住宅クレーム110番

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木造なら一般的なこと?


<匿名さん>



 こんにちは。どなたか経験があれば教えてください。
 新築の木造住宅を昨年3月に購入し、住んでいますが、家のクロスの繋ぎ目に隙間が出来たり、外壁にひび割れが出来たりしています。
 建築業者に確認したところ、「木造の家屋では、冬場乾燥してくると、木が乾いて歪み、そのようになることがあるので、一年点検の際にまとめて処理します。一年目の冬場の歪みが一番酷いので、その後に処理すれば、もうその後は出てくる可能性は低くなる」ということでした。「木造の家屋であれば一般的なこと」
とも言っていましたが、これは本当なのでしょうか?
 もしどなたかご存知のかたがいれば教えてください。よろしくお願いいたします。



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一級建築士事務所
m+o エム・アンド・オー
湊谷みち代
電話:011(623)5182


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 木材にはもともと水分を含み、乾燥収縮をする性質があるので、ひび割れや割れ等を極力防ぐためにも含水率15%以下に乾燥された木材を使用します。木にとっても今までの環境とは異なり、住宅となると一年を通しての外気温や室内の温度変化によっての乾燥収縮が進み、結果、クロスの継ぎ目に隙間が出来たり、木製建具の不具合等が出てくる場合もあります。特に冬季間は外気温が低い中で室内暖房により温度が上がり乾燥が急激に進みます。しかしその状態もいつまでも続くのではなく、水分が徐々に抜け乾燥収縮は落ち着き始めます。その期間というのが目安として、1〜2年という事になるので、その時期にまとめて調整をした方が良い訳です。
 木は自然の産物です。都合良く作られた人工のものとは違って、人間と同様に新しい環境に慣れるのに多少時間がかかるものです。
 住宅を長持ちさせるためにも、出来るだけ木の性質を理解し、換気や湿度・温度の管理のことも心に留めておいてあげてくださいね。


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飛び入りセールス業者について…


<東京都港区・MHさん(女)>


<〜NPO住宅110番より〜ここに寄せられたご相談へ、読者のみなさんでご意見・アドバイスをいただける方、メールをお寄せ下さい。>

 年をとった母が飛び入りセールスのリフォームにつかまり既に契約済み。その業者が悪質かどうかを調べる方法はないでしょうか…。
 世の中悪い業者ばかりではないと思うのですが、やはり飛び入りセールスが気になって…教えて下さい。



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建築契約の解約について」私の場合


<神奈川県藤沢市・KRさん(会社員・29歳・男)>


 この方は2週間とのことですが、私どもは既に9ヶ月以上遅れており、弁護士にも入っていただき解約を求めております。明らかな契約違反だと思うのですが、未だに裁判所からの処分も得られておりません。契約解除に当たり、未完工事代金を算出したいのですが、カギも悪徳業者が握っており、見積もりの依頼もできません。このようなケースにおいて私がお願いできる先はないものでしょうか。この不景気の折、どの業者もこのような面倒に巻き込まれたくはないのでしょうが、一消費者として建築業者ほど信用できないものはないと改めて感じております。大手といわれる業者でも、銀行に債務の棒引きをさせているようなご時世に理性のある業者を探すことは不可能なのでしょうか。



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目隠し設置要求に悩んでいます


<東京都豊島区・ISさん(会社員・40歳・男)>


<〜NPO住宅110番より〜ここに寄せられたご相談へ、読者のみなさんでご意見・アドバイスをいただける方、メールをお寄せ下さい。>

 自宅兼アパート建築中の道路向かい側の方からの目隠し設置要求に悩んでいます。
 現在4階建ての自宅兼アパートを建築中です。接道状況は西側に約8mで、北側隣地とは約18mの長方形の地型です。1〜3階は賃貸ワンルーム19戸で、4階部分は私達の住まいとなります。ちなみに、北側の道路に接道している手前、今回、直接の北側隣地の方ではなく、西側の道路(幅員約5m)をはさんだ向かいの方を中心として斜め向かいの方、北側隣地奥の方、3者連名による、北側部分の全面的な目隠し設置要求の内容証明郵便を設計事務所あてに受領しております。北側隣地との境界は地境より建築基準法どおりに距離をとって建築してあります。
 北側隣地の奥の方のみ、直接覗けてしまいそうな部分に一部、目隠しを設置する予定にしています。これに対し、西側道路を挟んだ方が、直接覗かれるとは思えないのに、全面目隠しを強行に要求している状況です。 今までに、この方とトラブルなどはありません。どうやら、自分の家を建て替える時に(10年位前)やはり隣同士で目隠しの件で相当もめたので、それを教訓として、私に言ってきているように見受けられます。
 一部目隠しで、押し通そうと思っているのですが、一般的にはどうなのでしょうか?派手な喧嘩も好みませんし、かといって、全面的に目隠しなど、とんでもない!とも思って悩んでおります。



