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基礎上辺が凹凸で土台と密着しないのです<匿名さん>
半地下(コンクリート)+木造2階の自宅を新築中です。
上棟したところを見学したときに気がついたのですが、基礎の上辺が水平でなく、建物全周にわたって基礎と土台(木材)の間に最大1センチほどの隙間があいていました。 ハウスメーカーは後で隙間を埋めれば良いと説明していますが、どうも気になります。どなたか、解説してくださらないでしょうか。 アドバイスいたします やがみ建設(株) 矢上 博紀 電話:011(761)4734 ホームページ:http://www.yagami-asc.co.jp/
写真を拝見すると、あえてかなりの隙間をあけているように推察されます。したがって、天場モルタルで水平レベルを合わせているようには思えませんので、その点での隙間は問題ないかと思います。安全のため、土台上場(基礎上場ではない)に水準器を当てて、レベルを確かめるのが良いかと思います。施工業者も自信があれば水準器を貸してくれるでしょう。
写真だけでは断熱、気密の工法がわかりませんが、断熱は床下の土台・根太部分で行い、気密も床合板部分で行う施工方法と思います。その場合、床下構造材の除湿のためにコンクリートスラブと土台間に隙間をあけ、施工するのは正しいかと思います。しかし、外壁側の水切り処理をしっかり施工しなければ、外部より雨がスラブ部分へ浸入する恐れがあります。 どういう意図で「後で隙間を埋める」と言ったかわかりませんが、写真に写っているのが室内側の地下へ降りる階段であれば、見栄えが悪いので埋めると言ったのかもしれません。 一枚の写真で、是非を説明するのは難しいことです。できれば、矩計図があれば、より詳しく分析可能かと思います。また、建築場所(北海道?九州?)によっても、施工方法の重要順位が変わりますので、知りたいところです。 |
ボルトの緩みは工事ミス?<神奈川県伊勢原市・H.Sさん(会社員・31歳・男)>
工事ミス? これは工事ミスですか?
約2年前に、あるフランチャイズメーカーで自宅を建築しました。最近、自分で配線を引くために、天井裏に登りました。そうしたら、梁や小梁等の固定ボルトが半分以上緩み(手で回るくらい)または抜けが発見されました。早急に、メーカーに問い合わせをしたところ、「木の収縮があるから、緩むのはしょうがない」と言われました。固定のボルトは、ちゃんと締まっていた所もあります。ばね座金もついています。本当に、2年くらいでゆるゆるになってしまうのでしょうか? また、1階の天井裏もほんの一部見られますが、そこも緩んでいました。 メーカーは1階はジプトーンも剥がさなくてはならず、工事に相当な時間がかかり、コストもかかるため、締めることすら難色を示しています。 どのように、対処したらいいのか、本当にこんなに緩んでしまうのか? アドバイスお願いいたします。 アドバイスいたします 住まいを科学する技術集団・新住協メンバー 須藤建設(株) 副社長 須藤芳巳 ホームページ:http://www.sudo-con.co.jp/
■住宅で使用する木材の含水率において
一例として住宅金融公庫の基準では、構造材20%以下になっています。 通常、建築1年後に構造材の含水率は15%以下にまで乾燥し、木造住宅として安定してきます。したがって、木造住宅は引き渡しのときが完成ではなく、1年経って木材の乾燥が止まるまでが工事ともいえます。 完全乾燥の木材で建築できれば良いのですが、木材の供給において自然・人工乾燥の環境・期間・技術、さらには保管時の大気湿度などの問題から、ある程度の含水率が認められています。そのため、木材の乾燥による問題をあらかじめ予測して、いろいろな対策(木材の継ぎ手等)が立てられ、工事が行われてきました。 ■今回の問題に関して 各社とも、使用木材の乾燥度合いを予測して施工法を決め、工事を行う責任がありますので、 1. 木材乾燥によるボルト緩みの程度と構造強度の関係について、メーカーに正式な調査依頼をし、問題がないという強度保証を書類としてもらう。 2. その上で、メーカーの調査・対応が信頼できなければ、第三者(建築士)に調査を依頼し、構造強度を確認する。 以上の順序で進めてはいかがでしょうか。 問題は、現在の木材乾燥状況が、継ぎ手に支障があり、構造強度の問題があるかどうかです。築2年であれば、これ以上の木材の乾燥による収縮はないと思います。 |
「窓の結露と換気について。24時間換気システムには何の意味が…」へアドバイス<神奈川県鎌倉市・山田設計さん(自営業・46歳・男)>
