住宅クレーム110番

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J110 News

トイレの結露で困っています


<北海道小樽市・ガレージライフさん(35歳・男)>



 築2年半の家です。2階にあるトイレ便器の内部が結露し、その水が床に落ちているようで、フローリングが腐ってきているのです(便器自体に水漏れ等がないことは確認してもらいました)。
 トイレのドアを開けっ放しにすると良い(湿度が下がる)と聞きましたが、場所がトイレだけにいつもそうはいかないと思います。
 結露を抑えるとか、付着した水が床に落ちないようにするなど、何か抜本的に対策できることはないのでしょうか?
 アドバイスよろしくお願いします。



アドバイスいたします
中山建設(株)
中山善彦((社)北海道建築士会 余市支部 青年委員長)

 「トイレ便器の内部が結露し…」とのことですが、これは冬の暖房時に便器の表面に発生する結露のことだと思われます(本州では梅雨時にも発生します)。この対策として一番有効な方法は「防露便器」を使用することでしょう。これは便器の内部に断熱のための空気層を設け、表面の結露を防ぐもので、設置する便器のグレードにもよりますが、ウォシュレット等をつけないのであれば10万円程度で設置することが可能です(ロータンクも同様に防露タイプのものがあります)。
 ただ、今回のご相談内容では住宅の築年数が2年半とのことですので、便器もまだ新しいものだと思われます。この場合は便器に「防露カバー」を取り付けることが、一番安価な方法となります。これは既存の便器の外側に結露を防止するカバーを設置するもので、1万円程度で設置できます。ただし、設置できる便器のタイプが限られているので、使用している便器のメーカーや工務店さんに問い合わせてみてください。
 これ以外の方法でも、便器を断熱材で覆うことにより結露を防止することは可能ですが、水がかりの部分でもあり、見栄えも悪くなってしまうため、あまり良い方法とはいえないでしょう。


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便器と床との境目が変色します


<匿名さん>


 トイレについてなのですが、便器とフローリングの床との境目が黒く変色しています。なぜでしょうか?
 小便などするときは必ず座ってしているので、尿ではないと思いますが、他に原因があるとすれば、どんなことがあるでしょうか?



アドバイスいたします
西野靖得(北海道建築士会 小樽支部青年委員)

 結論からいえば、尿や掃除のときの水以外の原因としては、便器の結露によります。冬、室内が暖かいのに対して便器内の水が冷たいと、その温度差により便器外側に結露が起きます。その結露水により、フローリングが黒ずんできてしまいます。
 また、冬だけでなく、夏の温・湿度の高い状態でも便器内に冷たい水がたまっていると、結露が起きてしまいます。
 対策としては、防露便器というものがあるので、そういった便器にするのが良いと思われます。


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現場監督業務とは?


<北海道・匿名さん(会社員・32歳・男)>


 現場監督業務に不満を感じております。
 メーカーの不慣れな対応により、融資銀行との言った言わないで、着工が1ヵ月も遅れ、不満を感じており、着工前、念書を書かせました。その中に、現場監督業務は日に1度、確実に行い、現場進行管理を行うことを明記しました。にもかかわらず、お盆だ、担当者の休みだと守られていない状況で、当方と大工で作業を進めている状態です。ちなみに現場監督料として35万円計上されています。
 業界では、現場監督とは名目だけで、大工任せという風潮があるのでしょうか。一日中いろとは言いませんが、せめて1日に1度訪れ確認するのが当たり前であり、建て主への配慮と感じますが…。
 プロの皆様のご意見をお聞きしたいです。



アドバイスいたします
佐竹建設(株)
大野英一(北海道建築士会 岩内支部青年部幹事)



 クレームの件ですが、当社では監督費はいただいておりません。そして1日1度以上の確認や施主との打ち合わせは、必ず現場担当が行っています。他の会社のことはよく知りませんし、あまり他社のことは悪く言いたくありませんが、地方より大きな街や都市になるほど、そういう傾向はあるかもしれません。特にハウスメーカーなどは顕著かも…。
 やはり大きな買い物をするわけですから、施主はいろいろな不安や希望などがあると思います。施主の夢をどれだけかなえてあげられるかが、われわれ現場監督の裏の仕事だと思っています。確かに工期内に現場を納めて、利益を上げるのが仕事かもしれません。でも、施主の「任せて良かった、○○さんに頼んで良かった」というその一言で、私たちは癒されるのです。現場監督として今の気持ちを記しました。


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これは昔から続く悪い習慣です


<東京都町田市・匠の会さん(会社員・29歳・男)>


<〜NPO住宅110番より〜ここに寄せられたご相談へ、読者のみなさんでご意見・アドバイスをいただける方、メールをお寄せください。>

 私はどうしたら良いでしょう? 
 私は某上場住宅メーカーに勤めていますが、9月末の中間決算に向け、そこらじゅうで突貫工事をし、大工には日曜・祭日・休みなく夜遅くまで作業をさせ、完成させる。それでもできないものについては、外部をつくり上げ、窓にカーテンをして、中がスカスカなのに引き渡し・入居として公認会計士実査を受け、決算計上する。その上、施主には先行登記とか言って偽装し、受領印をもらうといったようなことをやっています。これは粉飾決算ではないでしょうか? 話を聞くと、いろんなメーカーで完工と言って実施しているようです。
 私は良いものをつくりたいし、お客さんに喜ばれるものをつくりたいのに、何もできません。会社には社内倫理部がありますが、機能していません。もう大工に無理を言うのも、お客さんに嘘を言うのもうんざりです。これは昔から続く建築の悪い習慣です。誰かが動かなければ何も変わらないと思い、投稿しました。どうか良いアドバイスをお願いします。



