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10年保証期間中に他の業者がリフォームした場合は保証はどうなるの?<神奈川県横須賀市・Kさん(主 婦・女)>
私は去年ツーバイフォーで家を新築したのですが、その業者の不親切でいいかげんな対応に激怒しています。はじめこの業者は不動産会社が紹介してくれましたが、設計のセンスのなさや設計の途中で方位が気になり変更をお願いしたところ、はじめはいやそうに対応し、どうしてもお願いしたいと再度頼んだ所、やっと地図上でなく現地へ行って方位を確かめに行くような手抜き業者です。あまりよいとは言えないかもしれませんが、途中で追加やこうしてみたいなどあって、聞いてみても、主人はご存知ですか?など女が電話をすると馬鹿にしたような対応で腹立たしかったです。結局、住んでみても使いにくかったり日当たりが悪かったりとしっくりきません。住んでから3ヶ月点検にきて、付け忘れている部品があったので付けてほしいと言ってもまったく来ません。使いにくいのでリフォームしたいけど予算はいくらかかるかときいても、今見積もりをだすパソコンが使えないから後日連絡すると言って三ヶ月たちますが、未だに来ません。どうせやらないくらいにしか思っていないのです。この家を建てるのにガイドラインがあり、外構工事を予算より出てしまったから半分もってくれといわれ、払いましたが私は納得いきません。自分たちの見積もりのミスでお客の方が払わなくてはいけないのでしょうか?ろくに調査もせず見積もりを出し、地図上で方位を見極めて設計をして、おねがいしなければ現地に行って調べもしなかった業者が腹立たしいです。
10年保証期間中他の業者がリフォームした場合10年の保証はどうなるのでしょうか?できれば違う業者に気持ちよくリフォームしてもらいたいのですが…。 アドバイスいたします HQ住宅研究所 FAS本部 代表 福地 脩悦
10年保証と書いておりますが、平成12年施行の住宅品質確保促進法に瑕疵担保責任期間10年の義務化と言う法律があります。この10年の瑕疵責任とは、雨漏り事象と構造体に、竣工時において施工者に瑕疵が
あった場合、10年間その責任をまっとうするよう法律で義務化しています。これ以外に個別に保証金を支払って保証契約を締結する場合があります。本件は瑕疵責任の義務化の事を言っているものと思われます。 この法律は、雨漏り事象と構造体の2項目で竣工時において、施工者の瑕疵に10年間の責任を義務化しており、施工者には自動的にその責任が発生します。しかし、竣工時の瑕疵ですから時間が経過したり、他人の手を加えられた場合、施工者の竣工時の瑕疵責任を負わせるのが困難になる場合がます。 本件の質問者のように、家を皆で気持良く施工でき、気持良くその家を育てて行く事がとても大切な事です。本件は大変残念ですが、そのような相互の家づくりの思想の整合を、最初から欠落していたようにも思われます。 本件の質問者に同情するところもたくさんあります。しかし、施主を幸せにしたいと言う思いの欠落した施工者の資質を見抜けなかった施主、自らの責任が存在する事を気付く事も必要です。冷静に穏やかに施工者に、噛んで含んで上手に施工責任をまっとうさせる事の方が、事を荒立てるより質問者の利益に繋がると思われます。 ★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。 |
暖房方法で悩んでいます<秋田県能代市・あとむさん(会社員・29歳・男)>
新築(40坪くらい)を考えています。が、暖房方法で悩んでいます。寒い地域なので、できれば家中が暖かい全館暖房を漠然と考えていますが、暖房費の面で不安があります。また、日中(共働きのため)家に誰もいない状態で暖房しているというのも少し無駄のような気がしてしまいます。かといって寒い廊下、トイレは避けたいのです。
また、オール電化がいいのか、そうでないのが良いのかも決めかねています。人によってオール電化が良い、良くないと内容が異なってしまい、何を参考にしたら良いか混乱しています。良いアドバイスを頂ければと思います。 アドバイスいたします HQ住宅研究所 FAS本部 代表 福地 脩悦