窓をペアガラスにしたからといって、結露がなくなるわけではありません。断熱サッシにすれば違ったはずです(サッシの外側アルミ部分の冷気が、内側のアルミに伝わりにくい構造になっているからです)。
子ども室の窓は片側に網戸があるので、その分、そちら側のサッシに冷気が伝わりにくくなっているから、結露していないのです。 90センチ×180センチ以上の窓には、後付け雨戸を付ければ結露は減ります。雨戸は結構重要なのですが、付けない住宅が多くなりました。それが大変でしたら、窓枠内に木製のブラインドをするだけでも結露は減ります。寝室の窓は内障子のほうが良いかもしれません。ついでに夏のことも考えて霧除けの庇を付けると、もっと効果的です。詳しくは、http://www.ne.jp/asahi/kaiteki-home/yamada/に書いています。 台所の換気扇用に給気口があるはずですが、閉まっていませんか? 寒いので閉めてしまう方がいますが、隙間風を呼び込むことになりますので注意してください。 24時間換気システムは、最低1年に1度の整備清掃をしなければ本来の機能を果たしません。給気口、排気口、内部の換気扇等は結構汚れるものです(清掃は専門業者に依頼するほうが確実です)。 暖房器具もFF式でないものは水蒸気も多く出しますので、結露も増えます。FF式か温水式のものに換えたほうがいいでしょう。 |
「施工業者とのトラブルに関する投稿です」への意見<札幌市北区・A.Sさん(会社員・28歳・男)>
>私たちの家のためにそんな事になって、施工業者にそんな迷惑をかけては…と思いためらっておりました
とありますが、ここまでされて随分と人が良いのでは?などど思います。私は、そこに「お金を払ってモノを買う」「お金をもらってモノを売る」というモノの売買、客商売の姿が全く見えません。あまりに悪質すぎるし、信じられません。 私も札幌市北区に住んでいます。昨年、家を建てました。ハウスメーカーで建てましたが、ほとんどの対応に大変満足しています。同じ札幌、同じ区で、これほどまでに差があることが信じられません。 気持ちはわかるような気もしますが、時間が経過すればするほど、悪いほうへと行ってしまうのではないでしょうか。私は、全くのど素人で専門的なアドバイスはできませんが、早く、手を打たなければ、ひどくなる一方だということだけは言えます。 ここまでの状況でしたら、相手に対する同情は不要と思います。 |
「床暖房に関する相談です。不良品の交換は常識では…」のその後と追加質問<千葉県船橋市・ゆかだん さん(会社員・44歳・男)>
ハウテックさん、ご回答ありがとうございました。補修の費用は住宅会社が持ってくれました。また、同様に釘の傷で再度、床暖房に補修が必要な場合は、以後いつまでも住宅会社の責任で補修するという確認書をいただきました。
しかし、今度は床暖房をしている場所(部屋の隅20センチ程度の幅でパネルは入っていない)のフローリングの継ぎ目が、いたるところで2ミリ程度あいてきています。おそらく乾燥によるものでしょうが、当初、住宅会社の説明では、床暖房用のフローリングを使うので板が縮んだりしないということでした。まだ確認を取っていませんが、床暖房用のフローリングを使っていない可能性があるのでしょうか。もしそうであれば、フローリングのほとんどすべての張り替えが必要になりますが、住宅会社側の責任でやっていただくのが筋でしょうね。 また、ご意見をいただければ幸いです。ゆかだん アドバイスいたします ハウテックさん
床暖施工箇所のフローリングの隙間が2ミリほどになってきたとのことですが、当初の隙間はそれ以下だったのかは確認済なのでしょうか? 確かにちょっと2ミリは大きいかなとも思いますが、通常300×1800のフローリングの定尺寸法の組み合わせ部分ですと、結構、短手方向は隙間が大きくなる傾向があります。なんとなく隙間が大きくなった気がするという確証のない懸念であれば、正直に建築会社の人にこの話をされて、定尺物を一枚剥がしてもらうより仕方がないと思います。
その上で、もし床暖用フローリングでなければ、全部張り替えてもらい、もし間違いなく床暖用であればその1枚を剥がし、張り手間を支払ってあげるよりないでしょう。正直なところ、剥がさないと現時点では判断は困難でしょう。剥がせば、フローリングの裏側に型番とともに、たいてい床暖用が併記してあるので、まずわかります。床暖用と書いていないメーカーであれば、その型番で判断できますから、やはり一番確実な方法と思います。保証書を出してくれる建築会社さんです、必ず対応してくれると思います。 2003/02/15 「床暖房に関する相談です。不良品の交換は常識では…」の船橋市のゆかだんさんへアドバイス |
NPO住宅110番はリニューアルいたしました。 |