住宅クレーム110番

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J110 News

排水管の耐久性はどれくらい?


<Fさん>



 こんにちは。ホームページを拝見いたしましたので、早速メールを送らせていただきます。
 実家が下水道・水洗化工事をすることになりました。現在、築9年くらいになると思うのですが、今使っている排水管をそのまま使用するか新しいものに取り替えてもらうか、悩んでいるそうです。新しく交換するのとしないのでは、工事費が倍近く違うそうです。排水管の耐久性(?)はどれくらいなのでしょうか? 新しくしたほうが良いのでしょうか、それともそのままで大丈夫なのでしょうか? 母親に相談されたのですが、私にはわかりません。 (--;  ご指導のほどよろしくお願いいたします。 m(__)m



アドバイスいたします
山本技術士事務所
所長 山本廣資


 排水管を取り替えるかとのお悩みとのことですから、ご実家は浄化槽をお使いのことと想定します(汲み取り式の場合で排水管を水洗式で使えるということは考えられませんから)。

  排水管は建物から浄化槽までの配管で、たぶん塩ビ管を使っているものと思います。その場合は耐用年数は40年(地盤沈下や、重量物の載荷がないものとして)です。
 
 耐久性を考えて新しく交換する必要はありません。ただし、道路の公設桝(マス)までの、排水管の勾配によって、既存配管が使えない場合は取り替えの必要が発生します。


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フローリングの隙間について悩んでいます


<兵庫県神戸市・匿名さん(主婦・41歳)>



 はじめてメールさせていただきます。今年、3月14日に団地2階の住居リビング・廊下・洋間(合計約30平米)を、敷き詰めじゅうたんからフローリングにリフォームいたしました(1枚のフローリング材 909ミリ×145ミリ) 。
 4月中旬に、リビングの床を拭き掃除していたら、フローリング材とフローリング材の間( 縦長のほう)に隙間が空いており 名刺1枚入るほどでした。他にも「もしや」と思い、洋室を点検すると、1〜2ミリほどの隙間が空いている箇所が6ヵ所も(縦・横どちらにも)ありました。そのうち1ヵ所は(横)、名刺5枚入る箇所があり、とても驚きました。そして廊下も見ると、すでに隙間をコーキングで埋められている所が、なんと5ヵ所もあり、1ミリほど空いたままの所が8ヵ所も見つかりました。コーキングは、きっと施工後すぐにされたものと思われます。リビングも探すと、もっとあるかもしれません。
 それを先日施工した業者(おそらく下請けの方)に見てもらうと、「施工上の問題はない」と言っておられました。今日は、リフォーム業者の営業の方と、フローリング材のメーカーの方にも見ていただいたところ、「一番上の合板の所が1ミリ縮んでいるので、隙間が空いている。もう一度、6月末ごろに来て見てみたい。梅雨の時期だから、隙間が埋まっているかもしれない」と言われました。もし、空いたままであれば、補修はコーキング材で埋めるようなことも言っておられましたが、こちらは、こんなにたくさんの箇所が不具合なのに納得いきません。しかも、今回はそれで埋めても、また他の場所が具合悪くなるかもしれません。一応、保証期間は1年あります。
 こういうクレームは、よくあるのでしょうか? また、全面張り替えをお願いするのは無理なことでしょうか?
 こちらは素人でよくわからないことばかりですので、どうぞよろしくお願いいたします。



アドバイスいたします
建設大臣賞受賞
リフォーム・新築の北海道工房(株)(JRN正会員)
代表 廣瀬 誠
電話:011(882)1200


ホームページ:http://www.do-ko-bo.co.jp/

 フローリングといっても、その材質や製造方法によって特性が変わってきます。特に無垢材は湿気や乾燥に敏感で、膨張や収縮が顕著に現れる場合があります。通常フロアーと呼ばれているのは合板下地で、膨張や収縮もわりと少ない材料です。しかし、名刺1〜2枚程度は許容範囲ではないでしょうか。下請業者は施工に問題はないと言うし、メーカーもはっきりしないようなので、下記を参考に、あくまでも元請業者と話を進めたほうが良いと思います。

・「こういうクレームはよくあるか?」
 やはり湿度の関係で多少の隙間は出ますが、限度の問題だと思います。主にこのようなクレーム原因は、メーカーの製品不良・業者の施工不良・住まい手の環境が極度に乾燥状態か湿度の多い生活をしてる場合等が考えられます。