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見積りミスで金額超過!」に一言


<(44歳・男)>


住まいを科学する技術集団・新住協理事
兼 北海道Webサイト事務局 兼 札幌支部事務局
勇和建設株式会社
代表取締役 齋藤 保雄

新住協北海道:http://www.shinjukyo-h.jp/
勇和建設HP:http://www.yuuwakk.co.jp/
ブログ:http://blog.livedoor.jp/replanblog012/

 私も「業者(ハウスメーカー)」の一人であります。同業の立場から一言申し上げます。
 結論として、「業者(ハウスメーカー)」の営業担当者の道義的な責任は感じますが、「契約書はハウスメーカーに対しては建物代のみ」になっているのであれば、「見積を超過」した分は、お客様が支払わなくてはならないでしょう。「登記関係とローン保証料、火災保険料の部分」等の金額を説明するときに「見積」という言葉をその業者が使っていたのでしょうか。「登記関係とローン保証料、火災保険料の部分」等は、業者の本業ではなく、住宅新築に付帯する費用として、概算の推定金額を説明するサービス業務です。業者自身が受け取る金額であれば「見積」という言葉を使うのも理解できるのですが…。「41万円の超過」というのは、確かに「推定誤差」にしては金額が大きいと思います。営業担当者の勉強不足・情報収集不足の感はありますね。火災保険では、建物建設地・構造・保険金額・保険期間により、かなりの金額が増減します。地震保険の加入の有無もあると思います(事前説明は地震保険無しで、実際には5年で加入したとか)。そのほか、ローン保証料も借入金額に比例するだけではなく、お客様の信用度合と借入金額の大小によっても適用料率が違いますので、銀行の「融資承認」以降にようやく保証料が確定するものです。登記費用にしても、土地・建物・融資の条件が確定した段階で、土地家屋調査士・司法書士から土地所有権移転登記・土地所有者住所変更登記・建物表示登記・建物所有権保存登記・抵当権設定登記の事前見積書をもらうべきだったのでしょうが、営業担当者が推定で概算金額を説明していただけだったのでしょう。
 以上、いろいろ申し上げましたが、このような諸費用部分は、本業の建築見積とは違って、概算の金額を推定して説明し、資金計画に加えるサービス業務ゆえ、「契約金額」に含めるものでもなく、業者がその金額の責任を負うものでも無いのです。道義的責任として、交渉はしても良いとは思いますが、期待薄と思われます。



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2階居間の「上下逆転プラン」について」 私もほんの一言程度…


<(44歳・男)>


住まいを科学する技術集団・新住協理事
兼 北海道Webサイト事務局 兼 札幌支部事務局
勇和建設株式会社
代表取締役 齋藤 保雄

新住協北海道:http://www.shinjukyo-h.jp/
勇和建設HP:http://www.yuuwakk.co.jp/
ブログ:http://blog.livedoor.jp/replanblog012/

1.浴室・脱衣・洗面を1階とした場合でも、洗濯機はキッチンに近いほうが奥さんに評判が良いですよ。
2.モニター付きインターホンと玄関ドアの電気錠は、必須のように思います。
3.1〜2階共にトイレを設置するのは、もちろん必須です。
4.オススメですが、1階の窓はドレーキップ窓が良いです。「内倒し」開きの状態でも安心して外出や睡眠ができます。

2003/10/04 「2階居間の「上下逆転プラン」について 」私の意見

2階居間の上下逆転プランについて



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職人が引出し内を物色!」に一言


<(44歳・男)>


住まいを科学する技術集団・新住協理事
兼 北海道Webサイト事務局 兼 札幌支部事務局
勇和建設株式会社
代表取締役 齋藤 保雄

新住協北海道:http://www.shinjukyo-h.jp/
勇和建設HP:http://www.yuuwakk.co.jp/
ブログ:http://blog.livedoor.jp/replanblog012/

1.職人の行為の刑法上の問題は、専門家である弁護士さんにお任せするとして、
2.その後の工事会社責任者の対応が満足行くものであれば、「工事の関係のない部屋の扉に鍵を取り付けてから、工事再開」でも良いと思います。
3.その後の対応に満足が行かなければ、契約書に基づいて、契約を中途解約すべきです。強行再開しても、満足できる結果になりそうもありません。解約のための少々の出費はあとで考えると、決して高いものにはならないはずです(信頼できる新しい工事業者と出会えることが前提ですが…)。

2003/10/18 「職人が引出し内を物色!」はよくある話



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敷地内の電柱移設について」で困っている方へ


<匿名さん(会社員・31歳・女)>


 購入した土地に電信柱が設置されていた件ですが、わが家が1999年に土地を購入したときに全く同じ状況があり、電力会社に担当の設計事務所が連絡をしたところ、問題なく移動してくれました。
 確か、そのときに心配になって建築家の方に聞いたら、人の土地をまたいでその上に無許可で電線を這わせているわけですから、問題なく移動してくれますよ〜。もしかしたら、菓子折りぐらいくれるかも〜。と、笑っていわれました。
 実際、本当に素早く移動していました。地域によって違うとは思えませんし、少なくとも建物を建てる部分にまたがっているのなら、持ち主が遠慮することはないのでは? その、態度の悪い会社にきつくいって速効で移動してもらうほうがいいと思います。



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