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モルタルのひび割れや湧き水の問題で悩んでいます


<神奈川県横浜市・T.Oさん(会社員・33歳・男)>


 木造軸組工法2階建て、ひな壇の住宅地内の新築建売住宅を購入し丸1年になりますが、以下の不具合が発生しています。

1.モルタル外壁のひび割れについて

 ソフトリシン吹きモルタル外壁のひび割れについてですが、入居前の内覧会時点からひび割れ数発見しており、時が経つにつれ、増加しています。入居から10ケ月後にひび割れを補修してもらいましたが、とても新築とは思えないほどの状態です。モルタル外壁はこんなものなのでしょうか?外壁工事を手抜きしたとしか思えません。全面補修を依頼したい気持ちでいっぱいです。
・外壁の施工は、ラストップ(10mm)を下地に、10mmの厚さでモルタルを一度塗りし、リシン吹付け(業者は、ラストップが下地になっているため、モルタルは一度塗りで問題ないと言っていました)
・ひび割れの幅は1mm〜1.5mm程度で、深い箇所では下地のラストップに到達
・画像は補修後の状態で、補修作業は、ひび割れ箇所にコーキング剤を注入し、リシンを塗布。模様のように見えるところがひび割れ補修箇所です。
 ちなみに幅1mm程度のひび割れでも、やはり補修したほうがいいのでしょうか?

2.湧き水について

 プレキャストの駐車場入口と地盤との境界や、擁壁の水抜きパイプからいつも水が流れています。入居から梅雨時期直前までは未発生で、梅雨に突入してから現在までは途切れることなく、水が流れています。真夏に1ケ月ほど降雨がなかった時でも、いつも水が流れていました。これほどまでに水が湧き出てくるのをみると、地盤がゆるくなっているのではないか?、大地震発生時に液状化現象が発生するのではないか? など不安な日々をおくっています。見た目が悪いので業者に依頼し、水抜きパイプより導水管を接続し、それを駐車場入口の地面下に埋め、マスまで接続し、排水するように工事してもらいました。画像は、導水管を駐車場入口地面下に埋める前の状態です。ちなみに導水管を埋めたあとは、見かけ上、ほとんど地表面に水が出てくることはなくなり表立っては見えなくなりましたが、マスを見ると、やはり常に水が流れているのを確認できる状態です。ひな壇の地形のため、発生しうる問題なのでしょうか?



アドバイスいたします
HQ住宅研究所 FAS本部
代表 福地 脩悦


 ヒビの入らないモルタルの仕上げ方法があります。小幅の捨て板を下地にして、ラスを力骨でU釘で固定し、一回目の下塗り、表面を荒らしておきます。厚さはラスを塗り込む際におのずとある程度の厚さとなります。乾燥してから中塗りを行い、柔らかいモルタルの上から細い網ラスを押さえ込みます。表面は凸凹状態で仕上がります。乾燥してから仕上げ塗りを行います。
 この方法以外でヒビが入らないと言い切れる方法は、存在しないと思われます。本件のラストップ(商品名と思われる)はギザギザの付いたボード状のものと思われます。外壁として、防火構造や耐候性としての性能は、このラストップと言われるボードに、10ミリのモルタル塗りで確立しているものと思われます。しかし、一回塗り仕上げでヒビの入らないモルタルを構成するのは不可能といえます。モルタルは必ず、乾燥収縮がありますから、収縮を逃がすエキスパンションジョイント(目地)が必要です。
 本件は、ひび割れ対策としてはいささかお粗末であるといえるでしょう。新築一年で情けない様相となっていますが、徹底してヒビを出し切ってからシーリングを行い、厚いリシンで仕上げる対処法があります。
 水抜きパイプの件ですが、造成地では珍しくない現象です。パイプから水が出ている状態は、むしろ正常な状況と言えるでしょう。しかし、要因が水道管などが破損して恒常的に漏水している場合もあります。先ずは自宅や周辺の住居の水道管の漏水も検査すべきです。施工した配管業者に依頼すれば水道積算計器を確認するだけでお金はかからないと思います。
 水道管でない場合ですが、敷地の様々な状況で地中の地下水や雨水の浸透水が一ヶ所に集中して、本件のような事象が出る場合があります。本件は水抜きパイプ以外にも、土間の継ぎ目から浸透しています。対策としては、最終排水管の出口がかなり低い所になっていそうなので、土間の部分に深さ50センチくらいのピット(45センチくらいの穴)を掘り、ピットのフロー水を排水管につなぐ方法があります。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。


