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![]() 外張り断熱の断熱材について<匿名さん>
現在、検討している住宅メーカーはロックウールによる外張断熱を売りにしています。外張断熱の素材として、むき出しの綿状のロックウールは適当なのでしょうか。壁とロックウールの間には気密シートがあるようですが、ロックウールに含まれている接着剤や、ロックウール自体の有害性が気になっています。高気密・高断熱なので、床下を負圧にした計画換気になるそうですが、それによって断熱材から有害物質が室内に漏れたり、ロックウールの破片が浮遊したりしないのでしょうか。ちなみに建築予定地は神奈川県の海沿いです。よろしくお願いします。
アドバイスいたします 住まいを科学する技術集団・新住協メンバー 須藤建設(株) 副社長 須藤芳巳 ホームページ:http://www.sudo-con.co.jp/
断熱材の室内側に気密シートを設けるのが基本です。さらには断熱材の外部側はタイベック等の湿気を放湿するシートを設け、通気工法になっていればベストです。すなわち内部気密、外開放が建物の原則です。このような施工がしっかりできていると、ロックルールの接着剤等の有害性による心配はないと思います。
基礎部分については、床下を計画換気するということなので基礎断熱(外断熱)と思われます。外壁、土台、基礎の内部側にしっかり気密シートが連続して設けていれば、同様に床下内部がロックウール、防腐土台と遮断されているので問題ないと思います。内部をしっかり気密し、外部を開放する修まりにしてください。 |
![]() せっかく外断熱なのに寒くならない?<東京都世田谷区・TNさん(会社員・39歳・男)>![]()
現在、2×4工法(外断熱)で新築中です。建物の高さの関係で基礎高より床面が低くなっています。基礎には基礎パッキンをはさんで土台がアンカーボルトで取り付けてあり、2センチの隙間があります。隙間の外側は防虫ネットが取り付けてあり、金属の水切りで覆っています。内側は未施工ですが、耐火ボードと壁紙になるとのことです。そうすると、せっかく外断熱にしても2センチの隙間が家を取り囲み、その部分は耐火ボード一枚のみで断熱することになります。建築会社にその旨を訴えたところ、「それでは、発泡ウレタンを充填しましょう。3缶も使えば埋まるでしょう」との回答でした。
外気や雨と接し、発泡ウレタンが湿気を含み、土台などに影響が出ないものでしょうか。外断熱ボードみたいなものをはさんで隙間を埋めたほうが良いのでしょうか。アドバイスをお願いできればと思います。よろしくお願いします。 アドバイスいたします 住まいを科学する技術集団・新住協メンバー 須藤建設(株) 副社長 須藤芳巳 ホームページ:http://www.sudo-con.co.jp/
外断熱の場合、基礎も外断熱にするのが基本になります。今回の文面から見ると床断熱のように見受けられます。基礎断熱(外断熱)の場合であれば、土台と基礎の気密の問題だけになりますが、床断熱であれば、ご指摘のとおり断熱欠損と気密の問題になります。外壁断熱材と床の断熱材の間が、基礎より床が下がっているため布基礎部分で切れており、布基礎部分の外側か内部側に断熱材を打ち込むか現場発泡ウレタンを施さないといけません。
土台と基礎の気密に関しては、命を懸けて気密を図らないと性能が出ません。発泡ウレタンは柔軟性がないので土台の乾燥収縮などに追従しません。したがって、充填しただけでは気密化は図れないので、気密シートを断熱材の内部側に壁から床まで連続するように施してください。いくつかの方法・修まりがあるとしても、要するに断熱材も気密材も壁から床までいっさい切れることなく連続していなくてはいけません。一筆書きしてみてください。 今回の文面を見る限りでは、TNさんのご心配・ご指摘のとおりと思います。ぜひ、断熱に関しては基礎に外断熱をするか内断熱をしてください。気密に関しては土台下に発泡して(気密ではなく断熱工事=断熱欠損処理として)、気密シートを必ず連続させてください。 |
![]() 位置指定道路について<Hさん>
はじめまして。一戸建ての家を検討中ではありますが、いくつか悩んでいることがあり、ふんぎりがつきません。そこで、いくつか質問させていただけないでしょうか?