暖房の手法は家の性能で選択する事が肝心です。気密性能のない普通の家なら石油式FF暖房器が最も経済的です。通常暖房は空気を暖めて、その空気を居住者の身体に当てて暖を取るように思われています。特別な性能を持たせない住宅はそのような暖房方式となります。しかし、暖房した暖かい空気の当っている身体の部分と当っていない身体の部分に10度以上もの温度差が出る場合があります。
家の断熱性や気密性を持たせる事によって、暖められた空気で、床、壁、天井が暖まり、その表面から熱が反射してきます。この熱の事を輻射熱(遠赤外線)と言います。暖房のクオリティーが異なります。 このような高性能の住宅は全館、24時間暖房、冷房を行ないます。これは暖房している部屋と、していない部屋の界壁材料に含水量が増加して、カビの胞子が発生てのハウスダスト防ぐ目的があります。また、構造体の温度を1度上昇させる(冷やすも一緒)には、空気を暖めたり冷やしたりするために必要な熱量の900倍も熱を使用するため、連続冷暖房の方が経済的になるからです。 このような高性能住宅では燃焼機器を用いるより、オール電化方式にした方が、多方面において消費者にメリットが出てまいります。悔いの残らない家づくりを行なってください。 ★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。 |
「修理のため業者に電話したところ…」に私の意見<IKさん(会社員・36歳・男)>
「契約上の10年保証は、いったいどうなるの。」とありますが、その保証は何に対する10年保証ですか? 新築住宅施工後の瑕疵保証でしたらサッシの不具合は、対象外で工事に対する支払いはは別途かかります。従って請負業者に頼んでも、新規に工務店に頼んでも料金は発生します。
また「最初からいい加減な部材をつかって作っていたみたい…。」とありますが、最初から変な部材を使っての施工では、家は7年間も持ちません。サッシの場合、使用頻度、経年変化によりわずか7年でも修理、調整が必要な場合があます。 家の維持費は瑕疵保証ですべてまかなえるわけではなく、施主の維持管理責任もあります。今回はサッシの不具合でしたが、7年経って現在、基礎、土台等の構造部分に瑕疵があらわれていないなら、ありえる施工であるといえるでしょう。 つぶれてしまったことを責めずに、ご自分で何が瑕疵で何が保証対象なのか、整理してみることも大切なことでしょう。 |
リフォームをしてから雨漏りで悩んでいます<室蘭市・HNさん(70歳・男)>
リフォームをしてから雨漏りが発生(リフォームをした場所は、屋根の鉄板の交換野地板・断熱材・壁の交換を実施)。リフォームを実施した業者に修理依頼をしましたが全く来てくれません(修理依頼して1ヶ月半37回の電話をしました)。電話をしても、はい行きますと言うだけで、誰も来てくれません。社長と電話で話しすると、なんと、おまえが屋根裏に水をまいたんだろうと言われ、全く話しになりません(業者が
出した保証書では、15年保証となっております)。消費者センターに相談をして、消費者センターから依頼をかけましたが、全く修理に来ません。この場合どうすればよいのでしょうか?他の業者に修理依頼をしてお金を請求する事は、出来るのでしょうか。 (業者は、M板金) アドバイスいたします 建設大臣賞受賞 リフォーム・新築の北海道工房(株)(JRN正会員) 代表 廣瀬 誠 電話:011(882)1200 ホームページ:http://www.do-ko-bo.co.jp/
大変な事になってしまいましたね。たまたまこのリフォームをしたばっかりに、精神的苦痛ははかりしれないと思います。トラブルの内容は違っていても、リフォーム工事にとても多いパターンです。くわし
