住宅クレーム110番

投稿ページ続きです
J110 News

基礎工法が気になっている


<広島県三原市・ITさん(会社員・46歳・男)>


 ツーバイフォー住宅で新築しましたが、基礎工法で気になっていることがあります。べた基礎ですが、最初に、地面を全然掘り起こさずに基礎コンクリートが置いてあります。公庫の建築基準では地盤から12センチ以上となっていますが、私は公庫を利用していないため、検査がないので手抜きをされたと思うのですが、どうなんでしょう?
 業者の説明では地面を掘る代わりに20センチ盛り土をしているので、強度的に大丈夫と言います。地盤の位置を道路より高めに設定しているので、12センチはクリアしているそうです。基礎の立ち上がりはこちらの希望で70センチにしてありますが、どうもよくわかりません。これで問題ないのでしょうか?



アドバイスいたします
(株)木の香の家
代表取締役 牧田誠司
電話:022-771-1886


ホームページ:http://www.konoka.jp/

 現状を見てみないと何ともいえない点があるのですが、推測するといくつか読み取れることがあります。この基礎がご指摘のとおり「べた基礎」だとすると、基礎外周部は必ず根入れといって中心の土間コンクリートよりも深く地面に入っている構造となります。この深さは24センチ以上、仕上げ地盤面より入っていないといけません。寒冷地であれば、さらに凍結深度以下に根入れ深さが要求されます。20センチ盛り土をするということは、地盤面を上げることだと思いますが、一般的には現状よりも20センチ地盤面を上げるというのはあまりありません。よっぽどの理由があったと思うのですが、文章からは残念ながらわかりません。
 ご指摘にある「公庫の建築基準では地盤から12センチ以上」という点は、正直なところ、べた基礎の根入れの数字ではないと思います。12センチを意味するのは土間コンクリート床の土かぶり厚ではないでしょうか。土間コンクリート床とは、基礎中心の部分に盛り土をして、四角い箱をひっくり返したような形状の基礎です。このような基礎もありますが、これはべた基礎ではありません。布基礎の延長にある基礎です。
 べた基礎でも布基礎でも、一般的には掘削作業があります。仕上げ地盤面をどこに設定するかによって掘削量が決まりますが、最低でも表層はすき取ります。それは表層にある雑草などを取り除き、地盤のレベルを一定にする目的があるからです。また、砕石を入れてたたき、敷き固めることからも、最低でも20センチほどは掘削するのが一般的です。
 上記の基礎が手抜きによるものか、他に理由があったのかは文章からは判断できないのですが、べた基礎、土間コンクリート床にしても、あまり一般的なスタイルではない、ということは感じ取れます。


J110 News

コンセント、テレビアンテナ線、電話線の位置の注意点は?」に関する意見です


<埼玉県上福岡市・FTさん(会社員・55歳・男)>


 専門家ではありませんが、リフォーム中に同じように悩んだ経験があり、小生はM社のマルチメディアコンセントを設置することにしました。このコンセントは電源、TV、LAN、電話の各コンセントがセットになったもので、これを各部屋に1つ設置しておけば、どこにでも自由にパソコン、電話、TVが設置できます。パソコンもルータを経由すれば、別のパソコンを別の部屋のLANコンセントに接続すればインターネットができます。もちろん無線LANでも同様にできますが、セキュリティ、通信速度を考えれば圧倒的に有線LANが有利です(ISDN程度の速度ではどうかな?)。
 わが家のリフォームは1階だけのフルリフォームだったので、2階へのマルチメディアコンセントの設置、ケーブル類の引き回しはあきらめましたが、1階は3ヵ所にこのコンセントを設置してもらいました。新築であればコンセントの設置、ケーブルの引き回しは思うがままです。さらに、TVブースタ、LANのスウィッチングハブなどが内蔵されているマルチメディアポートを設置し、そこから各コンセントにケーブルを引き回せば、それこそ鬼に金棒です。残念ながら小生は資金の関係から設置できませんでしたが…。

