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![]() 壁コンセントのアースについて<青森県青森市・M・Oさん>
初めまして。住宅のクレームなどについてインターネットなどで調べていたら、ここのHPにたどり着きました。宜しくお願い致します。
2年程前、ある業者に増築をお願いしました。私の身の周りには、アース付の3Pコンセントをつかう機器(パソコンやオーディオなど)が多いので、ついでにと思い、室内の壁付けコンセントをすべてアース付の3Pコンセントにしてもらうようお願いしたのです。 ところが最近、コンセントプレートを市販のデザインプレートに交換しようと開けたところ、緑色のアース線がすぐ近くの木の柱(?)にビス留めされていることに気が付きました(添付写真)。アースが全く接地されていないのですが、アース効果としては意味があるのでしょうか? また、このような電気工事が法的に大丈夫なのかどうかも気になります。いずれにせよ、増築業者には何らかの対応をしてもらおうと思っております。 アドバイスいたします 山本技術士事務所 所長 山本廣資
アース線が接続されているボックスの材質が判りませんが、記述の通り接地線を木にビス止めしてあるのなら、接地効果はまったくありません。もし、ワニス塗りのボックスが金属BOXで金属配管と接続されていれば(ワニスを剥がし接地線がBOXと接続状態あれば)接地効果が少しはあると思われますが、写真で見る限り施工状態は悪いようです。
通常は緑の接地線を分電盤まで配線し、分電盤にある接地幹線に他からの接地線と一緒に接続します。その接地幹線は大地に接地されます。電気工事の「内線規定」で決められています。 増築時に電気設備業者に正規のアース配管をしてもらって下さい。 |
![]() 結露と換気バランスについて<山形県村山市・Tさん(会社員・40歳・男)>![]()
新築して一年半経ちましたが、最近結露・換気について不安を抱いています。
我が家はスチールハウス工法+外断熱で暖房は温水パネルヒーターです。換気システムは各部屋に強制吸気ファン(パイプファン)、トイレ・浴室等に強制排気ファンがついています。 今年になってあることがきっかけで結露に注目したところ、結露が多発していることに気が付きました。結露は主にガラスの下のほうと窓枠についています。ペアガラスでアルミ+樹脂製のサッシなのですが樹脂でも結露するものなのでしょうか?場所によっては結構大粒の水滴がついていたりします。もう一つ、強制吸気ファンも結露しています。パイプファンが結露する場合、パイプとなる塩ビ管の外周(壁内側)も結露しているのでしょうか?壁内結露になっていないか心配です。 また、換気について気になることは給排気のバランスです。述べ床面積240m2(室内高2.5m)で、各部屋に付いている吸気ファンの風量は25m3/hで計9台、排気は30m3/hが5台です。単純計算をしても2時間に1回の換気になっていない気がするし、バランス的にも加圧状態のような気がします。住宅で加圧はよくないと何かで読んだことがあるのですが…。 そもそもパネルヒーターと我が家のような換気システムは熱効率がかなり悪いような気がします。 アドバイスいたします 住まいを科学する技術集団・新住協メンバー 須藤建設(株) 副社長 須藤芳巳 ホームページ:http://www.sudo-con.co.jp/
文面の中で強制吸気ファンが各部屋に付いているとあります。従って強制吸気・自然排気の第2種換気システムのようにも思いますが、強制排気扇もあると言う事なのでどのようなシステムなのかわかりません。強制吸気ファン9台とありますが24時間換気なのでしょうか?トイレ・浴室などに強制排気ファンが付いていると言う事なのですが24時間換気なのでしょうか?吸気ファンは24時間で、排気ファンは使うときだけと言う事であれば、それこそ吸気と排気のバランスはどのように考えるのでしょうか?
通常、住宅では熱交換換気の第1種換気システムか、自然換気・強制排気の第3種換気システムが使われます。また換気量は色々な数値がありますが、30m3/1人×4人=120m3位です。汚れ・臭いと共に湿気を必要な分だけ排出します。24時間クリーン換気システム・セントラル換気システムと言われます。 第3種換気システムの場合でも館内の24時間換気(自然吸気・強制排気)が必要な話であって、個別の強制排気ファンが浴室・便所の様に使うときだけであれば、ほとんどが止まっている事になり事実上無換気と言えます。この場合、換気不足で湿度が溜まり結露になります。 昨年の7月から、シックハウスの問題から建築確認申請に換気計画を添付することが義務付けになりましたが、文面のシステムであれば確認申請は通らないと思います。換気量において、多すぎるとエネルギーのロスになり、少なすぎると換気不足となり結露します。いずれにしても発生した湿気は排出しなくてはいけません。 吸気ファンを排気ファンにして24時間換気すると問題は解決すると思います。そのときの吸気は考えなくても良いです。(隙間相当面積1以上であれば施行上の隙間から自然吸気が期待できる。北海道でも1以下の会社はそうはいません) 一年半前と言うことで換気計画の義務付前の住宅ですが、現在の決められた換気計画で現在のシステムをチェックし確認してみて下さい。 |
![]() 木材の収縮?断熱材の端が…<大阪府大阪市・TYさん(主 婦・36歳・女)>
昨年の3月に建売住宅を購入しました。当初からフローリングの継ぎ目のところが気にはなったていたのですが、業者にこれで大丈夫です、と言われ今まできましたが、昨年末に外に接する壁と床の間から断熱材の袋の端が出てきました。業者は「たまにあるんです、木は収縮するので…」といい、みきり(?床と壁の5cmくらいの木の板)と床の間をコーキングで埋めただけで終わりました。
