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![]() 「床下の土に一面の白カビが!」への回答について<静岡県静岡市・MHさん>
住宅クレーム110番のページを楽しく見せて頂きましたが、気になることがありましたのでご意見させていただきます。
回答の中に、家屋の周辺(家の周り1メートルくらい)は薬剤によって定期的な白蟻対策を行うべきです。とありますが、薬剤の周囲への流出を考えたとき、どうお考えですか? また、家屋害虫に使用される薬剤は紫外線に弱いものも多く、さらに、雨水により効果の持続性はほとんどないと考えられます(薬剤によっては井戸水への混入も考えられます)。 また、害虫駆除業者でも同様のことを当然のごとく営業トークとして伝えている場合も多々あるようですが、プロの皮をかぶった素人と言わざるを得ないでしょう。薬剤に対する間違った認識が世間一般をはじめ、工務店等にあるのは根底にこうした駆除業者の存在があるのかもしれません。 なお、当方としましては、こちらのウェブページを有益なものとして拝見させていただきましたので、誹謗中傷するつもりは一切ありません。是非ご一考されることを望みます。 お答えいたします HQ住宅研究所 FAS本部 代表 福地 脩悦
先ず、床下が常に乾燥状態であることを維持できれば、白蟻も当然ながら寄り付かなくなります。私ども家を施工するものは、先ず、白蟻が床下や家屋内に絶対に侵入しない工法を編み出すなどの工法を既に実践しています。また、ご指摘の通り薬剤散布業者の過剰営業トークにより、詐欺まがいの被害が多く発生しています。またさらにご指摘のように、従来の薬剤による土壌処理は、紫外線劣化や地下水、周辺環境にも影響を与えています。
以前、質問にあったような案件には、事実上、薬剤による処理が安価で一般的で短期的には有効である事実を覆す事はできません。しかし、昨今の白蟻対策の薬剤は、環境を汚染しにくく、さらに紫外線にも劣化しにくい、商品も開発されております。更に、炭を二次加工した、環境を汚染しない白蟻処理剤も開発されており、工夫次第では、環境を汚染する薬剤を使わない方法が現実に存在しますが、価格面での問題があります。 環境保全のためには業界がこぞってこの方向に進む事により、スケールメリットによる価格低減が可能になる事を願っています。 ★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。 2003/07/12 わが家も床下の土に白カビ! 2002/04/13 「床下の土に一面の白カビが!」追加質問 |
![]() 地下室の湿気に悩んでいます<匿名さん>![]()
一年前に新築(木造2階地下1階)をしましたが、地下室の湿気について悩んでいます。
湿気が多い事は知っていましたが、予想以上に過ごしにくく、クローゼットの無垢材の床や革のソファーなどへのカビに困っています。在宅の時は除湿機を稼動させるようにしていますが、それだけではおっつきません。 何か自分でできる有効な対策は無いでしょうか。是非アドバイスお願いします。 アドバイスいたします HQ住宅研究所 FAS本部 代表 福地 脩悦
地盤の地質や地下水面位によっては、恒常的に湿気が抜けきれない場合があります。先ず、除湿機は在宅時だけでなく、常に稼動させるべきでしょう。この場合、除湿機の排水を自動排水させて、ポンプアップするような装置をつけるべきです。また、換気量を増大させる必要がありますが、湿度センサーを取り付けして、外部湿度が上がったときに換気扇を停止させる必要があります。それでも、解決できない場合は、ドライピットと言って建物の外部周りを60センチ程度の巾で地下室の床の少し低いところまで掘削して乾燥スペースをつくり、集水枡を設けて、電動式のポンアップを必要とする場合があります。
当然ながら費用もかなりかかりますし、素人での施工は無理なので、専門家に依頼する必要があります。地下室を作る場合は、最初からこのような湿気対策が不可欠です。 ★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。 |
