住宅クレーム110番

投稿ページ続きです
J110 News

外壁のいたみについて


<北海道江別市・YHさん(公務員・42歳・男)>



 自宅を建設して10年になります。2年前から外壁のサイディングが傷みだし、塗装・一部張り替えを行いました。しかし、今年になってさらに傷みだし、全面張り換えをしなければならない状態になりました。このような場合、初めの施工業者にクレームがきくのでしょうか。
 サイディングメーカーに問い合わせたところ、特別な事由を除き、構造的な施工欠陥がなければ、施工後10年で全面張り替えをしなければならないような状態にならないという見解でした。
 このような場合、施工業者に責任はないのでしょうか。



アドバイスいたします
建設大臣賞受賞
リフォーム・新築の北海道工房(株)(JRN正会員)
代表 廣瀬 誠
電話:011(882)1200


ホームページ:http://www.do-ko-bo.co.jp/

 築10年の建物でサイディングというと、そろそろお手入れをする時期かと思います。今回の相談で2年前というと築8年での塗装となるので、早め早めのメンテナンスということでいえば良かったといえるでしょう。しかし、その一部のサイディングが傷んだときに、どうして傷んだのかの原因究明をされたでしょうか? 例えば、体の病気なら原因を探った上で、薬なり注射なりの処置をしますよね。建物も一緒で悪くなった原因が何かを考えずに処置してしまうと、原因が取り除かれていなければ何回でも同じ症状が出てきます。例えば、一部悪くなった原因が、サイディング自体の表面塗装が薄れてきたためによる凍害が原因であれば、部分的に取り替えて塗装をすれば直ると思いますが、原因が表面的な要因ではなく、建物の内側からの要因での症状であれば、いくら板材を張り替えても塗装をしても、時間が経過すると同じ症状が出てきます。
 ご質問にある『最初の施工業者』が、最初に建てた会社を指しているとした場合、サイディングのメーカーさんの答えはごく一般的なことで、サイディングの種類もいろいろあるし、建物の立地条件(気象条件)にも大きく関係してきますので、お聞きになった答えを単純に当てはめて考えるのは難しいと思います。サイディングのカタログなどをご覧いただくとわかりますが、各メーカーさんでも板材の塗装に保証をつけています。これは、サイディングの施工状態がきちんとした通気層工法を用いた施工をしているケースで、板材に凍害等があった場合、保証するということで、建物がこの状態になければ保証対象外になります。しかし、この通気層工法は一般的になってきたとはいえ、それ自体を建物の売りにしている以外は、やってないからと言って責任を問えることではないのです。最初の原因究明の時点で建物の構造的な問題が原因であれば、やはり建てた業者にも関係してきますが、築8年後の現象と考えると、責任を問うというのは難しいといえると思います。また、質問の『施工業者』が補修工事を施工した業者を指しているのであれば、この工事を依頼されるときに、どんな依頼の仕方をしたのかによって違ってきます。「一部張り替えて塗装をしてほしい」という依頼の仕方なのか、「一部悪くなってきたので、同じことにならないように直してほしい」と依頼したのかで、この工事の責任を問えるかどうか違ってきます。後者のように依頼した場合であれば、きちんとした原因究明をした上で対処方法を考えることになるので、同じ現象、もしくは補修前より悪くなったのなら、当然、補修工事を施工した会社の責任といえるでしょう。
 いずれにしても、総合的に(建物全体を通して)物事を考えられる会社に相談するのが、一番良い方法といえるでしょう。


J110 News

基礎断熱仕様の床下換気について


<岩手県東磐井郡・STさん(会社員・42歳・男)>



 最近、住宅を新築した者ですが、基礎断熱仕様で床下換気口がありません。
 建物が2×4だったため、屋根工事の前に床用合板を張っていましたが、ちょうどそのとき(5月上旬)に大雨が降り、基礎内に3センチ程度、水が溜まってしまいました。その後、なかなか水が乾かないので、(湛水してから約3週間後)床下に潜ってもらい掃除機で水を吸い出しましましが、建物が完成し引き渡しを受けた直後に、1階の床が全て反ってしまいました。1〜2階とも同じ床材ですが、反ったのは1階のみです。床材はナラのムク材(幅80ミリ厚さ19ミリ)ですが、反りの激しいところは木が割れているところもあります。 
 このことから、原因は床下の湿気による床材の膨張によるものと考えていますが、前述のとおり基礎断熱なので、基礎に通風口がないため、床下がいつまでたっても乾燥せず、最悪の場合、床下の木材が腐ってしまうのではないかと心配しています。現在、床下と1階との通風は2ヵ所(床下に設置の温水パネルヒーター用通風口が1ヵ所と、階段下機械室に床を張っていない部分が1平米)ありますが、これだけで床下が乾燥できるのでしょうか?
 ご意見、ご指導をお願いします。
 なお、建物内の換気は24時間強制換気システムがあり換気されていますが、今現在1階の湿度は70〜80%となっています。



