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中古住宅の雨漏りは無償修理してもらえる?<滋賀県高島郡・AHさん(会社員・35歳・男)>
築19年の中古住宅を半年前に買ったのですが、和室のサッシの上から柱を伝って雨漏りがします。そのためかわかりませんが、畳にカビが発生しています。
販売会社に無償修理してもらえるのでしょうか? アドバイスいたします 建設大臣賞受賞 リフォーム・新築の北海道工房(株)(JRN正会員) 代表 廣瀬 誠 電話:011(882)1200 ホームページ:http://www.do-ko-bo.co.jp/
業者が売主の場合には、最低2年間(中古物件の場合)の瑕疵(通常では発見できない欠陥)担保責任を負わなければなりません。「瑕疵担保責任を負わない」特約や2年以下の特約は無効とされております。個人間の売買では「売主は瑕疵担保責任を負わない」とすることも、権利行使の年数を定めることも有効です。実際、中古で特に古い物件の売買では「瑕疵担保責任を負わない」とすることもあります。民法では買主が瑕疵を発見した場合、「瑕疵を知ったときから1年以内」に損害賠償請求、もしくは契約の目的を達せられない場合には契約の解除を請求できることとなっています。しかし民法の規定は強行法規(必ず適用されるもの)ではありません。今回はまだ半年前なので、瑕疵担保責任に該当すると思います。一番問題になるのは瑕疵担保責任の定義と範囲だと思いますので、まず契約書並びに保証書内容を確認し、販売先にご相談してみてください。
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土地の改良について<宮城県仙台市・KMさん(会社員・43歳・男)>
以前は沢であった場所を造成した土地をハウスメーカーに依頼し、スウェーデン式サウンディング試験を行ってもらったところ、土地の改良などは一切必要ないとの回答を得たため、その土地を購入しました。しかし、後になってその資料を別のハウスメーカーに見せたところ「砂混粘性土」はヘドロであり、その土地の土はすべて変更する必要がある。また、C点はGL−1.88m、D点は−1.16にある為、D点には採石をしないと基礎が割れる可能性がある、とのコメントがありました。ハウスメーカーに再度確認したところ、N値が3トン以上あるので全然問題ない。確かにA・B側に比べるとC・D側は弱いようなので、どうしても心配ならC・D側部分だけにセメント(合計6トン)を入れる方法もあるとの回答でした。弱くなった原因として考えられるのは、L型のよう壁を入れたときの埋め戻しが甘かったのではないかと言われました。土についても入れ替える必要は全くないとのことです。
もう土地は購入済みなので後戻りはできないのですが、両社の意見が全く違うため、判断ができません。参考までにA〜D点までの測定値を添付いたします。アドバイスをお願いします。ちなみに家はベタ基礎にします。 A点
B点
C点
D点
以上、よろしくお願いいたします。 アドバイスいたします HQ住宅研究所 FAS本部 代表 福地 脩悦
国内で住宅を新築するための敷地を詳細に調査しますと、75%の敷地はベタ基礎なら何の対処も必要ないというデーターを基にして、地盤保証を行っている保険会社も存在します。本件の調査表を見ますと、確かに地耐力にムラが多いようにも感じます。できれば超音波探査方式という調査法を用いますと、その敷地への対処仕様をつくってくれて、金額も10万円程度です。
スウェーデン式サウンディング試験では解明できない敷地内部の様子がわかります。両社の見解が異なる要因は判明しませんが、スウェーデン式サウンディング試験の成績表だけで判断するのは問題もあります。双方の試験と合わせて行えば地盤内部の様子が完璧に判明し、場合によっては、多額のお金がかかる地盤補強を全く必要としない敷地である確率が非常に高いと思われます。この合わせ試験の場合は、地盤保証も付きますので、ぜひSSと超音波方式の合わせ試験をおすすめします。 また、現在は瑕疵担保責任という法律があり、不同沈下などで家が傾いたりの構造体に瑕疵があった場合は、施工者側に10年間の瑕疵責任が課される法律が義務化されています。したがって、施工者は敷地に少しの不安があっても不必要な地盤補強を強いられる場合があります。地盤調査は建主が納得の行くまで行うべきと思います。 ★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。 |
出窓上部の断熱が不十分?<東京都町田市・YKさん(会社員・45歳・男)>
新築して2.5年になります。夏を3回過ごしましたが、2階リビングが毎年異常に暑くなり、いろいろ確認したら東側の出窓上部がヒーターのように熱くなっていました。
メーカーに確認したところ、出窓天井部分は壁構造に使われるパネルで組み立てられているようです。天井部分と出窓の屋根までの厚みは10センチ弱程度であり、ちょうどパネルの厚み9センチに合板とブリキの屋根材が直接張られているようです。 出窓は1.5間で大きめであり、朝から昼までの午前中の強い陽射しが出窓の屋根を直撃します。今後の対策についてアドバイスをお願いします。 アドバイスいたします HQ住宅研究所 FAS本部 代表 福地 脩悦
確かに出窓の出っ張り部分のトタン張り屋根の温度は、直接、日射熱を受けますと100℃程度まで上昇いたします。しかし、その熱柱する(熱を伝える部分)トタン部分は触ると熱く感じますが、面積的に極めて限られていると思われ、部屋の温度を上昇させる最大の要因にはなりえません。また、その熱柱部分を改善するにはかなりの大工事になりそうです。
むしろ、もっと大きな要因になっているのは、1.5間の出窓そのもので、まともに日射熱が窓から侵入すれば、ストーブ1台くらいに相当する日射熱が侵入します。遮蔽ガラスといって、日射熱の75%以上を侵入させない遮蔽ガラスに取り替えたほうが、はるかに効果的だと思われます。 ★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。 |
NPO住宅110番はリニューアルいたしました。 |