住宅クレーム110番

投稿ページ続きです
J110 News

外壁はモルタルとサイディングのどちらがいい?


<長野県大町市・blueさん(会社員・43歳・男)>


 外壁のモルタル塗り(フェルト下地・リシン吹付け)とサイディング(タイベック通気下地・無塗装にリシン吹付け)どちらがどういいのでしょうか? 内部への防水性能を数値化したデータはありませんか?



アドバイスいたします
住まいを科学する技術集団・新住協メンバー
須藤建設(株)
副社長 須藤芳巳


ホームページ:http://www.sudo-con.co.jp/

 建物の基本は内部気密・外開放です。室内側に気密シートを張り、暖かく湿った空気が外部に流れないようにします。外部側はタイベックシート(ミクロの穴で湿度は通すが、水を通さない)を張り、内部からの放湿と外部からの防水に対応します。さらに室内側からのわずかな隙間(釘穴、コンセントBOX、など)から入り込む湿気などと、木材が乾燥するために放出する湿気を外壁材で閉じ込めないため通気工法を施します。通気工法は外壁材の防水(モルタルのクラック、サイデングのジョイントコーキングなど)が切れたときに、たいへん有効で、外壁から入り込んだ漏水の排水口にもなります。
 したがって、モルタル塗りを施工する場合でもタイベック・通気下地にし、ラス下地にモルタル塗りを施工することをおすすめします。上記のことから、どのような外壁材にしても通気工法で行えば、あとは化粧としての用途になりますので選定が自由になります。


J110 News

基礎のコンクリートが白華している


<(会社員)>


 私の実家も業者にコンクリが白華しているといわれましたが、原因があやふやでよくわからなかったので教えてください。

状況:基礎の外にポロポロと白く出ている。そして、その内側の換気口付近にも同様に基礎が白くなっている。土壌に湿気はありません。

なんでこうなったのか? そして対策を教えてください。



アドバイスいたします
住まいを科学する技術集団・新住協メンバー
須藤建設(株)
副社長 須藤芳巳


ホームページ:http://www.sudo-con.co.jp/

 モルタル・コンクリートなどに生じる白い綿状の吹き出物あるいは斑点を「白華」といいます。白華は、セメント中に含まれる硫酸塩・炭酸塩が水に溶けて表面に現れ、水が蒸発して折出した塩で、炭酸カルシウムとして折出されたものです。コンクリートが硬化する過程で、急激な乾燥、不均衡な施工による材料分離などによって生じる第1次白華(コンクリート表面全面に渡って生じることが多い)と、コンクリート硬化後、水が浸透しやすい部位に発生する第2次白華(雨や結露による)があります。今回の現象もこれらのことから発生したものと思われます。
 対策として、白華そのものはアルカリ生成物なので酸洗いで除去することができます。ただし、第2次白華であれば原因を取り除く必要がありますので、調べてください。
 築何年ですか? 第1次白華であれば、除去しなくても時間(2年以上かかることが多い)と共に水溶性炭酸水素カルシウムとなり雨で流されて消えます。


J110 News

施工不良による雨漏りの修理


<熊本県八代市・MNさん(会社員・58歳・男)>


 新築住宅で半年後に壁より雨漏れ発生(天井板に雨水が溜り、黒く変色) 。原因は、壁と1階屋根の雨切ブリキ板の施工不良でした。壁を剥がし手直しをしましたが、この手直しで、防水シートを付け柱の根元で切ってしまい、新しい防水シートとの重ね部分を取ることができなく、新たな雨漏れが発生しております。
 業者は、付け柱とモルタルの隙間にシリコンをコーキングして修理すると言っておりますが、私としては納得できません。正規の工法(防水シートを重ねてつなぎ、雨の浸入を遮断すること)での修理を業者に要求しております。皆様のご意見お聞かせください。



アドバイスいたします
HQ住宅研究所 FAS本部
代表 福地 脩悦


 本件は明らかに瑕疵担保責任の対象になる案件であると思われます。瑕疵担保とは雨漏りと構造体に、竣工時に瑕疵(ミスや施工不良)に対して施工者が10年間、責任を負うことが法律で義務化されております。本件はまさに竣工時の瑕疵であることから、法的にも施工者がその責任を全うする案件であると思われます。
 施工方法は現場の状況によって判断されますが、完全に雨漏りが直るまで施工者の責任を要求できます。この法律をもとにして、施工者に完全に雨漏りが起きないように要求することができますので、施工業者にこのことをしかっかりと伝えて、満足の行く補修を行うように要求してください。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。


J110 News

床下拡散ファンと室内の排気ファンについて


<岩手県花巻市・T.Tさん(公務員・41歳・男)>


 床下の温度ムラを無くすために、床下拡散ファンを設置したいのですが、何か良い機種はありますか。教えてください。また、夏季の最上階の温度を廃熱するために排気ファンを取り付けたいのですが、何か良い機種を紹介願います。
 わが家は第3種換気をしておりますが、給気は外壁の通気胴縁から取り入れております。最上階にあるパッコン(給気口)に逆に排気ファンを取り付けたらと考えましたが、通気胴縁に排気しても問題ないでしょうか。
 さらに、屋根には、ビーズ法プリスチレンフォーム100ミリを二重張りしておりますが、耐熱温度が約80度の材料に対して、夏季の屋根の温度は大丈夫なのでしょうか。お教え願います。



アドバイスいたします
HQ住宅研究所 FAS本部
代表 福地 脩悦


 床下は常に乾燥状態を維持することが何よりも大切です。床下の空気を拡散するより、床下の湿気が通気によって外部に排出させることを優先させてください。自然通気(自然換気)機械換気などの方法がありますが、電動式の床下専用換気扇が市販されております。この換気扇を取り付ける場合は、換気扇に向かって床下の通気が均一に行われるように、反対側に吸気口を設け、さらに基礎間仕切りなどによって、通気が阻害されないように注意することが肝心です。十分な通気によって必然的に床下の温度ムラは解消されます。
 家の換気を通気層から行うことは好ましい施工方法でありません。直接、外部に換気できるように改良すべきでしょう。排気も吸気も直接、室内と外部に行うべきで、換気経路をしっかり念頭に入れた換気を行うのが常識です。
 屋根の断熱材をスチレンフォームで行う場合、ご指摘のように屋根は直達日射を受けますと100度近くにもなり、スチレンフォームは80度以上になりますと、熱による性能劣化を起こします。100ミリのスチレンフォームを二重に敷設したということは、断熱性能としては十分な厚さです。しかし、上部の断熱材と屋根下地の間隔が充分に取られていることが前提です。二重断熱層の構造にもよりますが、屋根材の直近のスチレンフォームの上部に遮熱用の合板が張られていると良いのですが確認してください。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。


まだまだ投稿ページは続きます 新しい記事    古い記事

NPO住宅110番はリニューアルいたしました。
新たに質問がある場合はコチラからどうぞ。

※このページはリニューアル前のもので、回答の中には十数年以上前の情報もございます。技術は日々進歩していますので、その点をご理解の上参考になさってください。