・「全面張り替えはお願いできるか?」
 元請業者が異常であることを認め、原因が明確になれば、後はどのようにどこまで直すか、責任割合がどうなのか、金額はどうするかを話し合って決めれば良いと思います。
 
 保証書の件は、何をどのように保証するのかがわかりません。まず保証内容とクレームが合致してるかどうか、要するに原因をはっきりさせないと次に進まないと思います。


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基礎の鉄筋の錆に疑問


<鳥取県米子市・Aさん(38歳・男)>


 現在、着工が始まったばかりですが、基礎に使う鉄筋が錆びていることに不安を感じています。鉄骨造のメーカーで錆対策は構造体のほうではしっかりしているとのことですが、基礎の鉄筋の錆が問題になったりしないか聞いたところ、特に問題がないとのことでした。土台となる部分で不安です。教えてください。



「NPO住宅110番より」
 以前に、今回と似たケースについて掲載したことがあります。参考までにそちらをご覧ください。→「基礎の鉄筋の錆びについて
 他に読者のみなさんで、ここに寄せられたご相談へ、ご意見・アドバイスをいただける方、メールをお寄せください。


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基礎工事の翌日に局地的大雨


<大阪府吹田市・TTさん(会社員・28歳・男)>


 先日、住宅の基礎工事を行っていただいたのですが、翌日の夜から局地的大雨が降りました。枠にコンクリートを流し込んだ後なのですが、強度がどうなのか心配です。現場監督がおっしゃるには、流し込む日が雨でない限り大丈夫と言うことなのですが、どうなのでしょうか?



「NPO住宅110番より」
 以前に、今回と似たケースについてたくさんのアドバイスをいただき、掲載したことがあります。参考までにそちらをご覧ください。→「基礎コンクリート打設後すぐに雨!
 他に読者のみなさんで、ここに寄せられたご相談へ、ご意見・アドバイスをいただける方、メールをお寄せください。


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身体障害者住宅の定義ってあるの?


<匿名さん>


<〜NPO住宅110番より〜ここに寄せられたご相談へ、読者のみなさんでご意見・アドバイスをいただける方、メールをお寄せください。>

 私は、某住宅メーカーの営業担当をしております。こんな質問は場違いかもしれませんが、お客様とのトラブルで悩んでいます。
 3年前に身体障害になったお客様の住宅を、設計段階から、バリアフリーの専門の先生や病院やら、あらゆる情報を集めて車椅子の方が住みやすい家を建てたつもりなのですが、完成後も建築時の対応やイメージの食い違いを理由に、いろいろな細かい部分、住宅メーカーとしての保証内容以外のクロスの汚れ・玄関モルタル欠け・建具の使い勝手・その他あらゆることに難癖がつき、「うちは身体障害者の家だから」それが出来ると言ったから○○ハウスに頼んだと言って、3年たった今でも無償で修理することを要求されています。請負契約時に図面、見積もりを納得して契約していただいたのですが、何年たっても「うちらは素人だから」とか「身障者の家だから」と言って、永遠に住宅に関する身の回りの世話役を強制させられます。確かにお客様を満足させられなかった自分が悪いのですが、対応できる限界は超えており、逆にこっちが訴訟を起こしたい気持ちです。
 こんな例は今まで聞いたことはありますか? また、私の考えはメーカー側の社員として間違っていますか? 身体障害者の住宅の定義というものはあるんでしょうか?



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設計契約を解除したいのですが…」に、私の感じたこと


<北海道虻田郡倶知安町・mhey-tさん(会社員・47歳・男)>


 私が感じたことだけ、一言。
 仲介屋が、設計者とあなたの間に入ったんですよね? 3者が同席の打ち合わせはできない条件でもあったのでしょうか。私には、3者でひたいを寄せ合って、相談・打ち合わせをすべきだったのでは?と、思えるのですが。
 もし、私が仲介者で、あなたの言うようにメモをとらないのであれば、なおさら、設計者に直接、変更部分を相談させます(結果として、伝言ゲームになるのを防げます) 。
 もし、私が設計者で、仲介者が入るのなら、3者で話せるようにするか、いやでもメモをさせます。もしくは、録音させるとか、確認のサインをしてもらって(あなたのね!)ないと動きませんが…。
 もちろん、私の感じたようなシチュエーションばかりではないとは思いますが。数年前に、私も同じような営業マンに泣かされたことがありましたので、人ごとではないと思いました(ちなみにそのときは、設計者の立場でした)。



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無責任な不動産会社に打つ手は?


