住宅クレーム110番

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基礎断熱について


<熊本県・Yさん>


 只今、家の平屋の新築計画中ですが、私が冷え性のため床の断熱についていろいろ調べています。そこで、ある住宅メーカーより施工したことはないが基礎断熱はどうか、とすすめられました。施工方法は、基礎の下にスタイロフォームと基礎立ち上がりの内側に硬質ウレタン吹きつけです。換気は24時間換気の吸気を室内に、床にガラリをつけて床下に排気ファンをつけるというものです。
 気になる点は九州の業者のため施工実績がない点です。それと床下の湿度がどれくらいになるかです。クレームではないのですが、よろしくお願いします。



アドバイスいたします
住まいを科学する技術集団・新住協メンバー
須藤建設(株)
副社長 須藤芳巳


ホームページ:http://www.sudo-con.co.jp/

 基礎断熱の考え方は、基礎の外側(凍結深度まで)に断熱材を打ち込み、基礎の内側、すなわち床下を内部空間とするものです。基礎の内部側を断熱しようとすると、内部の布基礎の取り合いなど断熱欠損部が生じてしまいます。
 今回で一番大事なことは、床下の温熱環境です。考え方として床下は内部空間なので、気密・断熱・計画換気・暖房計画が必要になります。もちろん、湿気対策として気密シート押さえのコンクリートが必要になります。
 気密のポイントは、基礎天端と土台との気密を取ることです。基礎断熱でない場合は、ここにパッキンを挟み換気をとることもあるので、180度違う考え方になります。
 断熱は基礎の外断熱になります。
 計画換気については、1階の床にガラリをバランスよく設け、1階と床下の空気を対流させます。床下を24時間換気とつなぐ方法は、1階床が気密になっていないため、給排気のルートを特定できないと思います。
 暖房は、パネルヒーターがある場合には床下の配管からの放熱が期待できるのですが、地域的には全館暖房ではないと思うので、一階の暖房された空気を床ガラリから床下に対流させ暖めるか、床下に床下専用の暖房機を設置するかになります。
 床下の内部空間も合わせると一室分の空積になります。いわば半地下の部屋として認識し、その上で気密・断熱・換気・暖房をどのようにするかと考えると、施工実績がなくても誤らないと思います。
 基礎断熱工法を詳しく知りたい場合は、http://www.shinjukyo.gr.jp/を開き本州事務局にお尋ねください。


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ガレージのコンクリートから水が染み出しています


<大阪府四條畷市・KNさん(会社員・35歳・男)>


 はじめまして、コンクリートからの水染み出しについておうかがいいたします。
 掘り込みコンクリートガレージの上に、家を2年前に建てました。家を建てる前までは、ガレージのみの状態で5年ほど経過していました。ガレージのみの状態では、ガレージ内のコンクリート壁からは水がにじんでいる様子はなかったのですが、家を建てたあとは、水の流れが変わったのでしょうか、コンクリート壁の一部が黒く、水でにじんできました。また、コンクリートの表面(特に天井)には白いカビのようなものが堆積しはじめています。この状態が続くと、コンクリートの中の鉄筋がさび、コンクリートの強度が低下し、天井が落ちてこないか心配しています。
 何か改善方法がありましたら教えてください。現状、自然乾燥させるため、極力シャッターを開けているようにしています。



アドバイスいたします
住まいを科学する技術集団・新住協メンバー
須藤建設(株)
副社長 須藤芳巳


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 文章からは掘り込みガレージのコンクリートにクラックが入り、水が滲んできたということなので、防水の問題のことのように思われますが、7年の経過の状況から心配されるのは地耐力を含めた構造の問題です。
 防水のことであれば、方法的にはガレージのコンクリートに防水を施し止める場合と、ガレージのコンクリートの外側に暗渠パイプ(穴あきパイプでパイプの周囲に砂利を敷き詰め、浸透してきた水を配管に取り込み排水するもの)設置し、ガレージそのものに水圧を加えないようにして防水することで対応できますが、ガレージの上に住宅を建ててから水が滲んできたということは、住宅の荷重によりガレージのコンクリートが変位したと考えられます。そのためにコンクリートにクラック等が入り、そこから水が浸透してきていると思われます。コンクリートの表面に白いカビのようなものが堆積してきたとありますが、これは『白華現象』というもので、「コンクリートに水(水分)が浸透するとセメントの成分である水酸化カルシウムが溶け出し、その水溶液が躯体の表面に移行し、空気中の炭酸ガスと反応し、表面に白い粉及び固形物を付着させるもの」です。
 やはり、ガレージ=基礎の強度が心配です。地質調査をし、強度計算をして確認してください。


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見込みのない客には勧めない?」への意見


<神奈川県秦野市・アナドルマンさん(会社員・44歳・男)>


 先日住宅メーカーの営業をしている友人が言っていました。「契約しない客は客じゃない」。随分すさんでしまったなと思い、その旨話しましたが、自分に都合の良い人、それを客と呼ぶ。つまり浮気をしないこと、疑わないで担当者を大切に扱ってくれること。何ともお寒い限りです。目指しているものが全く違うところに原因があります。お客様は良い家、営業は契約です。これでは噛み合わなくても当然です。
 そこで回避策を! 
 担当者としての住まい論を時間の許す限り話させるのです。具体的に筆談も交えてです。実戦経験の無い戦士は机上論から抜け出せません。それと失敗談をいかにたくさん持っているかです。失敗を実感し認識している担当者は確実に階段を上っており、上昇志向の強い担当です。



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基礎は防蟻性能を持つ外断熱工法が望ましい


<埼玉県川越市・MJさん(会社員・57歳)>


 住宅の断熱方法の中で外張断熱工法を採用しているほとんどの会社が、直接土と接する基礎コンクリート部分はシロアリ被害を恐れ、内側に施工しています。つまり、土台周辺で断熱ラインが切断しているわけです。この状態ですと、屋外、室内の温度差が大きい季節には結露現象が生ずる可能性があり、さらにその湿気によりシロアリを招きやすい環境を生み出します。例えば冬季の夜間、外気温は0℃で室内は22℃の場合、基礎コンクリートは0℃に蓄熱し、建物外周の土台周辺では気温差22℃となり結露します。
 また、基礎コンクリートに埋め込まれるアンカーボルト、ホールダウン金物、柱脚金物等も結露します。したがって防蟻性能を持つ基礎外断熱工法が望ましいといえます。現在、その方向の建材も開発されています。



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新築か基礎残しのリフォーム、どちらが安全?」へ私の意見


<北海道旭川市・新人施主さん(公務員・48歳・男)>


 技術的、資金的な問題のほかに、税金の関係についても検討が必要と思います。
 まずリフォームの場合は、基礎が残されただけでも、改築(増築?)の不動産登記となると思われます。その場合、まず所得税の住宅取得控除が適用されません。また、都道府県の不動産取得税についても、建築年月日が基礎のみが残っているだけでも、登記簿の当初の新築年月日の建築された中古住宅の取得と判断される可能性が大であり、「新築の場合の1200万円の控除」(新築住宅の場合は税上の価格から、要件にあえば1200万円控除し、その残額に対して3%の税金が計算されます)が適用されない可能性も大です。また、固定資産税も新築の場合は、1/2の減免制度も有りますが、それも適用されない場合もあります。
 元になる家の登記簿から新築年月日を確認し、それぞれの役所に確認してみてください。意外と大きい差になるかもしれません。



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