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隣地境界線の離れについて<茨城県北相馬郡・SKさん(自営業・48歳・男)>
隣地境界線から建物までの離れについてお尋ねしたいのですが、建物自体は90以上離れているのですが、一体式のベランダが50センチを切ってしまいます。民法上は外壁から50センチとなっていますが、この場合どうなのでしようか?
アドバイスいたします いずみ建築工房 泉 徹 電話:011(738)2006 ブログ:http://kenchikudanten.way-nifty.com/ 建築の不思議な納まり:http://kenchikudanten.way-nifty.com/photos/izumiya_phot/
本来この件は弁護士の仕事です。民事の件は弁護士の仕事ですが、条文を引用しますと、
第二百三十四条 建物ヲ築造スルニハ疆界線ヨリ五十センチメートル以上ノ距離ヲ存スルコトヲ要ス ○2 前項ノ規定ニ違ヒテ建築ヲ為サントスル者アルトキハ隣地ノ所有者ハ其建築ヲ廃止シ又ハ之ヲ変更セシムルコトヲ得但建築著手ノ時ヨリ一年ヲ経過シ又ハ其建築ノ竣成シタル後ハ損害賠償ノ請求ノミヲ為スコトヲ得 民事上の判断は弁護士の方々に判断をゆだねますが、この条文上、建物を築造と記載さていますので、ベランダも建築物ですからベランダの先端は50センチ離れていなければいけません。私が習ったところによると雨だれの処理で決めた条文とか…? 定かではありませんが。 |
盛り土の湿気に困っています<大阪府茨木市・Yさん(主 婦・35歳・女)>
建売を購入して3ヵ月になりますが、湿気について困っています。
家の北側を3メートルの擁壁〔外壁〜の内法400ミリ〕、東側隣家〔外壁〜の内法950ミリ〕、西側賃貸駐車場の立地、家の周りの盛り土が湿気た状態で、北側の水抜き穴があるあたりはぬかるんで足がとられるほどです。これを改善したいのですが、何が最適か悩んでいます。 検討しているのは、 1)盛り土を少しどけてモルタルで仕上げる。これは湿気た土の上に仕上げるので問題はないのでしょうか? 防水シートで対抗できるのか? 2)盛り土を少しどけて玉砂利を敷く。効果が薄いでしょうか? でも後々のやり替えがしやすい気がします 3)土をおこして〔盛り土はたぶん深さ500ミリはあると思われます〕土下から外部へ排水を検討する。販売業者で簡単な対応はしてくれる約束なのですが、自腹を払ってでも最善な方法を検討したほうが良いような気がします。どんな対処がいいのでしょうか? アドバイスいたします HQ住宅研究所 FAS本部 代表 福地 脩悦
1)の方法は、モルタルがすぐにヒビ割れして効果を期待できません。防水シートは余計に表面の土を緩ませてしまいますので、最悪となります。
2)盛り土を少しどけたくらいで納まるような状態なのかどうか、本文だけでは判断できませんが、多少の効果は期待できると思います。 3)このやり方がもっとも理想的です。一旦、盛り土をどかして、暗渠配管を行い、地下水が流れるように水抜きを行い、改めて砂利を敷き詰めると万全です。どうも盛り土に粘土系の土が多く混在しているようなので、砂利を入れ替えることで水はけが良くなり、その上に菜園も可能です。 ★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。 |
壁の中から音がする<匿名さん>
「壁の中から音がするとクレームがあります」と同じ状況かと思い、メールさせていただきます。
築2年の木造の新しい家なんですが、半年前くらいから壁の中からパキとかミシという音が頻繁にします。初めは小さな音だったのですが、最近はすごい大きな音になってきて困っています。 やはり自然に消えるのを待つべきなんでしょうか? 施工業者の方にはまだ相談していないのですが、よろしくお願いします。 アドバイスいたします HQ住宅研究所 FAS本部 代表 福地 脩悦
以前にも同じような質問がありましたが、それは配管のウォーターハンマーといって、水道管や配水管が揺れたり振れたりして起きる現象とも考えられました。本件の場合は文面から判断して、主に新築時の半年から2年半くらいの間に起こる木材の縦ヒビ現象と考えられます。
