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フーチングのない深基礎はあり?<神奈川県藤沢市・Wさん(会社員・33歳・男)>
私の友人が購入した建て売りの基礎の一部(西側全部)が深基礎(H1900)構造となっていました。ところが図面を確認すると、その基礎部分に耐圧盤(フーチング)がありません。
施工業者に確認すると、行政の指導に基づいた作業を行っているので問題ありませんと言われました。ところが市(行政)に確認したところ、そんな指導はしていないと言う。どちらの話が正しいのかわかりません。 また、耐圧盤(フーチング)のない深基礎というものが、基礎として正しいものなのか教えてください。 アドバイスいたします 州建設(株) 後藤英樹 電話:011(811)9292 ホームページ:http://www.tateyo.com/kuni/
基礎建築は地盤の地質、地域よって違ってきます。しかし住宅の基礎は、おおまかに下記の4つに分かれます。
・ 独立フーチング基礎 ・ 複合フーチング基礎 ・ 布基礎(連続フーチング基礎) ・ ベタ基礎 通常、住宅では布基礎またはベタ基礎がよく使われます。しかしご指摘のとおり、すべての基礎がフーチングまたはベタ基礎になっています。 また、基礎梁(地中梁)の幅が240ミリ以上の場合は、布基礎が必要のない場合もあります。 (参考 平成12年5月23日建設省告示第1347号建築物の基礎の構造方法及び構造計算の基準を定める件) |
ホワイトウッドについて<兵庫県神戸市・匿名さん(31歳)>
建材のことでお聞きします。調べれば調べるほどわからなくなってきたので、どうか教えてください。
今度、家を新築するにあたって、お願いしている会社は「ホワイトウッド」しか使わないらしいのです。何でも、加工がしやすくて扱いやすいから、とか。 「ホワイトウッド」とは何ぞやとネットなどで調べてみると、北欧産の木であること、集成材が近年、飛躍的に伸びているらしいこと、等がわかりました。その社長が言っているのがホワイトウッドの集成材なのかはわかりませんが、もしそうなら、集成材は剥離の心配があること、ホワイトウッド自体が腐りやすくて虫に弱いこと、等で心配です。もちろん、こちらが要望すれば他の材も使ってくれると思いますが、ホワイトウッドでも問題がないのなら、別に構わないのかなとも思うところでもあります。北海道など湿気の少ないところではホワイトウッドが使われるようですが、今度建てる場所は関西(明石)で湿度が高いし、土地自体が「水に関係ある地名」のところなので、湿気があると思います。だから心配で…。土台だけでもヒバとかにしてもらうほうがいいんでしょうか。建てて10年でホワイトウッド集成材が腐っちゃったという話も、どこかに載っていました。もしも、例えばヒバなり杉なりを適材適所に使った場合、全てホワイトウッド集成材で建てる場合に比べて、どのくらいコストの差があるもんなんでしょう? 長々と申しわけありませんが、阪神淡路大震災を経験した身として強い家は欲しいし、でも在来工法がいいし、予算に限りはあるし、で考えあぐねてしまいました。どうかよろしくお願いします。 その建ててくれる会社の施工自体はとても丁寧で、信頼のおけるところではあるんです。念のため。 アドバイスいたします (株)木の香の家 代表取締役 牧田誠司 電話:022-771-1886 ホームページ:http://www.konoka.jp/
構造材としてホワイトウッドを使用することは、近年たいへん普及しております。ホワイトウッドという材料は、北欧やロシア産のスプルースという木材を中心とした総称なのですが、この木材だけでは強度はあまり強いものではありません。ホワイトウッドを構造材として活用するためには「集成材化」が必要であり、このことにより、強度が安定することにつながります。集成材というのは、一本の木材を使用するのではなく、強度的に弱い部分をカットし、約3センチや2.5センチなどに板状にしたものを、接着剤を塗布しプレスをかけたものですが、このような材料は、一本物よりも格段に強度が期待できるのです。また、部分的な強度のばらつきが一本物よりも安定しているので、今日の木造には欠かせない商品と思われます。さらに、接着剤について、かつては接着能力が弱かったので、経年変化とともに剥離するという問題もあったようですが、現在の集成材は改良されているので、仮に割れるときは木材のほうが割れるほど、接着剤は進化しています。現在使用されている接着剤は無害なので、安心して使用できると思います。
