住宅クレーム110番

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J110 News

木造住宅の柱材サイズについて


<千葉県松戸市・STさん(会社員・36歳・男)>



 現在、木造軸組工法での新築を某FCメーカーで検討中ですが、メーカーカタログでは、通し柱が120ミリ角、他が105ミリ角となっておりますが、実際の設計仕様書では全ての柱が105ミリ角となっています。
 早速メーカーへ確認したところ、床板の厚みを28ミリ材としているので、現在は105が標準であり、また強度的にも問題ないとの回答でした。その後、いろいろと建築現場を見て回っても、通し柱に105を使用している現場を見たことがありませんが、105柱採用の妥当性について教えていただけないでしょうか? なお、柱材はすべて輸入集成材です。



アドバイスいたします
HQ住宅研究所 FAS本部
代表 福地 脩悦


 通し柱を120ミリにする仕様は、高耐久仕様や、工務店の独自の仕様として差別化をはかるために、そのような仕様を揃えているメーカーが多くあります。当然ながら、120ミリ仕様の場合は価格が高くなります。通し柱を105ミリにしても、然るべき構造を確保しますと強度的に全く問題はありません。建築基準法においても然るべき、金物や火打ち、筋交いなどの構造的な配慮を行うことで、105ミリで十分に満足できる強度を得ることができます。120ミリ仕様にしますと105ミリより価格が異なりますので、価格面の確認を行うことが必要と思います。
 強度面においては、確認申請の際に建築主事がチェックしますので、確認申請が下りた状態で問題ないと判断すべきでしょう。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。


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杭打ちデータのN値について


<愛知県岡崎市・SJさん(会社員・31歳・男)>


 私たちの家は田を造成した所で、去年の10月に建ち、12月にトイレのドアの閉まりが悪くなったので、おかしいと思いパチンコ玉を転がしたところ、同じ方向に転がりました。メーカーに電話して家の調査を行ったところ、65ミリ傾いていることがわかり、原因調査を行っているところですが、家を建てた後に家(南東角地)の南西に2.5メートルの盛土を置いたのが原因で、家の杭7メートルが盛土と同時に沈下してるとの回答でした。
 私たちは、それでは納得いかなく、杭が支持層N=10以上に届いてないのではと思い、家の4隅(杭の60センチ以内の所)でボーリング調査を実施してもらった結果、1ヵ所(南西)から支持層(N=10以上)が無く7メートルの杭で足りないことがわかりました。そのことをメーカーに追及したところ、ストレート型鋼管杭を(43本)打っていて杭打ちのデータでは、全てN=10以上出ているから問題ないとの」回答でした。地盤調査について聞いて見ると、埋め立て前にサウンディング調査(1ヵ所N=10以上が4メートル地点)を行い、2.5メートルの盛土後、6ヵ所のサウンディング調査深度82センチで、硬くて入らなかったので、ストップしてその4メートル+盛土2.5メートルで、余裕を見て7メートルにしたとの回答でした。しかも東から西に支持層が下がっているとわかっているのに、東の一番硬い層にて1ヵ所のサウンディング調査を行ったそうです。それでもメーカー側は、杭打ちデータのN値が出ているから問題ないと答えるのです。
 地盤調査を確実に行うというのが売りの、かなり大手メーカーなのですが、本当に杭打ちデータのN値だけで問題ないのでしょうか? ちなみに現在も沈下は進行中です。回答をよろしくお願いします。



アドバイスいたします
HQ住宅研究所 FAS本部
代表 福地 脩悦


 どのような調査方法で地盤調査を行ったとしても、現実に家が傾いているということは、平成12年の4月から施行された住宅品質確保促進法の瑕疵担保責任の対象になる案件と思われます。この瑕疵担保責任というのは、雨漏りと構造体の竣工時の瑕疵に対して、施工者が10年間の瑕疵責任を負うよう義務化した法律です。
 本件の場合、構造体における施工で強度な地盤に届かない杭を打った竣工時の瑕疵責任が及ぶと考えられます。つまり、不同沈下を停止させて、傾いて不具合になった箇所を普通どおりに復旧改善する責任が、一方的に施工者側にあると思われますので、この品確法をもとにして、交渉を行うようにすることが賢明と思われます。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。


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床の耐重量について


<匿名さん>


 質問は、「アパート1階の耐重量と、それに対する家主の重量制限への意識・望ましさ」についてです。
 現在、一人暮らしで楽器演奏可のアパートの1階に住んでいます。ネットで調べたのですが、建築基準だと、耐重量「180kg/平方メートル」なんですね。
 私が設置しようとしている、防音ブースの大きさは、2208高さ×2440×2348ミリという直方体のものです。床との接触部がが2.440×2.348≒5.73(平方メートル)なので、5.73×180=1030(kg)。「1030kg」耐えられることになります。これを超えないで、さらにギリギリではないようにすれば余裕なんですよね? 私が使用する予定のものを材料の各メーカーに問い合わせ、密度計算と面積計算をしたところ、「582kg」でした(設置時の釘などはかなり多く見積もって10kg程度なので含めないものとします)。これにドラムセット100kg(大目に見積もって)と、私の体重60kgを足せば、「742kg」です。ちなみに個人スタジオ用なので家具は一切置いてません。これは数値的にどうなんでしょう?(建築基準法みたいなものって必ず守られてるものですよね? もし、1030kgに耐えられるように作られてなくて、穴が空いたら、住宅会社の責任になるんでしょうか…??)

