|
![]() 外壁の割れとアンカーボルトの間隔<埼玉県東松山市・TMさん(会社員・35歳・男)>![]()
2002年に新築しました。1年もしないうちに、外壁が割れてきました。なんでも、デザイナーズ住宅ということで、外観は奇抜な家です。外壁はモルタルにジョリパット仕上げをしておりますが、ジョリパットをしていない部分(つまりモルタル)に直接塗装をしただけです。その部分にヒビが入っています。建設会社にクレームをいったところ、補修するといって半年以上たち、せっついて、補修に来たと思えば、シリコンで埋めただけです。不安になります。そんなんで、また割れないのでしょうか?
次に、基礎のアンカーボルトの間隔ですが、建築法ではどのくらいの間隔にアンカーボルトを打つのでしょうか? ちなみに、私の家は木造2階建て・2×4ですが、ボルトとボルトの間隔が約50センチくらいあるようです。しかも、明らかに木材の中心付近ではなく、木材の端のほうに穴があいていて、アンカーボルトで固定されています。 ほかにもたくさん施工不良があり、契約を無かったことにしたいくらいですが、それも無理と思いますので、何とか、外壁の割れだけでも満足のいく修理をさせたいところです。ご指導よろしくお願いします。 アドバイスいたします ヘリテージホーム 電話:0178(73)5155 ホームページ:http://www.heritagehome.co.jp/
・外壁の割れについて
外壁が割れないようにするための方法で考えられるのは、 1 下地処理をきちんと施す(外壁のジョイントが開かないようにする) 2 塗膜を弾性の高いものにする(外壁のジョイントが開いても、塗膜が割れないようにする) 3 1および2の両方 です。したがって、外壁が再度、割れないようにするには、上記のいずれかの方法が確実ではないでしょうか? ・アンカーボルトの間隔について 2×4工法に関する規定は基準法関係告示第56条にあります。それによると、「アンカーボルトは、その間隔を2メートル以下として、かつ、隅角部および土台の継ぎ手の部分に配置すること」とあります。50センチの間隔だけを見ると安全側といえます。隅角部や土台継ぎ手部分にもきちんと入っているか、ということもポイントになります。 |
![]() 風呂の排水が基礎に溜まっていた!<大阪府高槻市・NAさん(会社員・35歳・男)>
住宅性能保証付きの新築一戸建てを購入しました。入居から1月半が過ぎたころに、排水の不備が見つかりました。風呂の排水管が接続されておらず、約40日分の風呂の排水が全てコンクリート基礎に溜まっていました。すぐに施工業者へ連絡し、水を抜いてもらい、翌日に雑巾等で水分を拭き取り、10日後に防蟻処理をやり直しました。コンクリート自体は乾いているように感じますが、若干においが残っているので炭のシートを入れています。施工業者は、木材まで浸かっていたわけではないので問題ない、と言っているのですが、その後の対応に誠意が感じられないのと、設計段階からミスが多く、引渡し時にも未完成部分や図面と異なる部分が多かったこともあって、当方としては信用できません。第三者に構造上の影響がないことを検査してもらいたいのですが、どこに頼めば良いのか悩んでいます。施工業者は住宅保証機構は対応してくれないだろうと言っています。
また、施工業者としては金銭補償をする気はないように言われました。構造上の問題はないの一点張りで、床下に汚水が溜まっていたことで商品価値が低下していると言っても、理解できないようでした。当方としては、ミスが発覚した時点で補償の話になると伝え、今までに起こったミスをリストアップして渡していたにも関わらず、1ヵ月以上、責任ある立場の人間からの謝罪の電話すらありませんでした。迅速かつ的確な対応を誠意を持ってしてくれれば、金銭の補償を求めるつもりはなかったのですが、法的な手段を取るしかないと思っています。何か良きアドバイスをお願いします。 アドバイスいたします HQ住宅研究所 FAS本部 代表 福地 脩悦
配水管の破損で床下が水浸しに陥るトラブルは、ときどき発生する場合があります。本文から、現在、床下のコンクリートが乾燥しているようなので、態勢に大きな影響はないものと思われます。しかし、土台まで水は浸からなかったと言いますが、今後も注意深く監視すべきでしょう。土台の含水量が減少しない場合、腐食菌が発生したり、虫の被害に遭う場合があります。
施工者の不誠実な対応はいささか不満でしょうが、もし、土台が腐るなどの現象が発生した場合は、住宅品質確保促進法の適用となりますので、施工者側の責任を法的に負わせる事が可能と思われます。 いずれにしても、施工者とあまり感情的にならず、冷静に上記、品確法のことも含め、慎重に施工者側に事態の改善を促す事ことが、質問者にとってベターと思われます。 ★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。 |
![]() 浴室の換気について<三重県鈴鹿市・MTさん(会社員・33歳・男)>
現在、家を建てる計画をしており、ハウスメーカも決めて準備を進めているところです。
