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造成地の堀車庫のクラックについて<高知県高知市・匿名さん(会社員・39歳)>
はじめまして、お世話になります。
平成13年9月に中古住宅を購入しました。家は、山を崩した造成地(1987年頃造成完了)にあり、一階部分が堀車庫となっています。購入した時に既に掘車庫の前面部分の壁にクラックがありました。そのクラックの状況は、長さ1.3メートル、最大幅2センチで、しかも前後に段差(段差幅最大1センチ)になっています。 前の所有者に確認したところ、このクラックは、新築時の1990年10月頃から発生しており、当初は細いクラックだったのが10年たって今の様な大きなクラックになったとのことです。 そこで、クレーム対応できないかと当該造成工事を行った業者に電話をして、内容を話すと数日後、担当者がやって来て、そのクラックを写真に撮り帰りました。その時は、特にメジャーを使った測定はしませんでした。その20日後、業者から電話があり、これは構造的には問題なく、またクレームの期間を過ぎているので対応できないとの電話でした。 そこで質問です。 このクラックは、明らかに表面だけに生じたび割れでなく、段差も生じており、また、鉄筋も見えていることから「構造クラック」と思われます。「構造クラック」は、設計・施工上の欠陥により生じたクラックであり、これを放ってそのままにしておくと崩壊の危険性もあるとのことです(他の専門業者の話)。 業者は写真だけで「構造上問題がない」と判断しましたが、それだけで正しい判定ができるものでしょうか。この場合は、業者にクレーム処理で対応してもらえるものと考えられますがどうでしょうか。 参考までに、家の状況ですが、一階部分は造成地でそこに掘車庫があり、家自体は石段を上ったところにあります。 家の構造は木造2階建てで、掘車庫の上部には家の基礎部分は重なっていません。 専門的なご見解をいただければと思っています。 アドバイスいたします いずみ建築工房 泉 徹 電話:011(738)2006 ブログ:http://kenchikudanten.way-nifty.com/ 建築の不思議な納まり:http://kenchikudanten.way-nifty.com/photos/izumiya_phot/
問題点は3点あると考えます。現状を確認していなので類推の域をでません。
造成地の形状から云うと、切り土のようですが、土壌がどのような物か解らないので何とも云えません。
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車庫の基礎の水漏れ<匿名さん>
車庫を新築しましたが、雨が降ると基礎の外から内部に水がにじんできます(写真)。建てた業者にクレームをいって早急に補修してくださいと頼みました。直ぐに来たんですが、処置としてはコーキング材を外側に注入してそれで終わりました。効果としてどの位効くのか不安です。
水漏れを防ぐ施工法などありましたら良いアドバイスがありました宜しくお願いします。 アドバイスいたします いずみ建築工房 泉 徹 電話:011(738)2006 ブログ:http://kenchikudanten.way-nifty.com/ 建築の不思議な納まり:http://kenchikudanten.way-nifty.com/photos/izumiya_phot/
外の地面と車庫の高さ関係が解りませんので写真から類推です。
車庫の入り口の下端から浸水のようですから、入り口の部分のコンクリート嵩上げだと思われますが、窓の下の浸水があるところを見ると、地面がコンクリートの高さと等しい、入り口は階段で下がっているのではと推測するのですが、そうであれば施工の問題より設計の問題と考えられます、もっと詳しい写真を送付していただければ、別の見解を示すことが可能です。 |
地下水に困っています<広島県賀茂郡・OKさん(会社員・26歳・男)>
1年前にハウスメーカーが用意した中から選んだ土地に家を建てたのですが、工事の時に雨も降っていないのに土がドロドロになっていました。家に問題は無いかと聞くと、地盤は固いから大丈夫と言っていたので安心していました。家が建ち、マサ土が入り、外構も終わり引越しするとすぐに、家の上の土地側の庭から水が湧いて来てドロドロになり足が埋まって歩けなくなりました。