い内容はわかりませんが、今回も「業者選びの基準と依頼の仕方」に問題があったと思われます。 ”他の業者に修理依頼をしてお金を請求する事は出来るのでしょうか”と言うことですが、相手のM板金業者がそれを認めない限り無理だと思います。業者が出した保証書ですが、15年もの長期保証は屋根材に該当しても、工事まで該当してるとは考えられません。いずれにしてもその業者のレベルは保証書以前の問題で、早急に応急手当だけはしておいた方が良いと思います。後は話し合いは無理なようなので裁判に持ち込むか、冷たいようですがそんな業者を見抜けず依頼してしまったということで、あきらめて別な業者に頼むかだと思います。そっけない回答でがっかりするかも知れませんが、もう少しこの業者との知り合うきっかけや、そこに決めた理由などがわかればと思いました。 業者選びは男女の仲と似て、自分にピッタリの相手探しに”こうすれば”という法則はありません。結婚する前は優しく親切な人が、本当は大酒飲みのばくち打ちだった、という話はいっぱいあります。 「業者選びの基準と依頼の仕方」については、いろいろなケースがありますので、直接弊社にメールや電話でご相談して下さい。ただしあくまでも参考で、意志決定はご自分の責任でお願いします。 |
「こんな階段でいいの?」へ私の意見<札幌市北区・S.Aさん(会社員・28歳・男)>
私、昨年、家を建てました。一応、注文住宅なので基本的には間取りなど自由に設計できました。ただ、50坪の土地に容積率60%の家を建てたので、床面積30坪までが精一杯の広さとされましたので、部屋の広さを優先すれば、その他のスペースをを狭くしなければならない、という制限が自然と課せられましたので結構、悩みました。そして、入居してからも、「こうしておけば良かった」と少し後悔する部分もあります。
希望どおりの家を手に入れるに当たっては、それなりのお金、時間、土地が必要ですし、そして、それは希望どおりの部屋を探すことが大変であることと同じだと思います。地下鉄沿線沿いを選べば家賃が高い、というように。まあ、「プロなんだから階段にも配慮した設計をせよ!」と言えばそうかもしれませんが、いろんな制限あるなかで設計をするには、なかなか難しいものと思います。 今回のケースは、注文して作って買ったのではなく、数ある物件から「間取りがウリ」の商品を選らんで買った、というケースですからその気に入った間取りに免じて、気持ちよくお住まいになってはいかがでしょうか。 2003/01/04 「こんな階段でいいの?」へ私の気持ち |
「床暖房に関する相談です。不良品の交換は常識では…」の船橋市のゆかだんさんへアドバイス<小鹿さん>ハウテックさん
おっしゃる通りの瑕疵だと思います。まず、引渡し前の試運転が不十分であること。恐らくガス会社の言い分は、床暖を設置した際に試運転は行ったが、その後の床仕上げ工事の際の釘打ちにより不都合が生じたということかもしれませんが、それはガス会社が建築業者に言うべき話であって、ゆかだんさんはあくまで建築業者との契約ですから、ガス会社と直接話しをする必要はありません。
次に、基本的に床暖パネルの箇所で釘を使う事自体認識不足ですから、建築業者の大工に対する技術指導も甘さがあるということです。クレームでは戸建を凌ぐくらいあるマンションでもこの手のミスは今はほとんどありません。なぜか?フローリングを貼った後、必ず水圧試験をしているから、未然に防げるのです。なおかつ、フローリングの業者も痛い目にあっていますから、床暖パネルに釘を使いません。ある大手のメーカーの職人などは置き床とフローリングを貼る職人が異なる為、置き床の職人が床暖パネルにつながる配管が置き床に接している部分は注意をうながす為にチョークで印をするぐらい気を使っています。戸建の場合、大工さんがフローリングを貼るので、やはり専門職より落ち度は多くなるかもしれませんから、そこは住宅メーカーの監督がフォローすべきでしょう。 ところで、補修代金はゆかだんさんが支払ったのですか?その代金については建築業者が支払うべき性質ですが、元々の床暖工事代金であれば時間がかかったのは事実ですが、直した事も事実ですから、請求はできないでしょう。精神的苦痛云々でという事であれば、弁護士さんと相談して頂くより仕方ないと思います。 |
NPO住宅110番はリニューアルいたしました。 |