原因として考えられるのは、構成木材の縦ヒビが大きくなるときの音と思われます。木材はどんな乾燥剤を使用しても集成材でない限り、縦ヒビが次第に大きくなります。このヒビが大きくなるには木材の種類、乾燥度合い、使用した場所などで、音の鳴り方や期間が異なります。長い場合は数年にわたって音がする場合があります。 構造的な欠陥でありませんので、気長に待っていれば自然に解消するものと思われます。 ★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。 |
床下に水が外から入り込んでいる<千葉県山武郡・TMさん(会社員・42歳・男)>
築13年の一戸建てに住んでます。先日、農協のシロアリ駆除の方が見え床下を見てもらった際、水が外から入り込んでいることがわかりました。その後、生協の方にも見ていただき、詳しくは、本来はコンクリートの一部に穴をあけておき、浸水した際にそこから地面に水を逃がす仕組みのところ、逆に地面のほうが高く雨水が浸水してくるとのこと。コンクリートの中性化や、柱も水に浸かっているとのこと。
これに対しての対策として、穴を塞ぎ、床下に調湿剤を敷き詰め、換気扇を3〜4機ほど設置するというものです。これに掛かる費用が75万円。 果たしてこの見立てと掛かる費用、この施工は妥当なものなのでしょうか。素人なので、言われると全くそのとおりだと思ってしまうものです。 ぜひ、そこのところをお教えいただきたく、よろしくお願いいたします。 アドバイスいたします HQ住宅研究所 FAS本部 代表 福地 脩悦
いずれも見立てに問題があります。
一番完璧なのは、床下の地盤面を外部の地盤面より高くすることです。穴のあいた部分を外部から塞ぎ、乾燥した砂を床下に引き込んで、外部より最低100ミリ以上高くすることで問題が解決できます。これだけでほとんどの問題が解決できると思います。 念のため、その乾燥砂の上にポリフィルムを敷いて、床下換気扇(30000円程度)をつけることで大丈夫と思われます。乾燥砂の敷き込みとポリフィルムの敷設はせいぜい20万円以内でできると思います。 ★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。 |
コンクリートブロックの擁壁は違法でしょうか?<匿名さん>
初めまして。アドバイスよろしくお願いいたします。
土留めについてですが、高さ2〜3メートル、横幅10メートルはあろうかという擁壁がコンクリートブロックにてつくられています。違法ではありませんか? 水抜き穴もありません。 よろしくお願いいたします。 アドバイスいたします ヒガシノデザイン ひがしの雅司 電話:011(717)5166 ホームページ:http://homepage3.nifty.com/hi_design/
切土によって、高さ2メートルを超える崖が出来るものや、盛土によって高さ1メートルを超える崖が出来るもの等は、宅地造成等規正法によって安全が確認された造成を行う必要があります。
ご質問のコンクリートブロックが、通常の擁壁に使用する間知(けんち)ブロックによる、適切な施工かどうかは現地や図面を見ないとわかりません。しかし、一般の補強コンクリートブロック造用のブロックでは、基準を満たすことはできませんし、水抜き穴は内径75ミリ以上で3平米に1ヵ所以上の設置が必要です。ご質問の内容から、お住まいの役所の宅地課などに、ご相談されたほうが良いと思います。もし、改善が必要な造成であれば、住宅金融公庫の「宅地防災工事資金融資制度」も利用できます。 宅地の安全を確認した上で、安心して生活してください。 |
地面の陥没について<札幌市・匿名さん>
よろしくお願いいたします。
