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床下浸水しています<群馬県前橋市・Iさん>
築8年半の住宅です。実は、施工した住宅会社が大分前に潰れてしまいました。私の実家が建築関係の仕事をしているので知り合いの住宅会社にて家を建てたんですが、先日、内の側面から水が染み出ているのに気づきました。最初はチョロチョロという程度だったんです。2〜3日すると朝、その水が凍ってしまっているほどに…。もちろん水道設備屋さんにきてもらったんですけれども、床下収納庫から確認するのでと言われ、収納庫の中身を出していると……収納庫が浮いてしまうほど水が溜まっていたのです。水道屋さんは「もう、床下中が水浸しで、コンクリートが吸えなくなってしまったので、外に出てきている」と言っていました。「たぶん、家を建てた段階で、どこかの排水管がずれてしまったんだと思う」と言われました。キッチンからの排水ではないことはわかったのですが、お風呂か洗面所か洗濯機の排水のいずれかはわかっていません。確認するには、洗面所かお風呂場にもぐるための穴をあけなくてはならないらしく、費用もかさむと思います。
だめもとで、水道局から聞いた新築時の水道施工会社に連絡したところ、「申請は当社でしましたが、工事はしてない」と言われてしまいました。それが、本当かどうかはわかりませんが、もし工事した会社がわかった場合、責任を取って補修工事をしてもらえるのでしょうか。また、工事した会社は何かの方法でわからないのでしょうか。泣き寝入りするしかないのでしょうか…。 アドバイスいたします HQ住宅研究所 FAS本部 代表 福地 脩悦
現実的には施工した建設会社が倒産した場合、水道局に申請書を提出した水道業者が例え施工をしていたとしても、その業者に無償で補修をさせることは、大変に難しい案件です。
梅雨を迎える時期に、現在の状況で、誰の責任かを追及している次元ではありません。放置しておきますと、土台、柱などの主要構造物が、一気に腐朽菌に侵されて腐ってしまうことは確実です。一刻も早く、床下の水を抜き取って、床下を乾燥状態に復帰させることが最優先されます。工事も考えるほど難しい工事ではありません。漏水箇所を完全に補修して床下の外周の一部に穴をあけて水を抜くか、ポンプや平らなシャベルで汲み取るなどの方法があります。 多少の費用はかかりますが、設備業者に補修と床下の水抜きを一緒に要請すべきでしょう。その上で、床下が常に乾燥状態を維持できているかどうかを、常に点検できるようにしておくべきです。床下の乾燥状態は家と住む人の健康のバロメーターです。 ★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。 |
「どうなっているんだ? 新築早々のDM・セールス攻勢」について<長野県・匿名さん(会社員・42歳・男)>
貴兄がおっしゃるとおり、本当に困りものですよね。そして、どこから情報を仕入れてくるのだろう?と思うと気味が悪いですよね。
さて、これっておそらく業界紙を元にDMを送って来ると存じます。建築確認申請を出すと、この業界紙に申請者・住所・氏名・規模・用途・施工者などが掲載されます。ですから、おそらくハウスメーカーが情報を漏らすということはないでしょう。 |
「スノーストッパーで屋根の雪は止める?」についてアドバイス<北海道旭川市・飯田均さん(会社員・54歳・男)>
私は北海道旭川市の板金業者です。
この件の施工状況等は、前出の「住まいを科学する技術集団・新住協メンバー 須藤建設(株)副社長 須藤芳巳」様のとおりです。 ほかに、横葺きに雪止め加工をしたステイルーフというものもあります。長尺葺きを横に張る方法もあります。前年5寸勾配に施工しました。雪の少ない地方でしたら十分かも。また、他の商品としてトタン瓦に石を吹き付けた製品もあります《コロナルーフ・ストーンウェーブ・ベストロン等々 輸入品・日本製など多種有り》。これらも、無落雪屋根材として使われています。積雪状況・メンテナンス・調達も考えて、施工業者さんと打ち合わせされてはいかがでしょうか。 |
「中古マンションでのモーターのような謎の騒音について」へ私の経験から<愛知県岡崎市・Kさん(自営業・57歳・男)>
マンションの騒音異音については、体験をしてみないとその苦しさはわからないものです。私の場合も、当初は近所の室外機や換気扇を疑い、「住宅クレーム110番」へも投稿させていただきました。当件の場合も1階ということですので、おそらくポンプに関係した騒音かと推測できますが、私の場合、2ヵ月の間、悩み抜いた結果、管理会社に問い合わせての答えからポンプに関係した異音であるとの回答を得ました。その原因の調査と対策に費やした時間は40日を超えました。結果、何の改善も得られず、夫婦で「売ってしまおうか」とまで追い詰められました。そんなとき、この「住宅クレーム110番」に出会ったのです。
さまざまな人の投稿、専門家の皆様のご意見・アドバイスを夜も寝ないで読ませていただきました。そうこうする内、ここに掲げられる「マンションの騒音異音」について全て自ら当たってみようと考えました。貯水槽から音が出ているような気はしていましたが、ポンプ関連汲み上げ関連でないことは調査済みでしたから、他に考えられる全てをゼロから当たってみようと考えました。 私のマンションでの騒音は空き瓶の口に息を吹き掛けるような「フォー」っという音でしたから、まずは投稿の中から同種の案件をチェックし、一つずつつぶしていきました。そして辿り着いたのが避雷針の共鳴でした。早速、命綱をつけ、最上階の上にあるエレベーター室から、その上にある貯水槽、アンテナ、避雷針がある場所に上り、5時間の間音を聞き続けました。結果的にそれは避雷針でも貯水槽でもなく、テレビアンテナが発信源だったのです。厳密に言えば、音源というよりは震源といったほうがいいのかもしれませんが、最初、避雷針とアンテナに耳を当てても音はしなかったのです。耳を当てて音がするのは貯水槽だけ。でも、貯水槽が発信源ではないのは調査済みです。 途方に暮れて、何度も3ヵ所を交互に耳当てしていました。そして、ついにテレビアンテナが超微細に震えているのがわかったのです。念のため、アンテナを固定しているナットを緩めてみました。何と貯水槽の音が止まったのです。アンテナの振動がコンクリートの壁を伝って貯水槽の足下駄から貯水槽を共振させ、音を増幅させて部屋まで降りてきていたのです。そして驚くべきことに、アンテナの微細な震えは風の「ある範囲内」の風速風向で震えたり止まったりしていました。 長々と書いてきましたが、異音騒音とは想像を絶する原因で、想像を絶する場所から、想像を絶するルートを伝わるということ。そして解決前と解決後は、生活にも精神的にも天地の違いがあるということ。そして何よりも、他人がどうであれ、絶対に諦めないでほしいということです。ご近所の騒音なら遠慮なく伝えてください。管理会社が嫌な顔をしても何度でも電話しましょう。「神経質な人」と陰口を言われても、音に対する感性は人それぞれ千差万別。私も最初は変な顔をされたこともありましたが、今では感謝されています。あなたと同様の価値観の持ち主は、ご近所に必ずいます。頑張って。騒音のない睡眠は最低の権利です。せっかくの住居です。穏やかな時間を送りましょう。 |
NPO住宅110番はリニューアルいたしました。 |