<東京都・あこ さん>


<〜NPO住宅110番より〜ここに寄せられたご相談へ、読者のみなさんでご意見やアドバイスをいただける方、メールをお寄せください。>

 以前から一人暮しをしようと思い、昨年2月に新築マンションの購入の契約をし、12月に入居して5ヵ月が経ちました。先日、内覧会のときにチェックして補修をしてもらう予定だったものが、まだ終わっていなかったので、補修に来てもらったときに建設会社の人から聞いたのですが、私の購入したマンションは「間取りの変更が自由にできる」ということでした。私はそのときに初めて知りました。
 本当に「間取りの変更が自由にできる」ということを確認するため、不動産会社の担当営業に確認しようと思い、会う約束をしました。担当者に聞いたところ、「間取りの変更は自由です」と言うのです。私は、「そんなこと聞いたことありません。どうしてそんな大切なことを教えてくれなかったのですか?」と聞きました。そうすると、担当者は「一番初めにモデルルームに見学しに来たときに言いました」と言うのですが、聞いた覚えがないのです。このことを担当者の上司に伝えて、善処するように言い、翌週その回答を聞くために会う約束をして帰りました。
 契約後、壁紙等を選ぶ「相談会」(といわれているそうなのですが)に行きました。同じマンションの他の人は一斉に「相談会」に出席したらしいのですが、私は遅く契約をしたので、1人だけ参加の「相談会」だったのです。そのときに設計士の人に、パンフレットを拡大コピーした部屋の図面を見せられて「どうなさいますか?」と聞かれました。私はどういう意味で言っているのかわからなかったので、「逆に他のみなさんはどうされているのですか?」と聞きました。設計士さんは「カウンターの幅を広げたりしていますね」と言われたので、私もカウンターの幅を広げるようにお願いしました。「あと、他にはみなさんはどのようにされているのですか?」と聞いたのですが、「それくらいですね」と言ったので、友人にアドバイスをされていたコンセントの位置等の変更をお願いしました。その後すぐに、また別の変更箇所が出てきたので、設計士のところに直接メールを送りました。そのマンションに住むのは私だけではないので「他の人の変更で忙しいんだな…」と思って、しばらく待ってみたのですが、なかなか返答が来なかったので、こちらからまたメールを出しました。2度目のメールでやっと返信されてきたのですが、「確認してみます」とのことでした。その後、また確認後の連絡がなかったので、またメールを出してみたところ、こちらからの質問に対して可否ではなく、「できると思います…。また確認してみます」と曖昧な返答でした。そんなやり取りをしているうちに数ヵ月が経ち、こちらから営業担当に電話したら、「あ…それならできていますよ」と言うのです。私が「できるならできるとハッキリ言っていただかないと困ります」と言ったら、「設計士の方から連絡が行っていると思いました」とのことでした。
 一番初めに参加した相談会が、担当者は私が「1人だけの相談会」だったことも忘れていたようで、他の人と話が混同していました。
 もちろん、私は不動産を購入するのは初めてだったので、契約には両親に立ち会ってもらうことにしたのですが、そのときも「間取りが自由に変更できる」ということは一切説明はされていないのです。「間取りが自由に変更できる」と知っていたら、変更するかしないかはともかく、検討したはずです。
 通常、契約をするときには、契約書の内容等を確認しながら進めていくと思うのですが、その他にその物件の特徴や長所・短所(これはあまり話したがらないのですが)を説明するのが当然だと思っていました。「間取り」のことに関しては、契約書の書面には「自由設計」とは記載できないとのことですが、口頭で説明するのが当然だと思います。
 後日、偶然にも担当者と街中で会ったので、週末に会う約束をした時間の変更をお願いしたところ「行きませんから!」と言うのです。私が「どうして?」と聞いたところ、「上司は行く必要はないということだったからです」と言うのです。話を聞くと「パンフレットにも書いてありますから、説明する必要はないのです」と無責任なことを言ったのです。確かにパンフレットには「2LDK→1LDKに変更できます」と書いてありました。私は「2LDKを1LDKに変更するなら、パンフレットに記載してあるとおり」「2LDKなら、そのまま」と解釈をしていたのです。「パンフレットに記載されている間取りはうちが一番だと思っている間取りなんだから、それをあえて変更しますか?なんて聞かないでしょう!」と言うので、「それでは、他の人には間取りの変更ができるという権利を、私には与えられなかったということですね。同じ価格表に基づいてきちんとした金額を払って購入したのに、不公平ではないですか?」と言ったら、「それはあなたの理解不足でしょう」と言うのです。もちろん、不動産会社の社員は物件等に関して知識を持っているのですから、販売するときにお客様全員に解釈の差がないように説明するのが、営業担当者の役目ではないでしょうか? 私からすれば「あなたの説明不足でしょう」と言いたいところです。
 そして、週末になり、連絡が来ないまま担当者は来ませんでした。その他にも、床暖房がパンフレットどおりに暖まらない(業者に確認したところ、暖房パネルの切れ目とのこと)、床板が離れてきている、ユニットバスのシャワーフックの位置が違う、エアコンの排水溝がない、通電テストをしていなかったのでコンセントが使えない、網戸がきちんと閉まらない、フロアマニキュアを施工してもらったら髪の毛等がたくさん入っている等、問題がたくさんありました。いろいろな説明をするために営業担当者がいるのに、それを怠ったから、このようなことが起こった上に、約束を破り、何も説明がないのはおかしいと思います。その他にも、管理組合で集まったときに、他の住人の人も「○○さん(不動産会社)は全然説明が足りないのよね…」と言っていました(ちなみに、他の間取りの家は、エアコンダクトの配管が部屋の中に剥き出しのため、見た目も悪く、カーテンもきちんと閉まらないそうです)。
 いつも、あの不動産会社には「思っていました」と、勝手にこちらが理解していると思い込まれていました。実際には、こちらには何も伝わらずにいたことに気づかず(本当は気づいていたのかもしれませんが…)、自分たち(不動産会社)の思うように進めていかれたことが、とても悔しいです。全てのことに関して責任逃れをしようとしていることが、許せません。
 現在、階上の間取りと生活サイクル違うため、足音・騒音で困っています。この一件で、体調を崩してしまいました。
 このようないい加減な不動産会社に打つ手はないでしょうか? 皆様の知恵をお貸しください。よろしくお願いいたします。



