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スノーストッパーで屋根の雪は止める?<石川県金沢市・OSさん(会社員・34歳・男)>
隣家への落雪で悩んでいます。
北陸地方に住んでるのですが、最近あまり雪が積もらなかったので安心していましたが、一昨年に一度、ひと晩で60センチくらい積もったときがあり、その積もった雪が一気に隣家の庭に落ちてしまい、木をなぎ倒してしまいました。すぐに謝りに行き、そのときは終わったのですが、隣家の方が今年、家を建て替え、雪が落ちないようにしてほしいと言われ、悩んでます。 わが家の屋根はコロニアルで勾配が45度あり、落雪屋根に少々の雪止めが付いている程度なので雪は落ちてしまいます。HPなどを見ていると、ガルバリウム製のスノーストッパーなるものがありますが、北陸の業者さんに聞いても知らないとのこと! 施工者も心配ですが、本当に雪が止まるのか? 落ちない雪に家が耐えれるのか? などなど心配な面があります。良きアドバイスを!!! アドバイスいたします 住まいを科学する技術集団・新住協メンバー 須藤建設(株) 副社長 須藤芳巳 ホームページ:http://www.sudo-con.co.jp/
ご質問のものは帯広で発案されたもので、スノーストッパールーフと言います。北海道ではある程度、認知されたものになってきて、材料(加工機械=札幌可)の販売ルートが確保されると共に、施工技術も蓄積され普及してきました。
基本的な仕組みは、ハゼの部分が50ミリ立ち上がっている横葺きの工法で、屋根全体が雪止めになっているものです。実績ができていく中で、まれに表層雪崩のようなことが起こり、落雪の事例があり、完全とは言えませんが、実績で雪は止まります。ただ、雨水・雪溶け水が通常のように屋根勾配で流れず、妻側に流れるための水処理など施工技術が必要になります。従って材料加工のルートの問題、施工ノウハウとアフターの問題が心配になります。 ご心配の「屋根板金のハゼが耐えられるのか」については、ある程度、実績が付いてきているので大丈夫と思いますが、その前に住宅の構造が無落雪の積雪荷重に耐えられる構造なのかのチェックが必要になってきます。また雪が落ちないため「つらら」が出来やすくなり、屋根裏の気密・断熱・換気の状況が絡んできます。そのため、軒先にルーフヒーターを併用することも必要になってきます。 北海道では確立できているので、北陸の板金工事屋さんが今後のことを考え、真剣に学んでくれればいいのですが、叶わなければ隣地に雪が落ちないように止める大掛かりな(重量鉄骨)防雪フェンスを設置するしか方法はないようです。 住宅の屋根の形状によっては、屋根そのものを隣地に雪が落ちない用にリニューアルするという方法も検討のひとつです。 |
「「マンションの換気口の防音対策について」の補足」についての私の意見<埼玉県朝霞市・アクティーさん(自営業・40歳・男)>
換気口の防音対策に取り組んでおります。実際に製品設計、性能検証、マンション音環境の現地測定をする機会があります。
レンジフードからの騒音侵入に関しては、ダクトを通しているため、または、エルボなどで結構減音するものだというご意見をよく拝聴いたします。ここのところは誤りですのでご理解いただきたいのですが、同じ断面で吸音性の少ない素材で囲まれた管の中では距離減衰はほとんどないと考えていただいてかまいません。このことを理解するには、潜水艦等で使われる伝声管をイメージしていただけるとわかりやすいと思います。さらには、換気経路もしくはレンジフードによって共鳴現象というものが加わって、音が増幅する傾向もあります。こういったことから、レンジフード系統から侵入する騒音は予想以上に深刻な問題として存在しています。 換気口の防音対策を行う方法としては、建物全体や換気経路、システムといった観点から設計当初より慎重な検討をされるのが有効ではありますが、やむをえない事情で屋外換気口を騒音の激しいポイントに配置せざるをえない場合が数多くあります。換気口としてできることといえば、換気口内面に吸音材を取り付けた防音タイプのものを用意することですが、それで得られる減音効果は通常と比較して3〜7dBです。この内容では室内の良好な音環境確保まではほど遠いと思われます。 レンジフードより侵入する屋外騒音対策でおすすめしているのは、電動シャッター付レンジフードです。運転時は運転音で外部騒音はマスキングされますし、非運転時は換気をしなくてもよいわけですから、閉めているのが理にかなっています。 この場合、注意しなければならないのは、電動シャッターといっても気密性の高いものでなければ効果は激減してしまいます。 ここのところは換気扇メーカーがもっと真剣に取り組んでいくようになれば、今後のスタンダードになりえるものだと捉えています。業界内の多くの声をメーカーに伝えていく地道な努力の継続が、やがては問題解決の糸口につながるものと考えています。 2003/08/09 「マンションの換気口の防音対策について」の私の意見 2003/06/21 マンションの換気口の防音対策について |
「土地の境界が間違っていた!」へのアドバイス<鈴木しんいち設計室(鈴木信一)>
もはやこの問題は建築士のテリトリー範囲外です。最寄りの弁護士事務所、司法書士事務所、行政の法律相談等を活用し、貴方が納得する(司法判断を含む)方法を選択してください。
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「騒音調査機関を教えて!」への私の意見<長野県・匿名さん(会社員・42歳・男)>
騒音調査は「○○環境技術センター」とかの名称で各地にあります。職業別電話帳で簡単に見つかりますよ。ですが、騒音測定は連続した音でなくては測定が困難で、瞬間のドスンとかザザッというような測定はできない可能性があります。また騒音はデシベルという単位ですが、cmとかkgとかと違って馴染みの薄いものです。ご相談の状況から『××デシベルですから問題ありません』といって、相手が納得するかが問題ですね。
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NPO住宅110番はリニューアルいたしました。 |