住宅クレーム110番

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J110 News

外壁の汚れで悩んでいます


<北海道札幌市手稲区・とまぴーさん(主 婦・39歳・女)>



 新築して引き渡しから3ヵ月、窓枠に付いた汚れが雨が降ると一緒に流れて、アルミサイディングによだれのように黒い線が付いてます。施工メーカーにクレームとして処理してもらえるのでしょうか?
 早急に取らないと、日焼け等でもっと目立ってしまいそうです。淡い色のサイディングなので、結構目立ちます。
 窓枠をどのように加工すると、今後、このような問題はなくなりますか? それとも外壁を保護する何か良い方法はありますか?



アドバイスいたします
(株)丸豊伊藤建業
高橋博美(北海道建築士会 千歳支部 青年部)
電話:0123(23)2277


ホームページ:http://www.marutoyohome.com/

 このクレームは意外と多く発生して?おり、特に淡色系の外壁(サイディング)に多く見かけられます。
というか、ほとんどの場合に発生しているのではないかと思われます。
 まず考えられるのが、とまぴーさんがおっしゃっている、窓枠の汚れによるものですが、新築引き渡し時の美装が完全でなく、雨によってその汚れが流れて、シミになるものです。この場合だと、施工店に相談して、清掃等してもらったほうが良いと思います。
 2つ目は、(こちらが本命ですが)大気中に含まれている「チリ、ホコリ、排気ガス」などの汚れが雨によって(特に手稲区は風が強いですよね)外壁を伝わり、いつも流れている部分に黒い線として痕跡を残してしまっていることが考えられます。
 先に述べたとおり、ほとんどがこの汚れだと思います。それを防ぐ方法としては、たぶん窓枠は樹脂製だと思いますので、窓枠の両端下部分に「水切り(サッシサイド水切り)1組1,500円〜2,000くらい」という部品を取り付ける方法が、一番手っ取り早い方法です。外壁を保護する方法は、塗装を良いものに替える方法がありますが、根本的に今回のご相談には解決策とはならないですね。
 外壁材はアルミサイディングということで、良い選択だと思いますので、ある程度は妥協するか、後日、数年後(8〜10年塗装塗り替え時)に少し汚れの目立たない色にするかですね。
 良いアドバイスにならなくて申しわけありません(施工店をかばっているわけではないです)。


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増築した柱のひびで困っています


<匿名さん>


 2年ほど前に、2階に台所を2坪ほど増築いたしました。もともとの長方形の家にそれだけを付け足したため、その飛び出た部分を2本の木造の柱で2隅を支えるように建てました。その際、住宅メーカーの方が、もしかしたらこれでは地震のときに危ないかもしれないということでしたが、それほど強く言われなかったため、住宅メーカーで建ててもらうのだから大丈夫だろうと思っていました。
 半年後、震度4の地震があり、支えている2本の柱を覆っているタイルにひびが入ってしまいました。すぐに住宅メーカーに電話したのですが、すぐには来てくれず、また見に来るといって、結局、今になってこのままでは今度地震が来たら崩れてしまうので、下を柱ではなく壁に直したほうがいいといっています。
 こちらとしたら、なぜ増築する際にそれを言ってくれなかったのか、それがわかっていてなぜ建てたのか、とても納得がいかず、また直すのにお金がかかるというのは向こうのミスなのに、とても納得ができません。建てた際、保証書も契約書も作ってもらっていないのですが、やはり直すには自己負担しなければならないのでしょうか?



アドバイスいたします
建設大臣賞受賞
リフォーム・新築の北海道工房(株)(JRN正会員)
代表 廣瀬 誠
電話:011(882)1200


ホームページ:http://www.do-ko-bo.co.jp/

 結論から先に言いますと、メンテナンス工事として無償で補修工事をしていただける内容ではないかと判断いたします。地震などで起きた損害については、一般的には施工会社の責任を問うのは難しいのですが、それ以前の問題として「住宅の最低限の安全性を確保する義務が建築会社にはある」と考えます。住宅メーカーも「1階部分を柱ではなく壁にしなければならない」と施工当時の方法に問題があったようなことを自ら認めているようなので、早急に構造を補強していただけるよう、住宅メーカーの責任者とお話をしたほうが良いと思います。
 納得できる回答がなければ、建築会社の施工方法にミスがあることの証明が必要になります。費用や解決に多少の時間がかかりますが、まずはお近くの建築設計事務所などに相談してみてはいかがでしょうか。それでも解決できなければ弁護士に相談され、調停もしくは裁判などに持ち込み、解決していかざるを得ないかもしれません。しかし、かなりの時間がかかり、勝利する保証はありません。いずれにしても早急な対策が必要だと思いますので、お話し合いで解決することをおすすめいたします。