見てもらうと、上の土地の方から地下水が流れて来ているらしく、しつこく言って半年後にやっと掘って砕石を入れ透水管を通す工事をしてもらいました。 表面には水は出なくなり少しは安心したのですが、1メートル掘って透水管が40センチの深さなので60センチは常に水が溜まっています。地下水の流れが基礎で止まり基礎の下や回りを常に水が溜まるのは問題はないでしょうか?岩盤が固いからと言われましたが、粘土層は岩盤と言えるのでしょうか?マサ土の下の元の地盤は全体に粘土層なので、雨が降るとマサ土の上まで雨がたまり、いくつも深い水溜りができ2、3日は引きません。110坪の土地をブロックで囲っているのに、雨水のマスは家の周囲だけで、ブロックの継ぎ目にヒビが入り、水が何箇所もにじみ出ているところもあります。土地全体の排水に関する決まりなどあるのでしょうか?今では、地下水の工事をした近くの地面からも湧き水が出始めました。ハウスメーカーや建設会社には、どこまで改良工事をやってもらえるものでしょうか?大変気が重いです。 お忙しい中恐れ入りますが、アドバイスしていただけると嬉しいです。宜しくお願いします。 アドバイスいたします HQ住宅研究所 FAS本部 代表 福地 脩悦
敷地造成の際にいささか問題があったと思われます。地盤調査を実施して基礎仕様の設計をされたかどうかが、文書から判断できませんが、雨も降らずにドロドロの地表だとすると、地下水面位が非常に高い位置にあるものと思われます。
指摘のとおり、透水管が地表から40センチということは、透水管の排水先の側溝位置の高さに合わせたものと思われます。周辺ブロックのヒビも気になりますし、何らかの対策が必要であると思われます。場合によっては敷地内部に地下水面位より低い位置までのピット枡を設けて、ポンプアップなどの処置が必要となるかも知れません。 いずれにせよ、床下が常に乾燥状態を維持出来ているかどうかを早急に調査すべきでしょう。床下の地盤面が常にさらさらに乾燥しているようであれば、建物に問題を生じさせる事はないと思われます。その場合は建物周辺の地表土を水はけの良い、砕石などに取替えを行なうなどの交渉を業者と行なうべきでしょう。もし、床下に湿気が停滞して、土台や柱を腐食させるような問題が生ずるようであれば、平成12年から施行された、住宅品質確保促進法が適用(構造体の腐食などの問題が生じた場合、瑕疵担保責任を施工者が負う法律)されます。この法律は義務化されておりますので、施工責任者と充分に協議して改良工事を施工者側に求める事が出来ます。 ★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。 |
天井の結露で悩んでいます<千葉県旭市・E.Hさん(主 婦・31歳・女)>
H15年9月に家を新築しました。最近になり勾配天井から水漏れがしてきて、住宅メーカーに調査してもらったところ、家の結露が原因だとの事でした。
リビングから2階にかけて吹き抜けになっていて、天井には杉板をはっています。杉板の上にすぐ断熱材で60ミリあり、その上30ミリあいているので、空気は通るはずなんだが、とのことでしたが、杉板をはがしてみてもらったところ、上のコンパネがびしょびしょで結露状態でした。すぐに修繕工事にはいり、2階北側勾配の杉板を全部はずし、断熱材をとりさって、新しい50ミリのウレタンボード断熱材に変えるとのことでしたが、本当にそれだけで大丈夫なのでしょうか?コンパネは断熱材をかえるときにふけば大丈夫ですといわれましたが、本当に!これから先、カビなどの問題がでてこないでしょうか?南側勾配天井部分は結露になってないのでしょうか?不安でたまりません。 アドバイスいたします HQ住宅研究所 FAS本部 代表 福地 脩悦
天井裏に生活空間で発生した水蒸気が、冷やされた小屋裏の屋根下地に凝縮して結露となったものです。
断熱材の取替えより先に、天井裏に防湿シート(ポリフィルム)を敷設して居住空間からの水蒸気が小屋裏に入らない対策が先決でした。また、小屋裏の天井断熱の上部(断熱材と屋根材下地の間隔が常に150ミリ以上必要で、棟換気か妻側から自然換気がなされていなければなりません。冬場の結露に続いて、夏場は屋根材が90度近くまで上昇しますので、夏は暑さに堪えられない家になる可能性もあります。 とにかく、天井断熱材の上部の自然通気層が30ミリでは、ほとんど自然換気を期待する事は出来ないでしょう。このような構造になっていない場合は、強制的に小屋裏機械換気が必要となります。南側の屋根は日射熱が当たりますので結露がし難いのですが、状況から判断しますと、ほぼ全面に結露が生ずる構造となっている事が考えられます。 家づくりの基本的な施工法を逸脱した小屋裏の納まりであるとも思われますが、何せメールの文書だけで断定できませんので、この回答を参考にして、施工業者に充分、調査をして戴き、場合によっては抜本的な改良工事が必要となるかもしれません。 ★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。 |