アドバイスいたします
住まいを科学する技術集団・新住協メンバー
須藤建設(株)
副社長 須藤芳巳


ホームページ:http://www.sudo-con.co.jp/

 基礎断熱仕様の1階床下の温熱環境については内部空間になるので、通常の室内と同様に、高気密・高断熱・計画換気・全館暖房の4点セットが必要になります。
 今回の文面では暖房システムに触れていないのでわからないのですが、通常は床上暖房の熱を床下に回し、1階の室内環境と同様にします。床上暖房がパネルヒーターの場合は何台か床下に設置したり、床下の露出した配管の放熱で暖房します。東北では床下にヒーターを設置する床下暖房システムが実施されてきていますが、ポイントはいかに速やかに床ガラリを通して熱を1階に上げるかにあります。したがって、いずれの場合も暖房と計画換気の観点から、吸気ガラリと排気ガラリをしっかり意識し、バランスよく設置することが大切になります。
 床下の計画換気は強制換気よりは、上記のことから温度差を利用した床ガラリからの自然換気になると思います。夏は南側の温められた床ガラリが排気側になり、北側の温度の低い床ガラリが吸気側になります。冬は暖房機のあるところの床ガラリが排気側になり、暖房機の熱が届かない温度の低いところの床ガラリが吸気側になります。従って南側2ヵ所、建物中央2ヵ所、北側2ヵ所程度の配置が必要になると思います。プランにもよりますが、上記のことを考え、床下の空気が澱まないようにバランスよく配置してください。このときに布基礎の人通口の位置(換気ルートの確保)を確認し、必要があれば開口してください。
 今回、湿気でお困りですが、やはり湿度70〜80%は異常です。建物にも良くありません。床の反りも床下の湿気が抜けていないことが原因です。コンクリートは乾燥まで半年かかりますし、雨のこともあるので、まずは床下の乾燥機を設置してください。その上で、上記のように床下ガラリを設置し、空気を対流させてください。必要によっては、一時的に強制排気の換気扇ダクトで床下の換気を徹底して行ってください。床下が乾燥し、床ガラリがバランスよく配置され、空気が澱みなく回れば問題は解決しますし、湿気を吸ったフローリングもある程度は戻ると思います。


J110 News

確認申請と違う杭径で施工されていた!


<東京都・匿名さん(会社員・47歳・男)>



 昨年3階建てのRCマンションを新築しました。竣工引渡後、書類関係を確認して発覚したのですが、確認申請で杭径訂正があり(800φを1000φに訂正)、訂正後確認がおりました。が、しかし実際の工事では訂正前の800φで施工していたのです。
 業者は匿名で役所担当者に質問をし、800φでも問題のない地盤か確認しました。役所は問題なしとの回答を出したようですが、これって完全に違反建築だと思います。
 その後、業者は杭に起因して問題が起きた場合は永久的に保証すると言いました。が、杭に起因しているかの証明はできないとのことです。これって何の保証にもならないと思うのですが、どう対処したらよいでしょうか。
 アドバイスをお願いいたします。



アドバイスいたします
ハウテックさん

 杭径を変えて施工してるんですか。それでお咎め無しとは確かに腑に落ちないでしょね。ところでいくつか疑問の点があります。それを確認してください。

1.杭径の変更が確認申請の図面訂正で済んでしまったこと。
 非常に重大な変更ですから、本来であれば、確認の出し直しになるような事項です。また、軽微な変更であっても計画変更の届出が必要なはずです。後で確認の副本添付図で訂正がわかるということは、見え消しの訂正ということですよね。役所がこれを認めたということは、ある意味ではそれぐらい軽微な変更であったという事実が背景にある可能性もあると思います。構造計算書はチェックしていただいたでしょうか。また、杭の工法が図面と計算書が違っていて、それを訂正したとかいう事実はありませんか?