床とみきりの隙間は大きいところで2〜3ミリありますし、隙間風も気になります。ここの隙間はこんなにあいていていいのでしょうか?また、断熱材の端が飛び出した処理は業者の行った方法で大丈夫でしょうか? 断熱材以降すごく気になって、フローリングを大工さんに見ていただいたところ、「たたきが甘いからひずんでいるんでは」といわれました。「水平が取れていないのでは」とも言われました。そういわれれば、何箇所か盛り上がっているような気もしています。この件も業者に言ったところ、「生活に支障が無いから…手作業だから仕方がない…このくらいは許容範囲、瑕疵責任はない」と、開き直っています。 階段の床鳴りなどもあり、不安です。他にも何点か業者の言うところの木材収縮のため…っていう不都合があります(階段下のトイレの壁が1センチ片側だけ下がってる、3Fの廊下の柱がよれたせいでひずんでる(壁紙屋さんがおしえてくれました)) 。 このままで、いいのでしょうか?よい対処法があれば教えてください。 アドバイスいたします HQ住宅研究所 FAS本部 代表 福地 脩悦
フローリングの床材は、乾燥時に施工しますと生活中に漏水事故を起こしたり、住む人の生活湿度が予想以上に高い生活環境の場合、フローリングのグレードにもよりますが、膨張して膨れ上がる問題が生ずる場合があり、気にならない程度の隙間をあけながら施工する事があります。また、木材や建材の収縮で仕上げ材に隙間が出来る事は、珍しい事ではありません。しかし、隙間風が入るような2〜3mmも収縮する状況を正常な施工とは言えるはずなどありません。また、断熱材の端部がはみ出る様な施工も、著しく乱暴な施工と言える思います。しかし、これが単に木材や建材の収縮だけの原因であったとすれば、業者に瑕疵責任を負わせることが大変に難しいかもしれません。現在の時点で、正常な状態に改修工事を行なうとすると、かなりの補修費用がかかると予想されます。
しかし、その要因が「たたきが甘いからひずんでいるんでは」「水平が取れていないのでは」とありますが、その場合、品確法の構造体の瑕疵担保責任の対象になると考えられます。その場合、施工者にその瑕疵責任を負わせる法律がありますので、施工業者に状況を正確に調査させて適切な対応を行わせる事が出来ます。 ★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。 |
![]() 初めての冬で寒さが気になっています<北海道恵庭市・KKさん(主 婦・31歳・女)>![]()
昨年家を新築いたしました。初めての冬を迎えていますが、寒さが気になっています。高気密、高断熱住宅で、第3種換気システムなど備わっています。また、JIOの検査も受けているので安心はしているのですが…。
問題点としては、吹き抜けがあるため、部屋が暖まるのに時間がかかり、いつもパネルヒーターの前に居る状態です。吹き抜けがある場合は仕方ないのでしょうか?それとも暖房能力不足ということは考えられるでしょうか?また、リビングのソファーの丁度上に吸気口があり、冷たい風が入ってくるのでソファーに座っているととても寒いのです。耐えられる範囲ではありますが、とても不快です。吸気口は1階にはリビング・ダイニングで1ケ所、和室に1ケ所ついていますが、和室は締め切っています。これも仕方のないことなのでしょうか?それから、玄関のドアからの冷気も気になっています。玄関フードはなく、玄関ドアの内側にもドアはなくホールがあって真正面に階段があり、そのまま2階の部屋へつながっています。2階は今はフリースペースでほとんど間仕切りがありません。なので、なんとなく玄関から冷気がきているようで寒く感じます。また、玄関ドアの前に立つと特に下からの冷気が気になります。せっかくの高気密高断熱がこのドアで壊れているのではと心配です。ですが、このドアも有名国産メーカーのアルミ製断熱ドアなのです。施工不良なのか、それともこういうものなのか判断しかねています。 アドバイス頂けると幸いです。宜しくお願い致します。 アドバイスいたします HQ住宅研究所 FAS本部 代表 福地 脩悦
本文だけで施工不良かどうかの判断をする事は出来ません。しかし、言える事は大きな吹き抜けを設けたり、開放式の間取りにする場合には、極めて高い気密性能が要求されます。
本件の場合は、このような大きな吹き抜けや開放スペースに堪えられる気密性能が確保されていなかったものと思われます。また、第3種換気の場合、侵入する冷気を吸気口を出来るだけ分散して小さくする事が肝心です。このような基本的な気密性能と換気システムが確立していない住宅であると思われます。断熱ドアは、正確に取り付けられていたとしても、土間コンクリートが、外部の冷気を熱柱(ヒートブリッジ)して玄関を冷やしてしまう場合があります。暖房設備は、その家の正確な断熱、気密性能を正確に把握して、さらにライフスタイルを加味し、必要な容量の暖房器と配置が必要となります。本件では残念ながらそのような、設計段階から、温熱環境に関する配慮が不足していたものであると思われます。 第3種換気の吸気口を分散させるか、熱交換式換気扇に取り替える。暖房器容量を大きくしてその配置を代える。吹き抜けを防ぐとか、開放間取りを変更する。など、施工者と充分に協議し、不快感のない改善補修を施すべきでしょう。 ★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。 |
NPO住宅110番はリニューアルいたしました。 |