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床下のカビ処理について


<匿名さん>


 はじめまして。インターネットで拝見させて頂きました。
 私どもは、2年前に輸入住宅を建てましたが、最近、洗面所、風呂場下に青カビが生えていることがわかりました。臭気も多少ある状況です。見た目は、断熱材に異常がないように見えますが、実際に断熱材を支えている部材にカビが生えていると言うことは、断熱材にもカビが繁殖している可能性があるのでしょうか?
 インターネットでは、炭とか換気扇などでの予防策などが良く紹介されていますが、実際に生えてしまった場合の処理はどのようにされるのが良いと思われますか? シロアリなどの薬で喘息になった例なども見ましたが、やはり防カビ剤を吹き付けるのも良くないのでしょうか?
 教えて下さい。よろしくお願いいたします。



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HQ住宅研究所 FAS本部
代表 福地 脩悦


 壁の中の断熱材は、乾燥した空気を静止させる事で確立します。本件のように洗面所や浴室のように湿気のある場所では、静止させた空気が乾燥し続ける環境を維持するのが大変に困難です。空気中に湿気がありますと低温部分に凝縮して、周辺の含水量を増大させて、本件のような事象を発生させる場合があります。
 放置しておきますと、シロアリや腐朽菌の被害が想定させるだけでなく、カビの胞子が浮遊して喘息などになる場合もあります。防カビ材を塗布する前に、状況を改善しなければなりません。湿気が入らないようにする事が肝心ですが、湿気の多い場所ではスチレンフォームのような断熱材に交換する事をお勧めします。ともかく、湿気を防御し、低温部分をつくらないようにしてください。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。