2.なぜ、匿名で役所に質問して、特定の物件に対して良し悪しの回答が得られたのか?
 地盤支持層はその場所によって違いますから、必ず建物を建てる場所でボーリング調査します。ですから、例えば、あの辺の場所でとか言って、800φの杭で大丈夫ですよね、なんて聞いても「ええ、大丈夫ですよ」と素直に役所の人は答えません。まして名乗りもしない奴に言う必要もありません。業者がウソをついているのか、実はちゃんと話しているが、役所に気兼ねしておおっぴらにできないのかわかりませんが、何かしらの事情があるような臭いがします。

3.どんなことでも、製造者、施工者は永久保証などという言葉は吐きません。あえて言えば、何も起こらない自信があるから、そこまで言い切れるのかもしれません。
 
というわけで、まずは視点を変えて、次のことにアプローチして見てください。

・自身で役所に行って見る。
 納税者です。堂々と行ってください。建築課の人は業者より親切に対応してくれます。ただし、役所にとって不利益な発言は期待できません。

A)施工者だけに聞かない。
 一般の方は、すぐ手抜き工事という着眼で業者にばかり目が行きがちですが、確認申請をおろし、検査済証をもらうのには設計者と設計監理者が必要です。売主共々、今回の事情について説明してもらってください。確認の副本を訂正したのは施工者でなく、設計者なんですから。

B)第三者の建築事務所に、800φの杭径で事足りるのかチェックしてもらってください。
 それで事足りていれば、とりあえず建物に対する心配はなくなります。不信感は払拭できませんが…。
 
 基本的に交渉相手は売主であることを忘れないで、がんばってください。


J110 News

外断熱の外壁について


<福島県福島市・soh16さん(公務員・33歳・男)>



 外断熱についてお聞きしたいと思います。
 一般的な外断熱工法では、外壁のずり下がりが心配されると雑誌に書いてありました。その解決策として、専用のビスを使用すると書いてありましたが、長尺のビスを使うからにはやはり、ずり下がりはあり得るのではないでしょうか? また、基礎を厚くして、壁をその上にのせるという対策も聞いたことがあります。しかし、その場合、十分に壁内通気のスペースは確保でるのでしょうか? よろしくお願いします。



アドバイスいたします
住まいを科学する技術集団・新住協メンバー
須藤建設(株)
副社長 須藤芳巳


ホームページ:http://www.sudo-con.co.jp/

 外断熱の場合、ご指摘のとおり、下地から断熱材・通気工法の厚みだけ外壁仕上材が離れるため、下地に止める長いビスが必要になります。
 現在ではビスもいろいろ開発されていますので、所定の仕様に基づいて施工を行えば問題はないと思います。また、重い外装材を使用する場合はビスのピッチを小さくすることで対応できますが、タイルのような重いもの・外装材は避けることが基本です。外装材がモルタル下地レンガタイル張りのような場合でビスの許容を超える場合は、外断熱部分に木下地を組んで、その間にウレタンパネル等を入れ、木下地を通して外装材(ラス・モルタル・レンガタイル)を構造に止めることが必要になると思います。外断熱にレンガを積む場合は、通常、地面の下から通気分をあけて積み、地面下または地面の上のレンガの適当な箇所をあけて、通気と水の逃げ道を確保する方法があります。
 基礎を厚くして、その上にのせるというのは、断熱材ではなくて外装材(レンガ等)をのせることと思います。この場合でもやはり、レンガを一部あけるなどして、通気と水の逃げ道を確保してください。


J110 News

外壁の通気について


<兵庫県神戸市・OAさん(会社員・41歳・男)>


 現在、木造在来工法の家を新築中なのですが、気になることがあります。サイディングを張り、その後、仕上塗材を吹き付け、コテ仕上げするのですが、通気シートの上に横方向に胴縁を打っているのですが、縦方向のほうが通気性が良いと思うので現場監督に確認したところ、最近は横方向が多く、横一面に胴縁は打たず 若干隙間をあけているので大丈夫ということですが、実際はどうなんでしょうか?