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住宅の基礎部分がいつも濡れています


<みどり さん>


 2年前に新築の一戸建ての家を買いました。
 最近、気づいたのですが、風呂やトイレのある側の基礎のコンクリートの部分が、雨でもないのに地面から10〜20センチほどいつも濡れて、シミになっています。このままでは大きな問題になるでしょうか。どのよ
うなことが原因と考えられますか? 床下収納がない部分で床下を覗けないのですが、一度、床をめくって見たほうが良いでしょうか。よろしくお願いいたします。



アドバイスいたします
HQ住宅研究所 FAS本部
代表 福地 脩悦


 配管の漏水が要因であることが十分に考えられます。放置しておくと漏水は次第に拡大して、床下の湿度を上げて、土台などを腐食させる場合があります。本件もその可能性が大きいので、床部分に点検口を設けて床下を早急に調査すべきです。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。


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ヒメカツオブシムシについて


<東京都北区・匿名さん(自営業・32歳・女)>


 去年から突然、大量発生した虫が何かわからず調べていたところ、ヒメカツオブシムシのHPに行き当たりました。ぬいぐるみの中に湧いているような形で大量発生し、どこで湧いているのか探ったところ、天井から下げている電気の裏や、温かい電化製品のところに大量にいることがわかりました(死んでいましたが…)。 冬になっていなくなったと思っていたら、今年また出てきて、恐ろしくて…。
 写真などを見ると成虫の形・色が似ているので、ヒメカツオブシムシかな?と思ったのですが、普通は衣類などにつくということですので、電灯の裏などにいるのなら、違う虫なのか? しかし、ぬいぐるみなどに付いたということはヒメカツオブシムシなのか? ならば、どのように退治したらいいのか、さっぱりわかりません。もしご存知でしたら教えていただきたいと思い、メールしました。



アドバイスいたします
環検サイエンス(KAN-KEN Science)
代表 中尾清孝
電話:048(840)5766


ホームページ:http://www.kan-ken.com/

 ヒメカツオブシムシの成虫は黒色で楕円形で、幼虫は赤茶っぽくて短い毛が無数に生えています。成虫の形や色が似ているとのことなので、間違えないとして回答させていただきます。
 ヒメカツオブシムシの幼虫の餌は繊維ですので、カーペットやぬいぐるみに付きます。しかし、成虫の餌は花粉や乾燥食品と変わりますから、成虫はぬいぐるみや繊維に付きません(産卵時は除く)。つまり、ぬいぐるみに成虫がいたとしたら、産卵のために付いていたと考えられます。
 対策として、できるだけナイロンなどの化学繊維の製品に変えたり、こまめに掃除機をかける、防虫剤を置くなどが一般的です。大量に発生したことを考えると大量に産卵されていることが予想できますので、衣類は洗濯して、タンスには市販の防虫剤を入れておいたほうがいいでしょう。ぬいぐるみなど洗えない物は破棄するのがいいのですが、思い出の品などで破棄できない場合は、ビニール袋に入れて天日干しをしたり掃除機で圧縮するような方法で殺虫します。殺虫剤で手軽に駆除とはいきにくいので、上記のような方法で少しずつ減らしていくことが重要です。当然ですが、部屋の整理整頓とお掃除は続けてください。
 この虫に限らず、昆虫は温かい場所か餌の場所に多く潜みますので、家の中であれば電化製品の周辺や壁の中、畳や水まわりなどに寄ってしまいます。電化製品などは根本的な原因ではないので無視しても良いですが、餌がある場所(畳・食品・水まわり)は直接的な原因になりますので、しっかりと対策をしましょう。


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細長い虫を見かけますが…


<匿名さん>


 今年の春頃から、夜になるとフローリングの端のほうに、体長5〜6ミリの細長い虫を見かけるようになりました。銀色で、両端に触覚のようなものが2本ずつはえていて、よく見ると横縞がかすかに見えます。ピークは梅雨で、毎晩、一度電気を消してしばらくしてから見回ってみると、一晩で5〜6匹程度退治していました。畳の部屋にも出てきたので、押入れを掃除してみると、そこにも5匹ほどいました。たまに黒くなっているのも見かけます。すごくすばしこくって、畳の縁や壁と床の間に逃げ込んで行きます。数日前にさらに小さい、2ミリほどの同じ虫が落ちている髪の毛をむしゃむしゃと食べていたのもみました。インターネットで調べたのですが未だわからず、困っています。
 この虫の正体はなんですか? 対策も教えてください。



アドバイスいたします
害虫のことなら駆除から再発予防まで
(株)青山プリザーブ
前林 十三男
電話:011(882)1722


ホームページ:http://www.aopuri.co.jp/

 細長い虫の正体は下の絵に似ていればそれは、ズバリ「シミ」です。下の絵と似ていなければ、それはズバリ「わかりません」。この絵、うまいでしょ。虫駆除屋じゃなくて絵描きになれば良かった。でもこの虫、書画の大敵で、書籍害虫の代表種なのです。

