|
屋根裏の木梁のひび割れ<大阪府高槻市・SAさん(会社員・43歳・男)>
築4年の3階建て住宅に住んでいます。先日、屋根裏を初めて見たところ、乾燥のためか、梁のほとんどにひびが入っています。ひびの発生は、梁と柱を接合する金属継ぎ手のところから発生しており、幅5〜10ミリ、長さ1000ミリ程度で、深さは数センチと思われます。また、梁の変形によりほぞ継ぎ手部分がねじれたり、10ミリほど離れたものも多くあります。金属継ぎ手が割れた部分に打ちこまれていると、機能しないように思えるのですが、いかがでしょうか? 工務店に電話しても、ひび割れは考慮しているので、問題なしと言っています。
アドバイスいたします 住まいを科学する技術集団・新住協メンバー 須藤建設(株) 副社長 須藤芳巳 ホームページ:http://www.sudo-con.co.jp/
今回せっかくの機会なのでがっちりと調べてみました。
木材工業会の資料に「杉構造材の干割れが力学的性質に及ぼす影響」の実験データーが発表されていて、『杉材の生材含水率は一般的に高く、しかも心材の水分移動が非常に悪いため、特に心材率の高い心持ち材では表面割れなどの損傷を生じやすい。干割れ(特に表面割れ)は、表層部の乾燥による収縮が内層部によって拘束されるために生じる。従って収縮率などの関連から、干割れを生じやすい材はむしろ材質的に強度性能が高い。「針葉樹の構造用製材の日本農林規格(JAS)」の割れに関する規定も、干割れが強度に影響しないとの考えから、貫通割れのみが対象になっている』となっています。 以下、実験(曲げ強さと曲げヤング係数について)を通して、前記の事が証明されています。 しかしながら干割れは乾燥に関するクレームのうち第1位にランクされ、干割れと強度の関係についてエンドユーザーの理解を十分得られていないのが現状です。 今回の場合、工事の段階で含水率がいくらだったのか知りたいところですが、まずはひび割れが貫通割れ(金属継ぎ手の箇所も含めて)かどうか確認してください。単なる干割れであれば安全です。 |
「私の家はMS電気室の真上ですが…」へのアドバイス<Y・Sさん(会社員・52歳・男)>
私は、住んでいる者ではないのですが、実際に貴方の悩んでいるような物件を何棟か施工を担当して建てる立場でお客様と対応した経験と、その後の状況を知る立場でアドバイスいたします。
このような物件は、設計段階で防音防振対策(設備機械の防振防音型、機械とコンクリートとの設置面への超防振ゴム設置、部屋の壁天井部分への遮音材張付、遮音型換気口、天井部分のコンクリート厚150以上)はすでに行われていて当然のことと思いますので、まず販売事務所で確認をすべきです。対応済みであれば、あとは施工に問題がなければ、まず貴方の心配はないと思われます。このような物件は小規模物件で多く見かけます。ただ、人にもよると思われますが、普通の人には聞こえない音、気にならない音が、聴覚の特別な人や神経質な人に聞こえるために問題となることはあり得ます。このケースの場合は対処できませんので、ご注意願います。 それと気にかかるのは、販売担当者の回答が「住んでみないと分かりません」と言うような売主側の対応は、住んでからの姿勢が疑問になります。売主、施工会社が信頼できそうか検討が必要でしょう。同じ条件の他物件でも多くの人が生活しているのですから、あまり気にしないでよいのではないでしょうか。 7/1 「私の家はMS電気室の真上ですが…」に対する私の意見 |
「マンション敷地内駐車場の子供の遊びに悩んでいます」に私見<大阪府富田林市・Y・Cさん(会社員・22歳・女)>
以前、私が住んでいたマンションも、マンションのすぐ前が立体駐車場でした。いつも下で遊ぶのは、マンションの住人ではなく、マンションの近隣にある一戸建てに住んでいる家族がボールで遊んだり、キャッチボールしたりと、とんでもない家族でした。たまに、子どもだけで遊んだりしていて、いつも上から見ていてハラハラしていたものです。
一度だけ、ゴルフボールがネットのフェンスを越えて、車のボンネットに当たってしまい、すごいヒビが入ってしまう事件がありました。住人の誰かがその様子を見ていたようで、その住人の子どもが割ってしまったのを目撃したようです。目撃していなかったら、たぶん黙っていたんでしょうね。その点からしても、常識がないなぁって思いますけど…。新車だったようで、補修費用も結構かかったみたいです。 それ以来、遊ばなくなりました。やはりお金の問題になると、親もびびったんでしょう。たまに誰かほかの子が遊んでいても、みんなマンションの住人がけっこうピリピリと神経質になったみたいで、中には「車上あらしがいる」と警察に通報する人もいて、警察沙汰になることもしばしば。それ以来、「あそこのマンションはうるさい」という暗黙の了解ができたようで、あまり遊ぶことはなかったです。でも、ボール遊びはしなくても、三輪車とかで遊びまわっているのは見掛けましたが…。本当、あきれて物が言えませんね。 それから、マンションで話し合いをして自治会の回覧板や、掲示板、マンションの入り口に、「最近マンションでボール遊びをしていて、大切な車が損傷する事件がありました。単に子どもの遊びであっても、大切な車にキズをつけたり、車の補修費もばかになりません。最悪な事態にならないよう、みなさんくれぐれも遊ばせないよう注意してください」といったような、おふれ書をまわしてもらったみたいです。 なんだかんだ言っても、人間、修理が掛かる=お金の話になると、あっヤバイみたいな感じで結構過敏になるんだなぁと思いました。 それからは、敷地内で遊ぶ人はいなくなりました。それに、敷地内に「この敷地内に立ち入る人すべて不審者とみなし、警察へ通報します」という看板も立ててもらいました。たかが、子どもの遊びといっても、大切な車が傷つくのはイヤですらね。 やりすぎかなぁ〜?とも思いますが、徹底的にこちらの姿勢を見せたほうが効果があるように思います。 2003/02/08 横浜市のY.Sさんの「マンション敷地内駐車場の子供の遊びに悩んでいます」を見て |
「引き渡し前の水漏れトラブル、住宅メーカー対応は正しい?」に私見<福島県いわき市・KTさん(自営業・50歳・男)>
完成間際のトラブルで大変なところ、とお察しいたします。
水漏れに対する対応については、別途、専門家の方々が回答されると思います。私は、そのような問題のある施工状態では、きっとそれ以外にも問題がある、と、経験上から思います。 壁をはがしたり大変な目に遭っておられるところですが、この際、構造面(柱や梁・筋かいの接合部なども含めて)や防水対策など、はがした箇所から厳しく点検されることを、ぜひともお勧めします。そして、できるだけ写真撮影をされることが肝要です。点検方法等はHPにたくさん出ていますから、それらを見られればいいのは、と思います。 その上でもう一度、契約上の責任問題等に入ればいいのではないでしょうか。損害賠償の問題はかなり厄介なので、あとで交渉するためのの証拠にもなりますから、まずは点検と写真撮影をされることをお勧めします。 |
NPO住宅110番はリニューアルいたしました。 |