確かにホワイトウッドは水にはあまり強い木とは言えませんが、これは構造だけではなく、気密や通気など、木材に湿気を通さないような処理を壁面部分に施しているかどうかが影響しますので、工務店の構造をあらためて確認されたほうがよいと思います。 一つ気になる点は、土台だけでもヒバを使用したほうがよいか、と書かれている部分です。集成材とはいえ、一般的にはホワイトウッドを土台には使用しません。それはあまりにも土台に使用するにはやわらかい木だからです。シロアリや湿気の影響が大きい部分なので、一般的にはヒノキやベイヒバ、防腐処理されたベイツガなどの木材か、LVLという合板を張り合わせた2次加工品を使用します。ホワイトウッドは土台には不向きな木材ですので、工務店にぜひ確認されることをおすすめいたします。 |
フローリングの一部張り替えのデメリットは?<大阪市阿倍野区・Kさん(会社員・44歳)>
築3年のマンションですが、リビングのフローリングの上に湿った新聞紙を放置してしまい(約2〜3週間)、フローリングの板約10枚が黒ずんでしまいました。洗いの業者が処理をしたのですが、黒ずみはとれず、業者曰く、新聞紙のインクが染み出てシミになったのではないかとのことです。新聞紙のインクを除去することは可能なのでしょうか。また、一部張り替えの場合、フローリングの浮きの発生、もしくは、踏み心地が変わるとリフォーム業者は言います。一部張り替えのデメリットはどのようにあるのでしょうか。ご教示ください。
アドバイスいたします 建設大臣賞受賞 リフォーム・新築の北海道工房(株)(JRN正会員) 代表 廣瀬 誠 電話:011(882)1200 ホームページ:http://www.do-ko-bo.co.jp/
築3年のマンションでしたら、たぶん防音フロアーを使われているのではと思います。防音フローリングの種類もさまざまなので一概には言えませんが、一般的な積層合板に特殊塗装仕上げのフロアー材でも、無垢材の塗装仕上げのフロアー材であっても、相談のように新聞のインクが染みたのであれば、表面の塗装を取り除いてしまわない限り解決できないと思います。仮に、表面の塗装ごと剥がすことができたとしても、最初の状態の塗装の仕上げに戻すことは非常に難しいことなのです。まして、塗装下の合板等の基材にまで達していれば、なおのことと言えます。
そこで、直す方法とすれば、部分張り替えか全面の張り替えになるケースが多いのですが、問題は張り替えの部分が全体の中のどの部分なのかということです。フロアー材というのは、No.1図のように「さね」といわれる部分をつなぎ合わせて張ります。きれいに剥がそうとすると、張り終わりから張り始めに向かって、順番に剥がしていかなければなりません。そのため、張り替える部分が張り始めに近い部分だと、全体に剥がさなければうまくいかないケースがあります。 その場合であれば、生活をしている現状には家具があったり等、床の上にあるさまざまものが邪魔になってくるので、それらをどこによけるかとか、簡単に移動できないものをどうするとかの問題が出てきます。そういった、わずらわしいことを避けるため、直したい部分だけ張り替えるやり方があるのですが、No.2図にあるように「さね」という部分のつなぎ合わせ部分を、切ってしまわなければ剥がすことができません。また、そこに新しいフロアー材を張る場合も「さね」がつながらなくなるわけです。 そのため、防音材としてのクッション部分が、つなぎ合わせた部分で別々に動くことになるので、踏み心地が変に感じたり、つなぎ合わせた部分の隙間が目立ったりします。後から小さい面積で接着することになるので、完全に接着する前に動かしたりすると、浮きや床鳴りの原因になることもあります。また、同じ色の材料を使った場合でも、生産時期が違うと色にも多少違いがでるので、少し違和感が出たりといったこともあります。 いずれにしても、一番良い方法は全部を張り替えることなのですが、ご予算等、さまざまな問題もあるので、十分に理解した上でお考えになられることをおすすめします。 |