<↓ここまでは良いとした時の話をさせて頂きます↓>

 直方体ブースの下に足として鉄板入りの天然ゴムで、90×90×20ミリ厚をつけようと思っています。つまり、2センチ本体が浮くことになるわけです。これを縦横12個で均等に設置しようと思っています(四隅に置き、3列×4列になるように等間隔になるようにおくつもりです)。結局、密接するのは足の、0.09m×0.09m×12個=0.0972平方メートルしかないんですが、これって、180kg/平方メートルの法則に当てはまらなくなってしまうのでしょうか?
 6畳の部屋にカーペットをイッパイ敷き詰めてからおけば、接地面積が広くなるから、問題ない…ワケがないわけで、恐らくモノの重心の問題じゃないかな?とか思ったりしてます。
 重心が真中にある大きなものを、棒一本で支えたら接地部は棒だけだからすごい重量。棒二本で支えたら圧力は等分。棒三本で…と考えていくと「どこで建築基準に達するんだ?」と思ったりしますね。そこらへんどうなのでしょう?なんか不思議ですね(笑)。
 長々とすみませんでした! よろしくお願い致します。



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ヒガシノデザイン
ひがしの雅司
電話:011(717)5166


ホームページ:http://homepage3.nifty.com/hi_design/

 構造のご質問ですが、木造か、それ以外かでケースが変わってきます。一般的な2階建て木造の場合は、構造計算を行って確認する必要はありません。木造の場合は従来からの経験値で床組の仕様を決めています。しかし、普通に施工されていれば、床の積載荷重1800N(ニュートン)/平方メートルに耐えられるはずです。一般的には、書庫やピアノを置く部屋の床や骨組みは補強します。
 もちろん、鉄骨や鉄筋コンクリート造の場合は、構造計算で床の安全を確認しています。しかし基礎や柱、梁は積載荷重1300N/平方メートルで計算していますから、極端な話ですが、1階のあなたが1800N/平方メートルを使うと2階の方は、800N/平方メートル(1300X2-1800)しか使うことができない計算になります。
 次に、設置方法ですが、ご質問のように、点で支えるのは好ましくありません。その面積に均等に荷重が掛る必要がありますから、床から浮かす場合でも角材を並べる等、面で支える必要があります。
 一般的な使用の範囲では問題のない建物でも、局部的に荷重が掛かるのは好ましくありません。ご質問の内容から、設置にはアパートの管理者の了解が必要だと思います。

※補足:建築基準法の単位がN(ニュートン)に変わりました1キログラムは約9.8Nです。


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リフォーム後に窓部から雨漏り


<匿名さん(35歳・男性)>



 はじめてメールします。雨漏りについて意見を伺いたくメールしました。
 昨年の8月に浴場をリフォームしました。一戸建て(8年前新築で購入)3階建ての1階で壁に面しています。風呂が狭かったため、1坪タイプのユニットバスに入れ替えてもらいました。その際、壁側に窓があったのですが、従来の窓より高さは低く、横幅は、大きなサッシにつけかえてもらいました(業者側の提案で)。半年後にサッシの内側のビスの穴から雨漏りが始まりました。さっそく業者に連絡したのですが、そのときの説明が、次のような内容でした。

1)外壁が金属サイディングで、ちょうどサッシが、サイディング同士のジョイント部の下にある。
2)ジョイント部には、隙間があり、そこから雨水が入る。
3)ジョイント部は、普通コーキング(シーリング)がしてあるが、この家は、していない。
4)雨漏りを防ぐには、ジョイント部をコーキングする必要があるが、これは当社の責任ではなく、最初に建築した業社に責任があるので費用は施主負担である。

 以上のような説明を受けましたが、費用は3階建てでジョイント部をコーキングするためには、足場を組む必要があり、非常に高かったため、また、同じ場所にサッシがあったのに、今まで1回もリフォーム前は雨漏りがなかったため、他の業者に見てもらうことにしました。
 その別の業者の説明は、次のとおりです。

A)同じ場所にサッシがあったのだから、もしリフォーム前に雨漏りがあったとすれば、窓の周りの木が腐っていたり、その兆候がリフォーム時にあるはずである。そういう説明もなく、実際、雨漏りがなっかたとすれば、リフォーム後に雨漏りが始まったのは明らかである。リフォーム時の窓の開口部の補強が悪いのではないか。
B)ジョイント部については、サッシの上から2階の床ぐらいの高さまではシーリングされていないが、そこから上はずっとシーリングされている。足場はいらないのでは。
C)サイディングのジョイント部にあたるところにサッシ開口部を作る場合、隙間から仮に雨水が入ってきても外に出るように、サッシの上部に水切り(うすいブリキ製に板)をサイディングの内側に入れるなどする必要があり、そういうものが入っていないのではないか(リフォーム前は、入っていたので内側には雨水が入らず、外側にでていたのではないか)。
D)ジョイント部が、仮にシーリングされていないにしても、そのことは当然、工事中にわかっているはずで、何らかの説明がなかったとすれば、開口部の補強をいい加減にしているのではないか。
E)リフォームの工事の不手際を、既存の元からの建築の責任にする業者が、最近散見される。

