おそらく、その濡れたネジのサッシの上部、あるいは側面上部に防水シールの不十分なところがあり、そこから漏水しているものと思われます。開口部や外壁側面の雨漏りの箇所を発見することは、たいへんに困難なものです。思いも寄らない部分から漏水していたり、風の向きで漏水しなかったりする場合があります。
 本件は瑕疵担保責任(平成12年10月以降竣工の住宅には雨漏りと構造体における竣工時の瑕疵に対して施工者は10年間、責任を持つことが義務化されました)の対象となる案件と思われます。おそらく、シーリング防水を念入りに行うことで解決できると思いますので、施工工務店に根気よく手入れを行うよう要請してください。
 ただし、いくら瑕疵担保責任という法律があるからといって、高圧的な態度でのぞむことは好ましいことでありません。工務店が気持ちよく解決に努力できる環境をつくってあげてください。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。


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一日中2階がゆれます


<匿名さん>


 半年前に建売住宅を購入しました。最近まで2階で生活することがなかったため気がつかなかったのですが、一日中といっても言い過ぎではないほど、ずっと、2階で揺れを感じます。揺れは寝るときなどじっとしていれば感じる程度です。窓がカタカタとなるので、じっとしていなくても揺れていることはすぐにわかります。本当にずっと、ほとんどやむことなく揺れます。たまに、共鳴したように多少大きく揺れることもあります。ここは30年ほど前に開発された住宅地で、周囲はその当時から建っている家ばかりです。駅から徒歩4分、電車は朝4時〜深夜2時ごろまでひっきりなしに通ります。大きな道路は近くにありますが、地方の国道(片道1車線)です。
 私は、電車の振動が伝わっているのではと思いますが、こんなにずっと揺れていて大丈夫なのかと心配です。家に問題があるのでしょうか(欠陥住宅?)。地盤の問題でしょうか。まだ相当ローンがあるのに、払い終わる前に倒壊するのではないかと心配です。耐久性には影響ありますか? 業者に言ってはいませんが、言えば対策があり、揺れなくなるのでしょうか?
 どうぞよろしくお願いいたします。



アドバイスいたします
HQ住宅研究所 FAS本部
代表 福地 脩悦


 国道や電車による地盤の小さな揺れを敏感に構造体に伝えて揺らす要因として、次の2通りの要因が考えられます。
 1つめは、家の構造体で2階部分の効き柱(2階と屋根の加重を1階に伝える最も加重のかかる柱)が、梁や桁で受けており、その下に柱が通っていない場合と、偏芯構造といって、2階の一部が1階の片側に偏っている場合、このような揺れを発生する場合があります。この場合、2階を人が歩いたりしても揺れるので確かめてください。解決策としては、加重を受けている梁や桁の真下に柱を入れてやる補強工事を行うべきでしょう。補強柱が生活空間の邪魔になる場合は、マグサ材などで補強して、横に寄せることは可能です。偏芯での揺れを改善するには、水平補強材を入れるべきでしょう。
 2つめは、地盤の揺れ波長と、この家の構造体揺れ波長がフィットした場合、このように、恒常的な揺れ現象を起こす場合があります。解決策としては、家の周りの敷地内に摩擦杭を打ち込み、地盤波長を変える方法が一般的です。家の構造体で揺れ波長を変える場合、筋交いや耐力壁を外して波長を変える方法もありますが、この場合、正確な構造波長特性の調査が必要です。一般的なのは、さらに筋交いなどを入れて現在の構造揺れ波長特性を変えるのが安全でしょう。
 家の揺れにはこのように、さまざまな要因が考えられますし、その解決方法はどれを採用しても簡単な解決策はありません。しかし、放置しておくと構造体の剛性を保っている金物など緩み、揺れがさらに激しくなることがあります。また、大きな震災に遭遇した場合、その剛性には不安を抱えざるを得ないと思います。対策法は現場の状況によって大きく異なる場合がありますので、業者さんと十分に相談し、上記の解決策を参考に最も安価で有効な対策をとってください。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。


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長く住みたくもない家!どうしたらいいのでしょうか?」への意見


<匿名さん>


 投稿内容だけでは、あまりよくわかからない部分が多いので、一部想像で意見をします。
 建築業界はこんなもんですよ。私たちの周りで表面には出ていないですが! ただ、貴方のほうにも、いくつかの問題があるかもしれませんね。
 F工務店が予算が合わなかったというところで、すでに無理があったのでは!? つまり工務店に無理な値引きを強要するような状態ではなかったですか? あまりにも無理な値引きを強要する人には、仕事に予算を合わせる業者ではなく、予算に仕事を合わせて平気な業者が近寄ってきますよ!
 ひとつアドバイスとして、銀行ローンを確認することをおすすめします。普通、建築確認申請ができないと銀行ローンは通らないはずですが?



2004/12/18 「長く住みたくもない家!どうしたらいいのでしょうか?」さんへ私の意見


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