アドバイスいたします
住まいを科学する技術集団・新住協メンバー
須藤建設(株)
副社長 須藤芳巳


ホームページ:http://www.sudo-con.co.jp/

 通気工法の通気胴縁の向きについては、仕上材が縦張りか横張りかにより決まります。サイディングが横張りであれば下地の通気胴縁は縦になり、縦張りであれば通気胴縁は横になります。通気胴縁を横にした場合は、腰水切り部分から軒天を抜けて屋根裏に抜けるための通気に障害にならないように、適当な隙間を空けて取り付けします。大体45センチごとに2〜3センチくらいの隙間を空けるくらいで良いと思います。
 初めから通気のための切込みがある専用の胴縁を使用したり、合板(9ミリ程度)を胴縁の幅に引き割り、縦に取り付け(45センチ間隔)、その上に横胴縁を打ち付け、通気を確保する方法もあります。


J110 News

竣工から半年後に購入したマンションでの不具合


<埼玉県川口市・MYさん(会社員・29歳・男)>


 先日はじめてマンションを購入したのですが、入居チェックの際、ドア枠が歪んでいるらしく、閉まるのですが、隙間が取っ手のところで3ミリ、上のところで12ミリ、下で10ミリとなっています。業者は枠が曲がっていると認めているのですが、直すのに全部壊さなくてはならない、などと言ってきて、次の機会には許容です、と開き直ってしまいました。
 あとバルコニーはコンクリートの上にノンスリップ塩ビシート張りなのですが、塩ビシートに目地が入っていなくて、下からのコンクリートの収縮で表面がベコベコに浮いています。業者は、みなさん特に文句は言っていない、と言っています。
 竣工後半年してから購入して、他の人より後から入ったのですが、やり直し工事はできますか?



アドバイスいたします
ハウテックさん

 反っているドア枠は洋室の開き扉ですか、それとも和室との境の引き戸ですか? 許容か否かといえば12ミリすいたら、許容とは言えないと思います。では直すのに枠を交換するかというと、もちろんそれに越したことはないのですが、枠をばらして周りの軽量鉄骨か木下地とボード修復とクロス張り直し、床のフローリングの取り合い部の張り直し等を考えると3〜4日はかかります。そして、えてしてそうやって直した所は前より仕上がりは悪くなるものです。ですから、工事日に在宅の予定が取れて、若干のリスクがあっても隙間が気になれば、枠の交換を要望するしかありません。許容云々は明確な根拠のある発言ではありませんから、気にすることありません。施工者と交渉せず、売主に言ってください。
 あと、バルコニーの長尺シートのはがれはコンクリートの伸縮ではなく、おそらく乾燥の問題ではないかと思います。バルコニーのシート張りは天候に左右されやすいのですが、竣工間近に施工するので、乾燥が不十分でも強行されやすい工種です。これは文句なしに張り替えでしょう。
 また、竣工後半年経っての入居ということですが、たいへん失礼な言い方ですが、いわゆる売れ残りマンションといって、ちょっとセコイ売主ですから、現物引取りだから手直しは無しなんて、乱暴な売り方をしている営業マンもいるケースです。クロスのちょっとした傷とかはともかく、これは瑕疵ですから、それは気にすることはありません。早く買おうが、遅く買おうが、アフターサービス基準は竣工日起算の年限以外変わりはありませんから、堂々と補修要望を出してください。


J110 News

土地が安全かどうか確認したいのですが…


<神奈川県横浜市・ポッキーさん(会社員・37歳・男)>


 初めてお便りします。
 現在、中古一軒家の購入を検討中です。その家は昭和54年7月に建築された物件で、少々古いため、新しく建て替えを予定しています。しかしながら、その土地は東側が4メートルくらいの崖になっていて、また、西側が建物1階分くらい高くなっている公道です。つまり、玄関が2階にある2階建て物件です。そのような土地ですから、土地(東西の崖)の安全性を十分に確認してから購入を決めたいのですが、その土地の安全性を評価してもらえる機関はありますでしょうか? また、調査費用はいかほどかかるものでしょうか? 現在、すでに家が建っているから安心と判断して良いのでしょうか?
 ちなみに、54年に建てた当初の確認済書は手に入れたのですが、現在建っているものとは違いがあり、検査済書はないとのことでした。
 よろしくアドバイスお願いします。