2001/04/14 「コンセント、テレビアンテナ線、電話線の位置の注意点は?」の方へ私の経験

2001/04/14 「コンセント、テレビアンテナ線、電話線の位置の注意点は?」について私の失敗経験から

2001/04/14 「コンセント、テレビアンテナ線、電話線の位置の注意点は?」へアドバイス



J110 News

私の失敗談…家は高い買い物、妥協してはいけません


<神奈川県川崎市・NJさん(主 婦・36歳・女)>


 家をつくる際での営業・設計の年齢が若すぎた。人間のカンというものはわりと当たるものです。私が住宅メーカーと打ち合わせをしたとき、遙かに営業・設計が私より若いのでこの人で大丈夫かと不安になった。せめて、契約してしまったので設計だけでも変えたかった。この時点で、妥協してしまった。
 彼らとの打ち合わせが進むうち、子どもが家のプラモデルをつくっているようで手際が悪い。そして挙げ句のはて注文住宅なのに、私たちの希望は通らず、たぶん彼らにはできなかっただろう。そして妥協し気に入らない家にすみ、ローンを払い、未だ家のトラブルが続いている。
 こんな生活だったら建て直さなければよかった。家族もけんかが絶えない。営業・設計は大事です。高い買い物です。妥協してはいけません。



J110 News

これは昔から続く悪い習慣です」へ私の意見


<神奈川県厚木市・Mさん(会社員・46歳・男)>


 自分の気持ちから、本当に「悪い習慣」と思っているのであれば、会社のトップへその事実関係を正確に告発するということも一つの方法ではないでしょうか? ただし、事実関係というのが肝心だと思います。法に触れるような行為などが本当にあるのか? お客様への説明は十分にされているのか? など、自分が感じていることと実際とでの差がないのかどうかを十分冷静に確認して、本当に順法行為から外れるものであれば、トップへの意見としてレポートすべきではないかと思います。
 これは、会社への裏切りでもなんでもなく、むしろ本当に会社を好きでなければできない行為だと思います。会社のトップがその情報をどう判断するのかわかりませんが、顧客視線で判断できない人が大企業のトップになっているとは思えません。現場の貴重な意見として取り上げてくれることを信じて、お客様の目線で、堂々と意見したほうが良いと思います。
 要は、自分が、自社の製品に愛情や情熱をどれだけ持っているかだと思います。誰のために家をつくっているのでしょうか? 馬鹿正直だと言われるかもしれませんが、良い物を自信を持って提供する、そのための妥協はしないという姿勢が、お客様の共感を呼ぶと信じています。
 甚だ勝手な意見ですが、参考にしていただければ幸いです。

2003/12/13 「これは昔から続く悪い習慣です」の匠の会さんへ


J110 News

共用部分の配管を個人的に利用できる?」へのコメントです


<東京都府中市・匿名さん(会社員・男)>


 「このような希望を持つものは存在しない」というのがまだまだ一般常識と考えられているようですが、私も含めて希望する人は相当数「いる」と思います。
 私の場合、新築マンションの入居率の問題から待ちかねている管理組合がなかなか発足せず(騒音の問題等いろいろと提案したいことがあるのに)、管理会社を通して、とりあえず事前設備確認をNTTに依頼しました。この結果、マンション契約前に確認しておいた棟地下の配管スペースに実は人が入れない、棟内の配管を地域CATVが占有してしまって通線できない、の2つのトラブルが判明し、工事不能となっていました。2ヵ月以上かけて調査の上の入居にも関わらず、こんな結果となってしまいました。
 せっかく管理組合をまとめたとしても、物理的に工事ができないのでは話になりません。このような轍を踏まないためにも、とにかく工事の可否に関する調査のみ先行して行うように管理組合を説得されることをおすすめします。
 なお、区分所有内に引かれている電話回線と同じ配管を利用した場合は、NTTが通常の工事の範囲内で対応してくれます(200万円も払う必要はありません) 。