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床下工事は必要なかった?


<千葉県松戸市・AMさん(会社員・25歳・女)>


<〜NPO住宅110番より〜ここに寄せられたご相談へ、読者のみなさんでご意見・アドバイスをいただける方、メールをお寄せください。>

 平成14年に「ます」を無料で見るということでお願いしました。掃除をしないといけないということでしてもらい、床下に漏れていないかどうか見ますと言い、床下にもぐりました。
 業者は「カビが生えている。アトピーやハウスダストの原因になるから危ない。基礎がずれている」と言い、床下工事をすることをすすめました。調湿剤をまき、換気扇を取り付けました。費用は70万。
 しばらくして地震がありました。今度は「基礎がどうなったか見る」ということで見てもらいました。その結果、地震の対策をしたほうが良いということで、30万かかりました。
 平成15年に今度は違う業者がやってきて、同じように「ます」を見て掃除することになりました。この業者は、前にした業者のことをうまく施工していないと言っていました。そして一度は断ったのですが、再び来て「体に悪い」というようなことを言いました。家にはまだ幼い子もいますし、アトピー気味なもので弱気になってしまい、再び工事をしました。換気扇、調湿剤、畳6畳(交換)をやりました。費用は40万です。
 合計で140万です。これならば、リフォームしたほうが全然良かったのでないかと思いました。費用も高すぎると、あとでいろいろ見て知りました。どうにかならないでしょうか?
 弁護士に相談しましたが、「やる必要のない工事」とうことが証明できないと難しいと言われました。
 不動産の紹介で床下を見てもらいましたが、2度目の工事はやることはなかったでしょう、とは言われましたが、立証ができるか…ということでした。
 平成14年に中古の住宅を買って、1ヵ月もしないうちにこうなってしまいました。みなさんのアドバイスをお願います。


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