建てようとしているメーカーは気密検査も行い(カタログ値ではC値:2)、第3種計画換気システムが標準装備で、浴室にもその排気口をつける予定でしたが、浴室の仕様を標準品から機種をグレードアップしたところ、そのシステムバスには換気・乾燥・涼風・暖房の4機能のついた換気装置(おそらく局所排気)が標準装備となってることがわかりました。それで、どのようにすればいいか悩んでいる点があります。 浴室の換気は、 1)システムバスの標準装備の4機能の換気装置はやめて、計画換気の排気口をつける 2)両方つけて、通常は計画換気の排気口から換気 3)局所換気のみ(浴室には計画換気の排気口はつけない) どの方法が、換気・湿気・結露・断熱などの観点から理想的なのでしょうか? ハウスメーカの営業担当者は換気・結露に関してはあまり知見がないようで、質問がわかってもらえません。アドバイスをお願いいたします。 アドバイスいたします HQ住宅研究所 FAS本部 代表 福地 脩悦
家全体の換気は、家そのものの気密性能と大きく関係します。本文で家全体の気密性能を確認できませんが、浴室換気は局所換気とするのがベターです。
本件の場合、浴室に装備された4つの性能は、家全体の換気と別に考えるべきで、そのまま使用することが望ましいと思います。家全体の換気については、気密性を高める施工方法や開口部の仕様、間取りやライフ スタイルなどによっても、その手法を変えなければならない場合があります。 気密と換気の相関関係を熟知した工務店に設計施工を依頼すべきと思います。 ★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。 |
![]() タオルだけピンク色に変色?<匿名さん>
新築マンション(築1年)で、洗濯するとなぜかタオルだけピンクに変色してしまいます。設備屋さんに見ていただいたところ、カビじゃないかとのこと。給水管は、ポリブテン管を住戸の中に使用していて、受水槽からポンプで各部屋へ給水している管はライニング管を使用しているとのこと。ピンクに変色するのはタオルだけで、ほかの肌着などは変色しないので、今、状況を確認中です。
ユニットバスなんかにもピンクのカビが生えることがあるとの業者の答えが本当なのか、事例があれば教えてください。 「NPO住宅110番より」
ユニットバスなどにピンクのカビが発生するという現象については、以前に掲載した中にもありましたので、参考までにそちら(以下)をご覧ください。
「「水が赤い?」への追加意見」 また、ここに寄せられたご相談へ読者のみなさんで、タオルだけがピンク色に変色するという同様の経験がある方、解決された方など、ご意見・アドバイスをお寄せください。 2002/03/02 ピンク色のカビみたいな跡が… 2001/09/08 「「水が赤い?」に似た現象がわが家でも」 について 2001/09/01 「水が赤い?」に似た現象が我が家でも 2001/09/15 「水が赤い?」について 2001/08/11 水が赤い? |
![]() 「マンション契約直後に売主業者が倒産してしまいした」へアドバイス<東京都世田谷区・KJさん(自営業・45歳・男)>
千葉県のひろさんへ
えらい目にあっちゃったと、さぞお思いのことと思います。ところでご心配の件ですが、売主が潰れて「まいったなあ……」と思ってるのは、ひろさんだけではありません。そう、そのマンションを建設しているゼネコンもまいっちゃっているはずなんです。竣工しても、その建築費がもらえない可能性があるからです。いいですか、私は弁護士ではないので法的に有効なアドバイスできません。あくまで事情通の話として聞いてください。 デベロッパーの倒産ということであれば、民事再生でいくかどうか、ちょっと疑問なところもありますが、基本的には大口の債権者は土地購入代金の融資先の銀行、ノンバンク、そして建設を請け負っているゼネコンの2者になると思います。そして、債権者が最も強く希望することは、いかに多くの債権が回収できるかということになります。その場合、仕掛かり工事でもうすぐ竣工間近というような物件であれば、ユーザーに引渡ししてお金をもらったほうがいいんです。それだけ回収できるんですから。ただ、再生の目途が立たない会社で、まだ半年以上工期がかかるなんてケースで、途中までつくったものを解体しても、土地だけのほうが転売しやすく回収しやすいということであれば、そのマンションの契約も解約ということになると思います。厳密には再生計画によりこれらが決定されるわけですから、裁判所の手続きとかもあるので、その動向について即答はしてもらえないはずです。ただ、竣工間近の物件については、お金の回収および転居の手続きも済ましている善意の第3者の存在で、代理受領といって銀行やゼネコンが代わりの窓口になって引渡しを済ませているケースもあります。ですから、ひろさんとしては、購入したマンションの工事の進捗状況を現場の中は入れませんから(倒産、民事再生提出と同時にロックアウト)、外見だけでもどのくらいできているか把握すること。そして、売主(つぶれても電話は掛かります)に電話をして、再生手続きをお願いしている弁護士さんの連絡先を聞いてください。そして、弁護士さんに、自分の立場と自分の物件の今後はどういうスケジュールになるか聞いてください。弁護士さん以外はほとんど口を聞いてくれませんから、売主の営業担当なんかに電話しても時間の無駄です。ちなみに運よく入居できれば、アフター2年保証と品確法がらみの10年保証は施工したゼネコンが出すと思います。いずれにしろ破産にしろ再生にしろ、限りなく完成に近いものは商品とします。これは間違いありません。経験者が言うのだから確かです。めったに聞けない話です。(笑) ひろさんの幸運祈ります。 |
NPO住宅110番はリニューアルいたしました。 |