2003/08/16 「共用部分の配管を個人的に利用できる?」への私の意見


J110 News

「マンションで気になること」への私の意見」に私も同感


ハウテックさん

 牛久のIKさんへ私も同感。
 あまり露骨なのは住宅に対する夢を壊してしまうので、なるべくソフトにお話しているんです。でも、私がいつもお答えしているのは業界内部の話なので、一般の方は通常触れえません。でも、私も建築屋の端くれとして住宅は生活の基盤、夢のあるものであって欲しいと願っています。ですから、金儲けのネタのレベルでのお話はなるべく避けたいと思ってます。なぜか? それは、ゼネコンでもデベロッパーでも皆がそうだからではないからです。本気でイイモノをつくりたい人もたくさんいるんです。ですから、その方たちの心意気を踏みにじるわけにはまいりません。
 確かに採算ベースだけのレベルで言えば、要するに立地だけなんです。立地で全ての予算が決まります。土地を購入して、坪いくらで売れるか売値を決めて、そこから、利益と経費と近隣対策費を引いた残りが建築費です。その範囲で仕事のないゼネコンを叩きまくってグレードを上げて、あたかも附加価値があるように見せかけます。売れると自信のある場所では大してグレードは上げる必要はありません。グレードを上げる理由は、都市部一等地であまりに値つけが高い場合、それに見合う体裁を整えなければバランスを欠くときと、売れそうもない立地でここまで附加価値をつけたのに売れなかったという社内エクスキューズのため、設計企画あるいは営業サイドが意図的にスペックアップする場合に限ります。できれば、安くつくって高く売りたいのですから。商売だから仕方ありませんが、住宅はやはりそう割り切れるものではないので、数々の矛盾を生むことになります。
 根本的にいえば、区分所有法に無理があると私個人は思っていますが、現状これだけのマンションがあるわけですから、その範囲でやはり良いものを造り手はつくり、買う人は選ぶとこういう図式は変わらないと思います。そのためこういうサイトもあるのですから、ご意見は全く正論ですが、せちがらくならないように皆さんで意見を交換すればと思います。そうしないと、マンションを買う人はなんかバカらしくなってしまいますよね。
 本音ついでに知られていないネタを公開しましょう。マンションって戸建てに比べると固定資産税高いんです。なぜか。税は取りやすいところから取るが基本ですから、木造は築20年超えると家屋の分が激減しますが、マンションは高耐久材ということで下がりません。資産価値が下がっても税が変わらない究極の納税マシンです。単位面積当たりの税収は戸建てを遙かにしのぐので、マンションはうんと建って欲しいはずです、役所は。それにインフラが遅れている地域では指導と称し、道路拡幅、公園緑地やりたい放題じゃないですか。役所にもデベロッパーを批判できない部分は多々あります。そう、戸建てに比べ、自分の家以外のことに結構金を取られているんです、マンションユーザー。あと中古マンションの査定。あれも、もっともらしく調査しても結局、路線価で決まります。タイル張りだ石張りだなんて関係ありません。中古屋の査定と火災保険の査定がほとんど変わらないのが、その最たる証拠です。でも、それって大事なことではないのではと思います。要は住む人が気に入っていい家だなと思える家が、いい家なんです。家売って儲けようなんて思わず、気に入っている家の不具合についての相談は、これからもその線に沿ってアドバイスできることはしたいと思っております。

2003/10/11 マンションで気になること


まだまだ投稿ページは続きます 新しい記事    古い記事

NPO住宅110番はリニューアルいたしました。
新たに質問がある場合はコチラからどうぞ。

※このページはリニューアル前のもので、回答の中には十数年以上前の情報もございます。技術は日々進歩していますので、その点をご理解の上参考になさってください。