アドバイスいたします
建設大臣賞受賞
リフォーム・新築の北海道工房(株)(JRN正会員)
代表 廣瀬 誠
電話:011(882)1200


ホームページ:http://www.do-ko-bo.co.jp/

 このような条件の土地は特にどのような危険性があるのか、さまざまなリスクを検討されてから、ご購入されるのが懸命です。
 現在、築24年の家が建っているとのことですが、確かにその間、地震や風雨などにさらされてきたわけですから、それなりの安全性は保たれてきた土地ではあると思われますが、何十年単位で考えた場合、その土地の隠された部分が現れてくる可能性はないとは言えません。平坦地ではさほど問題にならないことでも、段差や傾斜があることで問題になることが多々あります。
 個々の住宅地の総合的な安全性の評価をしている会社は少ないのが実情です。コンサルタント業務を行っている地盤調査会社で調査はしてくれます。地層の状況や地耐力を想定できる簡単な調査は数万円程度でできますが、あくまでも部分的な評価です。土砂崩れや崖面の崩壊などの危険性の予知は非常に難しく、専門家がいろいろな調査しないと判断できませんので、費用も敷地の状況や調査内容で一概には言えませんが、数十万の費用が掛かると思います。地震国である日本では、どんな土地でも安全性の部分では必ずリスクがあります。よりリスクの少ない平坦な所に越したことはないと思いますが、立地条件や価格などの要素を総合的に判断しなければなりません。まずは、敷地の所在する市役所の宅地課などで、その土地周辺の開発状況や、過去に災害などがなかったか教えてくれると思いますので、行ってみてください。また、崖地などの指定地域になっていないかどうかの確認をしてください。目視による総合的な参考意見程度の評価は、お近くの建築設計事務所でもしてくれますが、最終的な決断はご自身が下すしかありません。少なくとも雨水の処理がはっきりしないとか、地盤面にヒビがある、既存の建物の狂いが著しい、崖面の風化が激しいなどが見られる土地は避けられたほうが懸命です。
 その他、安全性以外にも、道路が2階部分にある場合、家の排水や駐車スペースが問題になりやすいので、そのような部分を含めて判断してください。参考までに、東京周辺および神奈川県の一部の土地を対象にインターネットで自然災害のリスク評価をしているサイトもあるみたいですので、検索してみてはいかがでしょうか。


J110 News

遮音レベルを満たしている?


<大阪府大阪市・YHさん(会社員・18歳・男)>



 床材のリフォームを行うのですが、規定として遮音レベル(L-40)を満たす必要があります。この遮音レベルを満たすためにはどうすれば良いのでしょうか。
 ちなみにマンションでスラブ厚は、180ミリです。フローリングをナラ材の12ミリで、制振マット(ゴム)を4ミリをする予定ですが、この材料で遮音レベル(L-40)を満たしているのでしょうか。
 申しわけありませんが、よろしくお願いします。



アドバイスいたします
ハウテックさん

 お使いになろうと考えているフローリングは直張り工法のもののようですが、所謂メーカー品のものではないのですか? メーカー品であれば、カタログ等でLL40、LH40とか書いてありますよね。ただ、必ずスラブ厚がいくつと条件がついていますから、これに注意が必要です。ただ率直なところ、LL40(これは軽量衝撃音、スプ-ンなんかを落とした音)はかなり高レベルの遮音性能なので、180スラブ、4ミリマットだとちょっとキツイかなと思います。採用するメーカーに問い合わせてもらうしかないと思います。LH40は相当厳しいでしょう。でも、LHはたいてい謳っていないところが多いので、まずはLL40のクリアを考えてください。しかし、もともとYHさんのマンションはLL40を実現されているんですか? 既存の床はカーペットなのではないでしょうか? だから、高いハードルを課しているような気がします。また、まずないとは思いますが、無垢のナラ材をお考えなら、よほど高性能のマットを用意しないとLL40は実現できませんよ。メーカーの資料もないと証明の手段がないので、組合に言われたら、計測装置を設置してデータを取らなければなりませんから、十分注意して品物を選定してください。


まだまだ投稿ページは続きます 新しい記事    古い記事

NPO住宅110番はリニューアルいたしました。
新たに質問がある場合はコチラからどうぞ。

※このページはリニューアル前のもので、回答の中には十数年以上前の情報もございます。技術は日々進歩していますので、その点をご理解の上参考になさってください。