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大雨が降るたびに居間で雨漏りに…


<東京都世田谷区・匿名さん>


 助けてください!お忙しいところとは存じますが、すがる思いで是非是非アドバイスいただきたく宜しくお願い申し上げます。

相談内容
 平成8年10月1日付で契約・入居した新築3階建て住宅ですが、入居後2ヶ月たたないうちに2階居間で雨漏りが発覚しました。ベランダ床の張替えを行いましたが(確かに直したことでその部分からの雨漏りはなくなったようですが)、どうやら問題箇所は1箇所ではなかったらしく、大雨が降るたびに居間で雨漏りになりました。売主は徹底的に直すとは言うもの雨漏りしてるときに現状を見に来る訳でもなく、「戸建の場合大なり小なり問題は出てくるもの。協力して問題をつぶしていきましょう」といわれ、雨漏りのテストをして問題箇所を探してほしいと訴えても「次雨が降ったらわかる」と最初から対応の遅さが目立ちました。
 以降、居間の天井にのぞき穴を開け、水の跡を診たり、サッシのつなぎ目を診たり、外壁のクラックを診たりしましたが、いまいち根本原因にあたらないようで、修理のたびに「これで完璧です」と報告をもらうも、ことごとく裏切られてきました。平成12年3月末に異動で引っ越さなければならず、何度目かの補修も売主が言う「完璧」な状態になったはずでした。
 しかし、実際には雨漏りは止まず、借主にも迷惑をかける始末。借主から雨漏りの報告が来るとすぐに売主に連絡するのですが、すぐに駆けつけたことは一度も無く、「今度雨漏りが発生したらすぐに連絡してください」といって終わり。何度も電話・faxをしてようやく調査・工事をするといっても、調査をした結果がどうなのか、どのような工事をするのか・したのか、こちらから連絡するまでは一切売主からの連絡もありません。そしてようやく連絡がとれて工事結果を聞くたびにやはり「今度は大丈夫、完璧です」と答えます。契約から満5年が過ぎ、またひどい雨漏りがありました。今度こそ徹底的にテストをして調べるといってようやく原因箇所を突き止め、対策を施したとのこと(それもやるといってから実際にテストするまで2ヶ月、さらに工事まで2ヶ月もかかっていました)。でも2週間後の大雨でさらにひどい雨漏りとなり借主からのクレームも散々でした。
 平成14年11月9日に売主の担当者が私に呼ばれ、しぶしぶ私の現住居に状況説明と居間までの保障についての説明をするためにやってきました。そこでの話は「今回の原因箇所は以前と違う新しい場所(とは言うものの雨漏り箇所は同じ)である」「保障期間の2年を超えて面倒見てること自体売主の誠意だ。文句を言うようなら実費をもらう。そもそも売主にそこまで面倒をみる責任は無い。契約当初から雨漏りがあって迷惑をかけていたので人道的措置として今までお世話してきただけだ」等々です。そして言うに事欠いて「そもそもミニ戸建(細長い3階建てのことらしい)なので風・振動に弱いのでクラック=雨漏りはしょうがない」とまで言われた。最初からわかっていながら作り売りつけていたのか?! こちらから「年末で寒い時期なので借主に迷惑かからぬよう工事してください。」と依頼し売主も「結果をお知らせします。」と帰っていったが、2ヶ月たっても(こちらから留守電入れても)音沙汰なしです。
 私としては以下のことができるのか、また、どのようにすればいいかを知りたいのです。知る方法自体もまったくわかりません。

@ 私が買ったときの価格(ローン利子含む)で売主に買い戻させる。あるいは同価格の新築物件に住み替えさせてもらう。
A @ができないならば、原因を究明して本当に完璧に直してもらう。その際、風・振動に強くなるよう補強工事もしてもらう。
B どちらにせよ6年以上にわたる不始末、3年間借主にかけた迷惑料として慰謝料を払ってもらう(この場合いくら程度請求できるのか?)。

 以上を要求するとき裁判が必要になるというのも困ります。しかし売主に対する不信感も大きく膨らんでおりますし今後もいい加減な作業が続くようにも思われます。借主との3年契約も3月31日で切れますが、もう更新しないという雰囲気です。昨日御組織の存在を知りましてすぐに連絡を取ろうと決意し、メールを送らせていただきました。大変お忙しいことと存じますが、どうか助けてくださいますよう宜しくお願いいたします。

以上



アドバイスいたします
HQ住宅研究所 FAS本部
代表 福地 脩悦


 平成12年4月から施行させた品確法で雨漏りに対する施工者の瑕疵担保責任を法律で、しっかりと義務化すよう法律が整備されました。本件はそれ以前の建物ですか、残念ながらその法律の適用を受けません。
 質問者がとても困っている様子で、心から同情を申し上げます。しかし、雨漏り事故はその要因を特定するのがとても困難なのです。また、施工者の瑕疵担保責任も竣工時の瑕疵に対する責任です。竣工後において、雨漏りが発生した場合は、台風なのど暴風雨、紫外線劣化、地震や交通振動などの要素が考えられ、必ずしも施工者の責任を追求できないのです。あとは、販売施工者の同義的な責任の履行に期待する事が大きいのです。
 質問者は、買い替えや損害賠償、慰謝料の請求をお考えのようですが、欠陥住宅や構造的な欠損に伴う事象と異なり、本件を法的な責任を負わせるのが、かなりの困難が伴うものと思われます。特に本件のような平成12年以前の品確法施行以前の建物の場合、困難さはさらに大きくなっているのが現状です。
 本件、販売者の対応は、不誠実さが目に付きますが、ここで腹を立てても、質問者にとってあまり良い方向に向かいと思われます。この手のトラブルは、むしろ施主の方が賢く立ち回り、売主施工者をだましだまし上
手にその気にさせて、出来るだけ安価な補修施工を実施させる事の方が、質問者の利益に供すると思われます。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。


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