 で、対策はというと、家に出る場合は対策なしです。「バルヨン」とか「地球赤」とか、煙をたいて呪文を唱える程度でしょうか。匿名さんは掃除好きなようですから、それで十分な対策です。虫は友達! 髪の毛をむしゃむしゃ食べていたにしても、お掃除の手伝いをしてくれていると思えば可愛いじゃないですか。あなたに危害を加えることはないでしょう。
 そんなに目の敵にしないで、仲良くやってください。時々挨拶して、目に余るようなら一晩で5〜6匹退治してください。


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職人が引出し内を物色!」はよくある話


<東京都調布市・NTさん(自営業・42歳・男)>


 よくある話です。
 知人のところは、息子が工事中に窃盗をして新聞沙汰になりました。うちは母のへそくり140万円をいかれました。
 自営ですので、住宅イコール会社です。警察に言っても、内部の犯行かもしれないといいます。20名ほどの会社です。ただ、その時期、父が退院後、隠し場所に臥せっておりましたので、工事中以外はその場所で床についておりました。工事以外に考えられません。
 業者にビデオを見せて、違う職人を手配するなり、別の業者に事情を説明するなりしたほうがいいかと思います。



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屋根裏の梁のヒビと家の捻れについての質問


<HMさん>


 悩んでいます。
 3年前に耐震診断をいたしました。結果、総合評点(1.5以上)は安全ですと判定されました(1.542の結果でした)。
 平成12年に彩色石綿セメント板(築22年です)屋根を、ある一流メーカーの瓦に替えました。そして8月23日にメンテナンスに業者が来て屋根に上がり、亀裂が4ヵ所あり修理しました。念のため、雨漏りがないか確認のために屋根裏に入り、雨漏りはないと確認しました。しかし、梁にヒビを発見。このヒビは家がねじれてのヒビだと言われました。また、棟束の繋ぎ目が浮いたり棟木がねじれていました(添付ファイル6画像、20k〜30k/画像)。
 この土地は私が住んで22年(新築建て直し)になりますが、父がその以前30年前に建てるときは池を埋め立てて建てたようです。
 念のため床下にもぐって見ましたが、赤土で表面に白いカビがあります。じめじめする感じです。よろしくご指導ください。



アドバイスいたします
HQ住宅研究所 FAS本部
代表 福地 脩悦


 小屋裏の小屋束の隙間は見た目より、構造的には大きな問題になりません。大梁のヒビ割れは全く問題ありません。また、ねじれ状態も、その形状で建物の構造が定着していますので、気にする必要はありません。
しかし、小屋束と梁、母屋と束を繋ぐ金物が少ないような気がします。簡単な金物工事ですので念のために、金物の追加を行ったほうが安心でしょう。
 むしろ床下に白いカビが発生しているほうが、はるかに深刻です。床下全体が常に乾燥している状態に維持できるよう、早急に改善すべきです。改善方法は、床下換気扇を設けて、床下の通気を促したり、防水シートを敷いたりしたり、状況によって施工方法が異なります。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。


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市街化調整区域って住宅は建てられない?


<匿名さん>



 将来、店舗併用住宅を建てたいと思っていて、今から土地探しをしているのですが、安い土地を見つけたので不動産屋で詳細を聞いたところ、市街化調整区域だということで、店舗は建てられるが住宅は建てられないということでした。しかし、最初に店舗だけを建てて許可をもらい、その後、住宅部分を増築するという方法があると教えていただいたのですが、本当にいいのでしょうか? 場所もいいし安いので購入したいと思っていますが、建築中または建築後に何か問題がおきては、たいへん困るので…。



アドバイスいたします
建設大臣賞受賞
リフォーム・新築の北海道工房(株)(JRN正会員)
代表 廣瀬 誠
電話:011(882)1200


ホームページ:http://www.do-ko-bo.co.jp/

 基本的に市街化調整区域とは、都市の健全な発展と計画的な町づくりを図るため「市街化を抑制する区域」として定められています。 したがって、市街化調整区域内は一般住宅や工場にかかわらず、建物の建築すべてが規制されています。 ただ、市街化調整区域内において建築が認められるものもあります。その一つに、周辺居住者の日常生活のため必要な物品の販売、加工、修理等の業務を営む店舗、事業場等(都市計画法第34条第1号) という項目があります。
 この文面から、住宅については基本的には建築は認められないということになるでしょう。 しかし、店舗といっても許可される事業内容が各自治体によって違いますし、札幌市に限っていえば、住宅部分が店舗規模以下、かつ175m2以下であれば、店舗併用住宅も建築可能となっております。 なので、現在考えられている土地の管轄自治体、宅地課のほうへ直接連絡を取っていただいて詳しい内容をご確認されてはいかがでしょうか。
 いずれにせよ、許可を取った後、増築うんぬんについてはトラブルの元となりやすいので、おすすめいたしません。 場合によっては、行政指導が入ることも考えられます。


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