![]() 壁のクラックと外壁と屋根の熱気について<大分県日田市・OTさん(自営業・60歳・男)>
築後3年で、クレームと言えるのかどうかわかりませんが、下記について悩んでいますので、ご教示頂ければ幸甚です。
1)設計・施工とも地元の工務店です。 2)100%地場産材を条件に発注しました。 問題点-1 1.木材の収縮のためか、外壁サイディングの目地シール部分にクラックが多数発生して、雨水が入る可能性がある。 2.同じ理由で内壁(壁紙)にも多数のクラックが発生している。 この補修は自費で行うべきか。 問題点-2 1.外壁は硬質サイディングで、通気工法が採用されている。 2.構造は総2階建てで、屋根は寄せ棟である。 以上の構造から、夏場は外壁と屋根の熱気が2階の小屋裏に集中して、エアコンがほとんど効かない。 いずれも設計書を承認の上施工したわけだから、クレームというのもおかしいとは思うが、住んでみて始めてその設計の不備に気づくという愚かさを恥じてはいるが…。併せてご教示を…。 アドバイスいたします HQ住宅研究所 FAS本部 代表 福地 脩悦
昨今の構造材は殆どが乾燥木材を使用います。仮に多少、木材の乾燥収縮があったとしても、外壁のコーキングが切れるような事はあまり考えられません。また、サイディングの内側に通気層がありますので、この通気層は侵入した雨水を除去する効果もあり、室内にまで侵入する場合は少ないと思われます。要因は、おそらく、紫外線劣化によるものか、三点接着と言って、コーキングの下にバックアップ材を使用しない場合、外壁材の乾燥収縮でコーキングが切れる場合があります。
平成12年4月以降に竣工したものについては、住宅品質確保促進法で、外壁からの雨漏りには瑕疵担保責任が施工者に課せられています。この法的な責任を施工者に負わせるには、竣工三年目、微妙な時期のように思われます。しかし、仮に法的な責任を課す事の時期に竣工したとしても、竣工引渡し時の瑕疵責任ですので、その後、素材劣化などによるものは、対象にならない場合があります。通常では、三年目でコーキングが本件のように亀裂が入った場合、殆どが施工者の誠意で無料で補修工事を行ってくれるものです。 また、室内側の内装材の亀裂も木材と内装材の乾燥収縮度合いが異なるので、一般的にもある程度の亀裂は生ずるもであり、施工者の多くは、無料で補修してくれるのが普通です。施工工務店に感情的ならなように事情をよく説明して、出来るだけ無料で補修していただくように依頼して見てください。 九州のような温暖地では断熱材が薄いので、夏場の天井裏の温度が70度くらいまで上昇する場合があります。小屋裏の自然換気量を多くするようにして、天井裏のグラスウールを出来るだけ厚く敷きこむ様にすべきでしょう。200ミリから300ミリと北海道なみの厚さにすべきです。冷房効率があがり、冷房費用が半分以下に低減します。断熱材の暑さはおそらく、九州地域の基準で施工していると思われるので、グラスウールの敷き込み費用は、ある程度、質問者が負担する事になるでしょう。しかし、グラスウールの敷き込みは費用も余りかからないので、是非、行うべきと思います。 ★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。 |
![]() 「床下浸水6センチ!」へ私の経験から<広島県広島市・NJさん(会社員・48歳・男)>
建物の床下の構造が詳しくわかりませんが、1階床材の裏側に断熱スチロールが貼られ床下は防湿土間コンクリートになっていませんか?もし、そうであればほぼ夏型結露に間違いないと思います。夏の湿度が高い時期に床下に入った空気が夜の間に冷えた土間コンクリートの放射冷却により湿気が断熱スチロールに附着し、それが水滴となって土間コンクリートに落ち、その現象が何回か繰り返されて床下浸水6センチになったものと思われます。私も3年前、同じような体験をしました。現在は適切な処置を施している為、床下浸水も土間コンクリートの湿気も全くありません。Iさん宅の床下の写真等、見せて頂ければ幸いです。
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NPO住宅110番はリニューアルいたしました。 |