雨どいはこんなもの?<埼玉県川越市・KNさん(会社員・31歳・男)>
はじめまして。偶然ここのHPを見つけ、何度も参考にさせていただいています。
つい先日、新築一戸建てを購入し、引き渡されました。今住んでいる場所から近いこともあって、引越しする前に何度か見に行ってました。 そこで、ふと見つけたのが、雨どいです。屋根の雨水が集められてパイプを通って建物の四隅から流されていくのはわかりますが、敷地の地面に向けてパイプの出口があります。雨が降ったら、敷地に向けて屋根の雨水が放水されるような感じです。自分の頭の中では雨どいのパイプは、地面に突き刺さっていて側溝などへつながっているものだと思っていました。この雨どいの雨水の流し方はいいのでしょうか。合併浄化槽を設置しているから、雨水の流し方はこのようになるのでしょうか。これでは、庭が水びたしになってしまうのではないかと考えてしまいます。 アドバイスいたします (株)木の香の家 代表取締役 牧田誠司 電話:022-771-1886 ホームページ:http://www.konoka.jp/
雨水をまとめて処理するかどうかは、基本的には自治体の判断にゆだねられています。最近の開発などでは造成段階で宅地内に汚水と雨水の枡を設置し、雨水も垂れ流しにならない処理がなされている方が多いと思います。
どのような宅地に新築されているのかは文章ではわかりませんが、宅地内に雨水の枡がないのであれば、地面に直接放出する方法は決して間違っているとは言えません。また宅地の雨水を道路の側溝に放出するという方法は、一般的ではないと思います。それは道路の側溝は、基本的には道路上に降りそそぐ雨水を集水して放水する計算であり、宅地の雨水まで計算されていないからです。この点も地域によって差違があることと思いますので、自治体に確認されたほうがよろしいかと思われます。 なお、現状で庭が水浸しにならない簡単な方法として、雨水が落ちてくる部分の地面をスコップで掘り、そこに砕石を入れるとよいでしょう。まわりの地面より、より早く水が浸透することにより、おおよそ問題は解決されるのではないかと思います。また、より浸透を期待したい場合は、農業などでよく使用するのですが、暗きょパイプというものを埋めるという方法もあります。業者に依頼してもよいですし、暗きょパイプはホームセンターでも手に入りますので、DIYでやられてもよいかと思います。 |
床の傾きの施工誤差範囲とは?<(主 婦)>
床の傾きについてお教えください。
施工誤差範囲というのは具体的にどこまでなのですか?(新築の建売住宅です) アドバイスいたします 州建設(株) 後藤英樹 電話:011(811)9292 ホームページ:http://www.tateyo.com/kuni/
床の傾きの許容範囲は、1000分の3以下と考えてください。
大体の目安としては、6畳間の長手方向なら1センチ程度の高低差までが、許容範囲です。 |
釘は錆びても大丈夫?<石川県小松市・NTさん(会社員・36歳・男)>
ログハウス建築中ですが、基礎工事の後床下合板を張っていました。その日は雨で、作業中も後も雨よけはせず、そのままでした。結局、合板は水を吸っていて、乾燥したら反るのではないかと心配です。問題なのは打ち付けた釘が錆びてきていることで、これを監督に聞いたところ、特に問題ないとの回答でした。しかし、錆びる鉄釘を使うというのは問題だと思います。ステンレス釘は高いから使わなかったとしか考えられないのですが。
本当に床下合板の釘が錆びてても大丈夫なんでしょうか? アドバイスいたします (有)神田商会 神田明俊 電話:01238(8)0863 ホームページ:http://www.kanda-sk.jp/
ステンレス釘は、確かに高価ではございますが、一般的に住宅建築においては、完成後、釘が外に見える場所に使用いたします。使用する場所といたしまして、例えばデッキなどがあげられます。
ご心配されている釘のさびについては、悪いことばかりではなく、表面がさびることによって、抜けにくくなるという利点もございます。 |
NPO住宅110番はリニューアルいたしました。 |