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家が揺れてあちらこちらで気になる事が!!<匿名さん>
築1年のわが家は、入居時から家が揺れるのです。揺れ方は、細かい揺れが周期的に一日中。コップに水を入れて置いておくと、水面が波打っています。また、1階の和室にある花や木も揺れています。業者にすぐ言い見てもらっても、このようなケースは初めてのこと。揺れを調べる会社を探すとのこと。未だ解決していません。
最近、家のあちらこちらの床が鳴り出してきました。2階の部屋ではドアがズレ、閉まらなくなり、調整を限度いっぱいまでしてもだめでした。水平計で計ると斜めになっていました。 これから一生住み続けると思うと、とても心配でノイローゼになりそうです。わが家は欠陥住宅なのでしょうか? どこかで調べることはできるのでしょうか。また、基礎が原因だったら建て直してもらえるのでしょうか? 妻も、いいかげん建て替えてほしいと言うほどです。どうぞよろしくお願いいたします。 アドバイスいたします HQ住宅研究所 FAS本部 代表 福地 脩悦
考えられる家の揺れの原因は、地盤の揺れ波長と、家の構造部分の耐力波長が取り合ったときに起こる場合があります。地盤面の揺れ波長を変えるか(セメントミルクの注入などの方法がある)、家の耐力壁の波長変更(筋かいの入っている壁を、増やしたり減らしたりして行う方法がある)で、多くが解決できます。
本件においては築1年ということですので、構造部分の乾燥収縮に伴う床鳴り現象や、建具の建て付け不具合が発生する時期でもあります。水平測定器で計測しても、部分的な収縮による傾きという場合もあります。細かい調査が必要です。 不同沈下の有無を調査するには、外側から家全体の傾きを計測しなければなりません。どこの工務店でもレベル測定機材を持っていますので、計測を行うよう要請すべきでしょう。もし、不同沈下による傾きの場合、本件は平成12年4月以降の物件ですから「住宅品質確保促進法」の適用を受けます。この法律は、本件のような主要構造物に、傾きなどの弊害が起きて、その原因が施工者の瑕疵(本件は施工者の地盤調査確認の不足などが考えられます)によると判断された場合、施工者側の責任を明確に義務化した法律です。 いずれにしても、感情的になったら事を上手に運べなくなりますので、冷静に落ち着いて施工工務店と十分な刷り合わせを行ってください。 ★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。 |
ホットカーペットの下が濡れる<大阪市・Sさん(会社員・45歳・男)>
直に布団を敷いていて、夜になると寝てもいないのに布団の下が少し濡れているのがわかります。ホットカーペットを入れると、1時間くらいは熱線のとおり、フローリングが汗をかいてすごく濡れます。そのあとは吸い込んでいくのか蒸発するのかわからないですが、何事もなかったようにカラッとしています。下に何か敷いてくれとのことですが 果たして1時間とはいえ、ホットカーペットの下が濡れるのが普通なんでしょうか(この状態は隣の部屋でも同じでした)? それとも湿気の割と多い部屋なんでしょうか?
ちなみに、2階の床には断熱材が入っていません。 考えられることを教えていただけませんか? よろしくお願いいたします。 アドバイスいたします HQ住宅研究所 FAS本部 代表 福地 脩悦
床が冷えている場合に、本件のような現象が起きることがあります。布団は通常でもかなりの湿気を含有しています。この布団を冷えた床の上に敷きますと、冷えた床の部分に布団の湿気が凝縮されます。
ホットカーペットを使用した場合、一時的に布団と床の温度差を大きくするので、湿気の凝縮を誘発することが考えられます。ホットカーペットで床そのものが温まってきますと、蒸発して乾燥しています。理屈は合っていると思われます。 本件の解決方法としては、断熱材の使用で床を冷やさないようにすべきです。さらに、常に布団を乾燥状態で維持すべきでしょう。 ★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。 |
高気密・高断熱仕様の家での強制換気システムについて<IEさん>
はじめまして、建売住宅の購入を検討している者です。
早速ですが、内断熱式・軽量鉄骨製の高気密・高断熱仕様の家の購入を検討しているのですが、強制換気システムはあったほうが良いのでしょうか? さまざまなHPを見ましたが、やはり、あるに越したことはないように考えています。しかし、現在検討している家(大手住宅メーカー製)は、強制換気システムはありません。けれど、HPを見ると「標準装備」となっているので、この点はきちんと確認するつもりです。 なお、断熱仕様については下記のとおりです。
以上、ご回答よろしくお願いします。 アドバイスいたします HQ住宅研究所 FAS本部 代表 福地 脩悦
建築する地域がわかりませんが、新築するのであれば、天井の断熱材は厚いほど効果的です。日本全国、夏場において直達日射を受けますと、屋根の表面温度が100℃近くにも上昇し、天井裏の温度も70℃くらいまで上がります。夏場の暑さ対策としても、地域に関係なく、天井裏には厚い断熱材を使用すべきです。また、本件は、床、壁、天井、各部位の断熱材の素材が全部異なりますが、その継ぎ足し部分に十分な施工配慮が求められます。
換気装備については、出来上がる家の気密性能によって、その手法を変えなければなりません。本件の鉄骨内断熱の手法では、気密性能を持たせるのは至難の技となります。さほど高くない気密性能の場合は、換気設備を持たない自然換気で十分の場合もあります。換気装備が曖昧なのは、気密精度の仕様によって異なるからだと思われます。 実際に気密性能が高くなれば、機械換気と自然換気を組み合わせたものが必要となります。さらに気密性能が高い住宅になりますと、オール電化装備を必要とする場合があります。 日本の住宅産業は、大手メーカーも含め、気密性能と換気設備に対して、対応が後手後手にまわる傾向が見受けられます。事前の打ち合わせを十分に行って、悔いのない家づくりを行ってください。 ★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。 |
「ドレン管から水が漏れ出て水浸しに」へ私の意見<旭川市・飯田均さん(会社員・52歳・男)>
私は屋根板金業者です。突然の出来事で大変だったと思います。
まず修復する手立てとして、給排水設備からの水漏れの場合、火災保険にて補える部分があると思いますので、一度保険のほうを問い合わせてみてはいかがでしょうか。維持管理は1年に1回、屋根のごみ等を点検するのが一般的ですが、できれば2回、夏と雪の降る前にゴミ・落ち葉などを除去したいものです。 今回の水漏れは、天井のビニールに溜まった水が一気に落ちてきたのではないでしょうか。その水の出所は、 1)屋根トタンのはぜ組部分からの漏水 2)排水パイプの継ぎ手からの漏水 3)排水パイプが詰まって《凍結・ゴミなど》水が溜まり、スノーダクトと屋根トタンの取り合い、またはパイプの継ぎ目から水があふれた 4)スノーダクトの排水ドレン部分の雪が解け、穴あき状態となり、そのまわりが凍りつき漏水した などが原因と思われます。 一般にコーキング等は5年から7年で劣化することもありますので、板金屋さん・コーキング屋さんに点検してもらうことも維持管理には必要と思います。経過状況を詳しく各業者さんに説明し、原因を確認し対処してもらうのがよいと思います。 |
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