札幌美園の幹線道路近辺に建てた4階建てのアパート(平成9年冬季着工、10年4月完成)ですが、それを管理している会社からの報告書です。ちなみに建物の1階部分は6戸のガレージになっております。 「近年著しく車庫内、外構(外回り)部分の路面が陥没するという事態が発生してきております。特に顕著な症状が発生しているのが、車庫の一番内(歩道に面しています)と車路部分であり、車庫内は特に過重がかかるわけでもない場所も陥没しております。車路部分は雨水の排水用に排水枡が設置されていますが、枡廻りが陥没しているために枡が突出してしまい結果的に機能しておりません。更に屋外車路ですが、排水枡が2箇所あります。現状は車路も全体的に陥没してきており、枡の廻りも陥没しており、降水時に水が枡の廻りに溜まって、排水がスムーズに行えなく、その溜まった水が路盤に浸透し更に陥没していくという悪循環が考えられます。原因として考えられるのは、路盤の中を水が流れていく時に、付近の砂利も一緒に流してしまう為だと思われます。対策と致しましては、全てのアスファルトを剥離した後に路盤工事を再度行い舗装するのが理想的ではありますが、現実問題としては不可能かと思われます。そこで、現在陥没の発生している箇所と車路の枡付近を修正し、今後は陥没が発生する都度、補修をしていくのが望ましいと思われます」 昨年、それを建てた建築業者に直接交渉に伺ったときは、すでに保証の2年が過ぎており無償では補修できません、とのことでした。それで「あ〜あ…それじゃあ仕方ないわぁ」と思い、近ごろ見積もりを出してもらいましたが、ふと思ったことが、「これから陥没するたびに直していくなんて、え〜っ? そんなのってあっていいの? わが家は築15年でも何ともないのに…業者の落ち度は全くないのぉ?」でした。それで、そのことを尋ねましたら、その建築業者さんが提案してきたのが「調査をしてみたらどうでしょうか? もちろん、わが社でもいいですし、他の業者に頼んでもそれは一向に構いません」でした。でも、調査にも費用がかかりますものね。それで考えられることは、仮に業者の落ち度と言えば一体何が指摘されるのでしょうか? 業者の責任か否かというのが、地盤調査によって明確にされるものなのでしょうか? あ〜、すみません、わからないことばかりで…教えてください。よろしくお願いいたします。 アドバイスいたします 建設大臣賞受賞 リフォーム・新築の北海道工房(株)(JRN正会員) 代表 廣瀬 誠 電話:011(882)1200 ホームページ:http://www.do-ko-bo.co.jp/
現状を見ないとわかりませんが、いくつかの原因が考えられると思います。
単純に考えると、冬季着工で完成が4月ということで、基礎工事の完成後、建物の周りや土間下の埋め戻しをしたときに、埋め戻しの土と一緒に氷や雪の塊が混入した場合や、単に締め方が悪い場合(特に深い基礎の場合は2段や3段に分けて填圧しなければならない)、また地盤の地質の状態が悪い場合などが考えられます。 ご相談の建設地が美園ということで、地質による沈下の可能性は低いと考えます。泥炭地などでは起こりやすい現象ですが、おそらく火山灰の地層だと思いますので、原因は先の2つが複合しておきている可能性があります。土中の氷などは融けるのにしばらく掛かります。融けてしまった部分には空洞ができますので、埋め戻しに砂や火山灰を使っている場合、そこに水の道が出来、表土が陥没したのではと想像します。引渡し時には何でもなくても1〜2年後にそのような状態になるケースがあります。もしこのような原因によって起きたとすれば、本来であれば業者の責任において補修をすべきことではないかと考えます。なぜならば、冬期間における施工ミスが原因だからです。 最近の傾向として、何でも保証書があれば安心だと考える状況の中で業者選びを考える方が多いと思いますが、きちっと期間を書いていることが逆にお客様を不利にしてしまうようなケースのお話だと思います。 いずれにしても、その業者の良心に訴えるしかないようなケースで、訴訟のための証拠を実証するのは困難だと思います。仮に地質の調査をしても、地盤そのものはたぶん問題ないとの回答だと考えます。建物自体が傾いた(そんなことはあっては困る)などの場合、地盤調査の結果と基礎の設計で過失の判断はできますが、今回のような場合は原因を明確に特定することが困難で争っても難しいと思います。ただ、原因が冬季施工だとしたら、これ以上の進行はあまりないと考えますので、部分的な舗装などの補修で済むケースもあり、折半などのお話し合いをするのも得策かもしれません。 |
NPO住宅110番はリニューアルいたしました。 |