|
境界石について<北海道札幌市北区・Takeさん(会社員・31歳・男)>
2年前に札幌北区の現自宅を中古購入しました。建坪率80%の近隣商業地域、2面道路の角地で、隣家との感覚も狭いことから、購入時に敷地境界トラブルも面倒と思い、測量の上敷地境界のコンクリート標識を埋めてもらいました。
最近、隣家との間に灯油タンクがあり、1メートルほど上がっていることから、簡易の階段を付けようと思っており、隣地との境界石を探したのですが見あたりません。よく確認したところ、最近隣家が当方との間の所に植樹しており、その際に敷地境界石を砕いて抜いてしまったようです。わが家の脇に転がってました。 植樹も道路に面した部分にコンクリートブロック2段ほどで囲いをつくり、2メートルほどの高さの木を植えてあり、給油の際に邪魔にはなりますが、使用頻度の低い場所でもあり、あまり目くじらは立てたくないのですが、わざわざ砕いて抜かれていたのが大変不満であります。 境界石ってそんなに簡単に抜いてはいけないものと認識しておりましたが、何か罰則のようなものはないのでしょうか? 今後どのように処理したら良いのでしょうか? 支障がなければ放っておいたほうが良いのでしょうか? 境界石の考え方など良いアドバイスがあればよろしくお願いいたします。 アドバイスいたします 建設大臣賞受賞 リフォーム・新築の北海道工房(株)(JRN正会員) 代表 廣瀬 誠 電話:011(882)1200 ホームページ:http://www.do-ko-bo.co.jp/
敷地境界のことで隣家とトラブルになることは、とても嫌なことです。おそらく、お隣が造園工事をしたときに、職人が境界石を十分に確認しないで作業をし、砕いて放置したことにも気づいていないのかもしれませんね。これからも永く隣家としてお付き合いするわけですから、円満な解決をするために、相手を責める姿勢ではない話し合いをされたほうが良いでしょう。直接の話し合いが一番良いと思います。購入時にきちんと測量して境界石を埋設した経緯を説明し、現状を見てもらえば理解を得られるかも知れません。隣家に要望することはもう一度正規の測量をした上で、境界石の埋設を隣家の全額負担で実施してもらうことです。隣家に誠意がなく円満な解決が得られないときには、弁護士に折衝を依頼することも方法です。費用はかかりますが、弁護士からの電話一本で解決すると思いますので、若干の相談料で済むかもしれません。念のため、この件の罰則規定は次のとおりです。
【刑法262条 第2項】 境界標を損壊し、移動し、若しくは除去し、又は他の方法により土地の境界を認識できないようにした者に対しては、5年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。 とされております。メール文で判断する限り、あなたは絶対優位な立場にありますので、心にゆとりを持って直接円満に話し合われたら良いと思います。 |
床が抜け落ちる心配は無い?加重に対する建築基準法などでの規定は?<東京都練馬区・HIさん(会社員・33歳・男)>
リフォームを考えております。現在使用している140キロの食器棚と、新たに購入を考えているダイニングボードの重量が150キロ、その他、冷蔵庫など…、床が抜け落ちないか心配です。最近では2階部分にキッチン・ダイニングを配置するのがおしゃれな感じの家となりそうなので、その部分の不安要素につきまして解消できる基準や安心材料などありましたら、ぜひお教えください。
アドバイスいたします 建設大臣賞受賞 リフォーム・新築の北海道工房(株)(JRN正会員) 代表 廣瀬 誠 電話:011(882)1200 ホームページ:http://www.do-ko-bo.co.jp/
荷重について定めたものは、建築基準法や基準法施行令において具体的数値で表したものはあるのですが、これらはその建物がどんな構造体によるかでそれぞれ決められています。例えばコンクリートや鉄骨などの構造体であれば、建物を新築する上では確認申請時には構造計算書が必要となるので、その建物の耐荷重を具体的数値で表すことが可能といえます。また、一部のハウスメーカー等のように独自工法としての認定を受けている場合も、それぞれの中で計算をした上で構造上安全との確認がなされているので、それぞれの会社に聞いていただければ具体的数値がわかると思います。しかし、在来工法での一般2階建ての建物(3階建ては構造計算が必要)であれば、積雪荷重や風圧、地震力といったことに関する強度を規定したものはあるのですが、今回のご質問のような建物内部の床荷重に対する法として、建物を新築する上での確認対象になっていないのが現状です。これは、それぞれに建物を建てる会社で責任をもってつくるということが不文律としてあるようなものです。したがって、従来からの経験からくる知識などを基礎として建物の強度を判断し施工しているのです。ですから、構造体を造っていく上でどんなものが置くことになるのかなどを確認した上で、さらなる補強がされるのですが、この補強の程度もほとんどの場合は経験からくることに基づいて決められます。
しかし、どうしても具体的数値で確認したいということであれば、木造の構造計算をしてくれるような構造計算事務所を探して、現状がどうなっているのかの具体的調査(使用部材や寸法、金物の使用状況等)を踏まえた上で依頼してみるのも方法かもしれません。しかしながら、既存の木造に関する構造計算は非常に難しいものでもある(構造図だけを頼りにした場合はあくまでも想定となる)といえるので、依頼を受けてくれるところを探すのも大変かもしれませんし、費用もかかるといえます。 現実的には、信頼できる建築会社や経験豊かな職人さんを抱えている工務店に相談されるのが良いのではないでしょうか。 |
「外壁の傷みと倒産メーカーの保証について」への私の意見<岡山県久米郡・和登彩 代表 西田和広(自営業・29歳・男)>
「NPO住宅110番より」
以前に掲載中の「外壁の傷みと倒産メーカーの保証について」について、すでに掲載済みのアドバイスとは違った見地での、以下のようなアドバイスが寄せられましたので、掲載いたします。それぞれのアドバイスを参考にしていただけると幸いです。 お悩みのような症状は、結構頻繁に起こっています。その場合の原因の多くが、施工業者の手抜き(無知)が多いようです。見てみないと何ともいえませんが、おそらく外壁の裏の防水シートの施工がうまくいっていないか、外壁と建具との間のシーリング作業がうまくいっていないか、のどちらかだと思います。材料が悪いとは考えにくいです。 私は施工業者なので、保証のことはよくわかりませんが、早急に修理されることをおすすめします。 |
NPO住宅110番はリニューアルいたしました。 |