ホットカーペットはフローリングに悪い?< 匿名さん>
2002年の9月に新築・入居したものです。2001年の夏くらいから、リビングの床が沈んだ感じがしたり、ギュギュと音がなったりするようになりました。あまりのひどさに何度も大工さんに見てもらいましたが、今日ホットカーペットを直接敷いていたからといわれてしまいました。確かにカーペットの敷いていた周りが特にひどかったし、フローリングが完全に浮いてきてるように見えるところもありました。
確かに、カーペットの取扱説明書を見たら、「熱に弱いフローリングを使用してる場合は〜」と書かれていました(それも今日知りました)が、住宅メーカーからは特に注意は受けていません。以前の中古住宅でも、私の周りの友人も、フローリングにカーペットを敷いているが、床はなんともないといっています。私の無知から招いた結果かもしれませんが、なにか釈然としません。 朝2時間夕方3〜4時間、弱の温度で冬の間使う程度です。ひと冬でそんなに床の状態が悪くなるものでしょうか?よろしくお願いします。 アドバイスいたします 建設大臣賞受賞 リフォーム・新築の北海道工房(株)(JRN正会員) 代表 廣瀬 誠 電話:011(882)1200 ホームページ:http://www.do-ko-bo.co.jp/
何度も大工さんに見てもらった結果、”ホットカーペットを直接敷いていたから”という見解なら、たぶん構造的には問題はなかったのでしょう。もしホットカーペットが問題ならば、熱でフローリングが乾燥、収縮、変形したのだと思います。一律にフローリングと言っても、各メーカーによって材質や製造方法は千差万別です。友人の家が大丈夫だから私の家も、ということにはなりません。
ホットカーペットを直接敷いても、問題ないフローリングはいっぱいあります。見た目は変わりませんが、金額を抑えるために安い材料を選択する場合もあり、またフローリングメーカーの製品不良の場合もあります。いずれにしても張り直さなければならないと思いますので、その辺をふまえ、有料になるか無料になるかは建てた会社とよく話し合うしかないと思います。 |
外回りの配線留めに防水処置は必要ない?<北海道札幌市南区・M・Fさん(主 婦・45歳・女)>
外回りの配線のことで質問します。
インターネットのために屋根(無落雪屋根、壁に続く軒部分)と壁(サイディング)に配線を留めるためのステップルが打たれました。若いころ配線の仕事をした事のある人が、「そこから雨水などがしみこむのでは?」と言い出しました。業者は「防水処置は必要ない」といっていますが本当にだいじょうぶでしょうか。よろしくお願いします。 アドバイスいたします 建設大臣賞受賞 リフォーム・新築の北海道工房(株)(JRN正会員) 代表 廣瀬 誠 電話:011(882)1200 ホームページ:http://www.do-ko-bo.co.jp/
どんな場所かによりますが、通常は雨水がしみこまないようコーキングします。業者が「防水処置は必要ない」となぜ言ったのかわかりませんが、明らかに雨水がかからない場所なら、そんな言い方もするのかなという気もします。いずれにしてもそれは簡単にできますので、お願いしてみてはいかがでしょうか。
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柱の杉の亀裂は大丈夫?<大分県日田市城町・GYさん(男)>
新築を計画して、仮契約を済ませ、手付け金も入金しています。
「NPO住宅110番より」先日、仮契約をした木造メーカーの建築現場へ見学に行きました。棟上が終わってすぐという現場でした。柱の数も多く、筋交いなどもきちんとされていたのですが、柱に縦に長く亀裂の入ったものが5本中2、3本ぐらいあり、気になって現場の大工さんに尋ねたところ、「この木はよく乾燥している杉の木だから、心配ないよ」とのことでした。しかし、亀裂は結構大きく(20〜30センチ)心配です。本当に大丈夫なのでしょうか。
以前より掲載中の「屋根裏の木梁のひび割れ」の中で、今回の質問と似たケースについてのアドバイスがあります。参考までにそちらをご覧ください。
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NPO住宅110番はリニューアルいたしました。 |