 以上のような説明を違う業者の職人から受けました。私としては、リフォーム前は雨漏りがなく、リフォーム後に雨漏りがしていますので、リフォーム業者の工事がいい加減だったのでは、と考えています。特に3についてリフォーム業者に聞いたところ、サッシの上部に水切りを入れるなど聞いたことがないと言われてしまいました。一般的に、サイディングのジョイント部にサッシ開口部を作る場合、雨水が中に浸入しないように、開口部の上に水切りをいれるなどの工夫や補強は、どのようにされるのでしょうか。また、リフォーム業者との交渉等どう進めたらいいのか、いろいろアドバイスお願いします。



アドバイスいたします
建設大臣賞受賞
リフォーム・新築の北海道工房(株)(JRN正会員)
代表 廣瀬 誠
電話:011(882)1200


ホームページ:http://www.do-ko-bo.co.jp/

 今回の相談内容というのは、実はリフォーム工事後の問題として一番難しいことの一つといえます。この雨漏りの原因がどこにあるのかを断定することが、後からでは非常に困難なためです。工事中に窓をはずした状態(サイディングの中の状態)はご覧になりましたか? もし、ご自分の目で確認していないのならば、あとはこの業者さんの言うことを信用するしかないので、以前から表には出てきていないだけで、壁の中で雨漏れがあったかどうかは判断できません。しかし、工事中に何もこの件について話がなかったのであれば、普通に考えるとそのような状態にはなかったと考えます。もし、あったにも関わらず、お客様に知らせていなく、また、その原因もそのままであれば、非常にレベルの低い業者と言わざるを得ません。また、今回の工事がどのうように行われたのかも原因を考える一つといえます。窓を入れ替えるには周辺のサイディングの張り替えが必要になるので、この張り替えに不具合があると考えるのが一般的です。もし、張り替えをせずに窓を入れ替えて部分的な補修しかしてないのであれば、なおさらといえるでしょう。
 通常、サイディングと窓の取り合いの作り方はジョイント部分があるなしに関わらず、一緒です。外壁材の下には、サイディングを張るための下地の木材があって、その下に防湿層といわれるシートあるいは建築紙、もしくはボードが張ってあって、その下に窓が付いて、柱などの構造体となっています。サイディングのつなぎ目のコーキングは永久的なものではないので、万が一にも隙間からサイディングの中に雨が浸入しても、柱などの構造体に影響がないように防湿層というのがあり、窓等の開口部とは周辺に防水テープなども使って水が入らないようにします(ちなみに当社では、この雨仕舞いの為に窓上に水切りをつけるというのはしておりません)。窓は柱などの構造体に取り付けるものなので、ここから雨漏れがしてきているというのは、この防水処理がきちんとできていないということになるといえます。この部分が以前からなのか、今回のものなのかということもありますが、以前からこの状態であったからといって、直した後もこの状態のままで良いということにはなりません。今回の工事の内容で、そこまで直すことができないのであれば、お客様と相談するのが普通であると思われます。
 いずれにしても、リフォームに詳しい専門の業者さんに相談するなりして、解決方法を見つけることをアドバイスさせていただきます。


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防水シートの重なりについて


<匿名さん>



 防水シートについて教えてください。外壁の防水シートの上下の重なり幅が5センチ程度しかありません。いろいろな資料をみると重なりは10センチとありますが、10センチない場合、実際どのような不具合があるのでしょうか? 勇気を出してお願いして直してもらったほうがいいのか、悩んでいます。



アドバイスいたします
HQ住宅研究所 FAS本部
代表 福地 脩悦


 外壁を取る付ける際に、壁の断熱材の内側に取り付けるのが気密シート(ポリフィルム)で、湿気をや隙間を防ぐ役割があります。一方、断熱材の外側に取り付けるシートのことを透湿シートといいます。雨水のような水滴を浸入させないので防水シートの役割も果たしますが、単に防水シートというと、アスファルト・ルーフイングや気密シートも防水シートいう場合があります。
 本件の場合は、断熱材の外側に取り付ける透湿シートのことだと思います。シートの重なりは、外壁から浸入した雨水が下部に流れるときに、重ね部分から断熱材の部分に浸入しないように、10センチくらいの重なりが必要とされています。透湿シートは下部から順に上部へと張り付けるのですが、稀に縦に張り付けている間違った施工を目にする場合があります。この場合は重ね幅をどんなに多くしても、横から雨水がどんどん浸入してしまいます。
 下部から順に上部に正確に張られている場合は、5センチの重ね幅でもしっかりと施工されていれば、雨水が浸入することは考え難いと思います。むしろ、開口部分の納まり具合を慎重に施工していただくことに関心を寄せるべきでしょう。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。


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