1)位置指定道路がありますが、これは今後、この位置指定道路の認可を消されることってあるのでしょうか? 2)位置指定道路をいずれ、B、C、D、Eさんで共有するとき、そこになんらかの設備をつくるには、みなさん全ての同意が必要ですが、例えば、Bさんが少なくとも自分が負担した部分の通行は、NGとうことはありうるのでしょうか? アドバイスいたします ヒガシノデザイン ひがしの雅司 電話:011(717)5166 ホームページ:http://homepage3.nifty.com/hi_design/
位置指定道路は私道ですが、建築基準法上の道路に該当し、一般の人や車の通行を認めねばなりません。
ご質問の、位置指定道路の変更や廃止には利用者の同意が必要で、突然、一方的に廃止されることはありません。2番目のご質問のように、通行の妨げになるような部分的な廃止もできません。 また、道路敷地内には、公益上必要な建築物で通行に支障がなく、役所の許可を受けたもの以外はつくれません。しかし私道ですから、維持管理は所有者および関係権利者で行う必要があります。近隣との円滑な付き合いのためにも、前もって関係者にお話を聞いておいたほうが良いと思います。 |
![]() 浴槽の支え方は建築不良では?<滋賀県・Mさん>
地域の業者に木造一戸建てを建ててもらって13年経ちました。最近の住宅不良の報道で気になって床下にもぐったところ、添付のような状況でした。浴槽をブロックで簡単に支えており、これでは建築不良というものでは? 業者への対応方法に助言いただければ幸いです。
![]() アドバイスいたします 建設大臣賞受賞 リフォーム・新築の北海道工房(株)(JRN正会員) 代表 廣瀬 誠 電話:011(882)1200 ホームページ:http://www.do-ko-bo.co.jp/
写真だけでは判断が難しいのですが、確かにあまり良い方法ではないと思います。通常、ユニットバスでしたら、専用の架台を使ってメーカーの組立て業者が行います。架台は特に高価なものでもないし、ユニット施工には付きものなので、なぜこのように施工したのか理由がわかりません。この写真では、土の上にそのままブロックを置いているように見えますので、大きな地震がきたら、ずれてしまう可能性があります。
改善策としては、現在のブロックのまわりに6センチ厚程度のコンクリートなどで固めれば、かなり改善されます。北海道では床下は凍害を起すので一般的に専用架台を使いますが、それぞれの地域の考えや方法があり、全国一律ではありません。一概に手抜きだとかはいえませんが、少しプロ意識に欠けている業者さんなのかもしれません。一度見てもらい、なぜこうしたのか納得する説明を聞いたほうが安心できると思います。 通常の施工方法はユニットバスメーカーに聞くと教えてくれます。ただ、これだけですぐ、最近騒がれている「建築不良」とか「欠陥住宅」かと言われれば、過剰反応のような気がします。 |
![]() 「入居後に窓ガラスを交換したいけど… 」について<大阪府大阪市・IMさん(会社員・33歳・男)>
ご回答には網入りガラスしかダメと言われていますが、網入りでない防火認定を受けたガラスがA社やN社さんなどから発売されています。それを使ってもダメなのですか? また、再認定を受ければいいのではないのでしょうか?
アドバイスいたします ハウテックさん
いやいや、おっしゃるとおり、A社(ファイヤーテンバ)など透明の耐熱強化硝子であれば乙種防火戸になりますから、法的にはOKとなります。ただ、強化硝子は表面の切り傷などで、あれほど衝撃圧に強いのにも関わらず、あっさり崩壊する場合があります。ショーウインドーなど、透明の必然性が要求される嵌め殺し窓に使うのが王道で、開け閉めの多い住宅の引き違い窓におすすめの商品とは個人的には思っておりません。また、最近のリビングのバルコニー側窓はハイサッシュ化とワイドも広く、低層階主力の5.5〜6ミリで交換した場合、最大寸法も限定(2400×1200最大)されます。より制約のない網入りがやはり無難かな、と思います。何より、やはり金槌で叩いても割れないものがちょっとした傷であっさり崩壊するのですから、個人所有のマンションで割れた破片が地上の通行人になんて考えると、すすめづらいです(相談の方は6階)。舌足らずですが、透明のがあるというと、みなさん、透明を使いたがるんですよね。でも、もともと付いているサッシュの硝子はおそらく6ミリ。6ミリの強化硝子、そう思うと、ちょっとおすすめできないんです。すごく高いですし。ということで、網入りでご説明させていただきました。
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![]() 不要になった人造大理石を再利用したい<北海道江差町・KTさん(主 婦・50歳・女)>![]()
システムキッチンの取り替えにより、間口が違うため、不要になった人造大理石の天板を洗面台等に再利用したいと考えていますが、素人で加工可能でしょうか。または、どのようなところで加工してくれるのでしょうか。さらに、加工費が相当高価なら再利用をあきらめますので、どの程度でしょうか。
アドバイスいたします 建設大臣賞受賞 リフォーム・新築の北海道工房(株)(JRN正会員) 代表 廣瀬 誠 電話:011(882)1200 ホームページ:http://www.do-ko-bo.co.jp/
リフォームにおいて、不要物の問題は必ずついてまわるもので、再利用できるものであれば利用するのは良いことと考えます。しかしながら、再利用するにあたって、そのまま使うことができれば良いのですが、たいていのものは、取り外した後に加工し直して使用することのほうが多く、素人の方が自分でとなると、長さを短くするなどの寸法を変える作業であればできると思いますが、別なものにつくり替えるとなると、それに伴う必要な工具がないために、専門の方にお願いすることになるのがほとんどと言っていいでしょう。その際、その場で加工できるのであれば、費用的にも少なくて済むのですが、洗面台等に加工するとなると、手洗い器を取る付けるためにくり抜かなければならず、その場ではなかなかうまくいかないので、工場に持っていって加工し、また現場に運ぶという作業になるため、結果、新品を用意するのと変わらない費用がかかることも多くあります。
詳しい金額については、かかる費用の大半が技術費と運搬等の諸経費とになります。なかなか一般的な費用というのは難しく、加工のできる業者さんに確認していただくことをおすすめします。店舗や住宅などの造作家具等を制作しているところや、オーダーキッチンなどを手掛けているところなどで問い合わせしてみてはいかがでしょうか。 |
NPO住宅110番はリニューアルいたしました。 |